海外の子供に寄付するなら?世界の子ども支援NGO・NPOをご紹介

(出典:かものはしプロジェクト HP

世界各地には、生まれ育った家庭や地域が原因で過酷な環境で暮らし、希望ある未来を拓けない子どもたちがたくさんいます。

そのような地域に住む子どもたちを支援する団体や活動があります。

海外の子どもを支援している団体と一口に言っても、今失われつつある命を助けるために活動している団体から、専門分野に特化して支援を行なっている団体など、多様なNGO・NPOが現地で尽力しています。

世界の子どもたちを支援するために、それらの団体や活動への寄付を考える方もいる一方で、どのような活動があり、どの支援団体が信頼できるのかといった不安から、一歩踏み出せないことも少なくありません。

この記事では、そんな不安を抱えている方に向けて、おすすめの寄付先や寄付先の選び方、活動別の支援団体をご紹介します。

あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。

目次

海外の子どもの支援先としておすすめの団体3選

まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を5つご紹介します。

ユニセフ:食料や栄養が足りていれば、「助かるはず」の幼い命を守る

日本ユニセフ協会 HP

世界では5歳の誕生日を迎えられずに亡くなる子どもが後を断ちません。
この課題を解決すべく、活動を行なっているのがユニセフです。

もう何日も食事らしい食事をとれず、下痢も続いて日に日に衰弱が進んでいました。

体重計が指した数字は4.2kg。

本来あるべき体重の約半分です。

日本ユニセフ協会HP

お腹を空かせて命を落とす子どもがいる、想像するだけでも心が痛みますね。
こうした子どもたちに、ユニセフは様々な栄養支援を行なっています。

ユニセフによる栄養支援の一例

  • 治療食や医薬品の提供
  • 定期的な発育観察や栄養指導
  • 予防接種デーを利用したビタミンAの投与
  • 安全な水や衛生施設の提供・設置

(出典:日本ユニセフ協会HP)

それでも支援を必要としている子どもたち全員が助かっている訳ではなく、今も世界中の子どもたちが重度の急性栄養不良に苦しめられています。

活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る
活動地域 ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口)

ユニセフの支援活動は、民間からの寄付が支えています。

「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」では、毎月任意の金額を口座引き落とし、もしくはカード引き落としで寄付することができます。

ユニセフのマンスリーサポーターとして私が世界の子どもを支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意の拠出金によって賄われています。
初回のお引き落とし前に「ウェルカムキット」を、その後は年4回、子どもたちの状況とユニセフの活動を伝える広報誌「ユニセフニュース」を郵送、Eメール配信で届けます。また、日本ユニセフ協会が発行する各種資料の最新版が無料で提供されます。

そしてユニセフによって集められた寄付金の80%以上が世界の子どもたちに届き、直接的な支援活動に使われているとのこと。

活動に共感された方は、ぜひ団体HPもご覧になってください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

かものはしプロジェクト:「売春宿に売られる・・」過酷な運命の女の子を救う

かものはしプロジェクトHP

世界には、お金やモノと引き換えに売春宿へ売られてしまう子供がいます。
かものはしプロジェクトは、この問題に立ち向かい世界から子どもの人身売買をなくすために活動する、日本発祥の組織です。

世界には、だまされて売春宿に売られ、無理やり働かされてしまう子どもたちがいます。
子どもたちは、暴力や恐怖で支配され、逃げることもできません。
「どんな子どもも、売られるなんてことがあってはいけない」
「そんな子どもたちを守りたい」
かものはしは、そんな想いで、この問題に真正面から取り組んでいます。

かものはしプロジェクトHP

かものはしプロジェクトは、2002年からカンボジアで活動をスタートしました。
そしてカンボジアでは、2002年からの9年間で性犯罪加害者の逮捕件数が大幅に増加しました。

それらの結果、カンボジアの売春宿から子どもがいなくなり、「この問題は解決した」と言えるまでになったとのことです。

現在同団体が、子どもの人身売買の問題に取り組んでいるのは、インドです。
この国の人身売買は、世界最大の規模と言われています。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

