ユニセフ「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」は本当?“水と衛生”の取り組みを調べました

2020年時点で20億人が安全な飲み水を使用できず、36億人もの人々が安全な衛生施設(トイレ)を使用できていません。(出典:日本ユニセフ協会HP)

こうした問題を改善すべく、ユニセフは「水と衛生」の事業にしています。
今回は、ユニセフの「水と衛生」の事業について、詳しく調べてみました。

水汲みを強いられ、汚い水を飲まざるをえない子どもも

13歳のアイシャの1日〜水を得るために〜/日本ユニセフ協会

ユニセフの公式Youtube動画によると、世界中の女の子や女性たちが水汲みに費やす1日当たりの時間は計2億時間とのことです。

統計的には、アイシャのように水汲みに追われる子どもは世界に330万人もいるという背景があります。

水の課題

水汲みを強いられている子どもは、学校に通うことができません。
45の途上国では、10世帯に7世帯の割合で、水汲みは女の子の役割とされているそうです。

「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」ので、結果的に感染症などの病にかかり、命を落とす子どもが大勢います。

衛生施設(トイレ)の課題

水以外にも衛生施設(トイレ)が設置されていないことも重大な問題となっており、約4億9,400万人以上の人が、今なお屋外排泄を行なっています。
衛生施設(トイレ)があることは衛生面は勿論、人の尊厳を守るという点でも重要です。

子どもたちが綺麗な水や管理された衛生施設(トイレ)を使用できるようになることは、それによって学校に通えるようになったり、病気のリスクから守ることができたり、子どもたちの可能性が拓くということに直結します。

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「1,860万人に安全な飲料水へのアクセスを供給」など、清潔な水を届ける

ユニセフでは、一人でも多くの子どもたちに安全で清潔な水を届けられるように、井戸やトイレの設置、石鹸の使い方など衛生習慣の周知を進めています。

2018年の活動成果

  • 1,700万人に安全な飲料水へのアクセスを提供
  • 1,340万人に基本的な衛生サービスを提供

(出典:ユニセフ活動の成果2020)

2020年は「水と衛生」事業へ11億2千ドル(約1,400億円)が支出されました。
(出典:ユニセフ活動の成果2020


私たちは普段蛇口をひねれば綺麗な水を飲めますし、当たり前のようにトイレを使うことができますが、そうした環境が整っていない地域がまだまだ残っています。

2018年〜2021年の戦略計画

ユニセフはグローバルな戦略計画として、「水と衛生」の分野で、以下の2項目を掲げています。

  • 安全な水を手に入れられる人の数 6,000万人増
  • 日常的に屋外排泄を余儀なくされている人の数 2億5,000万人減

(出典:日本ユニセフ協会HP)

上記の戦略計画達成のために、住宅設備機器業界大手のLIXIL社と屋外排泄撲滅に向けて、年1億円以上の募金を含む包括的な協力協定を締結しています。

SDGsの目標6「安全な水と衛生施設(トイレ)をすべての人に」の達成も視野に入れているそうです。

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浄水剤や井戸など、支援で実現できること

ユニセフに寄付すると、安全で清潔な水を届けるための活動を支援することができます。
例えば、

  • 3,000円のご支援:汚れた水を安全な飲み水にする浄水剤7,025錠(35,125ℓ分)
  • 5,000円のご支援:下痢による脱水症状から子どもを守るORS(経口補水塩)748袋
  • 15,000円のご支援:村々に綺麗な水を届ける井戸の手押しポンプ用器材1基

(出典:日本ユニセフ協会HP)

というように、形を変えて、それを必要としている子どもたちの元へと届けられます。
恵まれない環境の子どもたちを、間接的にでも私たちが支援できるのは嬉しいですね。

「途上国に綺麗な水を届けたい」「安全な衛生施設の整備を応援したい」とお考えの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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