バングラデシュの子どもを寄付で支援したい!募金先のNGO団体3選

(出典:シャプラニール HP

人口は約1億6000万人、日本から飛行機で約10時間ほどに位置するバングラデシュ。

ダッカ襲撃テロ事件は、日本人被害者が出るなど日本でも有名な事件ですね。
現在ではロヒンギャ難民問題など、数々の政治・宗教的問題を抱えている国でもあります。

今回は「せっかく寄付をするなら、自分の支援したい国に寄付を行いたい」という方に向けて、バングラデシュへの寄付が可能なNGOを3つご紹介します。

紛争地への物資支援や、子どもたちの教育環境の改善など様々な活動が行われています。

日本発の「映像授業」で、教育格差に挑む (e-Education)

e-Education HP

アジアの最貧国と呼ばれたバングラデシュ。
子どもたちの多くは、勉強したくても勉強できない環境に暮らしていました。

国全体としても先生が不足し、教えてもらえる大人も周りにはいません。
彼らはひたすら教科書を音読するなど、自分たちで努力するしか方法がありませんでした。

そこでe-Educationは、予備校の授業動画を撮影。
その映像をバングラデシュの子どもたちに無料で提供する活動を行いました。

同団体は、貧困などの原因による教育格差を解消しようと日本人の大学生が立ち上げたNPO法人です。

活動内容 映像授業の提供など
活動地域 バングラデシュ、フィリピン、ミャンマーなど
支援対象 途上国の農村部に暮らす中高生
寄付の使途 映像授業の撮影、備品の購入など
運営団体 認定NPO法人e-Education

初めは周りにサポートしてくれる教師もおらず活動が困難なこともありました。
また活動開始直後は、頑張っていた勉強をあきらめそうになった子どもたちもいたそうです。
しかし、国内最高のカリスマ教師ザハン先生を始めとする協力者のおかげで、大学合格者を多数輩出。
ダッカの新聞でも大きく取り上げられ、
団体の活動や成果は「ハムチャー村の奇跡」と言われました。

継続的な寄付で支援する「マンスリーサポーター」は月1,000円から可能です。
金額によってバングラデシュの子どもたちに様々な支援を届けることができますよ。

  • 月1,000円:2,000の映像授業(タブレット端末)を高校生2人に無償で提供できます。
  • 月3,000円:2,000の映像授業+オンライン学習コーチで受験生1人をサポートできます。
  • 月10,000円:大学受験コース1科目の映像教材を制作することができます。
e-Education「マンスリーサポーター」になって、途上国の子供への寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
一流講師による授業を撮影し、貧困地域の子どもに届けるという画期的なアプローチをとっており、コロナ禍でも2,000の授業が詰まったスマホの学習アプリを開発するなど進化を続けています。
大学生のオンライン学習コーチによる個別サポートなど、生徒一人ひとりを丁寧にサポートし、累計300人以上が難関大学に合格という大きな成果を上げています。

「映像授業の導入によって、バングラデシュの子どもたちに教育の機会を届けたい」と考えられる方は、寄付をしてみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

家事使用人の少女たちへ、教育や職業訓練を(シャプラニール)

バングラデシュでは、家事使用人として働く少女が33万人程いると言われています。
家の中で働くことから、正確な人数を把握することは難しく、「隠された」児童労働とも呼ばれています。

シャプラニールHP

雇い主による暴力や性的虐待にあったり、給料をもらえなかったりなどの酷い扱いを受けて、トラウマを抱える少女もいました。
例えばショリファちゃんという少女は、使用人時代のことを少しでも尋ねようものなら、顔を引きつらせ、決して語ろうとしなかったのです。

シャプラニールHP

このような家事使用人の少女たちが、継続して教育や職業訓練を受けられることを目指して、活動を行っているのがシャプラニールです。

同団体では、子どもの教育支援として、2つの支援センターを運営。
子どもたちへの取り組みに加えて、親や家族への経済的支援も行っています。

活動内容児童労働削減・教育・地域防災支援 ※
活動地域ダッカ市内、ディナジプール県の各村など ※
支援対象家事使用人として働く少女、先住民族の子どもたち ※
寄付の使途子どもたちへの教育活動費、教育センターの家賃など ※
運営団体認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