かものはしプロジェクトの活動は、主に2種類あります。

  • 人身売買がビジネスとして成り立たなくなるようにするための社会の仕組みづくり
  • 人身売買の被害にあった子どもが立ち直るための活動

インドでは2万円で1人の女性や子どもが売春宿に売られてしまうこともあるそうです。
この現実を変えるために、多くの方がサポーター会員として支援を続けています。

かものはしプロジェクトのサポーター会員として人身売買をなくしたい3つの理由
編集部オススメのポイント!
人身売買を取り締まる法律を整備するためには、当事者の声を反映させることが非常に重要です。この考えの下、かものはしプロジェクトは、サバイバーのリーダーシップをサポートするプログラムを実施しています。
かものはしプロジェクトを支援している印刷会社から、寄付の一環として、無償で印刷していただいています。企業とのパートナーシップによって、間接費を減らす、素晴らしい取り組みだと思います。

かものはしプロジェクトでは、毎月1,000円〜の継続寄付を募集しています。
たとえば寄付によって、被害にあった女性が裁判支援を受けられたり、心の回復の支援を受けることができるそうです。

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寄付金控除の対象団体です

追記:かものはしプロジェクトは、2019年より日本国内の課題にも取り組み始めました。

主な事業内容は以下の通りです。

  • 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
  • 退所後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。

「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」

「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」

そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。

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寄付金控除の対象団体です

家族のように子どもの成長を見守る(グッドネーバーズ・ジャパン)

グッドネーバーズ・ジャパンHP

最後にご紹介するのは、2004年に設立され、国内外で活動する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンです。
途上国では、学校の建設学用品の配布などの教育支援をはじめ、給食支援、水支援、収入向上支援などを行なっています。

グッドネーバーズ・ジャパンの支援地に、両親がいないため自分は学校に通うことを諦めて危険な建設現場でお金を稼ぐアリフ君(当時12歳)という少年がいました。

小学校4年生の時、アリフ君は学校をやめ、年老いた祖母に代わり一家の長になりました。
妹に本や鉛筆、ノートを買って学校に通わせ、祖母の薬代を稼ぐために、今日を生き延びるために働いています。

「妹を学校に通わせたい」

彼の職場は建設現場。
1個2kgのレンガをいくつも小さな肩に乗せて運んでいます。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

貧しさゆえに働いている子どもたちは、読み書きができないまま育ち、大人になっても良い仕事に就くことが難しくなってしまいます。
貧困の連鎖負の連鎖が起きてしまうのです。

アリフ君には夢があります。
それは、パイロットになって空を飛ぶことです。

「空は青い色でいっぱいだから、高くまで昇ったら、一面の青い色が見えると思う。飛行機に乗って、どこまでも青い空を見てみたいんだ」

グッドネーバーズ・ジャパンHP
活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

アリフ君のような子どもたちの夢を応援するのが「海外子どもスポンサー」です。
1対1の手紙のやり取りを通じて、家族のように彼らの成長を見守っていただけます。

  • 趣旨:ひとりの子どもの成長を家族のように見守る
  • 金額:子ども1人につき、毎月4,000円のご支援
  • 特典:毎年6,7月頃に写真付きの成長報告、11,12月頃に子どもから手紙が郵送で届く(こちらから手紙を贈ることも可能)

希望すれば、支援先を訪問して、子どもに会いに行くことも可能です。
海外子どもスポンサーについては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、よかったらお読みください。

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問
編集部オススメのポイント!
グッドネーバーズの海外での活動は「教育」「医療・保健」「水・衛生」「収入向上」「アドボカシー」の5つに分かれます。これらの活動を通じて、子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守るため、活動を続けています。
月々1,000円から始められ、複数のスポンサーで複数の子どもの成長を見守る「みんなの成長を見守るコース」と、ひとりの子どもの成長をじっくりと一対一で見守る「ひとりの成長を見守るコース」の2つから、ご自身に合ったコースを選ぶことができます。

グッドネーバーズ・ジャパンの活動に共感された方は、ぜひ以下からチェックされてみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

海外の子ども支援に最適な寄付先の選び方ガイド

続いて、寄付先を選ぶ際に「寄付してよかった」と感じられる3つのポイントを解説します。

企業の良し悪しを判断する材料として、一般的に「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。

NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。

さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
以下に、それぞれについて解説します。

職員の顔が見えるか?

NPOの活動には、代表をはじめ、理事や職員、インターンやボランティアなど、多様なスタッフが関わっています。

団体の公式サイトで職員の顔を出していることは、活動に自信がある証拠です。

「自分のお金を誰に託すのか?」を知ることで、より安心して寄付を続けることができます。

その上で、職員数やボランティアの人数など、関わっている人の数も確認できると、なお良いと思います。

  • 理事や職員などスタッフの顔が見えるか
  • どれくらいの人が関わっているか。人数が多ければいいわけではありません。

あなたと似たような想いを持って活動しているスタッフがいる団体なら、それはあなたの価値観とマッチする団体かもしれません。

活動によって問題を解決しているか?

