「子どもの貧困」に寄付するなら?日本の子ども支援団体や支援方法を紹介

(出典:チャンス・フォー・チルドレンHP

【2025/04/20 更新】

日本には、ひとり親家庭の約半数が貧困状態にあるという現実があります。進学や人とのつながり、当たり前のような日常が、彼らには手の届かないものになっているのです。

ニュースやSNSで「子どもの貧困」という言葉を見るたびに、胸が痛む。
自分にも何かできないかと思うけれど、どう支援すればいいのか分からない──

そんなあなたに向けて、この記事では以下を解説します。

  1. 日本の子ども支援する団体の紹介
  2. 子どもの貧困問題の現状と課題
  3. 子どもの貧困に対するNPOの取り組み
  4. その他の支援方法

あなたにぴったりの支援の形が、きっと見つかるはずです。ぜひ最後までご一読ください。

日本の子ども支援の募金先NPO7選

まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を7つご紹介します。

チャンス・フォー・チルドレン:教育格差を解消し、すべての子どもに学びの機会を

チャンス・フォー・チルドレン HP

日本では、家庭の経済状況が子どもの教育環境に大きな影響を与えています。

特に、収入の少ない家庭では、学習塾や習い事などの学校外教育に参加する機会が限られやすく、これが学力や進路の格差につながる大きな要因となっています。

実際に、家庭の経済状況によって、学校外教育にかけられる費用には大きな開きがあると指摘されており、子どもの可能性に不平等が生じているのが現状です。

3歳の頃に父を亡くしました。母は生活保護と事務のパートで生計を立て、僕を育ててくれました。家計に余裕があるはずもなく、幼い頃から貧しい生活でした。

チャンス・フォー・チルドレン HP

このような教育格差を解消するため、チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、経済的困難を抱える子どもたちに対し、学習塾や習い事などで利用できる「スタディクーポン」を提供しています。

学習や文化・スポーツなど様々な体験活動に使用することができ、子どもたちは多様な学びの機会を得ることが可能となります。

スタディクーポンの評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

CFCはこれまで、多くの子どもたちに継続的な支援を届け、進学や就職を通じて自らの夢に一歩近づいた若者も数多くいます。

また、支援を受けた経験を活かし、今度は大学生ボランティアとして活動に参加する卒業生も現れるなど、支援の輪が次世代へとつながり始めています。

スタディクーポンは、寄付金を原資に運営されています。​寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費として使用し、スタディクーポン費や子どもたちへの個別的な支援費用に充当しています。

例えば、毎月1,000円の寄付で、経済的困難を抱える子どもたちにスタディクーポンを提供し、学びの機会を支えることができます。

チャンス・フォー・チルドレン HP

活動内容 スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など
支援対象 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども
寄付の使途 クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など
運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
チャンス・フォー・チルドレンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
寄付金がスタディクーポンとして配布されるため、使い道が非常にクリアです。また、管理費を15%未満に抑え、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(うち65%以上がスタディクーポン費用)に使用しているなど、会計も明確です。
全国7つの自治体(千葉市、千葉県南房総市、渋谷区、国立市、大阪市、佐賀県上峰町、那覇市)がクーポン型の学校外教育費助成事業を開始するなど、このモデルが自治体にも広がっています。

「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」「貧困の連鎖を断ち切れるのは、教育の支援だと思う
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ寄付を検討されてみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

カタリバ:すべての10代が未来を創る力を育むために

カタリバ HP

日本では、家庭の経済状況や地域差により、学びの機会に格差が生じています。

特に、貧困や家庭環境の問題、地域の教育資源の不足が、子どもたちの成長や将来の選択肢を狭める要因となっています。

さらに、被災地では学校や学習環境の整備が遅れ、精神的なケアも十分に受けられない子どもたちが多くいます。こうした課題は、学力格差の拡大や自己肯定感の低下を招き、将来への希望喪失につながる深刻な問題となっています。

母は昔から体が弱かったのですが、災害のショックで寝込むことが増えていきました。私が母と妹の2人をサポートをしながら、壊れかけた家の片づけをしたり、水や食料の手配をしたり……。高校は授業が行われていたのですが、私は行きたくても行けなくて、友達にも会えないのがすごく辛かったです

