世界の募金先NPO、どこに寄付する?効果的な活動が評判なおすすめ団体3選

(出典:JEN HP

世界各国で、多くの団体が、様々な課題解決のために活動しています。
そういった活動を募金で支えたい!という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

一方募金先のNPOは数えきれないほどあり、活動も多岐に渡るため、どの団体に寄付したらよいのか分からない、という方も少なくないと思います。

「世界で活動する団体の中でも、意味のある活動を行う団体に寄付したい」
「自分がした募金が効果的に使われる団体を選びたい」

そんな思いを持つ方に向けて、効果的な活動を行う団体を3つ、ご紹介します。

「誰も取り残さない」ために当事者も社会も変えていく(シャプラニール)

シャプラニールは、バングラデシュやネパールなどの南アジアと日本で、社会や他の援助団体の支援から「取り残された人々」への支援を通じて「貧困のない社会」の実現をめざし、活動している団体です。

シャプラニールHP

シャプラニールでは、「取り残された問題」を以下のように定義し、その解決のために活動を行っています。

  • 相対的に対象となる人数が少なく、支援の緊急度が低く見られる
  • 地理的にアクセスしにくく、支援が届きにくい
  • 外部の人との接触の機会が少なく存在が知られていない

例えば、家事使用人は「隠された」児童労働とも言われています。
工場で働く子どもやストリートチルドレンなどと違い、家の中で働く少女を見つけるのは極めて難しいのです。
シャプラニールでは、そういった女性たちに対し、支援センターの運営を通じて基礎教育や技術研修の提供を行っています。

シャプラニールで大切にしているのは、問題の当事者だけでなく、それを取り巻く周辺の人々、社会全体の意識を変え、その人々の権利や生活が守られるように促していくこと。

例えば、家事使用人の問題については、雇い主・親・社会全体に対して働きかけを行い、子どもの労働について意識を変化させ問題解決へと働きかけることも行っています。

活動内容 子どもの明日を守る活動、災害に強い地域を作る活動など
活動地域 バングラデシュ・ネパール・日本
支援対象 社会や他の援助団体の支援から取り残された人びと
寄付の使途 児童労働に従事する子どもたちへの教育支援費用など
運営団体 認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

シャプラニールでは、月1,000円から活動を応援することができる「マンスリーサポーター」を募集しています。
ホームページには、寄付がどのように使われるのかという使途も明確に記載されており、安心です。

毎月3,000円のご寄付で家事使用人の少女たちのために縫製の職業訓練を78回開催できます。

寄付金額は1,000円以上、1円単位で選べるのも嬉しいポイントですね。

シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由

目の前で苦しむ人たちはもちろん、それが起こる社会をも変えていくことで課題解決に貢献したい、と思われる方は、ぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「チャイルドを1:1で支援」募金は地域の発展のために(ワールド・ビジョン)

ワールド・ビジョンは、1950年に活動が始まって以来、約70年の歴史を持ちます。

アメリカ生まれのキリスト教宣教師 ボブ・ピアス氏が、第2次世界大戦後の混乱のさなか、ひとりの女の子の支援を始めたのがきっかけでした。

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

ワールド・ビジョンには、チャイルド・スポンサーシップという募金の仕方があります。
チャイルド・スポンサーシップは、支援を受ける「子ども」だけでなく、お手紙で交流したり、成長記録を見ることで「あなた」も幸せになれる支援の方法です。

日本国内では、50,000人以上のチャイルド・スポンサーが子どもたちの未来をつくるために支援し、子どもたちと交流しながら成長を見守っています。

実際にチャイルド・スポンサーとして支援を始めた際の体験記もありますので、よかったらお読みください。

入会キットなど届いた郵送物
チャイルド・スポンサーシップでの寄付、申し込む前に調べた3つの疑問

ワールド・ビジョンの団体概要を表にまとめました。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 インドネシア・カンボジア・スリランカ・タイなど約100カ国
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち
寄付の使途 子どもたちの支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)

チャイルド・スポンサーシップによるご寄付は、支援するチャイルドが暮らすコミュニティの発展のために大切に使われます。

  • 保健:健康診断、マラリアや下痢予防、妊産婦ケアなどのトレーニングを行います。
  • 水衛生:子どもたちの病気を防ぐために安全な水を確保。井戸や貯水タンク、トイレを整備します。
  • 生計向上:子どもの家族が安定した収入を得られるように、畜産・農業支援、職業訓練を実施。
  • 教育:地域の大人に教育の重要性を伝え、子どもたちが学校に通い続けられるよう、啓発活動をします。
  • 栄養:子どもたちの栄養状況を定期的に確認。保護者に改善を促します。

貧困から子どもたちを救いたい、安心して暮らせる社会をつくりたいと思われた方は、チャイルド・スポンサーになることを検討してみてはいかがでしょうか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「緊急時から最終的な自立」までを一貫して支える(JEN)

JEN(ジェン)は国内外で緊急支援、自立支援に取り組む日本発祥の人道支援NGOです。
これまで25の国と地域で、紛争や自然災害により厳しい状況にある人びとへ支援を届けており、2021年2月現在は、アフガニスタン、パキスタン、日本(東北)の3箇所で活動を行っています。

JEN HP

JENの特徴は、緊急時はもちろん、そこから最終的な自立まで長期的な視点に立った支援を行うことです。

例えば、アフガニスタンでは紛争から逃れた避難地帯で1日のほとんどを水汲みに使っている子どもたちの現状に着目し、安全な水を供給する供給機を設置。
さらには、空いた時間を教育に当てられるよう、そのための学習支援も行い、子どもたちの自立を支えています。

シェルターの近くに給水所ができたことで変わったのは、きれいで安全な水が手に入るようになったことだけではありません。

まず、家族が下痢になることはほとんどなくなり、医療費が大きく減りました。節約したお金でニワトリを飼い始めた家族は、卵を売って得た収入で文房具を買い、子どもたちが学校に行く準備ができました。

3人のお兄さんたちは、小学校に戻ることができました。そしてハリーマちゃんは、初めて小学校に通学することができました。

安全な水が良い循環を生み出すスイッチになったのです。

活動内容 紛争地域や自然災害の被害を受けた地域の緊急支援から自立支援
活動地域 アフガニスタン、パキスタン、トルコ、日本(東北)
支援対象 紛争、自然災害により厳しい状況にある人びと
寄付の使途 緊急支援時の物資調達費用、自立のための設備建設費用等
運営団体 認定NPO法人ジェン(JEN)

JENでは、月々1,000円から活動を応援することができる​「JENサポーター」を募集しています。
ホームページには、具体的にどのような活動に寄付が使われるのかが明確に示されています。

  • 毎月1,000円で:173世帯に1カ月分の井戸水を提供することができます。
  • 毎月1,500円で:アフガニスタンの家族1世帯に防寒セットを配布できます。
    (防寒セットには、こたつと布団、炭、防水シート、スカーフなどが入っており、住む家を失った人びとも寒さをしのぐことができます。)
  • 毎月3,000円で:18人に衛生キットを配布することができます。
    (衛生キットには、石鹸、爪切り、歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸置き、タオル、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、水タンク、コップ、生理用ナプキンが入っています。)

緊急時はもちろん、その後の自立まで息の長い支援を応援したい、という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

以上、世界各国で効果的な活動が評価されている団体を3つ、ご紹介しました。
ぜひ皆さまが寄付を検討される際の参考になれば幸いです。

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