同じ社会問題に取り組んだとしても、解決するアプローチは団体によって、実にさまざまです。

例えば「子どもの貧困」と一口に言っても、

  • 学習支援を通じて、子どもの学力向上に資する
  • 食品配付を通じて、健康や栄養状態を改善する
  • 相談窓口を通じて、虐待や暴力などを予防する

というように、団体によって活動の領域は異なります。

そもそもNPOが取り組んでいる問題は、すぐに解決には至らず、長い時間がかかることが多いです。

寄付先として検討している団体の支援アプローチは本質的に問題を解決し得るのか、またそのアプローチに共感するかどうか、などを見ると良いでしょう。

  • 寄付先の支援アプローチは問題を解決、もしくは改善しているか?
  • しっかりと実績や成果を上げているか。

そうした活動の進捗を定期的に報告するプログラムが整っている団体であれば、自らのお金がどのように活用されたかの理解が進み、寄付をするモチベーションが増します。

透明性の高い会計報告を行っているか?

ほとんどのNPOは、会計報告を公式サイトで公開しています。
逆に会計報告を公開していない団体は、資金を不正に利用しているのではないかと、寄付者から疑問を持たれても仕方がないでしょう。

団体の公式サイトを確認すると「会計報告」「年次報告」といった形で、会計や財務に関する情報を公開していることが多いので、チェックしてみましょう。

支出の内訳を、例えば事業費80%・管理費20%としている団体であれば、「1,000円寄付したら、おおよそ800円が直接的な活動に、200円が活動を継続していくために必要な費用に変わるんだ」と目安をつけることもできます。

  • 透明性の高い会計報告を行っているか?
  • 納得できるお金の使い方をしているか。

さらに、監査法人や公認会計士による監査を受けていることを確認できれば、より信用度は高まると思います。

課題別でみるおすすめの寄付先NGO・NPO

ここからは課題別で、おすすめの寄付先を紹介します。

課題:医療

十分な医療を受けられずに、苦しい思いをしている人々を支援する活動を紹介します。

ジャパンハート:病気と闘う人の”命”と”こころ”を救う日本発祥のNPO

ジャパンハートHP

ジャパンハートは、日本人医師の吉岡秀人さんが創設した、日本発祥の認定NPO法人です。

吉岡さんがミャンマーで貧困により医療を受けることのできない人たちに対し、日本から持ってきたお金が尽きるまで治療を続けたのが活動の始まりです。

現在はミャンマーをはじめ、カンボジア、ラオスなどで医療活動を展開しています。

また、2030年までにアジア全体のサバイバルギャップを限りなくゼロにするために、カンボジアの首都プノンペンに「アジア小児医療センター」を開設するプロジェクトを立ち上げ、多くの著名人がこの活動を応援しています。

ジャパンハートの評判や口コミは?怪しい?寄付先として、信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
患者や周囲の人びとを取り巻く福祉や社会の仕組みの見直し、貧困状態にある子どもたちへの教育機会の創出、海外医療人材の育成など、医療の新しい概念を創り出すために、新たな挑戦をしています。
2030年までにアジア全体のサバイバルギャップを減少させるため、カンボジアの首都プノンペンに「アジア小児医療センター」を開設するプロジェクトを立ち上げ、本田圭佑さんらが活動を支援しています。

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ロシナンテス:水と医療が届かない地域で失われる命を救う

ロシナンテス HP

認定NPO法人ロシナンテスは、アフリカに安全な水と医療を届ける、日本発祥の国際協力団体です。

ロシナンテスは、きれいで安全な水を提供することは、病気を予防するための一番の近道だと考えています。

安全な水で病気そのものの数を減らしたうえで、かかってしまった病気をしっかり治療する。この方法で良い循環を生み出し、目の前で失われる命を減らそうとしています。

ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由
編集部オススメのポイント!
アフリカで活動する団体は数多くありますが、中でも日本人が設立した団体は稀です。創設者であり代表の川原尚行医師は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことがあります。
ロシナンテスを毎月の寄付で応援する「チーム・ロシナンテス」に加入すると、限定イベントに参加でき、川原さんと直接お話しできます。イベントは基本的にオンラインで実施されますので、地方にお住まいの方も気軽にご参加いただけます。

