(出典:ワールド・ビジョン HP)
途上国の子どもを、毎月の寄付で支援する「チャイルドスポンサー」制度。
一般的に「スポンサー」というと、企業がスポーツや文化・芸術事業などに、金銭や人・物資の提供によって支援し、見返りとして企業ロゴを出すなどの宣伝活動を行うことを意味します。
「チャイルドスポンサー」は、毎月の寄付によって支援を行い、支援先の子どもと手紙やプレゼントなどを通じて子どもたちの成長を感じることができるプログラムとして、人気な寄付制度です。
しかし読者の方の中には、支援したいという気持ちはあっても、いくつか種類があって迷ってしまい、寄付に踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。
- チャイルドスポンサーを運営する団体4選
- 寄付の体験記と寄付者インタビュー
- 申し込む際の注意点
- 寄付先・募金先の選び方
あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
チャイルドスポンサーを運営する団体4選
まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を4つご紹介します。
ワールド・ビジョン:「チャイルド・スポンサーシップ」は、手紙のやりとりなど1対1の支援
アジアやアフリカなど発展途上国の一部では、厳しい環境で育つ子どもたちが今も少なくありません。
- 児童労働を強いられている子ども:1億5100万人
- 紛争や武力衝突に巻き込まれている子ども:2億5000万人
- 教育を受けられない子ども:6100万人
そんな子どもたちを支援するのが、チャイルド・スポンサーシップ制度。
国際NGO「ワールド・ビジョン」が提供しています。
チャイルド・スポンサーシップでは、子ども1人1人の成長を見守る支援の形が取られています。
毎月4,500円の寄付で支援するスポンサーは、支援地域に住むチャイルド(子ども)の成長を支援します。
ワールドビジョンは、1950年に設立。
現在は約100カ国で、主に「開発援助活動」と「緊急人道支援活動」、さらに政府・国際機関と市民社会の両方に働きかける「アドボカシー活動」の3つを活動しています。
チャイルドスポンサーシップの支援対象となる、開発援助活動では・・、
子どもの住む地域全体の教育、保健衛生、資源開発、経済開発、農業など継続的な支援活動を約15年にかけて実施し、地域の過酷な貧困の悪循環を断地、子どもの人生を変えていきます。
毎月4,500円の支援金は、チャイルド個人に向けた支援(教育支援・予防接種・病気の治療)のほか、チャイルドの身の回りの環境改善(職業訓練・識字教育・学校建設等)など地域の社会基盤を充実させるための活動に用いられるそう。
寄付金がすべて、チャイルドに届く訳ではない事には、注意しましょう。
活動内容 | 子どもの教育支援・貧困支援など |
活動地域 | アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国 |
支援対象 | 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち |
寄付の使途 | 子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
- 年に1度の写真付き成長報告
- チャイルドとの手紙のやりとり
- 支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能
といったように、「心のつながり」を持って支援の成果を実感しやすいのが特長です。
支援者専用サイト「マイワールド・ビジョン」で、支援の最新状況が確認できるのも便利に感じました。
また、チャイルド・スポンサーシップを通じて10年以上支援を続けているスポンサーさんもいらっしゃいます。
支援のきっかけや、寄付してよかったことなどについてインタビューしてきましたので、ご参考にしていただければ嬉しいです。
編集部オススメのポイント!
