カタリバに寄付する「サポーター会員」を10年以上続けての感想と、申込前のチェックポイント



認定NPO法人カタリバの活動を、月1,000円からの寄付で応援する「サポーター会員」。
私は2009年に入会してから10年以上、継続的に支援をしています。

個人的に共感していて、寄付の支援以外でも関わらせてもらっているのですが、初めての方や迷っている方にも参考になるべく、団体や活動についてまとめました。
寄付の申し込み前にチェックしたいポイントについても、よろしければご参照ください。

そもそもカタリバとは?日本の大学生が立ち上げた教育NPO

はじめに、そもそも「カタリバとは、どんな団体なのか?」を簡単にご説明しますね。

カタリバが設立されたのは、2001年のこと。
代表理事の今村久美さんが、慶應義塾大学の大学生の頃のことでした。

たまたま出会う家庭環境や教育機会によって、価値観が違ってしまう(中略)
「こんな大人になりたい!」という憧れや目標を持てるか否かによって、描き出せる未来のイメージさえも、違ってしまう・・・
このことに問題意識をもった今村は、どうすれば、“機会”や“環境“の格差を解消できるのか?を考え始めました。

約10年間、高校生を対象としたキャリア学習支援を中心に活動してきましたが、2011年の東日本大震災を受けて被災地での教育支援を開始
「震災のせいで、夢をあきらめた」「希望の学校に、進めなかった」・・そんな思いを抱かせないために、岩手県や宮城県など被災地で放課後学校を開きました。

放課後学校は、現在は熊本県益城町や福島県広野町、東京都足立区などにも広がっています。

郵送された年次報告書

当初は任意団体でしたが、2006年にNPO法人化。
2013年には東京都より「認定NPO法人」として認定されました。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「サポーター会員」の寄付の使い道は?気になった3つの活動

このカタリバの活動を、毎月1,000円からの寄付で継続的に応援するのが「サポーター会員」

寄付の使途に指定はないようで、団体の活動全般に使われるようです。

寄付を呼びかけるパンフレット

その活動範囲は小学生から高校生、北海道から沖縄県まで広い範囲。
いくつかの活動のなかから、パンフレットに載っていた3つを紹介すると・・

日本の“子どもの貧困”という課題に向き合う

日本における子どもの貧困率は11.5%、その割合は「9人に1人」におよぶ(厚生労働省 令和4年「国民生活基礎調査」より)とのこと。
こうした貧困にあえぐ子どもたちに向けて、学習支援に取り組んでいるそうです

学習支援のほかに、食事提供や体験プログラムを通じて子どもの居場所づくりをしています。
普段は補習授業や自習で基礎体力を向上させながら、定期的に芸術や身体を使ったワークショップなどの体験プログラムも行うことで、体験格差を埋めます。
(カタリバ パンフレットより)

「生まれ育った家が貧しい」という境遇は、自分自身ではどうしようもないですし、そんな家庭の経済状況によって子どもたちの未来が閉ざされてしまったら悲しいことですね。

学びに触れるちょっとした機会や「学びたい」という意欲を育むきっかけ、継続的に教育を受けられる環境さえあれば、将来を切り開いていける子ども達もいるはず。
私の父が、終戦直後に母子家庭で貧しいなか苦学したというのを聞かされていたのもあり、共感しているポイントです。

悲しみを強さに変える、「被災地」での教育支援活動

2011年の東日本大震災や、16年に起こった熊本地震。
その被災地では、いまだ狭い仮設住宅で暮らす家庭もおり、家族に気兼ねして勉強に集中できない子どもたちも少なくないそうです。
カタリバは、落ち着いて勉強する子どもたちのため、放課後の学習支援と居場所を提供、コラボ・スクール事業を宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町にて行っています。
(カタリバ パンフレットより)

被災地の復興はもちろん進んでいますが、子どもたちの震災で傷ついた心のケアや、教育環境の整備は、長期的に取り組むべき課題ですね。

東日本大震災から時間が経ち、多くの団体は支援を終了していますが、息長く活動を継続していることも注目に値するかと。

個人的には「震災の悲しみを、強さに変える」「被災地から、未来の復興のリーダーを育てる」というビジョンに強く共感しています。

「ナナメの関係」で、高校生の心に火を灯す

日本の高校生へのアンケート調査では、「自分はダメな人間だと思うことがある」と、72.5%の生徒が回答しているそうです。
思春期を迎える10代の子どもたちが悩む、「自己肯定感の低さ」や「将来への不安」「進路選びのリアリティの無さ」etc
それらに対して「ナナメの関係」と「対話」という独特のアプローチをサポートしています。