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寄付金控除の対象団体です

課題:教育

「勉強したくても、勉強できない」そんな子どもたちを支援する活動を紹介します。

e-Education:発展途上国に産まれた子どもも、質の高い教育が受けられるように

e-Education HP

「なりたい夢があるのに、諦めるしかない・・」「勉強したくても、勉強できない・・」

そんな子どもを一人でも減らすべく、バングラデシュやフィリピンなどの国で教育支援の活動をしているのが、認定NPO法人e-Educationです。

教育が受けられない地域の子どもに向けて、都市部の有名講師の授業を撮影。撮影した映像教材を無料で視聴できるようにすることで、農村部でも思う存分勉強できる環境を整えています。

e-Education「マンスリーサポーター」になって、途上国の子供への寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
一流講師による授業を撮影し、貧困地域の子どもに届けるという画期的なアプローチをとっており、コロナ禍でも2,000の授業が詰まったスマホの学習アプリを開発するなど進化を続けています。
大学生のオンライン学習コーチによる個別サポートなど、生徒一人ひとりを丁寧にサポートし、累計300人以上が難関大学に合格という大きな成果を上げています。

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寄付金控除の対象団体です

シャンティ国際ボランティア会:アジア8地域で子どもたちの「生きる力を育む」

シャンティ国際ボランティア会HP

日本生まれの公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、「教育には人生を変える力がある」という信念を持ち、設立以来約40年にわたりアジアの子どもたちに教育を届けてきました。

シャンティ国際ボランティア会の教育支援プログラム、キーワードは「場所」「本」「人」「活動」です。

  • 安心して学べる「場所」:学校・図書館の建設、図書館の整備など
  • 学ぶための「本」や教材:絵本や紙芝居の出版など
  • 学びを届ける「人」:学校教員や図書館員の育成など
  • 学びと出会うための「活動」:コミュニティ図書館や学校図書館の運営など
シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由
編集部オススメのポイント!
シャンティ国際ボランティア会の活動は、1980年にカンボジアの難民キャンプで、子どもたちに本を届けたことに端を発します。現在はカンボジアの他に、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、ラオス、タイと活動が広がっています。
世界には、学校に行って本を読むことが当たり前ではない子どもたちがいます。現在はアジア7地域で活動し、本を読む機会を提供するだけでなく、学校建設や図書館の整備も行い、子どもたちが安心できる場所づくりにも注力しています。

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シャプラニール:過酷な環境で働かされている”家事使用人”の少女を救う

シャプラニール HP

シャプラニールが活動しているバングラデシュでは、アドリちゃんのように家事使用人として働く少女が33万人程いるとされています。

シャプラニールは、少女たちのための支援センターを開設し、自立に向けたサポートを提供しています。

支援センターでは、アクセサリー製作・ペーパークラフト・絞り染めなど手工芸技術から、料理・ミシン・裁縫といった実用的なものまで、様々なテーマで技術研修を行っています。

シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
認定NPO法人シャプラニールは、貧困をなくすために活動する日本発祥の国際協力団体です。「誰も取り残さない」この言葉を大切にしながら、現在は、バングラデシュやネパール、そして日本で活動しています。2000年以降、30万人以上の人びとに支援の手を届けてきました。
マンスリーサポーターとして支援を始めると、希望者に会報誌「南の風」が年4回、郵送で届くようになります。シャプラニールが活動する南アジアの様子や文化等を楽しく学ぶことができます。

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課題:人身売買

「子どもが、売春宿に売られてしまう」日本では信じられないような行為が、今も世界中で起こり続けています。児童買春などから子どもたちを守る、社会を変える活動を紹介します。

かものはしプロジェクト:「子どもが売春宿に売られる」人身売買に挑む

かものはしプロジェクトHP

「人身売買の被害にあい、売春宿で働かされている女性や子どもがいる」という問題の解決を目指すのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。

2002年に活動を始めたカンボジアでは、「性犯罪の加害者の逮捕件数は2001年から9年間で大幅に増加。今では子どもを置く売春宿はほとんどなくなり、『人身売買の問題が解決した』と言えるまでになった」そうです。