カタリバ HP

このような状況を改善するため、カタリバは、すべての10代が未来を創る力を育める社会を目指し、多岐にわたる支援活動を展開しています。​代表的な活動を紹介します。

  • 居場所支援
    「アダチベース」は東京都足立区で展開する、困難を抱える子どもたちのための安心できる居場所を提供するサービスです。学びや交流の機会を創出しています。また、全国の子ども食堂支援を行う「むすびえ」と協力し、食事支援も行っています。
  • 被災地の放課後学校
    「コラボ・スクール」を宮城県女川町・岩手県大槌町で運営し、震災の影響を受けた子どもたちの学習支援と心のケアを実施してきました。
  • 被災地緊急支援
    「sonaeru」では災害発生時に、子どもたちの学びを継続するための緊急支援を実施しています。

このように、カタリバは全国の子どもたちに学びと居場所を提供しています。これらの活動は、多くの個人や企業からの支援を受けて実現しています。

カタリバ HP

活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ
カタリバの評判や口コミ、実態は?寄付先として、信頼できるかをチェック
編集部オススメのポイント!
設立から20年以上、一貫して、10代の子どもを支援しています。その中で培った知見をベースに、子どもたちの機会格差を埋めるチャレンジに取り組んでいます。
女子大生2人でスタートしたカタリバの活動も、現在は100名を超える職員の皆様と、3万人以上の支援者によって支えられています。その原点は”子どもの格差をなくしたい”という純粋な想いです。

「すべての子どもたちが平等に学び、未来を創る力を育んでほしい」「困難な状況にある子どもたちを支援したい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひ寄付を検討されてみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン給付金と物資支援で子どもたちの未来を守る

セーブ・ザ・チルドレン HP

日本では、9人に1人の子どもが相対的貧困下にあると言われています。特にひとり親家庭や低所得世帯では、生活費の捻出や必要な物資の確保が困難な状況が続いています。

ご飯は1日1回晩御飯だけ
小学校、中学校の修学旅行に行けなかった
髪を切るお金がなく校則違反に
学校に通う定期代が払えない
みんなはスマホを持っているのに買えない

セーブ・ザ・チルドレン

こうした家庭の子どもたちは、十分な栄養を摂取できず、健康や成長に深刻な影響を受ける可能性があります。セーブ・ザ・チルドレンは、このような課題を解決するために、経済的に困難な家庭への直接支援を行っています。

  1. 食料支援(応援ボックス)
    低所得世帯に向けて、食料品を詰め合わせた「食の応援ボックス」を提供しています。これにより、子どもたちの栄養状態を改善し、健やかな成長をサポートしています。
  2. 給付金の提供
    生活が厳しい家庭に対して給付金を支給し、食料品や生活必需品の購入を支援しています。この取り組みは、子どもたちが安心して暮らせる環境を整える助けとなっています。
  3. 新生児用品の支援
    オムツや粉ミルクなど、新生児に必要不可欠な物資を提供しています。これにより、経済的負担を軽減し、赤ちゃんとその家族の生活を支えています。

これまでに数千世帯への物資提供が実現し、多くの家庭が生活改善につながる支援を受けました。支援を受けた親子からは「日々の生活が少し楽になった」「子どもに必要なものを安心して揃えられるようになった」といった声が寄せられています。

セーブ・ザ・チルドレンの活動は、企業や個人からの寄付によって運営されています。寄付金は直接支援活動に充てられ、必要な物資や給付金として家庭へ届けられます。

セーブ・ザ・チルドレン HP

活動内容 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など
活動地域 岩手県、宮城県、東京都など日本各地
支援対象 貧困・被災・虐待など困難を抱える子どもたち
寄付の使途 食料品・学用品・給付金など子どもたちの支援活動全般
運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
セーブ・ザ・チルドレンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災など、さまざまな分野で包括的な子ども支援を実施しています。セーブ・ザ・チルドレンの活動は、全世界200万人以上の支援者によって支えられています。
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方の区別なく取り組んだイギリス人女性エグランタイン・ジェブさんの活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

「困っている家庭を助けたい」「子どもたちが安心して暮らせる社会を作りたい」と考える方は、ぜひセーブ・ザ・チルドレンへの寄付をご検討ください。

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フローレンス「赤ちゃんの虐待死」や「ひとり親家庭の貧困」などに挑む

