シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由

ご存じでしょうか。
バングラデシュでは家事使用人として働く少女たちが33万人程いるとされています。

これだけの数がいながら、家の中で働いているため、路上で働いている子どもとは違い、人目に触れることなく、その実態もほとんど把握されていません。

小学校に通わせなければいけない年齢の子どもを住み込みで働かせているので、調査をしても雇い主からきちんとした答えが返ってくるわけではありません。
家事使用人の実態は、「隠された」ままなのです。

少女たちの生活は非常に過酷で、雇い主による暴力や性的虐待に遭うなど、酷い扱いを受け、トラウマを抱える子もいます。

日本発祥の認定NPO法人である「シャプラニール=市民による海外協力の会」は、バングラデシュで家事使用人として働く少女たちが、少しの間でも過酷な労働から解放されて、子どもらしい遊びや学びの時間を持てるようにと「支援センター」を開設しました。

センターでは週5日、家事がひと段落する午後の数時間に、

  • 学習支援:英語とベンガル語での簡単な読み書きと計算
  • 技術研修:料理やミシンなど家事使用人以外の人生を歩むための支援
  • 自由時間:ゲームで遊んだり歌や踊りのレクリエーションの時間

などの課程を通じて、女の子が自信を持つことができ、仕事の技術を上げて、家事使用人以外の人生を歩めるようになるための支援を行っています。

あなたも、ご寄付で少女たちが自らの力で未来を変えるための力になっていただけませんか?

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寄付金控除の対象団体です

「誰か私を見つけて」家事使用人として働く少女の過酷な生活

例えば5人家族の家に住み込みで働くルビナちゃん11歳は、週7日、朝6:30から24:00まで1日約16時間働いています。

彼女の労働は朝6時30分、雇い主家族がまだ寝ている間の朝食の準備から始まります。
朝食を終え、自分とさほど年の変わらない雇い主の子どもたちを学校に送り届けると、すぐに掃除や洗濯に取り掛かります。
掃除機はなく、家中の床を全て水拭き。

午後は夕食の準備や子どもたちのお迎えなどに追われます。
バングラデシュの夕食は遅く、終わるのは夜10時頃。
片付けを終えると、ようやくルビナちゃんは1日の長い労働から解放され、自分の夕食をとることができます。

シャプラニールHP

やっとありついた夕食も、何日も前の雇い主家族の余りものです。
自分の部屋は無く、台所で眠ります。

お給料をもらえないこともよくあり、家に帰れるのは年に1度か2度だけとのことです。

ルビナちゃんは心の奥底では、こう思っているのではないでしょうか。
「誰か私を見つけて!」「学校に行きたい、勉強したい!」と。

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私がシャプラニールへの支援を続ける3つの理由

シャプラニールは1972年に活動を開始され、現在はバングラデシュ以外にも、ネパールと日本でも貧困をなくすために活動しています。

シャプラニールHP

私はシャプラニールへ月1,000円を継続的に寄付しているのですが、特に以下3つのポイントを重視しています。

①バングラデシュで33万人の少女たちが家事使用人として働く

ある日、バングラデシュのゴミ捨て場で瀕死の少女が発見されました。
少女は身体中から出血し、アイロンで押し付けられたようなやけども見られたそうです。

出典:現地新聞 Dhaka Tribune「Aduri smiles seeing mother, and employer’s arrest」
https://www.dhakatribune.com/uncategorized/2013/09/26/aduri-smiles-seeing-mother-and-employers-arrest

身元を調べると、アドリちゃんという名の11歳の少女で、貧しい農村から離郷し、雇い主の家に住み込みで働く家事使用人だと分かりました。
アドリちゃんは雇い主から虐待を受け、ゴミ捨て場に捨てられたのです。

シャプラニールHP

日本に住む私たちからすると、俄かに信じがたい話ですが、今この瞬間にも、世界のどこかで働かされ、捨てられている子どもたちがいます。

私も、初めてアドリちゃんの話を聞いた時は「こんな非人道的なことが許されていいのか・・」「もし私の体にアイロンを押し付けられたら・・」と、行き場のない怒りとやるせない哀しみを覚えました。