カンボジアで問題解決の目処がたった今、人身売買の規模は世界最大と言われるインドでの活動や、海外での経験を活かし、日本国内での虐待防止の活動も展開しています。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
人身売買を取り締まる法律を整備するためには、当事者の声を反映させることが非常に重要です。この考えの下、かものはしプロジェクトは、サバイバーのリーダーシップをサポートするプログラムを実施しています。
かものはしプロジェクトを支援している印刷会社から、寄付の一環として、無償で印刷していただいています。企業とのパートナーシップによって、間接費を減らす、素晴らしい取り組みだと思います。

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課題:早すぎる結婚

18歳未満で結婚することを「児童婚」といいます。

その当事者になるのは男性よりも女性の方が圧倒的に多く、早すぎる結婚が未成熟な身体のままの妊娠・出産につながり、妊産婦の死亡リスクを高めています。

児童婚の根絶に向けて活動を続ける団体を紹介します。

プラン・インターナショナル:女の子が自らの意思で未来を選択できる世界を

プラン・インターナショナル HP

教育を通じて世界の女の子のエンパワーメントを進めるNGO、プラン・インターナショナルは地域に「女の子クラブ」を結成し、子どもの権利や児童婚のリスクを女の子自身が学ぶ機会を提供しています。

プラン・インターナショナルは少年に対しても多面的に活動しており、男の子を巻き込むことで、男女間の理解が促進され、児童婚に反対する仲間が増えることを目指しています。

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課題:食糧

世界では、9人に1人が飢餓状態にあると言われています。

明日に命を繋ぐための食糧が手に入らない、困難な状況を強いられている人々を救う活動を紹介します。

国連WFP:飢餓に苦しむ紛争下の人びとの命をつなぐ、国連唯一の食料支援機関

国連WFP HP

国連唯一の食料支援機関であるWFP(世界食糧計画)は、80カ国以上の国に活動拠点を持ち、紛争をはじめとする様々な要因から飢えに苦しむ人びとを支援しています。

WFPは、難民となった人びとに食料支援を行うほか、子どもや妊婦、授乳中の母親に栄養強化食品を提供
この支援により、とある国内避難民キャンプでは栄養不良状態を劇的に改善できたそうです。

国連WFPへの寄付で、世界から飢餓をなくす支援を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
国連WFPとは、世界中で飢餓に苦しむ人びとのために、食料支援を専門に行う国連機関です。”誰一人取り残さない”世界の実現を目指し、飢餓と貧困をなくすことを使命に活動する、国連唯一の食料支援機関です。
国連WFPは食料そのもの、もしくは現金や食料引換券を配って今日明日の食べ物を提供するだけでなく、自立支援を通じて長期的な食料事情の改善や、強い地域社会づくりにつながる社会基盤の構築・再建を促しています。

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課題:紛争

戦争を無くすことを目指し、平和を守る活動を行っている団体を紹介します。

アクセプト・インターナショナル:紛争の解決を目指し、元テロリストの社会復帰を支援

アクセプト・インターナショナル HP

世界の紛争地では、現地の政治への不満や貧困、テロ組織からの脅迫によって、多くの若者がテロ組織に加入していく現状があります。

アクセプト・インターナショナルが行なっている活動は大きく分けて「脱過激化」と「社会復帰」の2つです。
テロ組織に所属する若者を減らしていくこと、また、組織を脱退した若者たちが社会に安心して戻れるように支えることが活動の軸となっています。

具体的には、コミュニティの代表者を招き、暴力的・違法的な手段を取ることについて考える対話セッションを持ち、その考え方の変容を促します。
また、脱退したいという意思を持った若者たちが、経済的・社会的に自立できるように、技術研修や就労支援を実施しています。

アクセプト・インターナショナルへの寄付で、私が元テロリストを支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
テロと紛争の解決に何が必要とされるのか、憎しみの連鎖の歴史と問題構造を分析した時、「受け入れる」取り組みが必要とされています。アクセプト・インターナショナルは、テロ・紛争解決という分野だからこそ、武力ではなく平和的な手法を選択しています。
創設者・永井陽右さんは「誰かがやらなければならないのであれば、自分たちは、その誰かになりたい。その前例がないのならば、日本発でどうにかやってやろう。」という思いで、元テロリストの若者を誰ひとり取り残さない世界をつくるための活動を続けています。

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テラ・ルネッサンス:紛争で心身に傷を負った、元”子ども兵”の社会復帰を支援

テラ・ルネッサンス HP

認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、紛争地域における社会復帰支援や地雷撤去活動支援、平和教育や武器輸出に関わる政策提言を行う団体です。

