セーブ・ザ・チルドレンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

(出典:セーブ・ザ・チルドレンHP

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが具体的にどんな活動をしているのかわからない」

本記事では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。

この記事を読み、不安や疑問が解消され、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの理解が少しでも深まれば幸いです。

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支援者からのポジティブな評判や口コミ

寄付やチャリティ商品の購入でセーブ・ザ・チルドレンを支援している方々の温かい口コミやメッセージが、TwitterやFacebook、InstagramなどさまざまなSNSで見つかりました。

実際にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへ寄付を始めた体験記もありますので、よかったらお読みください。

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」を申し込む前にチェックした、寄付の使い道と3つのポイント

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ネガティブな評判や口コミ、活動に対する批判や疑問

インターネット上でいろいろ検索してみましたが、活動への批判やマイナスの評価は、なかなか見つかりませんでした。
ネガティブな感想や意見、疑問を載せさせてもらいますね。

インスタでよく見るセーブ・ザ・チルドレンの募金が怪しい、詐欺など聞いたのですが、本当ですか?またほんとだったらどんな詐欺ですか?

Yahoo!知恵袋

募金って怪しい団体も多いからどこがいいのか分からない…プランインターナショナルとかセーブ・ザ・チルドレンとかあるけど、やっぱりユニセフとか赤十字に募金した方がいいのかなー?(後略)

Jul 18, 2023 X(旧Twitter)

国連難民高等弁務官事務所とかセーブ・ザ・チルドレンに寄付してたんだけど、WBPC問題とか小杉沙織さんの不透明な募金とかあってから、この世に安心できる寄付先なんてないのかもと思うようになった。赤十字とかならマシなのかな?

Sep 17, 2023 X(旧Twitter)

多くのネガティブなコメントは、募金や寄付がきちんと使われているのか、その透明性について不安や疑問を抱いているようでした。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

上記のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

セーブ・ザ・チルドレンは、団体公式サイトで事務局長の顔写真付きの挨拶や、スタッフインタビューを掲載していました。

スタッフインタビューでは国内事業部・海外事業部それぞれの記事が掲載されており、活動にかける想いや活動内容などがわかりやすくまとめられていました。

その他にも「スタッフブログ」では、国内も含めた各国における活動レポートを見ることができます。

能登半島地震の緊急子ども支援でおもちゃや防犯用品などの物品支援を届けるスタッフ

活動によって問題を解決しているか?

セーブ・ザ・チルドレンは、世界約120ヶ国・地域で、さまざまな子供支援を届けている団体です。主な活動分野は、「緊急・人道支援」「保健・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」「子どもの貧困」です。

その他に国内での活動や、アドボカシー(政策提言)があります。HPに2022年の実績が記載されていたので、以下抜粋して掲載します。

  • 緊急・人道支援:ウクライナをはじめとする紛争地域や自然災害の被災地で1,900万人以上の子どもたちを支援
  • 保健・栄養:栄養不良、感染症の予防や治療など保健・栄養の分野で2,000万人以上の子どもたちを支援
  • 教育:学習環境の改善や教員の能力養成などの支援活動で620万人以上の子どもたちを支援
  • 子どもの保護:暴力や虐待、搾取から150万人以上の子どもたちを守る
  • 防災:インドネシアで、学校と地域が協力して子どもたちを交通事故から守る活動
  • 子どもの貧困:直接支援や社会啓発、政策提言を通じて190万人以上の子どもたちを支援

支援を届けた子どもの数を見ると、その規模の大きさがわかります。

2017年の年次報告書には、実際に支援を受けた子どもたちの声が紹介されていました。

「『こどもひろば』で新しい友達と遊べて楽しい。早く紛争が終わってほしいです」

紛争を逃れて避難生活を送るイエメンのサラさん(12歳)

「給食おかわりしたよ!」「あったかくておいしい」

– 熊本地震で被災後、温かい給食が再開されて喜ぶ小学6年生たち

支援企業も多く、Bvlgari (ブルガリ)やソニーグループ、ファミリーマートなどの企業ともパートナーシップを組んでいます。

透明性の高い会計報告を行っているか?