フローレンスHP

日本では、子どもたちが直面する課題が多岐にわたります。例えば、親の離婚や経済的困難により、子どもたちが不安定な生活を強いられるケースが増加しています。

また、障害や医療的ケアが必要な子どもたちへの支援が十分とは言えず、産後うつや育児不安に悩む親たちの孤立も深刻な問題となっています。​

1歳と2歳の娘、5歳の息子がいます。夫は平日深夜まで仕事です。去年は就労していなかったので保育園に入れられず、1日中3人をひとりで見ておりましたが、気が狂いそうで、窓から飛び降りたい日が何日もありました。

フローレンス HP

こうした状況を改善するため、フローレンスは多角的な支援活動を展開しています。

フローレンスは、すべての子どもたちが健やかに成長できる社会を目指し、以下の活動を行っています。

  • 訪問型病児保育:​子どもが病気の際に、保護者が安心して仕事を続けられるよう、自宅での保育サービスを提供しています。
  • 障害児保育園ヘレン:​障害や医療的ケアが必要な子どもたちのための保育園を運営し、専門的なケアと教育を提供しています。
  • こども宅食:​経済的困難を抱える家庭に、定期的に食材を届け、子どもたちの栄養と健康をサポートしています。
  • にんしん相談・無料産院:​妊娠に関する悩みを抱える女性への相談窓口を設け、経済的理由で出産が困難な方への無料の産院を提供しています。
  • ひとり親家庭支援:​ひとり親家庭が直面する課題に対し、経済的・精神的なサポートを行っています。

フローレンスは、訪問型病児保育の普及を通じて、多くの家庭の子育てと仕事の両立を支えてきました。長年の活動の中で、保育の現場に確かな実績を積み重ねています。

さらに、児童虐待防止に向けた法改正の提言など、社会を変えるための政策提言にも力を入れており、市民の共感と支持を得ながら着実に影響力を広げています。

これらのフローレンスの活動は、活動に賛同する企業や個人の寄付によって支えられています。​

フローレンスHP

活動内容 病児保育、障害児家庭支援、ひとり親家庭支援、経済困窮家庭支援、にんしん相談、特別養子縁組、こども宅食、政策提言活動など
活動地域 日本各地
支援対象 子ども、ひとり親家庭、障害児家庭、経済的困窮家庭、赤ちゃん・妊婦など
寄付の使途 ひとり親家庭への病児保育提供、食品・日用品配送、孤立する妊婦の相談支援など、フローレンスの活動全般
運営団体 認定NPO法人フローレンス
フローレンスへの寄付で、私がひとり親家庭へ支援を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
日々大きくなっていくお腹と、孤独という闇の中で、不安に押しつぶされそうになっている女性がいます。フローレンスの赤ちゃん縁組は「命」を救う取り組みです。縁組が1組成立するごとに、確実に1人の命を救うことにつながります。
フローレンスが取り組んでいるのは、赤ちゃんの虐待死問題だけではありません。ひとり親家庭が低価格で利用できる「病児保育」や、経管栄養やたんの吸引など、医療的なケアが必要な子どものための「障害児保育・支援」など、さまざまな事業を展開しています。

「子どもの命を助ける」「保育を受けられるようにする」といった想いに共感する方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。

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かものはしプロジェクト:虐待を経験した子どもに「帰れる場所」を

かものはしプロジェクト HP

日本では、児童相談所への虐待相談対応件数が年間20万件を超え、過去最多を更新し続けています。 ​

虐待を受けた子どもたちは、身体的・精神的な傷を抱えながら施設での生活を余儀なくされ、その後の支援が十分でないケースも少なくありません。

多くの子どもたちが18歳になると児童養護施設を退所していきます。
頼れる家族や相談できる大人とのつながりがなく、孤独の中、社会で必死で生きようとする若者たちもいるのです。また、虐待の精神的影響や、トラウマがふとした時に再発してしまうことなどから、対人コミュニケーションの難しさも抱えています。そのため、職場で人間関係がうまくいかず、心身の調子を崩し離職した若者が、仕事を失い、中にはその後ホームレス状態になってしまうというケースもあります。

