チャイルド・スポンサーシップとは?寄付金の使い道と実態を、5分でチェック

(出典:ワールド・ビジョン 「チャイルド・スポンサーシップ」

「チャイルド・スポンサーシップ」と呼ばれる子ども支援プログラムを、テレビやネット広告などで目にした方も多くいらっしゃるかもしれません。
運営する国際NGO「ワールド・ビジョン」の団体概要から、「チャイルド・スポンサーシップ」とは?、寄付の使い道や支援の方法などについて解説します。

国際NGOワールド・ビジョンによる、子ども支援プログラム

はじめに国際NGO、「ワールド・ビジョン」の概要と歴史、現地での支援の方法や具体的な活動などを調べてみました。

ワールド・ビジョンとは?歴史をひも解く

ワールド・ビジョンは、1950年に活動が始まって以来、約70年間の歴史を持ちます。
アメリカ生まれのキリスト教宣教師 ボブ・ピアス氏が、第2次世界大戦後に混乱をきわめた中国で出会った、1人の女の子の支援を始めたのがきっかけでした。

朝鮮戦争によって両親を亡くした子どもたちや、夫を亡くした女性たち、ハンセン病や結核患者に救いの手をさしのべることから始まった活動は、1960年代には日本の子どもたちにも支援を届けました。
(ワールド・ビジョン WEBサイトより)

1987年には、日本でも団体組織を設立。
現在は、約100カ国で活動しているようです。

現地での支援活動には、3つの柱

ワールド・ビジョンの活動の柱は、「開発援助」「緊急人道支援」「アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)」の3つ。
具体的には、以下のような活動をしているようです。

  • 貧しい地域での妊婦や赤ちゃんの保健
  • 安全な水の供給と衛生状況改善
  • 難民キャンプでの学校の開設
  • 国内被災地の子ども支援
  • 児童労働や虐待問題への取り組み

(出典:ワールド・ビジョンがつくった学校

「チャイルド・スポンサーシップ」が設立した背景と概要

ワールド・ビジョンが一般の方から支援を募る中心となっているのが、「チャイルド・スポンサーシップ」。
活動を開始してから早くも3年後、1953年にスタートしたそうです。

単に子どもに食べ物を与えて学費を出し、一時的に問題を解決して、果てなく支援を継続。
そんな局所対処の先の見えない支援をしているうちに、問題を根本的に解決する方法を模索したそうです。

  • 子供:支援依存→自立へ
  • 寄付者:寄付のみ→寄付に加えて心の交流支援へ
  • ワールド・ビジョン:物とお金の提供支援→地域全体の期間限定自立支援へ

試行錯誤の上、確立されたのが一地域全体を、保健衛生・水資源開発・ 経済開発・農業の観点から、15年かけて大改善する大計画。
最終的に、その地域の子どもが支援者に支えられながら自立して、自ら問題を解決する継続性のあるしくみへと発展していったようです。

「チャイルド・スポンサーシップ」のサイクルと活動例

15年計画のサイクルと具体的な活動の一事例を、2017年度「チャイルド・スポンサーシップ」からピックアップしてみました。

  • 【準備期間】支援ニーズの調査や政府関係各所との調整
  • 【第1期-土台・仕組み作り】トイレの後の手洗い習慣(カンボジアのトモ・プオ)
  • 【第2期-知識・技術の取得】魚の養殖支援で収入増(ルワンダのグウィザ)
  • 【第3期-評価・見直し】小規模ダム建設で水不足解消(タンザニアのゴロワ)
  • 【支援卒業準備期】指導者育成(ベトナムのバンエン)
  • 【支援卒業報告】女の子の女性器切断と早婚激減(ケニアのオレントン)

(出典:2017年度の年次報告書 抜粋



偽善?怪しい?寄付金の使われ方の実態を、調べました

寄付金が具体的にどのように使われているか?を、支援者の口コミやワールド・ビジョンが公開している資料から調べてみました。

支援者などによる評判や口コミを見てみると?

ワールド・ビジョンの「チャイルド・スポンサーシップ」についての口コミを調べて見ると、賛否両論が見つかりました。

喜んで寄付をしている支援者は、現地の子どもとの手紙のやりとりを楽しみにしている方が多かったです。
逆に、運営をよく思わない方、毎月の寄付を解約した方もいて、以下のような口コミがありました。

  • 巨大化した組織に集まる膨大な寄付金のありかたに危惧
  • 豪華なパンフレット、宣伝、建物にお金かけ過ぎ
  • 誤解を産むようなしくみ

詳しくは、口コミをまとめた記事をご覧ください。

ワールド・ビジョン「チャイルド・スポンサーシップ」の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

月4,500円の寄付の使途は、教育支援や病気予防に

「チャイルド・スポンサー」に申し込むと、毎月寄付をする金額は、チャイルド(子ども)一人に対して4,500円。
寄付したお金は、具体的にどのように使われているのでしょうか?

