ユニセフのワクチン、役立ってるの?予防接種や緊急医療など「保健」の活動を調べました

5歳の誕生日を迎える前に命を落とす子どもは、世界に年間540万人もいると言われています。
(出典:日本ユニセフ協会HP)

ユニセフは予防接種の実施や出産環境の改善などを通じて、世界の子どもたちが安全に生を享けられるよう、支援をしています。
今回は、ユニセフの保健事業にフォーカスして、その活動内容を調べました。

安全な保健施設がなく、予防可能な病気で命を落とす子どもも

イエメン:十分な支援を受けられない子どもたち/日本ユニセフ協会

ユニセフによると、上の動画のイエメンをはじめ、サハラ以南アフリカや南アジアを中心に、適切な医療を享受できない子どもたちが大勢いるそうです。

  • 5歳未満児の3大死亡原因は、肺炎、下痢性疾患、マラリア。
  • 現在の傾向が続けば、2018年から2030年の間に、5歳未満児5,600万人が命を落とすことになり、その半数が新生児である。
  • サハラ以南のアフリカは、5歳未満児死亡率が世界中で最も高い地域で、13人に1人(出生1,000人当たり76人)の子どもが5歳未満で死亡している。

(出典:日本ユニセフ協会HP)

日本でなら当たり前に助かる病気で、命を落とす子どもが多いとのこと。

こうした「基本的なニーズ」が十分に満たされていない子どもたちへ、ユニセフは様々な支援を行なっている訳ですが、果たしてどれほどの命がユニセフの支援によって救われたのでしょうか?

「1,520万人に保健サービス」など、必要な支援を提供

ユニセフは子どもたちが安全に成長できるよう、様々な支援を行なっています。

ワクチンで、どれくらいの子どもが助かる?

ユニセフと言えば、「ワクチン」のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

はしかワクチン

はしかは感染力が強い一方、予防接種を受けられれば、十分予防が可能です。

2017年時点、世界の子どもたちの約85%が、1歳の誕生日を迎えるまでに、はしかの予防接種を1回受けている (2000年時点は72%だった) 。
1回の接種のみだと、約15%の子どもたちが免疫を作ることができないため、免疫を確実につくって感染を防ぐために2回の予防接種が推奨されている。
67%の子どもたちが2回の予防接種を受けている。

日本ユニセフ協会HP

はしかの予防接種を1回も受けられない子どもが、全体の15%残っている、ということでしょうか。
全ての子どもが2回受けられるようになるまで、まだ道のりは遠いかもしれません。

それでも2000年から2017年の間で、はしかによる死亡は80%減少しており、問題は少しずつ改善に向かっているようです。

破傷風ワクチン

破傷風ワクチンは、妊産婦などの母親と新生児に投与することで効果を発揮します。

2017年に破傷風で命を落とした新生児は3万848人で、妊産婦と新生児での感染が残っている国は、2018年3月時点で13カ国とのこと。
(出典:日本ユニセフ協会HP)

不衛生な環境で出産せざるを得ない、といった衛生要因とも絡み合った問題のため、ワクチンに限らない総合的な支援が必要です。

ポリオワクチン

2017年はアフリカで1億4,100万人の子どもたちにポリオワクチンを支援し、野生株ポリオウイルスによる症例がゼロだったそうです。
(出典:2017年度年次報告書)

残るポリオ常在国(野生株ポリオの発症が続いている国)は、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアの3カ国のみとなっており、ポリオ根絶が急がれています。

トータルサポートで安全な出産と育児を実現する

ユニセフの保健に関する活動は、子どもの出産や発達といった、誕生からの5年間にスポットライトが当たっているようです。
先に紹介したワクチン以外にも、

  • 2,500万人以上の母親が研修を受けた助産師の付き添いの下、保健施設で出産できるように支援した。
  • 緊急支援を必要とする子どもと女性1,520万人に保健サービスを提供した。

(出典:2017年度年次報告書)

というように、女性が安全な環境で母親になるための支援も行なっています。

それでも現状助けられていない命の多くは、死産または生後28日以内に亡くなった新生児であることも分かっています。
こうした緊急性が高い地域から優先的に、支援を行っているとのことです。

ワクチンや保健員の派遣など、寄付で実現できること

ユニセフに寄付をすると、以下のような支援となって、子どもたちに届くそうです。

寄付金の使い道

  • 3,000円:赤ちゃんが初めて受ける予防接種、経口ポリオワクチン198回分
  • 5,000円:赤ちゃんの呼吸を助ける手動式の人工呼吸用ポンプ6個
  • 10,000円:母親15人分の、妊娠期から授乳期にかけて必要な栄養素
  • 30,000円:赤ちゃんの発育観察に欠かせない、持ち運び可能な体重計19台

(出典:日本ユニセフ協会HP)

物資支援以外にも、母親や地域住民に以下を周知し、安全な出産・育児を促しています。

  • 母乳育児を広める
  • 発育観察(体重測定、身長測定)を広める
  • 予防接種を広める
  • 経口補水療法を広める

保健に関する活動は、災害や紛争などの緊急支援とは性質が異なります。
活動の必要性を大人に理解してもらったり、安全な保健施設を整備したりと、非常に根気の要る活動なのです。

寄付の方法

保健事業はユニセフが最も成果を上げている事業の一つです。
しかしながら、全ての子どもが5歳の誕生日を迎えられるには至っておらず、現状必要な支援が行き届いていません。

これを機にユニセフへ募金を検討される方は、こちらの記事もご参考になさって下さい。

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