(出典:ユニセフ手洗い部「世界手洗いダンス」-YouTube)
「日本ユニセフ協会は、集めた寄付金を何に使ってるの?」
「募金した後、どうすれば寄付金控除を受けられる?」
こんな疑問をお持ちの方へ、日本ユニセフ協会の活動、収支報告などの団体概要、支援する際のポイントをまとめました。
目次
日本ユニセフ協会とは?手洗いなど、子どもを守る啓発活動
日本ユニセフ協会の活動から、一部をピックアップしてご紹介します。
毎年10月15日は世界手洗いの日!正しい方法で感染症を予防
日本ユニセフ協会は、「世界手洗いダンスの歌」など、正しい手洗いを呼びかけています。
新型コロナウイルス感染症をはじめ、下痢や肺炎などの病気から子どもを守る効果があります。
(出典:ユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャンさんーYouTube)
大切なのは、ウイルスや汚れをしっかり落とすこと。
日本ユニセフ協会HP
そのためには、せっけんやハンドソープを使って泡をつくり、「20秒以上」かけて、ゆっくり、ていねいに洗うことがポイントです。
洗った後は、泡を流水で洗い流し、きれいなタオルでふきましょう。
感染症予防に関する正しい知識や、緊急時における心のケアなど、情報の発信を行っています。
黒柳徹子さんなど、親善大使による無償無給のアドボカシー
アグネス・チャンさんや黒柳徹子さんなど、親善大使と呼ばれる方々が支援活動に従事しています。
【☆SDGs×黒柳徹子ユニセフ親善大使☆】
— 外務省✕SDGs (@SDGs_MOFA_JAPAN) May 25, 2018
世界をもっとよくしたい🌏。そのために自分に何ができるか。
黒柳徹子さんは #SDGs ゴール2の「飢餓をゼロに」を選びました。あなたは?😏https://t.co/zRV7DKGZD5 pic.twitter.com/gElscAKuLI
(出典:SDGsをテーマに支援を呼びかける黒柳徹子さんーTwitter)
■「アグネス・チャンは、ユニセフ募金で家や事務所を建てた」
日本ユニセフ協会HP
⇒ユニセフ親善大使のみなさまは、無償でユニセフの活動を応援してくださっています。
皆さまからお預かりした募金が、アグネス・チャンさんを含むユニセフ親善大使の報酬になることは、決してございません。
他にも、プロサッカー選手の長谷部誠さんなど、著名人がユニセフを支援しています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
日本国内の運営費は何に使われる?実態をチェック
日本ユニセフ協会の団体概要、会計報告について調べました。
そもそも「日本ユニセフ協会」と「ユニセフ」の違いとは?
日本ユニセフ協会とは、ユニセフ本部の公式な日本窓口で、私たちに世界の子どもたちの現状を正しく伝えながら寄付を募るのが主な仕事です。
- ユニセフ:途上国などで、実際的な子どもたちの支援を行っている。ニューヨークに本部がある。
- 日本ユニセフ協会:世界各国に設置されたユニセフ協会のひとつ。住所は東京都港区高輪。
さらに日本ユニセフ協会と協力協定を結んでいる、北海道ユニセフ協会や茨城ユニセフ協会など道府県市にユニセフ協会があり、それぞれ支援を呼びかけています。
募金の約2割が給料や広告費に消えるって聞くけど?経費の使い道
日本ユニセフ協会のHPに、団体の支出に関する情報が掲載されていました。
日本ユニセフ協会の支出内訳(2023年)-日本ユニセフ協会 HP
ユニセフ募金の86.4%割が日本ユニセフ協会からユニセフ本部へ拠出されたのち、世界の子どもたちのために使われます。
残りの約2割は日本ユニセフ協会の募金活動費や人件費などに使われます。
■ 「日本ユニセフ協会は、募金を不当にピンハネ(中抜き)している」
日本ユニセフ協会HP
⇒ユニセフ協会(国内委員会)は、ユニセフ本部との「協力協定」により、募金の最大25%を各国の国内事業に充てることとされています。
日本ユニセフ協会は、寄せられた寄付を少しでも多く支援活動に生かすための経費削減に日々取り組んでおり、毎年20%弱を募金・広報・アドボカシー活動の国内事業に充て、80%以上をユニセフ本部に拠出しております。
80%という数値は、世界各国のユニセフ協会の中でもトップクラスの高い割合です。
約2割の経費が、すべて人件費として使われるわけではありません。
以下のような、私たち寄付者にも関係のある費用も含まれます。
- 寄付金控除を受けるために必要な領収書を印刷、郵送する費用
- より多くの支援を現地に送るための広報・アドボカシー活動
- 国際協力に携わる人材の育成活動
寄付をする際は、子どもたちへの直接的な支援はもちろんのこと、ユニセフの活動全体を応援する気持ちで支援したいですね。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
寄付金控除は受けられる?支援する前のポイント
寄付を行う前に知っておきたいポイントを3つまとめました。
確定申告で、所得税や一部の住民税の控除対象に
日本ユニセフ協会への寄付は、所得税や一部の個人住民税、相続税や法人税など、各種税金の控除対象です。
たとえば東京都港区にお住いの高橋さんが月3,000円、年36,000円を日本ユニセフ協会に寄付したとすると・・
- 所得税:(36,000 − 2,000)×40%=13,600円
- 住民税:(36,000 − 2,000)×10%=3,400円
合計17,000円の還付が受けられ、実質的に負担する金額は月約1,583円、年19,000円です。
また寄付金控除を受けるためには、必ず確定申告が必要ですので、ご注意ください。
「私の地域は控除を受けられる?」
「寄付の領収書はいつ自宅に届くの?」
という疑問をお持ちの方は、こちらのページもご参考になさってください。
個人として500万円以上を寄付すると表彰される
日本ユニセフ協会は内閣府から認定を受けている「公益財団法人」です。
個人は500万円以上、企業は1,000万円以上を寄付すると、紺綬褒章が授与されます。
褒章制度について
事前に相談すれば、分割して寄付をしても、表彰の対象になります。
また、遺言による寄付の場合は、ご家族に褒章が授与されます。
「名前の残る寄付がしたい」とお考えの方は、問い合わせされてみてはいかがでしょうか。
マンスリーサポートは任意の金額を継続的に支援
「500万円はさすがに難しいけど、少額から支援に参加したい」
という方はユニセフ・マンスリーサポート・プログラムで支援されると良いでしょう。
お気持ちに合った任意の金額を、毎月少しずつ、クレジットカードもしくは銀行口座の引き落としで支援することができます。
毎月の寄付はハードルが高いと思われるかもしれませんが、手続きは簡単。世界の子どもたちのためにできる支援に参加している実感が得られます。
ここまで日本ユニセフ協会の活動内容、募金の使い道、支援する前に押さえたいポイントについて解説して参りました。
世界の子どもたちも、あなたも、幸せになれる寄付ができることを祈っています。
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寄付金控除の対象団体です