「チャイルド・スポンサーシップ」に寄付を検討される方は、こちらが申し込み窓口のようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
チャイルド・ファンド・ジャパン:子どもの教育を支援する「スポンサーシップ」
認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年から活動を続ける、日本のNGOの草分け的存在です。
現在はフィリピンやネパールなど、アジアの子どもたちを中心に支援を行っています。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」をビジョンに掲げて活動しています。
私たち日本人にも、第二次世界大戦後、海外からの支援を通して日本の戦災孤児の支援が行われたことから始まり、支援の受け手から担い手へ変わった今も、「一人ひとりの子どもが希望を持って生きることのできる社会を目指す」という姿勢は変わりません。
そのビジョンに基づいた、ネパールでの活動を紹介します。
シンドゥパルチョーク郡は、首都カトマンズの東約60kmに位置し、海抜850~7,080m(北には同郡の雪をかぶったヒマラヤを臨みます)、面積は約2,500平方キロメートル(ほぼ神奈川県と同じ)、人口は約29万人です。
成人の識字率は約6割(男性7割、女性5割)で、ネパール全国平均より低いです。
(中略)学費と教科書は前期中学校まで無償ですが、文房具や制服などは自己負担で、これらが買えないため学校に通わなくなる子どもたちもいます。
また、文化・社会的な差別や根強い女性軽視など、弱い立場に置かれた子どもたちは教育の機会を奪われています。
チャイルド・ファンド・ジャパン HP
そんな同地区で、チャイルド・ファンド・ジャパンは、下記のような活動を行っています。
- 文房具や副教材、制服、補習授業費などの支給
- 教材支援
- 図書室への書籍の支給
- 子どもクラブの設立
- 教員へのトレーニング
- 学校運営委員会やPTA の役割に関するトレーニング
- チャイルドの病気や事故などの緊急時の医療支援
支援している子どもたち(チャイルド)が安心して学校に通い、学力の向上につながるよう、包括的な支援を行っています。
活動内容 | 教育、保健・栄養、自己啓発、組織づくり、生活改善、子どもの保護 |
活動地域 | フィリピン・ネパール・スリランカ |
支援対象 | 貧困の中で暮らすアジアの子どもたち |
寄付の使途 | 学用品の配布・職業訓練・健康診断など |
運営団体 | 認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン |
発展途上国では、経済的理由によって小学校を卒業できない子どもも少なくありません。「メイには勉強を続けて欲しい」という両親の強い希望により、メイは9歳の時にスポンサーシップ・プログラムの支援を受けることになりました。
(中略)幼いころから病弱だったメイは10歳の時に、腹部の重い病気にかかってしまいます。
両親には費用が高額な手術を受けさせるような余裕はありませんでしたが、支援によって、手術を受けることができました。
無事に学校に戻ったメイは補食プログラムなどの支援を受け、体力を回復させ、勉強を続けることができました。
健康を維持して小学校を卒業し、ハイスクールにも進学して優秀な成績で卒業することができました。
チャイルド・ファンド・ジャパンHP
チャイルドからは、クリスマスや新年などに、シーズンズ・グリーティングス(季節の挨拶)が届きます。
交流を続けていくと、最初は字が上手に書けない子も、少しずつ字が上手になっていく様子がわかるなど、成長を実感することができますよ。
実際にチャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーとして支援を始めた体験記も、よかったらご参考になさってください。
編集部オススメのポイント!
現地の子どもたちの夢や望みを叶えてあげたい!と思う方は、ぜひ寄付を検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
プラン・インターナショナル:“女の子”に焦点を当てた「プラン・スポンサーシップ」
「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」という言葉を、ポスターや広告をご覧になった方も、いらっしゃるかもしれません。
南アジアなど途上国では、女の子や女性たちは貧しさの中にありながら「女の子だから」という理由で社会の底辺に置かれることが少なくないそう。
学校へ行くことがより難しかったり、医療を受けられなかったり、十分な食事を与えられなかったり普通の生活を送ることすら困難な状況にいます。
様々な機会を制限されながら、さらに暴力や性的嫌がらせを受けやすく、早すぎる結婚や家事労働を強いられます。プラン・インターナショナル・ジャパン HP