テラ・ルネッサンスの支援先であるウガンダでは、1980年後半から内戦が勃発していました。

多くの子どもたちが、洗脳しやすい、替えがききやすいという信じられない理由から誘拐され、子ども兵として闘いに駆り出されていました。

ひどい場合には家族を殺すことを強要されるなど、精神的・肉体的に大きな傷を抱えた子ども兵たち。テラ・ルネッサンスは彼ら・彼女たちが社会に復帰する支援を行なっています。

テラ・ルネッサンスの「ファンクラブ会員」になって、私が月1,000円の寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
創設者の鬼丸昌也さんが大学在学中に地雷被害の続くカンボジアの地雷原を訪問。それがきっかけで、「テラ・ルネッサンス」を創設し、問題解決のための支援や認知活動を開始しました。
私たちが普段使用している携帯電話やパソコンに利用されるレアメタル。この鉱物資源をめぐってコンゴ東部での紛争が激化、そこに子どもたちが兵士として戦場に送り込まれています。「戦争を作り出している」状況を「問題を変えられる」と捉え、活動を続けています。

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課題:健康・保健

栄養失調などの問題に苦しんでいる子どもたちを救う活動を紹介します。

ユニセフ:世界中の子どもたちに、健康と安全な生活を届ける

日本ユニセフ協会HP

すべての子どもの命と人権を守るため、約190の国と地域で活動する国連機関、ユニセフ。

第二次世界大戦終戦後の1946年に誕生し、現在その活動範囲は保健・水と衛生、教育など多岐にわたります。

ユニセフでは乳幼児期の子どもに適切なケアを届け、健やかに成長できるよう、ワクチンの普及や清潔な水や環境の確保、栄養改善など、総合的に支援を行っています。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意の拠出金によって賄われています。
初回のお引き落とし前に「ウェルカムキット」を、その後は年4回、子どもたちの状況とユニセフの活動を伝える広報誌「ユニセフニュース」を郵送、Eメール配信で届けます。また、日本ユニセフ協会が発行する各種資料の最新版が無料で提供されます。

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セーブ・ザ・チルドレン:100年以上の歴史を持つ、子ども支援専門の国際NGO

セーブ・ザ・チルドレン HP

子どもたちが直面する様々な課題に対し、子ども支援専門の国際NGOとして、100年の歴史を持ち活動するのがセーブ・ザ・チルドレンです。
日本を含む29ヶ国に地域オフィスを持ち、約120ヶ国で支援活動を展開しており、世界的にも有名な国際NGOです。

保健・栄養の分野では、栄養不良、感染症の予防や治療などで、世界中の子どもたちを支援しています。

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」を申し込む前にチェックした、寄付の使い道と3つのポイント
編集部オススメのポイント!
緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災など、さまざまな分野で包括的な子ども支援を実施しています。セーブ・ザ・チルドレンの活動は、全世界200万人以上の支援者によって支えられています。
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方の区別なく取り組んだイギリス人女性エグランタイン・ジェブさんの活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

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支援のカタチ:チャイルド・スポンサーシップ

途上国の子どもを支援する方法として、毎月の寄付によって支援に参加する「スポンサーシップ制度」があります。

いくつかNGO・NPOが運営している支援プログラムのうち、特に有名な3つをご紹介します。

グッドネーバーズ・ジャパン:1,000円/月から成長を見守る「子どもスポンサー」

グッドネーバーズ・ジャパン HP

子どもたちの未来を変えるために大事なのが、「こころと体の成長を支え、見守ること」。

その信念のもと、アジア・アフリカなど世界各国で活動するのが、国際NGOのグッドネーバーズ・インターナショナル」です。

日本事務局である認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは「子どもスポンサーシップ」の支援を受け付けています。

子どもスポンサーとしての寄付金は、支援する子どもの居住地域・コミュニティの環境改善に向けて「きれいな水や衛生的なトイレの整備」「栄養のある食事や、健康診断・ワクチン接種による健康推進」「学校に通えるようにするための支援活動」などに活用されます。

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問
編集部オススメのポイント!
グッドネーバーズの海外での活動は「教育」「医療・保健」「水・衛生」「収入向上」「アドボカシー」の5つに分かれます。これらの活動を通じて、子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守るため、活動を続けています。
月々1,000円から始められ、複数のスポンサーで複数の子どもの成長を見守る「みんなの成長を見守るコース」と、ひとりの子どもの成長をじっくりと一対一で見守る「ひとりの成長を見守るコース」の2つから、ご自身に合ったコースを選ぶことができます。