かものはしプロジェクト

こうした子どもたちの「帰れる場所」をつくるために、かものはしプロジェクトは、虐待を経験した若者のアフターケア支援を行っています。

かものはしプロジェクトは、虐待を受けた子どもたちが施設を出た後も安心して暮らせる環境を提供するため、以下のような活動を行っています。​

  • 住まいの支援:​施設退所後の若者にシェルターや住宅支援を提供​
  • 就労サポート:​就職・生活支援を行い、社会での自立を後押し​
  • メンタルケア:​虐待の影響で苦しむ子どもたちに心理的サポートを提供

かものはしプロジェクトは、多くの退所者に対してアフターケア支援を実施。さらに、企業と連携した就職支援の取り組みを強化し、社会的自立に向けた支援を広げています。アフターケアにとどまらず、虐待の未然防止を目的とした妊産婦へのサポートにも力を入れています。

「かものはしプロジェクト」の活動は、活動に賛同する企業や個人の寄付によって支えられています。毎月1,000円で、退所後の若者がカウンセリングを受けるための支援や、住居支援プログラムの運営費に充当することができます。

活動内容 日本国内での子どもたちへの虐待防止、家庭環境の改善支援など
活動地域 日本全国
支援対象 虐待リスクのある家庭、子ども、保護者など
寄付の使途 施設を退所した若者のサポート、啓発活動、管理費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト
かものはし国内事業
かものはしプロジェクトへの寄付「サポーター会員」として日本の虐待問題解決を支援する理由
編集部オススメのポイント!
2019年から日本国内での活動をスタートし、子どもが虐待されない、そして虐待された人が回復できる社会をつくるために、児童養護施設などを出た若者の巣立ちの応援、子どもや養育者にやさしい地域づくりに取り組みます。
かものはしが取り組む問題と活動を、現地の声もふまえながら直接聞くことができるイベントが実施されています。「創業時から今後の活動を知りたい」「現場でどのような問題が起きているか理解したい」という方には有効な機会だと思います。

「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」

そんな想いに共感された方は、是非かものはしプロジェクトへの寄付をご検討ください。

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Learning for All 困難を抱えている小中学生の学習や生活全般をサポート

Learning for All HP

日本では、子どもの9人に1人が貧困状態にあり、特にひとり親世帯では約2人に1人が貧困に直面しています。 

また、小中学生の不登校児童生徒数は増加傾向にあり、過去最多の約30万人に達しています。 さらに、児童虐待相談対応件数は年間20万件以上と深刻な状況が続いています。

父親のDVが原因で、母親と2人の兄弟と一緒に家を逃げ出してきた小学生の男の子がいます。DVの影響で母親は精神的に不安定になることが多く、子どもたちに過度にあたってしまうこともあります。その子にとって、家は安心できる空間ではありません。

Leaning for All HP

このような困難に直面する子どもたちを支援するため、Learning for Allは、地域と協力しながら包括的なサポートを提供しています。

2010年、学習支援からスタートしたLearning for Allですが、これまでの経験から「学び」を支えるだけでは足りないと確信し、以下の活動を行っています。

  • 居場所づくり:​小学生から高校生までの子どもたちに、安心して過ごせる場所を提供し、個別の支援計画を立ててサポートしています。
  • 学習支援:​学習に課題を抱える子どもたちに対し、大学生ボランティアが個別指導を行い、学力向上をサポートしています。
  • 食事支援:​子ども食堂やフードパントリーを通じて、栄養のある食事を提供し、子どもたちの健やかな成長を支えています。
  • 保護者支援:​保護者への相談対応や情報提供を行い、子どもたちの成長を家庭からもサポートできるよう支援しています。
  • 訪問支援:​拠点に通うことが難しい子どもたちの家庭を訪問し、個別のニーズに合わせた支援を行っています。
  • 住まいの支援:​施設退所後の若者にシェルターや住宅支援を提供​

こうした包括的な取り組みにより、全国各地の子どもたちに幅広く支援を届けています。これらのLearning for Allの活動は、活動に賛同する企業や個人の寄付によって支えられています。

Learning for All HP

活動内容 「学習支援拠点」と「居場所支援拠点」の運営
活動地域 東京都、埼玉県など
支援対象 小学生〜中学生(一部、高校生も)
寄付の使途 人件費、教材印刷費・交通費・備品・消耗品費など
運営団体 認定NPO法人Learning for All
Learning for All の評判や口コミ、実態は?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
「地域協働型子ども包括支援」の実践によって、支援の必要な子どもを見のがさず、学習支援や食事支援、居場所支援など、ニーズに沿ったサポートを6〜18 歳まで切れ目なく行っています。
目の前の子どもにどこまでも寄り添いながら、問題の根本を解決するために、現場での支援活動や、 全国の子ども支援団体とのネットワークづくりを通して、課題の普及啓発・人材育成・政策提言に取り組んでいます。