途上国の女の子に代表されるように、「声を上げる手段も情報も持たない人々が、以前にも増して『見落とされ、疎外され、取り残される存在』へ追いやられる現実」を変える。
そのために、1937年以降世界70カ国以上で活動を展開してきたのが、国際NGO「プラン・インターナショナル」です。
「プラン・スポンサーシップ」の特長は、子どもたち、とりわけ女の子たちがもつ可能性を、十分に発揮できる村づくりを支援すること。
支援対象の村では、住民たち同士の話し合いを重視したり、プロジェクトにジェンダー平等の視点が盛り込まれるよう配慮したりなどによって、
- 就学前教育を受ける子どもの数が87倍(インドネシア)
- 低体重児の割合が18%減少(ベトナム)
- 女の子の早すぎる結婚を200件阻止(バングラディッシュ)
といった成果が生まれてきたそうです。
活動内容 | 支援地の社会基盤を構築するための「開発支援プロジェクト」 |
活動地域 | スリランカ・中国・エジプト・ルワンダ・ハイチなど |
支援対象 | 活動地域に住む0〜12歳(登録時)までの子ども |
寄付金額 | 3,000円・4,000円・5,000円/月から選択 |
運営団体 | 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン (日本窓口) |
支援者は、毎月3,000円・4,000円・5,000円から寄付金額を選択。
スポンサーシップを開始すると、手紙のやり取りなどを通じてチャイルドと交流できます。
(※活動自体は女の子にフォーカスしていますが、男の子のチャイルドを指定することも可能とのこと)。
- 年に1度年次報告書(活動報告・決算報告)
- 年に3回の機関誌
- 1年の歩みとして、チャイルドの成長と地域の活動状況が分かるレポート
これらによって、チャイルドの住む地域における「開発支援プロジェクト」の成果を確認できます。
チャイルドは「プラン・インターナショナルの活動に主体的に関わる各地域の代表」という立場だそう。
スポンサーシップを介して彼女たちの人生を応援しつつ、その地域社会全体の支援にも関われるという考え方が、素敵に感じました。
グッドネーバーズ・ジャパン:1,000円/月から成長を見守る「子どもスポンサー」
学校に通えずに、厳しい環境で働かされている子どもたちがいる。
先進国で暮らす私たちには想像しにくい現実があることを、ご存知ですか?
サミアちゃんの仕事場は、ゴミ捨て場でした。
グッドネーバーズ・ジャパン HP
1年生のときに学校に通うことをあきらめた彼女は、たった10歳なのに、もう5年以上この仕事を続けていました。
ゴミ捨て場、タバコ工場、採石場・・・。
学校で勉強しているはずの時間に、多くの子どもたちが危険な労働をさせられています。
子どもたちの未来を変えるために大事なのが、「こころと体の成長を支え、見守ること」。
その信念のもと、アジア・アフリカなど世界各国で活動するのが、国際NGO「グッドネーバーズ・インターナショナル」です。
- 身体の支援:きれいな水や衛生的なトイレといった環境の整備、栄養のある食事、健康診断やワクチン摂取などにより、健やかな身体の成長を促すこと
- こころのサポート:子どもが学校に通えるように、授業についていけるための支援。強制的な結婚や労働を拒否する意思表示のサポートなど
グッドネーバーズ・ジャパンの「子どもスポンサーシップ」の特徴は、2つのコースから選択できること。
「みんなの成長を見守るコース」
月々1,000円(1日33円)の寄付から始められ、6カ国に居住する子どもたちみんなの成長を一度に見守ることが可能。
毎月1人の子どもから手紙と写真付きの成長報告がEメールで届き、スポンサーが多くの子どもたちの成長を実感できる仕組みです。
その他ニュースレターTONARI(年4回)・年次報告書(年1回)もEメールで送付も。
「ひとりの成長を見守るコース」
寄付月額4,000円で1人の子どもの成長を見守り、手紙のやり取りや現地への訪問などで1対1の交流をはかることが可能。
上述のコースの特典もl祝えて、年に1度、子どもからの手紙と写真付きの成長報告がスポンサーの元へ郵送で届きます。
活動内容 | 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート |
活動地域 | インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク |
支援対象 | 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども |
寄付の使途 | 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
子どもスポンサーとしての寄付金は、支援する子どもの居住地域・コミュニティの環境改善に向けて「きれいな水や衛生的なトイレの整備」「栄養のある食事や、健康診断・ワクチン接種による健康推進」「学校に通えるようにするための支援活動」などに活用されます。
編集部オススメのポイント!
