(出典:かものはしプロジェクト HP)
寄付先を探しているという方の中でも多いのは、「子ども達を支援したい」という想いを抱いている方です。
途上国など世界各地には、生まれ育った家庭や地域が原因で過酷な環境で暮らし、希望ある未来を拓けない子ども達がたくさんいます。
途上国を支援している団体と一口に言っても、今失われつつある命を助けるために活動している団体から、専門分野に特化して支援を行なっている団体など、多様なNGO・NPOが現地で尽力しています。
今回は、その中から3つの団体をピックアップして紹介します。
目次
食料や栄養が足りていれば、「助かるはず」の幼い命を守る(ユニセフ)
世界では5歳の誕生日を迎えられずに亡くなる子どもが後を断ちません。
この課題を解決すべく、活動を行なっているのがユニセフです。
もう何日も食事らしい食事をとれず、下痢も続いて日に日に衰弱が進んでいました。
体重計が指した数字は4.2kg。
本来あるべき体重の約半分です。
日本ユニセフ協会HP
お腹を空かせて命を落とす子どもがいる、想像するだけでも心が痛みますね。
こうした子どもたちに、ユニセフは様々な栄養支援を行なっています。
ユニセフによる栄養支援の一例
- 治療食や医薬品の提供
- 定期的な発育観察や栄養指導
- 予防接種デーを利用したビタミンAの投与
- 安全な水や衛生施設の提供・設置
(出典:日本ユニセフ協会HP)
それでも支援を必要としている子どもたち全員が助かっている訳ではなく、今も世界中の子どもたちが重度の急性栄養不良に苦しめられています。

活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) ![]() |
ユニセフの支援活動は、民間からの寄付が支えています。
日本ユニセフ協会の収入の88%が個人による寄付で、そのうち54.3%が「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」によるものです。
(出典:2018年度日本ユニセフ協会年次報告書)
「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」では、毎月任意の金額を口座引き落とし、もしくはカード引き落としで寄付することができます。

そしてユニセフによって集められた寄付金の80%以上が世界の子どもたちに届き、直接的な支援活動に使われているとのこと。
2017年だけでも400万人以上の5歳未満児に治療を届けたそうです。
活動に共感された方は、ぜひ団体HPもご覧になってください。
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寄付金控除の対象団体です
「売春宿に売られる・・」過酷な運命の女の子を救う(かものはしプロジェクト)
世界には、お金やモノと引き換えに売春宿へ売られてしまう子供がいます。
かものはしプロジェクトは、この問題に立ち向かい世界から子どもの人身売買をなくすために活動する、日本発祥の組織です。
世界には、だまされて売春宿に売られ、無理やり働かされてしまう子どもたちがいます。
かものはしプロジェクトHP
子どもたちは、暴力や恐怖で支配され、逃げることもできません。
「どんな子どもも、売られるなんてことがあってはいけない」
「そんな子どもたちを守りたい」
かものはしは、そんな想いで、この問題に真正面から取り組んでいます。
かものはしプロジェクトは、2002年からカンボジアにて活動を始めました。
そしてカンボジアでは、2002年からの9年間で性犯罪加害者の逮捕件数が大幅に増加しました。
それらの結果、カンボジアの売春宿から子どもがいなくなり、「この問題は解決した」と言えるまでになったとのことです。


現在同団体が、子どもの人身売買の問題に取り組んでいるのは、インドです。
この国の人身売買は、世界最大の規模と言われています。
活動内容 | 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作り、農村部での被害者の心のケアなど |
活動地域 | インド |
支援対象 | 人身売買の被害にあった10代の女性など |
寄付の使途 | 被害者の心理回復支援費用、被害者の裁判費用など |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト ![]() ![]() |
かものはしプロジェクトの活動は、主に2種類あります。
- 人身売買がビジネスとして成り立たなくなるようにするための社会の仕組みづくり
- 人身売買の被害にあった子どもが立ち直るための活動
インドでは2万円で1人の女性や子どもが売春宿に売られてしまうこともあるそうです。
この現実を変えるために、多くの方がサポーター会員として支援を続けています。



かものはしプロジェクトでは、毎月1,000円〜の継続寄付を募集しています。
たとえば寄付によって、被害にあった女性が裁判支援を受けられたり、心の回復の支援を受けることができるそうです。
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寄付金控除の対象団体です
紛争地域で銃をとらされた「子ども兵」を助ける(テラ・ルネッサンス)
アフリカやアジア、中南米などの紛争地帯では、大人だけでなく子供までも、武器をとらされ兵士として戦わされています。
子供たちを戦争に巻き込まないために、元子ども兵の社会復帰支援など世界平和を目指して活動しているのが、認定NPO法人テラ・ルネッサンスです。


とりわけ残酷なのが、武装勢力が村を襲い、10歳そこそこの子供たちを誘拐していること。
暴力やドラッグによって洗脳したうえで、銃を手にとらせ、戦場へと送り出しているのです。
地雷除去装置代わりに地雷原を歩かされたり、“弾よけ”として最前列で行進させられたりする場合もあるそう。
「子どもは洗脳して、言うことを聞かせやすい」
テラ・ルネッサンスHP
「村を襲えば調達できるから、いくらでも替えがきく」
大人の都合によって、子どもたちがまるで「消耗品」のように、使い捨てにされているのです。
そこでテラ・ルネッサンスは、ウガンダ・コンゴ(民)・ブルンジの3ヶ国で、子ども兵として戦わされた人々をはじめ、紛争被害にあった人々や最貧困層の人々を支援。
彼らの社会復帰や経済的自立を助け、「平均月収が50倍以上に」といった成果を挙げてきたそうです。
支援対象 | 元子ども兵など |
活動地域 | カンボジア、ラオス、コンゴ、ブルンジ、ウガンダ、日本 |
事業内容 | 社会復帰支援、地雷撤去活動支援、平和教育や武器輸出に関わる政策提言など |
寄付の使途 | 社会復帰施設での給食、洋裁店や木工店などの開業資金など |
運営団体 | 認定NPO法人テラ・ルネッサンス ![]() ![]() |
同じく、月1,000円から支援を始める「ファンクラブ会員」制度が用意されています。



創設者である鬼丸昌也さんがよく話されている、「一人ひとりに未来をつくる力がある」「人は、微力ではあるが、無力ではない」といったメッセージに共感される方は、ぜひWEBサイトをご覧になってください。
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寄付金控除の対象団体です