「教育格差・厳しい生活に苦しむ子どもたちをサポートしたい」「子どもの貧困を本質的に解決したい」
そう感じられる方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。

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グッドネーバーズ・ジャパンひとり親家庭に温かい食事を届ける

グッドネーバーズ・ジャパンHP

日本ではひとり親家庭の約半数が貧困状態にあり、「食費を切り詰めるために食事を抜く」「子どもにお腹いっぱい食べさせてあげられない」そんな現実に直面している家庭が少なくありません。

特に、食品の値上げが続く中、「毎日の食事をどう確保するか悩んでいる」という声が多く、ひとり親家庭の負担は増す一方です。

「子どもが『おなかすいた』と言っているのに、食べさせてあげられないことがありました。」

グッドネーバーズ・ジャパン HP

このような状況にあるひとり親家庭を支援するために、グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親世帯で生活する子どもたちを対象に、定期的に食品を無料で配付する「グッドごはん」を運営しています。

「グッドごはん」は、全国の多くの家庭に食品を届けることで、ひとり親家庭を支援しています。これまでに数万人規模の子どもたちへ食品を届けており、社会的な支えとして重要な役割を果たしています。この活動は、企業や個人からの寄付によって成り立っています。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
gnjp-dom
グッドネーバーズ・ジャパンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
「教育協力NGO ネットワーク」に加盟しており、政策に訴え変えていく政策提言活動や、世界の問題を市民社会に広める広報活動も盛んに行われている。

「いま、目の前で困っている親子を助けたい」「お腹を空かせている子どものために行動したい」といった方は、ぜひ「グッドごはん」への支援をご検討ください。

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子どもの貧困問題の現状・原因・解決のために必要なこと

日本では、子どもの貧困が深刻な社会問題となっています。

厚生労働省の調査(2021年)によると、子どもの貧困率は11.5%、つまり9人に1人の子どもが相対的貧困状態にあります。特にひとり親家庭ではその割合が44.5%と非常に高く、経済的困難が子どもたちの生活全般に大きな影響を及ぼしています。

日本の貧困率、海外と比較して高い?低い?

OECDのデータによれば、日本の子どもの貧困率は加盟国37か国中19番目に高い水準です。先進国としては低いとは言えないこの数値は、他国と比較しても日本が依然として貧困問題を抱えていることを示しています。また、ひとり親家庭の貧困率はOECD加盟国でも最悪レベルです。

貧困が子どもたちの将来に与える影響とは?

貧困は子どもたちの学力や進学率に深刻な影響を及ぼします。経済的に困窮している家庭の子どもたちは、10歳頃から学力格差が顕著になり、進学率にも大きな差が生じます。例えば、全世帯の大学進学率が70%以上であるのに対し、生活保護世帯では約40%と半分以下にとどまっています。

さらに、貧困は健康面にも重大な影響を与えます。栄養不足や医療へのアクセス制限によって身体的・精神的な健康が損なわれることが多く、これが学業や日常生活に悪影響を及ぼします。その結果、十分な教育やスキルを身につける機会を逃してしまい、将来的に選べる職業の幅が狭まる可能性が高くなります。

このように、貧困は教育機会の制限と健康問題を通じて「貧困の世代間連鎖」を引き起こす要因になってしまいます。

貧困家庭の具体的な生活状況は?