チャイルド・スポンサー」ページに、ケニアに住んでいる、とある子どものスポンサーになって寄付した場合の使い道が、以下ように書いてありました。
その女の子の住んでいる地域全体に還元されます。
(ウェブサイト上の事例は常時自動的に変わる)

  • 【学ぶ環境を整える】現状、遊牧移動・児童労働で学校に行けない子が多い。学習環境改善と教師育成
  • 【病気から守る】マラリア・下痢予防、妊産婦ケアや保健系人材の育成
  • 【発育をささえる】栄養改善のための、保護者の啓発・トレーニング

寄付は税金控除の対象に

「チャイルド・スポンサー」に寄付すると、税金が控除されます。

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、2002年5月1日、国税庁により「認定NPO法人」として認定され、その後のNPO法の改正を受け、2014年8月1日に東京都により改めて認定されています。
皆さまからの支援金が寄付金控除等の対象になります。

(出典: 寄付金控除等/領収証

監査に関しては、「情報公開」ページによると、国内では内部監査と外部監査を毎年実施。
ワールド・ビジョン全体では、各国の全事務所が少なくとも 3 ~ 5年に一度、 業務監査と会計監査を受けるしくみがあるようです。

参加するなら注意!あなたのお金が直接、チャイルドに届くわけではない

「チャイルド・スポンサーシップ」への毎月の寄付はチャイルド単位。
ある一人のチャイルドを支援をすると、そのチャイルドと文通などの交流をするしくみになっています。

ゆえに、お金が直接、そのチャイルドに届くと思われるかもしれません。
ですが、寄付したお金は、そのチャイルドの住んでいる地域全体の向上のために還元されます。

チャイルドはあくまでも地域のみんなを代表して、寄付者と交流するしくみです。
その点はご注意ください。

※チャイルド・スポンサーシップの実態については、↓の公式サイトから詳しくみることもできます

途上国の子どもたちの1対1の支援プログラム

手紙は届く?チャイルドに会える?チャイルド・スポンサーシップの、申し込みから退会まで

「チャイルド・スポンサー」に申し込むと、チャイルドとの交流が始まります。
「お金を寄付して、領収書をもらって終わり」、というようなプログラムとは異なりますので、申し込みから退会まで解説します。

ステップ1: WEBサイトなどから、申し込み

WEBサイトから「チャイルド・スポンサーシップ」に申し込むと、その画面上で支援地域やチャイルドを検索して選ぶこともできます。

自分で選ばなかった場合は、「チャイルド・スポンサーシップ」が選んでくれます。

ステップ2: 郵送で「チャイルドの紹介カード」が届く

申し込みをすると、「スポンサーキット」が郵送で届きます。
チャイルドの写真付きプロフィールを記載した「チャイルド紹介カード」や「チャイルド・スポンサーシップ ガイド」などが入っています。

ステップ3: 毎月の寄付がスタート

毎月の寄付を始めます。
支払い方法は3種類で、申し込み時に選択。
クレジットカード、銀行などの口座振替、コンビニや郵便局から半年か一年ごとの払い込み、のいずれかです。

ステップ4:手紙のやりとりやちょっとしたプレゼント、支援地訪問ツアーも

毎月の支援を始めると、チャイルドから現地の様子を知らせる手紙が届くようになります。
任意で返事を書いたり、プレゼントを同封したりして、交流がスタート。

年に数回行われている支援地訪問ツアーに参加して、チャイルドや地域の人々と交流を深めることもできるようです。

(出典:ルワンダ訪問ツアー

ステップ5:もし「やめる」ことになったら?退会や解約の方法

毎月の寄付「チャイルド・スポンサーシップ」をやめたくなった場合は?と心配になる方もいるでしょう。
電話・FAX・メールで、自由に解約することができるようです。

ワールドビジョン「チャイルドスポンサー」は、解約できる?領収書は届く?手続きや窓口を、調べました

「チャイルド・スポンサーシップ」プログラムについての、知っておきたい概要の紹介でした。
寄付を検討される方は、こちらがお申し込み窓口のようです。



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