(出典:認知症フレンドシップクラブHP)
「認知症の方を寄付でサポートしたい」
「認知症を支援する団体に寄付をしたい」
「支援団体の活動内容や寄付の方法を知りたい」
このように認知症の人や支援に関わる人、団体を支援したいという方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では認知症の人や家族など、認知症にやさしい社会を実現するために活動している3つの団体を紹介します。
団体の活動内容や寄付の方法を知る際に参考にしてみてください。
目次
認知症の人本人と関わる人が「つどい」に参加して仲間をつくる(認知症の人と家族の会)
認知症の人と家族の会は、認知症の人本人やその家族、介護者を支援する公益社団法人です。

以下の活動を団体の三本柱として、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
- つどい
- 電話相談
- 会報の発行
「つどい」は認知症の人本人と介護家族、男性介護者が全国各地で集まる活動です。
毎年何万人もの方々が参加しています。
認知症に関係のある人が「つどい」に参加して悩みを話したり、他の人の介護体験を聞いたりすることで、「自分は一人じゃない、仲間がいる」と知ることができ、心の負担を軽くすることにつながります。
また「つどい」以外にも、すべての都道府県を対象に電話相談に応えたり、「本人と家族と社会をつなぎ勇気を与える」ということをコンセプトに毎月会報を発行して、認知症医療や介護、研究などを様々な立場の方に届けています。
上記以外にも世界アルツハイマーデー記念講演会や全国研究集会、政策提言や要望を出すことで認知症への理解を広く呼びかける活動も行っています。
活動内容 | 認知症の人や家族、介護者の支援、電話相談、会報の発行など |
活動地域 | 日本全国47都道府県 |
支援対象 | 認知症の人やその家族、介護者 |
寄付の使途 | 相談支援、普及啓発、研究調査など |
運営団体 | 公益社団法人認知症の人と家族の会 ![]() |
認知症の人と家族の会は、賛助会費や個人会費を募っています。
賛助会費は一口10,000円、個人会費は5,000円から誰でも入会することが可能です。
そのほかにもこちらの会を支援する方法として個人や団体からの寄付が可能です。
寄付は会の本部に行うだけでなく、都道府県の支部に届けることもできます。
認知症に関係ある人の集まりや相談支援などを応援したい方は、認知症の人と家族の会を選んでみてはいかがでしょうか。
すべてのまちで認知症にやさしいまちづくりの拠点をつくる(認知症フレンドシップクラブ)
認知症フレンドシップクラブは、以下のようなミッションで活動しているNPO法人です。
すべてのまちで認知症にやさしいまちづくりの拠点をつくり、つないでいく
(引用:NPO法人認知症フレンドシップクラブ)

主な活動として下記の4つを行っています。
- 認知症の人々に非日常の体験を提供する「RUN伴」
- 認知症にやさしいまちづくりの拠点をつくる「まちづくり事業」
- 認知症の人と伴にまちづくりを促進するための「認知症まちづくり基金」
- 学生とともに認知症にやさしいまちを考える「多世代まちづくりproject」
※2020年度RUN伴の活動は参加者の健康と安全を守るために中止
認知症の課題は医療や福祉だけの視点で捉えられることが一般的です。
しかし認知症フレンドシップクラブのまちづくり事業では、まちのありとあらゆる要素が認知症と接点を持つと捉えています。
具体的には認知症の課題をクリアしていくために、介護職員や自治体職員などで想いを共有したコアチームを組み、認知症にやさしいまちづくりに取り組んでいます。
たとえばメガネや補聴器などお年寄りに必要なものを、買いに来てもらうのではなく介護施設などに届ける活動を行う出張商店街を実施し、課題を解決しているのです。
活動内容 | RUN伴、まちづくり事業、認知症まちづくり基金など |
活動地域 | 日本各地 |
支援対象 | 認知症の人 |
寄付の使途 | 認知症にやさしいまちづくり活動 |
運営団体 | NPO法人認知症フレンドシップクラブ |
そのほかに認知症フレンドシップクラブは「多世代まちづくりproject」で、認知症について研究する学生を巻き込んだ企画をしたり、「認知症まちづくり基金」で趣旨に賛同する個人や団体、企業から寄付を募る活動を行っています。
認知症フレンドシップクラブに寄付をしたい方は、銀行振込で寄付を行うことが可能です。
寄付金は認知症にやさしいまちづくり活動に利用されます。
認知症の人がなじみの関係をつくり、楽しく穏やかな生活を(日本認知症グループホーム協会)
日本認知症グループホーム協会は、日本全国で認知症の人に少人数での共同居住ケアを提供している公益社団法人です。
少人数の「なじみの関係」をつくることで生活のなかのつまづきや症状を軽減して、認知症の人の心身の状態を穏やかに保ち、本人が望む生活の実現を目指しています。

主な活動内容は下記。
- グループホームのケアサービスの質の向上のための調査研究および助言
- 地域住民と認知症の人たちのケアや相談
- 認知症の予防、治療、リハビリテーション方法の普及
- 研修、学会、講演会などの実施
- 全国のグループホームの情報交換
- 機関紙や刊行物の発行
たとえば調査研究では、認知症グループホームによるケアの効果があるのか研究を行った結果を外部に向けて発表しています。
また豊富な経験のある講師が、各支部のグループホームで経営や管理を行う人に向けて、運営ノウハウを共有し各地のケアサービスの質を目指す講座やセミナーも行っています。
そのほかにも各支部で認知症の支援にあたる方が、最新の医療や介護などを学べる機関紙を発行するなどして、認知症のケアを行うグループホーム全体の活動を支えています。
活動内容 | 認知症の人の共同住居ケアやグループホームの支援など |
活動地域 | 日本全国47都道府県 |
支援対象 | グループホーム支部の運営者やグループホームで暮らす人 |
寄付の使途 | グループホームケアの教育や研修、認知症の人たちのケアなど |
運営団体 | 公益社団法人日本認知症グループホーム協会 ![]() |
このような活動を行う日本認知症グループホーム協会は、寄付の申し込みを随時受け付けています。
公益社団法人に対する寄付は税法上の優遇措置を受けることも可能。
団体HPから寄附申込書を利用して、銀行口座へ振り込むことで支援したい額を日本認知症グループホーム協会に届けることができます。
日本全国に認知症の支援の輪を広げていきたい方は、日本認知症グループホーム協会に寄付をしてみてはいかがでしょうか。
以上、認知症の人や認知症に関わる人を支援する3つの団体を紹介しました。
認知症に関する支援やサポートを考えている方にとって、ご紹介した内容が参考になれば幸いです。