上記のような困難を抱える家庭の一例を紹介します。

十分な食事が取れない状況:ひとり親家庭では、食費を切り詰めるために食事を減らすことが日常的に行われています。

グッドごはんを利用する保護者の半数以上が1日2食以下で生活していることがわかりました。

ひとり親家庭の生声白書 GNJP

衣類購入が困難な状況:衣類に関しても、経済的に余裕がないことが理由で、親子で切り詰めた生活を送っている現状があります。

子どもの服が古くなった時やサイズが合わなくなった時に新しく購入することをあきらめた経験がある
私の普段着は、子どもの過去の中学校の服やジャージです。息子もジャージ着用しています。食べるのが精一杯なので、洋服まで手が回りません

マイナビ子育て

「体験」をすることができない状況:経済的に困難な家庭では、子どもたちが十分な体験を得られない状況が続いています。

海水浴や博物館、キャンプやスポーツ観戦などを、経済的理由で体験できない割合も、特に困窮層で多いことがわかっている

子どもの「体験格差」実態調査 最終報告書 – チャンス・フォー・チルドレン

十分な学習機会を得られない状況:経済的理由で塾や家庭教師を利用できない子どもたちは、十分な学習環境が整わない状況に直面しています。

・学校を休みがちなこともあり、勉強の遅れも心配しています。経済的なことや送り迎えが難しいこともあり、塾に行かせてやりたいのですが、なかなか出来ません
・体調不良と日々の生活で精一杯のため、働く余力もなく、習い事をさせるにしても経済的に厳しく、また送迎もできない

「誰一人学びから取り残さない」子どもの学習支援DXプロジェクト – 認定特定非営利活動法人カタリバ|実装報告

貧困家庭に私たちができることは?

日本における子どもの貧困問題は複雑で深刻ですが、その解決には行政とNPOの役割を整理し、それぞれが連携して支援を行う必要があります。以下では、行政とNPOが担うべき役割を整理し、具体的な支援内容をご紹介します。

支援内容行政の取り組みNPOの取り組み
ひとり親家庭への支援児童手当の拡充、生活保護制度による経済的支援、公営住宅の提供ひとり親家庭への食材・衣類の配布、就労サポート、心理的カウンセリング
教育格差解消に向けた支援義務教育無償化、高等教育無償化、奨学金制度の充実学習塾費用補助、放課後プログラム運営、スタディクーポン提供
食事支援学校給食制度、生活困窮世帯への食費補助子ども食堂運営、フードバンク活動、食材配布

日本の「子どもの貧困」や「ひとり親」が抱える問題や支援方法については、こちらの記事でも詳細に解説していますので、是非ご覧ください。

日本の「子どもの貧困」とは?貧困率が高い「ひとり親家庭」の実態や、支援方法を詳しくご紹介!

子どもの貧困に対するNPOの取り組み

ここでは、実際に子どもの貧困問題に取り組むNPOの具体的な活動を紹介します。

ひとり親家庭への支援、教育格差解消の取り組み、そして食事支援という3つの視点から、それぞれの課題に対してどのような支援が行われているのかを詳しく解説します。

ひとり親家庭への支援

ひとり親家庭は経済的困難だけでなく、社会的孤立や子育ての負担にも直面しています。食品配付や病児保育などの直接支援だけでなく、心理的なサポートや地域とのつながりを強化する取り組みが必要です。

グッドネーバーズ・ジャパン:食品寄付でひとり親家庭を支援

グッドネーバーズ・ジャパンHP

グッドネーバーズ・ジャパンは、ひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」を展開しています。

この事業では、毎月お米やレトルト食品、調味料など約10,000円相当の食品を配付し、子どもたちが十分な栄養を摂取できる環境を整えています。

グッドネーバーズ・ジャパンは首都圏や近畿圏だけでなく九州地域にも活動範囲を拡大し、多くの家庭に食品支援を届けています。

グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由

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フローレンス:病児保育や宅食で貧困家庭を支援

フローレンスHP

フローレンスは、ひとり親家庭向けに「病児保育ひとり親支援プラン」を提供しています。

このプランでは低価格で病児保育サービスを利用できるようにし、親が安心して働ける環境を整えています。

また、「こども宅食」事業では、経済的に困難な家庭に定期的に食品を届けることで生活のサポートを行い、孤立した家庭とのコミュニケーションを図っています。

フローレンスへの寄付で、赤ちゃんの虐待死をなくす支援を始めた3つの理由

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教育格差解消に向けた支援

教育格差は家庭環境や地域資源不足から生じます。学習機会提供だけでなく、進路相談や心理的サポートなど包括的なアプローチが重要です。

カタリバ:居場所と学習支援

カタリバ HP

カタリバは、「誰一人学びから取り残さない社会」の実現を目指し、オンライン学習支援プログラムや地域との連携による教育格差解消活動を行っています。

過疎地域の子どもたちへのアクセス改善や学びの場の提供など、多様な方法で支援しています。

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由

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Learning for All :公民館や学童など地域と協力して「子どもの貧困」を解決する

