「恵まれない子どもに寄付したい!でもどこに寄付すればいいの?」
こんな想いをお持ちのあなたへ、募金の使い道を5つ紹介します。
どのような支援に使われるのかをお伝えし、納得して寄付できるよう解説いたします。
目次
お腹を空かせた世界の子どもに、栄養強化食を届ける(国連WFP協会)
世界の9人に1人がいまだに十分な食料を得られない状況で生活していることはご存知でしょうか。
国連WFP協会は発展途上国をはじめとする約80カ国で、母子が安全に成長できるよう、栄養強化食の提供といった支援を行なっている国際NGOです。
団体への寄付は、たとえば以下のような活動に使われます。
- 3,000円:緊急時に命をつなぐ栄養強化ビスケットを100人に届ける
- 5,000円:子ども1人に栄養たっぷりの給食を1年間届ける
- 10,000円:乳幼児の栄養不良を防ぐための栄養強化ペーストを250個届ける
これらの活動を通じて、毎年8,000万人もの飢えに苦しむ人々を支援しているとのこと。
また、団体の会計についてもWEB上に公開されていました。
2017年、日本政府からは1億7550万米ドルが寄せられ、日本は世界有数の支援国として国連WFPの活動を支えました。
国連WFP協会HP
また、国連WFP協会を含めた日本の民間部門(企業・団体、個人等)からは757万米ドル※が寄せられました。
※2017年1月~12月にローマ本部へ送金した金額。
「団体のスケールを活かして、より多くの子どもたちを助けることができる」
「空腹に苦しみながら命を落とそうとする子どもに、できることがある」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ寄付を始めてみてはいかがでしょうか。
身寄りのない孤児院の子供へ、奨学金を支援(あしなが育英会)
あしなが育英会は地震や病気により親を亡くした孤児が、経済的な理由で進学を諦めることのないように、奨学金を支援している団体です。

あしなが育英会は病気、災害、自死(自殺)など道路上の交通事故以外で保護者を亡くしたり、保護者が著しい障害を負っている家庭の子どもたちへの奨学金制度を実施しています。
あしなが育英会HP
高校、大学、専門学校などに進学を希望している、経済的に苦しい遺児たちに奨学金(無利子貸与+給付)を交付しています。
無利子貸与と給付の奨学金なので、卒業後の負担も比較的に少ないのではないでしょうか。
団体の運営もすべて寄付で賄われていて、その9割以上が個人の寄付者によるものです。

「小説の”あしながおじさん”のように、細く長く学生を支援したい」
「お金を理由に、子どもが学ぶことを諦めてほしくない」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ寄付をご検討ください。
海外の恵まれない子供と、手紙をやり取り(ワールド・ビジョン)
「途上国で暮らす子どもと文通したい!」
そんな想いをお持ちの方には、ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップがおすすめです。


月4,500円の寄付で、あなたが選んだチャイルドから、手紙や写真が届くようになります。
言葉は違っても、ボランティアが翻訳してくれるので、日本語でやり取りできます。
文通を重ねていくことで、実際に現地までチャイルドに会いに行くことも可能です。
- 動物と同じ湧き水を飲んで、病気になっていた環境が、250世帯の人が清潔な水を汲めるようになった
- HIV/エイズで親を亡くした遺児や弱い立場の子どものケアを強化
(出典:ワールド・ビジョンHP)
このように、寄付金はチャイルドに現金で支給される訳ではなく、その地域全体の開発援助に使われるのもポイントです。



「手紙のやり取りができるなら、毎月の寄付も続けられそう」
「いつか実際に会いに行って、恵まれない子供を応援したい」
こんな風に感じた方は、ぜひワールド・ビジョンのHPもチェックしてみてください。
> 詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
予期せぬ妊娠で産まれた子どもを、新しい里親へ(フローレンス)
私たちの暮らす日本で、2週間に1人のペースで虐待により命を落とす赤ちゃんがいることはご存知ですか?
フローレンスの赤ちゃん縁組事業は、予期せぬ妊娠によって産まれた子どもを、養親を希望する夫婦とマッチングする活動です。


生まれたばかりの赤ちゃんが2週間に1人、虐待によって命を落としている事実。
フローレンスHP
その原因の一つは、性犯罪被害などによる予期せぬ妊娠の末の出産です。
さらに、貧困・社会的孤立などの負の連鎖によって「育てられない…」と命を奪われてしまうケースも後を立ちません。
私も個人的に中絶を経験した女性から話を聞く機会があったのですが、彼女の「一生償えない罪を背負って、これから生きていかなきゃいけない・・」という言葉が印象的でした。
育ての親はもちろんですが、生みの親へのフォローの大切さを感じています。
フローレンスに寄付をすると、たとえば以下のように募金が使われます。
- 地方在住の生みの親に対面相談する際の出張費
- 生みの親の産前の生活支援費
- 育ての親への研修費
- 生みの親へのアフターフォローと自立支援、相談員人件費等
(出典:フローレンスHP)



「産まれてくる子どもには何の罪もないのに」
「この世に生を受けた赤ちゃんを守りたい」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ寄付をご検討ください。
> 詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
発展途上国で難病を患う子供に、日本の医療を(ジャパンハート)
ジャパンハートは、ミャンマーなどの発展途上国で医療支援を行なっている団体です。
その名の通り、日本人医師の吉岡秀人さんが立ち上げた、日本発祥のNPOです。


口唇裂・口蓋裂とは、口唇(くちびる)、口蓋(くちの中の天井)、上顎(はぐき)が裂けた状態で産まれてくる新生児の病態をいいます。
ミャンマー口唇裂・口蓋裂総合治療プロジェクト
(中略)発声がうまくできなかったり手術痕にコンプレックスを抱いたりして進学や就職を諦める、歯並びや噛み合わせが悪く摂食障害を発症する…など、社会生活や健康への影響が生じます。
ジャパンハートに寄付をすると、例えば以下のような活動に使われます。
- 3,000円:1か月分の子ども食事をまかなえます
- 10,000円:良性腫瘍の子ども1人を手術することができます
- 100,000円:口唇裂の子ども2人を手術することができます
(出典:ジャパンハートHP)
私たちの寄付によって、難病に苦しんでいる子どもを救うことができるなら、寄付もしがいがありますよね。



「貧しさゆえに、適切な医療が届きにくい子どもたちを助けたい」
「心臓病などの難病を抱える子どもの手術費用をサポートしたい」
こんな風に感じた方は、ぜひジャパンハートのHPもチェックしてみてください。
いかがでしたでしょうか?
あなたの想いに添えるような寄付先は見つかりましたか?
今回は「募金の使い道」にフォーカスして、国内外で子ども支援を行なっているNPO・NGOを解説しました。
ぜひ最初の一歩を踏み出していただければ幸いです。