家庭の経済格差による教育格差をなくして、貧困の連鎖を断ち切ることを目指す、公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」。
経済的な理由で学習塾や習い事に行けない子どもたちに、スタディクーポンを提供しています。
その活動資金の8割が、民間からの寄付。
「ちゃんとした団体なの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、チャンス・フォー・チルドレンの評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。
目次
ブログやSNSで見つかった「チャンス・フォー・チルドレン」の評判·口コミ
チャンス・フォー・チルドレンについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。
ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ
まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。
私は2年前から毎月CFC(チャンス・フォー・チルドレン) https://t.co/83nPJcfZq2 に寄付を続けています。経済的な事情で塾や習い事に行けない子どもたちへその費用を支援するものです。毎月千円〜、または自由金額1回分単位で参加でき、確定申告にて寄附金控除の対象になります。
— ひろこ (@hilocoffee) 2017年12月15日
(出典:毎月の寄付をしている方 – Twitter)
本日はNECチャリティーコンサートへ!
ジャンル問わずやっぱり音楽は楽しいですね!
Chance for Childrenという子どもたちを支援している団体も知れたのでとても良い機会でした!
(出典:チャリティコンサートに行って支援した方 – Instagram)
団体では、ヤフー、日本航空、ファミリーマートなどの企業が支援し、ベネッセコーポレーション、NOVAなどの教育機関が事業提携しています。

ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問
疑問や不安などのネガティブな評判は、口コミ数自体が少なかったせいか、以下の一件のみ見つかりました。
学校外教育バウチャーは教育格差の問題を解決できるのか? チャンス・フォー・チルドレンというところが、子どもが教育を受けれるようにバウチャーを活用している話を聞いています。日本でも子どもの貧困率は高いということにびっくり。 http://t.co/pSHNMGXz
— shin (@1sonoda) 2012年11月3日
(出典:スタディクーポンの有効性に疑問を抱いた方 – Twitter)
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援先として「チャンス・フォー・チルドレン」は信頼できる?3つのチェックポイント
このようにポジティブ・ネガティブな評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
- 2009年、 特定非営利活動法人「ブレーンヒューマニティー」のプロジェクトとして、「子どもの貧困プロジェクト”Chance for Children”」発足。
- 2011年、プロジェクトが独立するかたちで、一般社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」設立。
- 2014年、公益社団法人として、内閣総理大臣から認定。
チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、2014年1月6日に内閣府の認定を受けた「公益社団法人」です。
CFCへのご寄付は、確定申告により、所得税・法人税などの税制上の優 遇措置を受けることができます。
(出典:寄付金控除のご案内)
公益社団法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
公益財団法人・公益社団法人:民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受ける



NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
チャンス・フォー・チルドレンの資金の使い方は、ウェブサイト上の「会計・年次報告」で公開されています。
最新の会計報告から、主な決算数値を拾ってみました。
- 収益 3.2億円
- 受託事業収益 21.1%
- 受取入会金・会費 0.59%
- 受取寄付金等振替額 78.19%
- 雑収益 0.12%
- 支出 3.1億円
- 事業費 93.41%
- 管理費 6.59%
監査については、内部監事2名による「監査報告書」が「チャンス・フォー・チルドレンとは」ページにリンクされています。
ポイント3:きちんと活動しているか?
チャンス・フォー・チルドレンは、家庭の経済格差による教育格差をなくして、貧困の連鎖を断ち切るために活動しているとのこと。
経済的な理由で塾や習い事に行けない子どもたちに、スタディクーポンを提供しています。
クーポンは、学習塾、キャンプ、スポーツクラブ、音楽教室、パソコン教室、外国語教室などで利用可能。
その他、低所得世帯の学生や被災児童に、学生ボランティアによる進路・悩み相談も行なっているようです。
2020年度、スタディクーポンの支援を受けた生徒数をピックアップしました。
- 関西地域に居住する生活保護受給世帯の小学生〜高校生:40名
- 東日本大震災で被災した経済的困窮世帯の小学生〜高校生:399名
- 新型コロナによって経済的影響を受けた世帯の中学3年生、高校3年生:157名
活動については、さまざまな媒体を通じて知ることができます。
- 私たちの活動内容・実績(活動内容の説明や実績の報告)
- 年次報告書・事業報告書(1年の活動のまとめ)
- 活動レポート(最新の活動情報)
- ニュース(寄付のお礼、メッセージ、事務報告などの最新情報)
- イベント(イベントの告知・報告など)
- コラム(貧困・教育問題などの解説)
- 子どもたちの声(クーポンを利用した子どもたちからの手紙)
- 学生ボランティアの声(学生ボランディアのブログ)
- メールマガジン(最新の活動情報、貧困と教育問題の解説など)
- Facebook/Twitter(イベント告知・報告、最新情報、関連情報他)
CFCのクーポンは、「通信教育」や「オンライン授業」でも利用できることをご存知でしょうか。今回は、どのような背景で子どもたちが「通信教育」や「オンライン授業」でクーポンを利用しているのか、意外な役割をご紹介します。 https://t.co/dTzOMiO3Ml
— Chance for Children | チャンス・フォー・チルドレン (@bh_cfc) November 18, 2019
以上、チャンス・フォー・チルドレンの評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です