バングラデシュではアドリちゃんのように家事使用人として働く少女が33万人程いるとされています。
しかし正確な人数は分かりません。

それは、工場で働く子どもやストリートチルドレンなどと違い、家の中で働く少女を見つけるのが難しいからです。

家事使用人が「隠された」児童労働と言われているのは、そのためです。

②「1軒1軒家庭訪問を繰り返す」地道でも効果的なアプローチ

シャプラニールが家事使用人の問題に取り組むと決めて、すぐにある課題に直面したそうです。

「家の中に閉じ込められて1日中働いている少女たちを、どのように見つけたら良いのか」

バングラデシュ事務所長を務める内山智子さんは活動当初のことを、次のように振り返ります。

ストリートチルドレンが通う青空教室のような少女たちが通える教室を作りたいと考えていたので、最初は「少女たちが買い物に行く市場で教室を開いたらどうか」「洗濯物を干しにくるアパートの屋上で教室を開いたらどうか」といったアイディアが出ていました。

しかし、仕事の途中で引き留めることになっては時間も長くはできないだろうし、雇い主に叱られてしまいます。

シャプラニールHP

そこで、自治会や地域リーダーに説明して話を通した後、1軒1軒家庭訪問をして子どもが働いている家庭を見つけ、雇い主を説得する、という最も手間がかかる方法を取ることにしたそうです。

スタッフの皆様が、いったい何軒のドアを叩いたのか、私には分かりません。
しかし、どんなに困難な道のりであっても少女たちを助けるべく粘り強く協力を求める姿勢に共感しました。

時には雇い主から嫌味を言われたり、居留守を使われたり、ドアを乱暴に閉められることもあったそうです。
しかし女性スタッフたちの多くは自分も子どもをもつ母親であり、何としても少女たちの境遇を変えたいと、めげることなく家庭訪問を繰り返し、少しずつ雇い主の反応が変わっていったそうです。

(出典:シャプラニールHP

③「少女たちの未来を変えたい」50年以上に渡り活動を継続された実績

シャプラニールは少女たちに家事使用人以外の仕事があること、未来は明るいと伝えることが大切だと考えています。
そこで少女たちが読み書き計算を習得し、手に職を付け自らの力で収入を得られるようになるための支援センターを開所することにしました。

いよいよ支援センターの運営が始まると、少女たちは水を得た魚のように勉強を始めました。

2022年度は、センターに通う少女の80%以上が英語・ベンガル語での簡単な読み書きと計算ができるようになりました。
技術研修では、アクセサリー製作・ペーパークラフト・絞り染めなど手工芸技術から、料理・ミシン・裁縫といった実用的なものまで幅広く取り扱っています。

これまでに支援センターを利用した少女は1,400人以上にのぼり、新たな人生を歩み始めています。2022年度にも、あらたに23人の少女が技術研修に参加し、収入を得られるようになりました。


8人きょうだいに生まれ、以前は家事使用人として働いていたモルジナさんも、支援センターで人生が変わったひとりです。

彼女は今、家事使用人を卒業して自分で部屋を借り、バングラデシュの女性衣装であるサロワ・カミューズを仕立てる仕事をしています。

以前の雇い主やその隣人などから注文を受け、自立することができました。

将来の夢は「自分の村に帰ってお店を開く」ことです。

シャプラニールHP

支援センターのカリキュラムを修了したあと、サロワ・カミューズの仕立ての注文を受けているモルジナさんは、ほかの少女たちの憧れであり、光です。

モルジナさんは5歳から家事使用人として働き始めたそうです。
私が5歳の時は幼稚園の友達と毎日遊んでいましたが、モルジナさんはそんな小さな頃から働きに出ていたのだと思うと、生まれた場所が違うだけで何もかもが変わってしまうことに驚愕してしまいます。

