恵まれない子供に寄付するなら?子ども支援の募金先団体4選

(出典:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP

「子どもを守るため、私にできることで支援をしたい」
「寄付するなら、恵まれない子供たちに役立ちたい」
NGOやNPOへの寄付を検討されている方からは、このような声を聞くことが多いです。

世界やそして日本にも、教育の機会や十分な食事、医療へのアクセスなどに恵まれない子どもたちも。
子どもたちへの支援を考えたとき、一体どの団体を選べばよいのでしょうか。

そこで今回は、子ども支援にフォーカスして活動する団体をご紹介したいと思います。
海外で活動するNGOや日本国内で活動するNPOなど、さまざまな団体がありますよ。
世界だけでなく国内での支援も、この機会に検討されてみてはいかがでしょうか。

世界190の国と地域で、子どもを支援する国連機関(ユニセフ)

ユニセフHP

まずは、子どもにフォーカスした世界的なNGOとして押さえておきたい「ユニセフ」のご紹介です。

世界には、命にかかわる重度の栄養不良に苦しむ5歳未満児がたくさんいることはご存知でしたでしょうか?

生後7ヵ月のハワルは、離乳食を開始する重要な時期に、干ばつの影響で食べ物が手に入らず、栄養治療センターに担ぎ込まれました。
昨年だけでも26ヵ国で、自然災害を原因とする食糧難が発生しています。

公益財団法人日本ユニセフ協会 HP

ハワルのように十分な栄養を取れない子どもは、どんどんやせ細っていき、普通の食事を取るだけでは回復が困難な状態になってしまいます。
ユニセフはこうした子どもに栄養治療を施し、一人でも多くの命を救う活動をしています。

活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る
活動地域 ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口)

ユニセフでは、毎月定額を寄付できる「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を、随時募集しています。

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ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意の拠出金によって賄われています。
初回のお引き落とし前に「ウェルカムキット」を、その後は年4回、子どもたちの状況とユニセフの活動を伝える広報誌「ユニセフニュース」を郵送、Eメール配信で届けます。また、日本ユニセフ協会が発行する各種資料の最新版が無料で提供されます。

月2,000円の支援を1年間続けると、栄養治療食720袋が届けられ、栄養不良の子ども5人を助けることができるそうです。
毎月の寄付は、いつでも停止できるのも安心です。

「日本の私たちには想像できないほど、過酷な環境で生きている子どもがいる」
「まずはできる範囲の支援から始めていきたい」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ支援を検討されてみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

世界の「子どもの貧困」の解決にチャレンジ(セーブ・ザ・チルドレン)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP

続いて、国内外の子どもたちに支援を行っている団体をご紹介します。

世界では約6人に1人の子どもが学校に通えていないことは、ご存知でしょうか?

「私の名前はナビル、イエメン北西部のサアダ県出身です。
紛争が始まるまで、私たち家族は平和に暮らしていました。
しかし、自宅は破壊され、私たちはアムラン県に引越さなければならなくなりました。
私は医師になり、保護者が医療費を支払えない子どもたちを治療したいと考えていました。」

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP

セーブ・ザ・チルドレンは、子ども支援を専門に行う、民間の国際組織です。
現在は約120ヶ国で活動を展開し、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指しています。

例えば教育事業では、読み書き計算能力の向上をはじめ、学習環境の改善、教員 の能力養成などの支援活動を実施しています。
2020年は、世界で500万人以上の子どもたちに支援を届けました。

活動内容 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など
活動地域 シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国
支援対象 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち
寄付の使途 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動
運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンも、毎月定額を寄付できる「SCサポート」を通じて支援することができます。

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緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災など、さまざまな分野で包括的な子ども支援を実施しています。セーブ・ザ・チルドレンの活動は、全世界200万人以上の支援者によって支えられています。
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方の区別なく取り組んだイギリス人女性エグランタイン・ジェブさんの活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

例えば月3,000円の寄付を1年間続けると、災害で学用品を失った子どもたちにスクールキット20セットを支援することができます。

「国内外で支援を必要としている子どもたちを助けたい」
「100年以上の歴史を持つ団体だから信頼できる」

こんな風に感じた方は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWebサイトもご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

低所得のひとり親家庭に温かい食事を(グッドネーバーズ・ジャパン)

グッドネーバーズ・ジャパンHP

子どもが満足に食事を取ることができないのは、途上国だけの問題ではありません。
私たちが暮らす日本でも、少なくない子どもたちが貧困を抱え、なかでもシングルマザーの家庭は困難な生活に陥りやすいです。