現在、支援国のうち6カ国(インドネシア・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド)の子どもたちが支援を待っているようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
チャイルド・スポンサーシップとは?子どもたちが未来を切り拓く力をつける支援
どんな活動が行われている?
一般の方から支援を募り、活動の中心となっているチャイルド・スポンサーシップ。その歴史は深く、ワールド・ビジョン創業の3年後に早くも活動がスタートしました。
単に子どもに食べ物を与えたり、学費を出したりすることで、一時的に問題を解決し、その後も果てなく支援を継続していく。
そのような局所対処で、先の見えない支援ではなく、どうすれば問題を根本的に解決できるか、その方法を模索してきました。
試行錯誤の結果確立されたのが、最低14年かけて、支援地域の子どもを含む人々の生活改善を行い、最後は自分たちで活動を継続していくことができるように準備していくプログラムです。
ワールド・ビジョン・ジャパンHP
活動の中で、現地ニーズの調査を徹底的に実施し、貧困の原因となる様々な問題にアプローチしていきます。
- 保健、栄養改善:健康と成長を守る
- 生計向上:家族の収入を増やす
- 子どもたちの保護:子どもの健やかな成長を支える
- 教育:学ぶ環境を整える
- 水衛生:安全な水供給のための整備
上記の活動を、私たちはチャイルド・スポンサーシップとして、月4,500円の寄付をすることで支援することができます。
寄付の使い道については、チャイルド・スポンサーシップのページに活動例として記載されていました。
- 【学ぶ環境を整える】現状、遊牧移動・児童労働で学校に行けない子が多い。学習環境改善と教師育成
- 【病気から守る】マラリア・下痢予防、妊産婦ケアや保健系人材の育成
- 【発育をささえる】栄養改善のための、保護者の啓発・トレーニング
チャイルド・スポンサーシップを通して、支援地域に住む子ども「チャイルド」とつながることができます。具体的には以下の3つが挙げられます。
- 子どもの成長報告書が届く
- 手紙を通じてやりとりができる
- 子どもたちに会いに行ける
チャイルド・スポンサーシップに申し込むとどうなる?実際に申し込んでみた
寄付ナビ編集部が支援を始めた時の体験談と、支援をしていて実際に受け取ったものの一部をご紹介します。
チャイルド・スポンサーシップは、ワールド・ビジョンの公式ページから申し込みが可能です。
ワールド・ビジョン・ジャパンHP
申し込みフォームには「チャイルドの希望」欄があり、スポンサーとして支援したい子どもの人数、支援希望地域、性別、チャイルドから届く手紙の言語(英語のままor日本語訳をつける)などの情報を入力しました。
その他個人情報と支払い情報を入力し、手続きは完了です。
手続き完了の数日後、入会案内として「チャイルド・スポンサー・キット」が届きました。
支援するチャイルドの写真とプロフィール、チャイルドが住む地域の課題やワールド・ビジョンが行う支援活動などが紹介されていました。
「チャイルド・スポンサー・キット」など実際に届いた郵送物
郵送物以外にも、申し込み完了後「マイワールド・ビジョン」と呼ばれる、チャイルドの支援状況が分かる専用サイトのアカウント開設の案内が届きました。
マイワールド・ビジョンにログインすると、自分がチャイルド・スポンサーとして支援しているチャイルドの基本情報や支援内容、またチャイルドが住む場所の詳細などを閲覧することができます。
マイワールド・ビジョン、チャイルドの基本情報
また、チャイルドの写真付きの成長報告書が、年に一度届きます。チャイルドが住む地域での活動状況がわかるので、子どもたちの様子や成長の過程を見守ることができます。
支援しているチャイルドの写真
地域の支援状況の報告
その他にも、手紙のやりとりやプレゼント、支援地訪問ツアーなどを通じて、チャイルドとの交流ができるのもチャイルド・スポンサーシップの特徴です。
手紙でのやりとりの仕方やプレゼントや翻訳、その他よくある質問をまとめた記事も合わせてご覧ください。
10年以上スポンサーとして支援している方へのインタビュー
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーとして長年支援を継続されている寄付者にインタビューを実施しました。寄付を始めたきっかけや続けていてよかったことなど、チャイルド・スポンサーシップへの想いを聞きました。