そして今は夢に向かって努力されているモルジナさんと私を比べて、多くのことを学ばせていただいたように感じます。

少女たちの苦悩や忍耐に想像力を働かせることによって、遠くの国で起きている貧困がぐっと自分の問題のように感じられました。

そんなシャプラニールですが、2022年に創立50周年を迎えました。
シャプラニールがこれからも多くの少女たちの光となることでしょう。

バングラデシュで新たな支援センターの増設を計画していることもあり、資金が不足しています。
あなたのご寄付があれば、さらに多くの少女たちを支えることができます。

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寄付金控除の対象団体です

活動を応援する方法は?月1,000円からの「マンスリーサポーター」

シャプラニールの活動にかかる費用は、支援者からの寄付によって賄われています。

その中でも、私が参加しているのが、毎月の寄付で支援するマンスリーサポーターです。
あなたもその一人として、寄付を始めていただけたなら、例えば以下のような支援を実現することができます。

  • 月1,000円(1日あたり33円):家事使用人の少女たちのために読み書きの授業を30回行うことができます。
  • 月1,500円(1日あたり50円):家事使用人の少女たちのために料理教室を18回行うことができます。
  • 月3,000円(1日あたり100円):家事使用人の少女たちのために縫製の職業訓練を78回開催できます。
  • ※ ご寄付金額は1,000円以上1円単位でお選びいただけます。上記は1年間続けていただいた場合にできることの例です。

また、マンスリーサポーターとして支援を始めると、

  • 1ヶ月に2回:イベント情報等が分かる「支援者限定メールマガジン」の配信
  • 1年に4回:最新の活動報告や南アジアの文化等をお伝えする会報誌「南の風」の郵送
  • 1年に1回:海外の活動現場の様子をより詳しくお伝えするため直接「海外駐在員からお手紙」を郵送

などの特典があり、定期的に活動報告を受け取ることができます。
こちらの写真は、実際に頂いた会報誌「南の風」です。

2022年9月発刊の「南の風 vol.297」は50周年特別号でした

マンスリーサポーターは、月々1,000円(1日あたり約33円)から、ご参加いただけます。
またシャプラニールへの寄付は、寄付金控除の対象です。
毎年1〜2月頃に、1年分の寄付金受領証明書(寄付の領収書)が郵送で届きますので、確定申告して頂くことで税金が一部還付されます。

2022年の寄付金受領証明書

実際に行動を起こし、マンスリーサポーターを始めた方が1,400人以上います。
ぜひ仲間の声を紹介させてください。

以前から寄付に興味を持っていたのですが、なかなかきっかけがありませんでした。

ある時期に病気になり、人工透析、移植手術を経て社会復帰することができたのですが、その間、たくさんの方に支えていただきました。
その後、自宅療養中にシャプラニールのホームページが目にとまり、色々なサポートの方法があるのだと気づきました。

たくさんの方に支えていただいたから、今度は誰かの支えになりたい・・と思いサポーターになろうと思いました。
ホームページに載っているキラキラとした素敵な笑顔の子どもや女性の写真を見る度に、サポーターになって良かったなと思います。(40代男性)

私も、2022年2月10日、28歳の誕生日にシャプラニールのマンスリーサポーターを始めました。

昨年に大病を患ったこともあり、平穏に誕生日を迎えられたことに心から感謝し、改めて児童労働の問題や世界の貧困問題の解決のために何かアクションを始めたいと思い、マンスリーサポーターになりました。

まだ1年弱と寄付を続けた時間は短いですが、隔週で届く支援者限定メールマガジンを拝読するたび元気と勇気をいただいています。

ぜひあなたにも、私にできること、その一歩を踏み出して頂けたら幸いです。

あなたの寄付が、家事使用人として働く少女たちの未来をつくります。
マンスリーサポーターの申し込みを検討される方は、ぜひシャプラニールのWEBサイトもご覧になってみてください。

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寄付金控除の対象団体です

追記:支援を受けた少女からのメッセージ

最後に、支援センターで勉強する少女・ファテマさん(14歳)からのメッセージがシャプラニールの公式YouTubeチャンネルにアップされていたので、ご紹介させてください。

家が貧しく、父以外に働ける人がいなかったから、自分が働くしかありませんでした。

現在は支援センターに通い、勉強することができています。
何よりも絵の描き方を学んだことが一番嬉しかったです。
今は上手に描けます。

将来はアーティストになりたいです。
もし勉強を続けられて、就職できたら、両親と一緒に暮らしたいです。

メッセージ動画を拝見して、私も頑張ろう、と心を奮い立たせてもらいました。
少額の寄付ですが、これからも続けていこうと思います。

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