カタリバは高校生に、タテ(親・先生)でもヨコ(友達)でもない、自分より少し先の未来を生きる大学生や社会人、「ナナメの関係」の先輩と自分の悩みや将来を話す出張授業「カタリ場」を提供し、夢や目標へ高校生の背中を押すキッカケを創り出しています。
(カタリバ パンフレットより)

私も大学生のときは、ボランティアとして高校生の授業に参加した経験があり、高校生の「目の色が変わった」瞬間は鮮明に覚えています。
授業を届ける対象は、「被災」や「貧困」といった課題を抱える子どもたちには限りませんが、一般の中高生への教育活動のなかで培ってきたエッセンスが、被災地や子どもの貧困の支援活動にも大いに役立っているように見受けられます。

「税制優遇は?」「使途の透明性は?」申込前にチェックしたい3つのポイント

団体や活動についてこれまで書いてきましたが、「震災や貧困などに苦しむ子どもたち、そして日本中の10代の思春期に教育支援を届けている」ことが分かったかと思います。

一方、継続的な寄付となると、単発での寄付よりも申し込みには慎重になってしまうもの。
「寄付金がちゃんと使われるのか?」「途中でやめられるのか?」など気になりますね。

初めて支援を検討する方にオススメできるか?私自身も改めてチェックして、まとめてみました。

資金はきちんと使われている?

決算報告が、WEBサイトや年次報告書などで公開されています。
有限責任監査法人トーマツによる監査も受けているとのことで、会計の透明性には安心しました。

2021年度の収入は約16.8億円、その76.8%は「寄付・会費・助成金」とのこと。
経常費用のうち87%がプログラム活動費、13%が運営・管理・広報活動費に使われているそうです。

(出典:カタリバHP

子ども支援の拠点で働くスタッフの方に、寄付の使い道についてインタビューさせていただいた以下の記事も、よかったらご参考にして下さい。

カタリバの寄付の使い道は?実際に子ども支援の拠点に行って聞いてみた

寄付金控除・税制優遇は受けられる?

カタリバの正式名称は「認定NPO法人カタリバ」。

東京都より認定を受けているので、税制優遇の対象となります。

確定申告をすることで、所得税や住民税など寄付金控除を受けられます。
パンフレットでは、たとえば東京都にお住いの方が「毎月3,000円(年間36,000円)を寄付した場合」、合計 17,000円の控除(所得税が13,600円・住民税が3,400円)を受けられるとのこと。

確定申告に必要な領収書は1年分まとめて、毎年だいたい1-2月頃に(私の自宅には)届きます。

ご希望いただいた方に発行します。
領収証の金額は、前年1年間に、当法人が実際に領収を確認した寄付金の合計額となります。
(領収日付はお申込日ではなく、各決済代行会社からNPOカタリバに入金された 日付となります。)
認定NPO法人カタリバWEBサイトより)

寄付の中止・解約の方法は?

支援の中止は、電話で連絡を受け付けているそうです。

ご寄付の休会・退会
0120-130-227よりお問い合わせください。
(平日9:30-17:30/携帯・PHS可)
認定NPO法人カタリバWEBサイトより)

その他のカタリバの評判や口コミは、こちらにまとめました。
支援者の方の想いや批判・疑問など含めて、ご参考になるかもしれません。

カタリバの評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

最後に

最後に私自身の体験をお話しさせていただくと、カタリバとは大学生の頃からの縁。
ボランティアスタッフとして、高校生と対話する授業に参加していました。

社会人になってからは、サポーター会員として寄付で支援。
以下のブログにも書いたように、報告やお礼に目を通しながら「こんな未来になったらいいな」「社会をこう良くしていきたい」といった思いが、着々と現実に近づいていっていると実感してきました。

毎月クレジットカードで寄付する「マンスリーサポーター」、10年間続けて分かったこと

2011年8月からの3年間は職員として働いていましたし、今も専門性を活かして外部からサポートしています。
中立的な立場とは言えないかもしれませんので、支援にあたってはぜひご自身で考えてご判断ください。

「寄付をスタートしたいけど、いまひとつ踏み切れない」という方が、子どもたちへの支援へと一歩踏み出すために、この記事が少しでも参考になることを祈っております。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です