お話をうかがった寄付者プロフィール
大柿千裕さん 支援歴:11年
・10年間以上カンボジアの子どもを支援。支援している子どもの成長を感じている。
・1児の親として自分の子どもと支援先をいつか訪問してみたい。
支援しているチャイルドのプロフィール
名前:チャニちゃん 地域:カンボジア トモ・プオ地域 年齢:2006年8月生まれ(現在17歳) 11年生 家族構成:両親と姉妹1人。両親はどちらも農業に従事。 |
大柿さんが途上国の状況に関心を持ったのは小学生のころ。
テレビで流れる途上国の状況を知り、自分は学校にも行け、ご飯もたくさん食べられるのに、途上国の子どもにはできないのはなぜだろうと不思議に思ったそうです。
その後、大人になって行ったカンボジア旅行で、生活が困難な子どもたちと出会い、帰国後すぐに何か支援ができないかと思い、寄付を決意したそうです。
大柿さんが、チャイルド・スポンサーシップを選んで良かったと思う点は、長期的に現地の子どもたちと交流できる点だそうです。
寄付をし始めた当初は「寄付が使われているか大丈夫かな」という不安があったそうですが、その後チャイルドからの翻訳付きの手紙などを受け取っていく中で、安心して寄付を続けられるようになったようです。
支援当初の手紙
また、支援をする中で子どもの成長が見えることも嬉しいことだと、大柿さんはインタビューで答えられていました。
これまで送られてきた写真や手紙を大切に保管されていて、チャイルドとの繋がりをとても大切されていました。
これまでに送られてきた写真
大柿さんがこれまで受け取った手紙。大切に保管している。
インタビューの全文を読みたい方は、是非以下の記事をご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
チャイルド・スポンサーシップへの申し込み方法は?
改めてチャイルド・スポンサーシップの申し込み方を、3つのステップでご紹介します。
ステップ1:WEBサイトからチャイルド・スポンサー に申し込み
ワールド・ビジョンの公式サイトから、支援を申し込みます。
自分で調べてチャイルドを選ぶこともできますが、特に自分から希望がない場合は、ワールド・ビジョンの側で選択してもらいます。
ステップ2:郵送で「スポンサーキット」が手元に届く
WEBサイトでの申し込みが終わると、「スポンサーキット」が郵送で届きます。
同封されているのは、写真付きでチャイルドのプロフィールなどが記載してある「チャイルド紹介カード」。
そして、支援の方法が解説してある「チャイルド・スポンサーシップ ガイド」を確認します。
ステップ3:毎月の寄付が始まる
申し込みと決済が完了すると、毎月の寄付が始まります。
寄付の方法は、「クレジットカード」「銀行などからの口座振替」「コンビニや郵便局から払い込み」の3種類から選べます。
その他にも、寄付ナビ編集部が実際に寄付する前に気になった疑問点と、それらを調査した記事もありますので、興味のある方はこちらの記事もお読みください。
参加するなら注意!あなたのお金が直接、チャイルドに届くわけではない
「チャイルド・スポンサーシップ」への毎月の寄付はチャイルド単位。
ある一人のチャイルドを支援をすると、そのチャイルドと文通などの交流をするしくみになっています。
ゆえに、お金が直接、そのチャイルドに届くと思われるかもしれません。
ですが、寄付したお金は、そのチャイルドの住んでいる地域全体の向上のために還元されます。
チャイルドはあくまでも地域のみんなを代表して、寄付者と交流するしくみです。
その点はご注意ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
芸能人も参加しているプログラム
歌手のジュデイ・オングさんや、女優の酒井美紀さん、株式会社スタートトゥデイの前澤友作社長など、多数の芸能人・著名人が、チャイルド・スポンサーになっています。
私が、ワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使となってから25年が経ちました。
私も、現在3人の子ども達のチャイルド・スポンサーをしています。これまで、何人もの子ども達が卒業して行きましたが、子ども達からの手紙や、報告書で彼等の成長を知ることができます。
ジュディ・オングさん
「誰かのために、自分にできることはないか」と考えていたときに、WVJの方の熱意や想いに共感して支援を始めて、早10年が経ちました。