※ バングラデシュでの活動についての例

シャプラニールに1年間寄付を続けると、家事使用人の少女たちのために、例えば以下のような支援を実現することができます。

  • 月1,000円:読み書きの授業を30回行うことができます。
  • 月1,500円:料理教室を18回行うことができます。
  • 月3,000円:縫製の職業訓練を78回開催できます。

実際にマンスリーサポーターを始めた体験記も、良かったらご参考になさってください。

シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
認定NPO法人シャプラニールは、貧困をなくすために活動する日本発祥の国際協力団体です。「誰も取り残さない」この言葉を大切にしながら、現在は、バングラデシュやネパール、そして日本で活動しています。2000年以降、30万人以上の人びとに支援の手を届けてきました。
マンスリーサポーターとして支援を始めると、希望者に会報誌「南の風」が年4回、郵送で届くようになります。シャプラニールが活動する南アジアの様子や文化等を楽しく学ぶことができます。

私たちの寄付は、このような活動となって、現地に届きます。
「バングラデシュのすべての子どもたちに教育の機会を与えたい」と考えられている方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

栄養状態の改善や就学前教育を、子どもたちに(ワールド・ビジョン)

ワールド・ビジョン HP

雨季や乾季などの気候や貧困格差など、バングラデシュの子どもたちを取り巻く環境は日本と大きく異なります。
特に、学校や教育センターなどの教育を受ける機関へのアクセスが困難な子どもたちが大勢いました。

就学前の子どもたちが学ぶ所がなかったので、彼らの将来が心配でした。
一番近くにあった幼稚園は、徒歩で1時間ほどかかり、雨季になるともっと時間がかかっていました。

ワールド・ビジョン HP

こう話してくれたのは、バングラデシュのカルマカンダ地域に住む教師のコイヌールさん。
ワールド・ビジョンでは、家の近くに学ぶ場所のない子どもたちへのサポートを行っています。

同団体は「すべての子どもたちに豊かな命を」をミッションに、開発援助・緊急人道支援を行うキリスト教系の国際NGO団体です。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 インドネシア・カンボジア・スリランカ・タイなど約100カ国
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち
寄付の使途 子どもたちの支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)

幼い子どもたちへの支援だけではなく、母親への就労支援や保健教育、ライフスキル研修等も積極的に実施。
バングラデシュの人々が将来、安心して暮らせるための知識や技術を伝える活動を行っています。

支援方法としては「チャイルド・スポンサーシップ」が有名ですね。
こちらの詳しい内容は、以下の記事でご覧ください。
申込の流れや具体的な支援方法について書いていますよ。

入会キットなど届いた郵送物
チャイルド・スポンサーシップでの寄付、申し込む前に調べた3つの疑問
編集部オススメのポイント!
スポンサーシップ・プログラムでは、支援を受ける子どもの成長の記録や手紙のやり取りを通して、アジアの子どもと交流することができます。心と心が触れ合うことを大切にしていて、子どもたちの多くがスポンサーに感謝の気持ちを抱く一方で、同時にスポンサーも「寄付してよかった」「子どもに感謝している」と話す方が多いようです。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、第二次世界大戦後、海外の民間団体から、日本の戦災孤児へ支援を届けるための受入窓口として1952年に誕生しました。それから日本が高度経済成長期に突入し状況が改善されると、チャイルド・ファンド・ジャパンは「支援の受け手」から「支援の担い手」へとその役割を変え、フィリピンの子どもたちへの支援を開始、現在ではスリランカ、ネパール、ベトナムと、アジアを中心に活動が広がっています。

サイクロンや洪水など、自然災害を受けやすいバングラデシュの人々。
同団体ではフルバリア・ビロル・ビルゴンジ地区など、様々な地域へのサポートが可能です。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「自分にどんな支援ができるだろう?」と考えられた方は、一度気になる団体のWEBサイトをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。

まとめ:「バングラデシュの子どもに寄付したい」という方の参考に

今回は、紛争地への物資支援や、子どもたちの教育環境の改善など、バングラデシュへの寄付が可能なNGOを3つ紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
e-Education ①「映像授業」という画期的なアプローチ
② 成果への徹底的なこだわり
シャプラニール ① 50年以上の活動実績
② 年4回の会報誌で最新の活動も丁寧に分かり易く
ワールド・ビジョン ①年に1度の写真付き成長報告
②チャイルドとの手紙のやりとり
③支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能

今回の記事を読み「自分の支援したい国に寄付を行いたい」とお考えの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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