決算報告が、年次報告書などで公開されています。
有限責任監査法人トーマツによる監査も受けているとのことで、会計の透明性には安心できそうです。

2023年度の経常収益(企業でいう売上に近い項目)は約32億円、その約53%が寄付金とのこと。
経常費用のうち約97%が事業費、約3%が管理費に使われているそうです。

セーブ・ザ・チルドレンHP

その他にも、具体的な活動や団体の動向については、YouTubeやX(旧Twitter)などのSNSを始め、メルマガコンテンツも充実しており、多くの情報を取得することができました。

以上のことから、セーブ・ザ・チルドレンはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。

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セーブ・ザ・チルドレンとは?創業のきっかけや理念

セーブ・ザ・チルドレンが誕生したのは、1919年のイギリス。
第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパで、敵味方の枠を超えて、栄養不良に苦しむ敵国の子どもたちの援助に取り組んだのが始まりだそうです。

その活動の中で、子どもの権利に関する世界初の公式文書とされる「ジュネーブ子どもの権利宣言」を起草。
その理念は国連の「子どもの権利条約」へとつながり、今も世界に広がっています。

セーブ・ザ・チルドレン「年次報告書2022」

現在は、日本をはじめとする約120ヶ国で子ども支援活動を展開。

「緊急・人道支援」「保健・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」などの分野で、子ども支援を専門に活動しています。

寄付の使い道や寄附金控除・領収書、解約は可能か?など寄付する前にチェックしたいポイントも書いているので、よかったらご覧くださいね。

郵送された年次報告書

日本では、1986年に「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が設立。

東京に事務所を置き、資金調達やアドボカシー(政策提言)を進めるほか、東日本大震災や熊本地震の被災地などで現地支援活動も展開しているそうです。

活動内容 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など
活動地域 シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国
支援対象 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち
寄付の使途 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動
運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

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セーブ・ザ・チルドレンを支援するには?支援方法をご紹介

毎月の寄付:月1,500円からの「SCサポート」

セーブ・ザ・チルドレン への寄付は、毎月の定額寄付である「SCサポート」がおすすめです。

  • 1,500円で、1家庭分の温かい料理をつくれる調理器具
  • 5,000円で、1年間南スーダンの学校で使う浄水槽1つ分
  • 10,000円で、56人分の麻疹の予防接種

また「SCサポート」申込後には、各種資料が自宅に届きます。

  • 申込直後の「ウェルカムキット」
  • 月1回の「マンスリーメルマガ」(希望者のみ)
  • 年2回程の「ニュースレター」

「ニュースレター」はウェブサイト上にも掲載されていて、お願いすれば配信停止も可能とのこと。
活動報告、会計報告、年次報告、各種SNSなど、オンラインで活動情報を観覧できます。

SCサポートについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事も是非ご覧ください。

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」とは?寄付の使い道や申し込みの注意点

その他の支援方法:都度寄付やその他の寄付

セーブ・ザ・チルドレンは、様々な方法での寄付に対応しています。都度寄付を行う「今回の寄付」以外に、切手や書き損じはがきの寄贈も受け付けているそうです。

なお、平等に配布することが困難かつ、現地までの送料や関税の費用も必要なことから、物品の受け付けはしていないようです。

セーブ・ザ・チルドレンの活動とは?子どもを誰一人取り残さない世界を目指して

改めてそれぞれの活動について、支援先の地域の活動事例を交えて解説していきます。

緊急・人道支援

世界中の子どもたちのうち、なんと「4人に1人が、紛争や自然災害の影響を受ける国や地域に暮らしている」そう。紛争や災害に苦しむ子どもや地域社会が、日常を取り戻したり、生活を再建したりできるようサポートしています。

  • 海外:イエメンでは2015年以降、武力衝突や新型コロナウイルスの影響を受けている子どもたちに安全な学習環境を提供できるように、校舎やトイレ、水飲み場を修繕し、衛生用品も提供
  • 国内:台風や大雨などの緊急災害時、浸水の影響を受け使用困難な状況にある学校や保育園に対して、一時的な間借り等の運営に必要な絵本やおもちゃ、その他マスクなどの衛生用品などを配布しています。

保健・栄養

栄養不良や感染症などによって、生まれたばかりの赤ちゃんやまだ幼い子どもたちが命を失っている
そんな悲しい現実が、まだ発展途上国には残っています。

  • 海外:ベトナムでは、少数民族が暮らす地域で、子どもや妊産婦、乳幼児の栄養状態の改善を目指して活動しているそうですが、その際にはジェンダー課題も含む、現地の社会慣習にも配慮しているそうです。

教育

世界では、約1億2,000万人の子どもたちが小中学校に通えていないと言われています。
日本では当たり前に思える学習環境を届けるにも、教員の能力養成や地域社会の意識向上、給付型奨学金の提供などさまざまな課題を乗り越える必要があるようです。