(中略)何でもいいから誰かのためになることをしてみる。自分の時間、経験、お金を自分以外の人のために注ぎ、その対価として「ありがとう」の想いが返ってくる。そんな感謝の連鎖が広がっていくことを願っています。
前澤友作さん
ここまで読んでいただき、チャイルド・スポンサーシップについて申し込みをご検討の方は、以下の公式ページよりお申し込みください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
チャイルド・スポンサーシップに申し込むなら、チェックしておきたい注意点
最後に、チャイルド・スポンサーシップへの参加を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。
寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?
「チャイルド・スポンサー」に寄付すると、税金が控除されます。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、2002年5月1日、国税庁により「認定NPO法人」として認定され、その後のNPO法の改正を受け、2014年8月1日に東京都により改めて認定されています。
ワールド・ビジョン・ジャパン 寄付金控除等/領収証
皆さまからの支援金が寄付金控除等の対象になります。
監査に関しては、「情報公開」ページによると、国内では内部監査と外部監査を毎年実施。
ワールド・ビジョン全体では、各国の全事務所が少なくとも 3〜5年に一度、 業務監査と会計監査を受けるしくみがあるようです。
解約はできる?支援をやめるときの手続き方法
チャイルド・スポンサーシップのような毎月の寄付は、一般的にはご支援者それぞれの都合に合わせて、自由に解約できます。公式HPからの問い合わせで、約1ヶ月程度で退会することが可能なようです。
チャイルド・スポンサーシップの退会方法についてはこちらの記事でも情報を記載していますので、是非ご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援先として信頼できる?3つのチェックポイント
ここまで読んでいただき、様々な支援の形や支援団体について知っていただけたかと思います。
しかし、中には「結局どこに支援したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません
そんな方のために、寄付ナビが考える「支援先として信頼できるかのチェックポイント」をご紹介します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてくださいね。
まとめ:無理をせず、自分のできる範囲から支援をはじめよう
チャイルド・スポンサーになることを考えている方のために、4つの異なる団体が提供するスポンサーシップ制度をご紹介してきました。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
ワールド・ビジョン | ①年に1度の写真付き成長報告 ②チャイルドとの手紙のやりとり ③支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能 |
プラン・インターナショナル | ①世界137万人のチャイルドを支援 ②1年の歩みとして、チャイルドの成長と地域の活動状況が分かるレポート |
チャイルド・ファンド・ジャパン | ①子どもたちの成長の過程に合わせた支援 ②子どもとの手紙を通した一対一の交流で、成長を実感することができる |
グッドネーバーズ・ジャパン | ①「教育」「医療・保健」「水・衛生」などを通じて子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守る ②毎月1人の子どもから手紙と写真付きの成長報告がメールで届き、子どもたちの成長を実感できる |
寄付金額の違いやフォーカスを当てている対象など、細かい点はそれぞれ異なりますが、4つとも「支援国の子どもが住む地域の生活環境の改善・社会基盤の充実化」という目標は一貫しています。
チャイルド・スポンサーとして子どもとその居住地域の力となるには、「支援を継続して行うこと」が大きなカギとなります。
したがって、スポンサー自身にとって負担にならず、長期にわたって継続できる形の制度を選ぶことが何よりも大切です。
今の自分ができる範囲から、子どもたちの未来が輝く支援を始めてみませんか。