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ワールド・ビジョン:「チャイルド・スポンサーシップ」は、手紙のやりとりなど1対1の支援

ワールド・ビジョン HP

アジアやアフリカなど発展途上国の一部では、厳しい環境で育つ子どもたちが今も少なくありません。

  • 児童労働を強いられている子ども:1億5100万人
  • 紛争や武力衝突に巻き込まれている子ども:2億5000万人
  • 教育を受けられない子ども:6100万人

そんな子どもたちを支援するのが、チャイルド・スポンサーシップ制度。
国際NGO「ワールド・ビジョン」が提供しています。

チャイルド・スポンサーシップでは、子ども1人1人の成長を見守る支援の形が取られています。
毎月4,500円の寄付で支援するスポンサーは、支援地域に住むチャイルド(子ども)の成長を支援します。

チャイルド・スポンサーシップとは?支援歴10年以上のスポンサーさんにお話を聞いてみました
編集部オススメのポイント!
第二次世界大戦後、米国人のキリスト教宣教師が創設した団体で、朝鮮戦争の遺児や未亡人、ハンセン病や結核患者を救う活動をしたのがはじまりです。現在はアフリカやアジアを中心に、約100カ国に活動が広がり、大規模な国際NGOに成長しています。
「チャイルド・スポンサーシップ」に登録すると、一年に一回グリーティングカード(クリスマスカード・年末年始のご挨拶)がチャイルドから届きます。その他にも、チャイルドに手紙を送ると、4~5カ月で返事が届くので、支援先の子どもとやりとりができるとともに、成長を感じることができます。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

チャイルド・ファンド・ジャパン:子どもの教育を支援する「スポンサーシップ」

チャイルド・ファンド・ジャパンHP

チャイルド・ファンド・ジャパンは、「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」をビジョンに掲げて活動しています。

チャイルドからは、クリスマスや新年などに、シーズンズ・グリーティングス(季節の挨拶)が届きます。

交流を続けていくと、最初は字が上手に書けない子も、少しずつ字が上手になっていく様子がわかるなど、成長を実感することができます。

チャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーとして、アジアの子どもに寄付する理由
編集部オススメのポイント!
スポンサーシップ・プログラムでは、支援を受ける子どもの成長の記録や手紙のやり取りを通して、アジアの子どもと交流することができます。心と心が触れ合うことを大切にしていて、子どもたちの多くがスポンサーに感謝の気持ちを抱く一方で、同時にスポンサーも「寄付してよかった」「子どもに感謝している」と話す方が多いようです。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、第二次世界大戦後、海外の民間団体から、日本の戦災孤児へ支援を届けるための受入窓口として1952年に誕生しました。それから日本が高度経済成長期に突入し状況が改善されると、チャイルド・ファンド・ジャパンは「支援の受け手」から「支援の担い手」へとその役割を変え、フィリピンの子どもたちへの支援を開始、現在ではスリランカ、ネパール、ベトナムと、アジアを中心に活動が広がっています。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

チャイルド・スポンサーについてさらに詳しく知りたい方は、是非こちらの記事もご覧ください。

チャイルドスポンサーになるなら、どこがいい?寄付で子どもを支援する「スポンサーシップ」4選

まとめ:「海外の子供に寄付したい」という方の参考に

この記事では、海外の子どもたちへの支援活動の例として、「ユニセフ」「かものはしプロジェクト」「グッドネーバーズ・ジャパン」を紹介しました。

また寄付先の選び方や、課題別でみる活動・団体の解説もしていきました。

改めておすすめ寄付先のポイントをおさらいします。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
ユニセフ ①すべての子どもの命と権利を守るため、 約190の国と地域で活動
②月2,000円の支援を1年間続けると、栄養治療食720袋が届けられ、栄養不良の子ども5人を助けることができる
かものはしプロジェクト ① 人身売買の被害者女性の中から、国を変えるようなリーダーが生まれている
② 細やかに活動を報告するため、支援企業の協力による、質の高い年次報告書が届く
グッドネーバーズ・ジャパン ①「教育」「医療・保健」「水・衛生」などを通じて子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守る
②毎月1人の子どもから手紙と写真付きの成長報告がメールで届き、子どもたちの成長を実感できる

今回の記事を読み「海外で困っている子どもたち子どもたちのために何かしたい」とお考えの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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