  • 海外:モンゴルでは、特別な支援が必要な子どもたちが中学校進学後も学習面や生活面のサポートを受けられるよう、進学の際の引き継ぎ体制を強化したり、中学校教員に研修を実施したりと、学習環境の整備などの支援を届けているのがわかりました。
  • 国内:経済的困難を抱えている家庭の中高生を対象に、入学・卒業にかかる費用の一部を「子ども給付金」として提供しています。

子どもの保護

子どもを暴力、虐待、搾取から守るための取り組みや、安心・安全に成長できる環境づくりを、行政や地域社会、保護者、子どもたちなどと連携して行っています。

  • 海外:バングラデシュでは、2013年に子どもを暴力や虐待などから守るための「子ども法」が制定されたものの、十分な運用がされていなかったようです。セーブ・ザ・チルドレンは、地域住民で構成される子どもグループや子どもの保護委員会を設立し、活動を支援しています。
  • 国内:子どもの虐待防止の観点から、家庭的な環境の中、安心・安全に成長することができる社会を構築するための啓発活動を行なっています。

防災

自然災害や交通安全に関する知識や意識向上のための講習や啓発活動を行い、災害時に子どもたちが主体的に行動できるよう、地域社会への働きかけや、子どもを中心とする防災を推進しています。

  • 海外:世界的に見ても交通渋滞が有名なインドネシアの首都ジャカルタでは、交通量が多いにもかかわらず、学校周辺であっても歩道橋や横断歩道、道路標識などの交通インフラ設備が十分ではなく、さらに住民の交通安全に対する知識や意識も十分ではないようです。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちや保護者、地域住民に対し、交通安全に関する知識や意識向上のための講習や啓発活動を実施しています。

子どもの貧困

すべての子どもが生活や成長に必要なものやサービス、機会を得られ、可能性を発揮できるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、直接支援や社会啓発、政策提言を通し、子どもの貧困問題の解決に取り組んでいます。

  • 海外:人口の3分の1近くが国際貧困ライン以下で暮らしているバングラデシュでは、子どもたちは毎日の食事の量や回数を減らしたり、病気にかかっても治療を受けられなかったりという状況があるようです。さらに家計を助けるために働き、そのために学校に行けないなど、貧困のスパイラルに陥ってしまいます。セーブ・ザ・チルドレンは、青少年や女性などを対象とした起業・就業に関するスキル向上支援事業を実施しています。
  • 国内:2020年から、ひとり親を対象に食料品や衛生品などが入った「ひとり親応援ボックス」を届ける活動を行なっています。

セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの貧困問題を解決するために多方面での支援を展開しています。海外とともに日本の子どもの貧困を解決したい、と思われた方はぜひ寄付を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

セーブ・ザ・チルドレンは、子どもを誰一人取り残さない世界を目指して、子どもに関わるさまざまな分野で、国内外を問わず活動しています。

セーブ・ザ・チルドレンの活動内容や、活動を応援したいと思われた方は、是非団体公式サイトもご覧ください。

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定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

最後に、マンスリーサポーターとして寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。

寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」での寄付は、寄付金控除が受けられます。

対象は、所得税(所得控除か税額控除を選択)・法人税・相続税、一部の自治体での個人住民税。

領収書は前年1年分が、毎年1月に送られてきます。

1年間月々3,000円を寄付して「税額控除」を選択した場合、「所得税」は年間最大13,600円が控除されます。源泉徴収では控除されず、還付を受けるには確定申告が必須です。

寄付金控除については、こちらも合わせてご覧ください。

セーブ・ザ・チルドレンで寄付金控除は受けられる?税金や領収書について調べました

解約はできる?支援をやめるときの手続き方法

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」の解約は、電話とEメールで受け付けているようです。

「ご希望される1カ月前までに、事務局までご連絡ください」とのことです。

セーブ・ザ・チルドレンへの寄付の解約や休会ついては、こちらも合わせてご覧ください。

セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」は、解約できる?領収書は届く?手続きや窓口を、調べました

定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

この記事では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。

最後に、改めてセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのポイントをおさらいします。

編集部オススメのポイント!
緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災など、さまざまな分野で包括的な子ども支援を実施しています。セーブ・ザ・チルドレンの活動は、全世界200万人以上の支援者によって支えられています。
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方の区別なく取り組んだイギリス人女性エグランタイン・ジェブさんの活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

もしあなたも、「世界的に規模が大きく、様々な分野で子ども支援をしたい」「海外とともに日本の子どもの貧困を解決したい」とお考えでしたら、ぜひ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの寄付にご参加ください。

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