2015年の大地震やカースト制による身分差別、児童労働などの課題を抱えるネパール。
「ネパールの子どもたちに教育の機会を与えたい」
「地震などの自然災害への支援先を探している」
今回は、このような方々へネパールの子どもたちへの支援を行っているNGOを3つご紹介します。
誰もが知る有名なNGOから、日本にいる方が立ち上げた学校まで、さまざまな活動をお伝えしていきますよ。
ネパールの課題や現実を知り、良ければ寄付先として検討されてみて下さいね。
目次
“映像授業”で、山岳地の中学生に質の高い教育を(e-Education)
子どもたちが未来を切り開いていくために、非常に大切な教育。
しかし、ネパールでは教育格差が根深く残っており、特に都市部と農村部の学習環境の差が激しいことが非常に大きな課題とされています。
その課題が特に顕著に現れるのは、全国共通の中学修了試験の成績。
都市部の私立学校では合格ラインに達する学生がほとんどであるのに対し、農村部の公立学校では、不合格の生徒の方が多くなってしまうそうです。

その課題を解決するため、現地の私立・公立高校、また現地NGOと協力し、中学校の生徒たちへ、映像教材を使った授業を提供しているのが、e-Education。
ネパールでは山岳部のモデル校に映像教材を作成し、これまでにたくさんの中学生をサポートしてきたそうです。
今後はモデル校を拡大し、より多くの学生に映像授業を届ける予定だそうです。
活動内容 | 映像授業の提供など |
活動地域 | バングラデシュ、フィリピン、ミャンマーなど |
支援対象 | 途上国の農村部に暮らす中高生 |
寄付の使途 | 映像授業の撮影、備品の購入など |
運営団体 | 特例認定NPO法人e-Education ![]() |
寄付の方法としては、毎月1,000円から金額を選ぶことのできるマンスリーサポーターという仕組みがあります。
寄付の使い道としては以下のような記載がありました。
月1,000円で
6人の生徒が授業を受けられます月3,000円で
1学期分(1科目)の授業DVDを撮影できます月5,000円で
1つの教室へ映像授業を導入できます
(e-Education Webサイトより)
サポーターになると、月に1回最新情報がメールで届くだけでなく、事業報告やメッセージ動画なども見ることができるようです。
「環境にかかわらず、一人一人が自分の未来を切り開いていけるよう教育格差をなくしたい」という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか?
> 詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
都会から離れた村に、誰もが通える小中学校を建設(YouMeNepal)
子どもたちが安心して学校に通い、将来安定した職に就くためには「質の良い教育」が重要となります。
しかし、首都から遠く離れた地域では、教師の質もあまり高いとは言えませんでした。
今のネパールでは富裕層でない限り、残念ながら質の良い教育は受けられません。
大学にもいけない子ども達の多くは、中東やマレーシアなどに過酷で危険な出稼ぎに行かざるを得ません。
現在、毎日1,500人にのぼる出稼ぎ労働者がネパールを後にしており、
この3年間で6000人もの人が出稼ぎ先で命を落としている悲惨な状況です。
(YouMeNepal WEBサイトより)
そこで、子どもたちが各地域で質の良い教育を受けたり、「時間と約束を守る」など社会のルールを学ぶ環境づくりをしているのがYouMeNepalです。
YouMe schoolは、ネパール国内に2校展開され、合計361人の生徒が学んでいます。
2017年には、1校目のコタン校にて給食の提供をスタート。
今後も学校教育を継続するためには、継続的な寄付を必要だそうです。
活動内容 | ネパール郊外での学校の建設・運営 |
活動地域 | コタン、モラン(ネパール) ※ |
支援対象 | 教育を受けられない子ども達 |
寄付の使途 | 学校建設・運営費、教師雇用費、学費など |
運営団体 | NPO法人YouMe Nepal |
※ ネパールでの活動についての例
現地で活動するボランティアやインターンも積極的に採用しているようですね。
寄付の方法には、毎月1,000円の継続的な寄付があります。
クレジットカード・銀行振り込みいずれも対応していますよ。
この金額で1人の子どもが学校に通い続けることができるそうです。
「教育を通じて子供達の未来を切り開く」という団体のミッションに共感される方は、寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
大地震で被災した子どもたちに、医療や教育など届ける(ユニセフ)
ネパールでの大きな災害と言えば、2015年の大地震。
自然災害の被害を受けやすい高山地帯や丘陵部は、地滑り・洪水・地震に対して脆弱でした。
2015年4月25日と5月12日、それぞれマグニチュード7.8と7.3を記録した大地震は、8,959人が亡くなり、22,302人が負傷するなどネパールの歴史上、過去80年間で最悪の天災でした。
首都カトマンズの高度を約1メートル押し上げ、60万以上の家屋を完全に倒壊しました。
(ユニセフ公式サイトより)
そこで、ワクチン・衛生キットなどの物資を提供し、被災地の人々の治療や栄養面をサポートしてきたのがユニセフです。

「ネパール大地震緊急募金」は2017年10月末をもって受付を終了したようですが、児童労働の問題も抱えているネパール。
今後も継続的な支援を必要としている状況です。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) ![]() |
寄付方法には、月1,000円など定期的に支援できるマンスリーサポートがあります。
自然災害緊急募金を選択すれば、ネパールの大地震のような災害への支援が可能ですよ。

「大地震のような自然災害への緊急支援を応援したい」
「ネパールの子どもたちが一人でも多く児童労働から開放されて欲しい」
このような方は、一度寄付を検討しても良いかもしれません。