募金の使い道は?実際の事例5つと誰にでもできるチェックのポイント

「赤い羽根や赤十字、名前は聞いたことあるけど、何をしてるのかまではよく知らない」
「募金しても、何に使われているのか分からないから、気が進まない」
こんな風に感じている方は少なくないのではないでしょうか。

この記事では、募金がどのように活用されているのかの解説と事例、募金をする前のチェックポイントについてお話しします。
募金が何に使われているかを知ることで、より募金を身近に感じてもらえたら嬉しいです。

募金の使い道は?支援の方法から3つのケースに分類

どのように募金が使われているのか、支援の仕方ごとにそれぞれ解説します。

ケース1:被災地などに必要な物資を届ける

被災地など、緊急で支援が必要な場所へ、救援物資を届けるケースです。
現地のニーズへ柔軟に対応することができ、支援も迅速に届けられます。

(出典:被災地でベビー用品を受け取った方ーTwitter)

募金が具体的なモノに変わるため、何に使われたか分かりやすいのが特徴です。
どのようなモノを届けるかは、各支援団体に一任することとなります。

他にも似たようなケースとして、紛争などにより、難民生活を余儀なくされている方に、食料や毛布といった物資を送る支援も考えられるでしょう。

ケース2:義援金として現金を直接支給する

大きな災害が起きたときに集められる義援金は、被災状況に応じて被災者に按分されます。
また、間接経費がかからずに、全額が被災者へ届けられます。
よって先述したような物資の支援には一切使われません。

被災者数などを正確に把握したのち、均等に分配する性質上、被災者に届くまでに時間が掛かります。
より公平性に重きを置きたい方には、支援金よりも、義援金の方が適していると言えます。

義援金と支援金(寄付・募金)の違いは?震災や台風などの緊急支援で、どちらを選べばよい?

ケース3:NPO/NGOの活動費になる

社会課題を解決するため、継続的に資金を必要とする非営利団体の活動費に、募金が充てられるケースです。

「募金=災害が起きたときにするもの」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
ですがそうした有事ではないときでも、社会課題と向き合っている所謂”プロの方達”にお金を託すことで、効果的に受益者へ支援を届けられますし、問題も早く解決へ向かいます。

このケースはNPOの活動全体を応援することとなりますので、人件費や広告費といった間接経費が掛かります。
団体の会計情報を開示し、丁寧に説明を行なっている団体を応援する必要があります。

具体的な募金の使い道の事例

実際の使い道の事例を5つご紹介します。

ユニセフ:世界の子供に”ワクチン”や”栄養治療食”などを配給

世界の子どもたちが安心安全に成長できるように、多角的な支援が行われています。
ユニセフに募金すると、たとえば以下のような活動に使われます。

  • 150円:経口ポリオワクチン10回分
  • 1,110円:HIV/エイズ簡易診断キット10回分
  • 1,665円:重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食50包

(出典:募金・寄付でできることー日本ユニセフ協会HP)

今命を落とす危険のある、より緊急度の高い子どもから、優先的に支援を行なっているそうです。

ユニセフ募金とは?寄付金の使い道と支援方法を、4分でチェック

日本赤十字社:地震や豪雨などの被災者に義援金を届ける

日本赤十字社は、支援金と義援金の両方を受け付けています。

(出典:義援金と赤十字活動への寄付の違いーTwitter)

義援金は被災した都道府県に配置される「義援金配分委員会」に送金されたのち、各市町村を経て、被災者へ届けられます。

国内義援金が被災者に届くまでの流れ/同団体HPより引用

義援金に関しては、クレジットカードでの寄付は受け付けておらず、銀行振込となります。

赤十字に募金する前に!寄付金・義援金の使い道や支援方法など、5分でチェック

赤い羽根共同募金:国内の知的・身体障がい者や高齢者の支援に

赤い羽根共同募金では、たとえば以下のような活動に募金が使われます。

心身障がい者を対象に、医学的治療、機能訓練、職能訓練、生活指導をするための通所・入所等各施設。在宅の心身障がい者の社会適応訓練の場を確保し、生活指導、作業訓練等を行うことにより、社会復帰を促進することを目的とした共同作業所など。

東京の赤い羽根共同募金HP

各自治体に設置されている共同募金会によって、具体的な活動内容は異なります。

赤い羽根共同募金とは?5分でわかる活動の意味と、集まった寄付金の使い道

Learning for All :日本の子どもたちの学習支援&居場所支援

ここまで、誰もが一度は名前を聞いたことのあるような募金先をご紹介しました。
一方、比較的に小規模ながら有効な支援を届けている団体は、どのように募金を活用しているのでしょうか?

たとえば、Learning for All は日本の教育格差の解消を目指し、小・中学生に学習支援、ならびに安心して過ごすことのできる居場所を提供している団体です。
学習の向上はもちろん、自己肯定感の向上や、新たなロールモデルの獲得に繋がります。

  • 月1,000円:1人の子どもに1時間勉強を教えることができます。
  • 月3,000円:1人の子どもに1日分勉強を教えることができます。
  • 月10,000円:1年間で、1人の子どもが高校進学を果たせます。

(出典:Learning for All HP)

累計で約3,000人の大学生教師を派遣し、約7,000人以上の子どもに学習支援を届けている実績があります。
子どもたちはLearning for All の学習支援により、自立する力を養うことができます。

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e-Educaiton:途上国の中高生に教育支援を届ける

e-Educationは、途上国に生まれたばかりに満足な教育を受けられない中学生や高校生へ教育支援を届けている団体です。

  • 月1,000円:6人の生徒が授業を受けられます
  • 月3,000円:1学期分(1科目)の授業DVDを撮影できます
  • 月5,000円:1つの教室へ映像授業を導入できます

(出典:e-Education HP)

支援の届きにくい農村部や少数民族にも、映像授業などのITで効率的に質の高い教育が届けられます。
設立から約10年で、延べ14カ国、25,000人以上の子どもに教育支援を提供しています。

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募金する前に!最低限ここだけは確認したいポイント

ではこうしたNPO・NGOに募金する前に注意しなければならないのは、どういった点なのでしょうか?
チェックポイントを2つ解説します。

ポイント1:団体のHPに収支報告は公開されているか?

収支報告というとNPOの活動計算書が、企業でいう損益計算書にあたります。
多くのNPOは「年次報告」「財務報告」などという形で財務情報をHPに公開しています。
実際にチェックする際は、

  • 会計の監査が適切に行われているか
  • 事業費に対して、管理費が多すぎないか
  • 透明性が高く、丁寧に説明していると感じられるか

といった点も併せて確認できると良いでしょう。

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ポイント2:募金の使い道が、課題解決に効果的だと感じるか?

寄付者としては、問題の根を断つような、本質的な課題解決へ真摯に取り組んでいる団体の方がお金も出しやすいでしょう。

確かに「1,000円の寄付で〇〇ができます」と分かりやすく説明することも大切です。
更にもう一歩進んだ説明の仕方としては、「その支援によって何人の受益者に、どれくらいのインパクトがあったのか」という支援の効果を説明しているかを見るようにしましょう。

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もちろんこうした社会的な活動は一朝一夕では叶いませんので、長い目で見る必要がありますが、具体的には支援の実績や成果といった指標を確認すると良いと思います。

募金の使い道を知れば、もっと納得して寄付できる

ここまで、募金の使い道のケースごとの解説と事例、更に詳しく知るためのチェックポイントを紹介させていただきました。

「募金先の違いがよく分からなかったけど、ちゃんと役立てられてるんだ!」と実感してもらえたら嬉しいです。
ぜひあなたにできる範囲で始めてみてください。

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