Learning for All HP

Learning For Allは大学生ボランティアによる個別指導型学習支援を展開し、週1回放課後や週末に学習機会を提供しています。選抜された教師による質の高い指導で、子どもたちが学力向上だけでなく将来への可能性を広げられるようサポートしています。

Learning for All への寄付で「子どもの貧困」をなくす支援を始めた3つの理由

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チャンス・フォー・チルドレン:「塾や習い事に通えない」子どもたちに、スタディ・クーポンを届ける

チャンス・フォー・チルドレンは「スタディクーポン」を提供し、学校外教育機関で利用できるクーポンによって経済困窮家庭の子どもたちが学ぶ機会を得られるよう支援しています。この事業は全国複数自治体で政策化されており、多くの自治体との協働によって広がりを見せています。

スタディクーポンの評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

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食事支援

子どもの栄養状態改善には定期的な食品配付だけでなく、安全な居場所づくりや孤食対策としてコミュニティ型食事提供が求められます。

グッドネーバーズ・ジャパン:孤立しがちな”ひとり親家庭”へ、温かい食事を

グッドネーバーズ・ジャパンHP

「グッドごはん」事業では食品配付を通じてひとり親家庭の栄養状態改善に取り組んでいます。

特に長期休暇中には給食がないため食事回数が減少する子どもたちへの支援が重要です。

グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由

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カタリバ:居場所と学習支援

カタリバ HP

カタリバは「子ども食堂」の活動拠点である「アダチベース」や「b-lab」で温かい家庭料理や手作りのおにぎりなどの食事提供を行っています。これにより孤食対策だけでなく、心の交流も促進しています。

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由

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寄付金控除の対象団体です

これらのNPOは、それぞれ異なる課題に焦点を当てながら活動しており、一つひとつが子どもの貧困問題解決につながる重要な役割を果たしています。

その他の寄付の仕方

上記の各団体への募金や寄付によって国内の子どもを支援する以外にも、物品の寄付による支援の方法もあります。 物品寄付の種類について、例えば以下のようなものが挙げられます。

  • ランドセル
  • ぬいぐるみ
  • 古着
  • 不用品
  • 文房具
  • 食器
  • 遺贈

寄付できる物品は団体によって異なりますので、興味のある方は調べてみてくださいね。

まとめ:子どもの貧困をなくそうと活動している団体を寄付で応援しよう!

今回は、日本国内の子どもの貧困問題をなくすため活動している団体の中から、おすすめの寄付先をご紹介させていただきました。

また子どもの貧困問題の現状と課題、それに対する取り組み事例などを解説してきました。

最後に、今回ご紹介させていただいた団体を表にまとめます。

 

団体名 活動内容
チャンス・フォー・チルドレン ①低所得世帯の子どもを対象に、塾や習い事で使えるスタディクーポンを支給
②「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」という方にオススメ
カタリバ ① 10代を対象としたキャリア教育で、子どもの意欲と創造性を引き出し、育む
② 創業者とスタッフの皆様の情熱が共感を呼び、3万人以上の支援者が活動を支えている
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン ① 子ども達の保健・栄養支援・教育支援を展開、2020年には世界で500万人以上の子どもたちに支援を届ける
② 100年以上の歴史を持っている
フローレンス ① 幼児を虐待から守るための方策として、特別養子縁組を推進
② 社会変革集団として、国の制度を変えることにも力を入れており、2018年には児童虐待防止法の改正案を提言
かものはしプロジェクト ① 日本でも、子どもの尊厳が踏みにじられている現状を変えたい、という想い
② 活動を直接聞けるイベントや説明会が随時実施されている
Learning for All ① 一人の子どもが自立するまで、地域ぐるみでサポート
② 子どもたちを取り巻く社会構造を変えるための活動
グッドネーバーズ・ジャパン ① 低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付
② 寄付の使途は食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など

今回は、日本国内の子どもの貧困問題をなくすため活動している団体の中から、おすすめの寄付先をご紹介させていただきました。

最後に、今回ご紹介させていただいた団体を表にまとめます。

この記事を通して、寄付があなたの想いの写し鏡となって「子どもの貧困」の解決へと結び付くことを願っています。

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