パートを掛け持ちして週6日働いていますが、子どもが熱を出したり、学校の用事などで仕事を休まなければならないことも多く、年収は公的補助金を含めても200万円未満。
家計は常にギリギリです。

グッドネーバーズ・ジャパン HP

食費も限界まで切り詰めざるを得ず、なんとか子どもに食べさせようと、母親が食事を抜くことも。

そんなひとり親家庭を対象に、定期的に食品の配付を行っているのが、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンです。

「グッドネーバーズ」の名前を初めて聞いた方も多いと思いますが、実は世界40ヵ国以上で子どもたちを支援しており、20万人以上の寄付者がその活動を支えています。
グッドネーバーズ・ジャパンは、国際NGOグッドネーバーズの日本支部にあたります。

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

ご紹介した活動は、月1,000円〜の寄付で、支援を受け付けています。
もし1年間続ければ、ひとり親家庭4世帯に食品を届けられるそうです。

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困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
コロナ禍で失業したり、パートのシフトを減らされるなど、困窮するひとり親家庭が急増しています。このような状況下で、東京都・神奈川県・大阪府にある17の配付拠点(2022年1月時点)で食品配付を実施するなど、積極的に事業を展開し、ひとり親家庭のニーズに応えています。

「まずは私たち日本の子どものために、支援を始めたい」
「子どもはもちろん、頑張るお母さんを応援したい」
と感じた方は、団体のWebサイトもご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

貧困や被災などに苦しむ子どもたちに、教育の機会を(カタリバ)

カタリバ HP

「勉強したいのに、できない・・・」
生まれ育った家庭や地域のために、苦しい思いをしている子どもたちが、この日本にもいることをご存知ですか?

日本全体で、子どもたちの7人に1人が「貧困」。
ひとり親家庭では、2人に1人に及ぶそうです。
※厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」より

「母子家庭のため、進学をあきらめた・・」「アルバイトに追われ、高校を中退してしまう」
そんな子供たちも含めて、小学生から高校生まで学習サポートや心のケアを行うのが、認定NPO法人カタリバです。

「勉強する機会を奪われた子どもたちを、サポートしたい!」そんな想いのもと、私たちが始めたのが無料の放課後教室です。(中略)
日本中の子ども達が、生まれ育った環境や家庭などの格差によって、夢や可能性を閉ざされてしまうことが決してないように、活動しています。

カタリバ HP

2000年に活動をスタートして、高校生のキャリア学習支援など行なっていたカタリバですが、子どもたちの学習サポートをはじめたのは、東日本大震災がきっかけだったそう。

岩手県や宮城県など被災地で、仮設住宅に住むなど十分な学習環境がない子供たちに、放課後学校を開いてきました。
現在では、東京都足立区や熊本地震の被災地などにも活動が広がっています。

活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ

日本中の子どもたちが、生まれ育った環境や家庭などの格差によって、夢や可能性を閉ざされてしまうことが決してないように、活動しているそうです。

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
設立から20年以上、一貫して、10代の子どもを支援しています。その中で培った知見をベースに、子どもたちの機会格差を埋めるチャレンジに取り組んでいます。
女子大生2人でスタートしたカタリバの活動も、現在は100名を超える職員の皆様と、3万人以上の支援者によって支えられています。その原点は”子どもの格差をなくしたい”という純粋な想いです。

全国の子どもたちに支援を広げるため、特に募集しているのが、月1,000円から応援するサポーター会員。
「教育に課題意識を抱いてきた」「子供たちの夢を応援したい」といった方は、サイトをご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

まとめ:活動地域と分野から支援したい寄付先を選ぼう!

今回は、子ども支援にフォーカスして活動する団体を、4団体ご紹介しました。海外で活動するNGOや日本国内で活動するNPO、その中でも教育の機会提供や食事支援、医療支援などの異なる分野で活動をしています。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
ユニセフ ①すべての子どもの命と権利を守るため、 約190の国と地域で活動
②月2,000円の支援を1年間続けると、栄養治療食720袋が届けられ、栄養不良の子ども5人を助けることができる
セーブ・ザ・チルドレン ①子ども達の保健・栄養支援・教育支援を展開、2020年には世界で500万人以上の子どもたちに支援を届ける
②100年以上の歴史を持っている
グッドネーバーズ・ジャパン ①低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付
②寄付の使途は食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
カタリバ ① 10代を対象としたキャリア教育で、子どもの意欲と創造性を引き出し、育む
② 創業者とスタッフの皆様の情熱が共感を呼び、3万人以上の支援者が活動を支えている

教育の機会や十分な食事、医療へのアクセスなどに恵まれない子どもへのご支援を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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