世界の水問題に、寄付や募金は役立つ?子ども達を汚い水から守る、支援団体・NGO4選

世界には貧困・災害支援など、様々な支援を必要としている地域がありますよね。
今回は、その中でも「安全な水へのアクセスが難しい」国や地域への支援をご紹介します。

水・衛生の支援といっても、その方法は様々です。
この記事では、それぞれの団体ごとに異なるプログラムをお伝えしていますよ。

「きれいな水を、途上国の子どもに届けたい」と考えられている方は、支援先選びに本記事を参考にされてみてはいかがでしょうか。

アフリカで汚れた水も飲まざるを得ない人々に医療や給水所を(ロシナンテス)

ロシナンテス HP

ロシナンテスは、日本発祥の医療NPOです。
2005年に、外務省の医務官を務めていた方が「困っている人を助けたい!」と、仲間とともに立ち上げ、これまで活動を続けています。

スーダンの国土の大半は砂漠で、水が手に入りにくい地域も多くあります。
不衛生な水を飲まざるを得ず、感染症にかかってしまったり、衛生状態の悪さから下痢で命を落とす小さな子どももいるのが現状です。

どんなに医療を充実させ、患者を治療しても、汚染された水を使うことで再び病気になる危険性を孕んでいます。

そこでロシナンテスは、水と医療を組み合わせることで、良い循環を生み出せると考えました。
病気を治療するための診療所を建設し医療を提供しながら、安全な水を得られる給水所も建設して病気の予防を目指す活動を行なっています。

汚染された水を使わないことで病気そのものを減らしながら、それでもかかってしまった病気はしっかり治療することで、現地の方々の健康状態はだんだんとよくなっていくでしょう。

さらに、水を手に入れやすくなったことで、これまで長時間を水汲みの仕事に当てていた子どもたちが、十分に学ぶ時間を得られるようになります。

以前は水汲みに1時間以上かかっていました。
新しい給水所ができて、15分程度ととても近くなりました。
勉強時間も増えたので、頑張って医師をめざします!

ロシナンテスHP
活動内容 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など
活動地域 スーダン・ザンビアなど
支援対象 乳幼児とその母親・地域の村人など
寄付の使途 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等
運営団体 認定NPO法人ロシナンテス
ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由
編集部オススメのポイント!
アフリカで活動する団体は数多くありますが、中でも日本人が設立した団体は稀です。創設者であり代表の川原尚行医師は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことがあります。
ロシナンテスを毎月の寄付で応援する「チーム・ロシナンテス」に加入すると、限定イベントに参加でき、川原さんと直接お話しできます。イベントは基本的にオンラインで実施されますので、地方にお住まいの方も気軽にご参加いただけます。

毎月1,000円の寄付で、手洗いなどの衛生知識を学ぶ講習を96人に対して実施できます。
きれいな水から生まれるのは、人々の健康と子どもの笑顔。
良い循環を生むために、月1,000円の支援をはじめてみませんか?

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寄付金控除の対象団体です

「汚れた水を飲み、命を落とす・・」子どもたちに安全な水を(ユニセフ)

ユニセフ HP

「安全な水が手に入らない」と聞いても、「そのような地域は世界でもごくわずかでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、きれいな水を手に入れることができない人々は、世界に約21億人いると言われています。

世界では水支援がまだ届かずに今も4人に1人が自宅で安全な飲み水を手に入れることができていません。

ユニセフ HP

ユニセフでは、このような地域に給水所を設置。
下痢による脱水症に苦しむ子どもを回復させるORS(経口補水塩)の提供などを行っています。

以下の記事では、水・衛生分野への取り組みやこれまでの活動成果について詳しく書いています。

ユニセフ「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」は本当?“水と衛生”の取り組みを調べました

きれいな水を確保し、衛生環境が整うことで幼い子どもの感染症を防ぐことが可能となりました。

活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る
活動地域 ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口)

ユニセフの活動の特徴は、なんと言っても規模の大きさです。
対象国は世界190ヵ国、水・衛生分野では3,530万人に緊急給水を行うなど、大規模な活動を行うことができるのが魅力ですね。

支援方法は、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムがあります。
月1,000円から始める寄付で、世界中の子どもたちへ安全な水を届けるお手伝いができますよ。

実際の支援方法は、こちらも参考にされてみてはいかがでしょうか。
申込までのステップや、団体の信頼性なども詳しく書いています。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意の拠出金によって賄われています。
初回のお引き落とし前に「ウェルカムキット」を、その後は年4回、子どもたちの状況とユニセフの活動を伝える広報誌「ユニセフニュース」を郵送、Eメール配信で届けます。また、日本ユニセフ協会が発行する各種資料の最新版が無料で提供されます。

「大規模な支援で早急に安全な水を届けたい」「水・衛生支援を通して、世界の子どもを助けたい」という方は、支援を検討されてみてください。

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寄付金控除の対象団体です

トイレと手洗いなど地域で根付かせる、水衛生プログラム(ワールド・ビジョン)

ワールド・ビジョン HP

不衛生な水やトイレには、感染症や下痢などの多くの危険が潜んでいます。
大人が「汚い水は危険」と理解できても、知識のない子どもには「飲める水」。

安易に飲んでしまえば最悪の場合、命を奪ってしまう結果となります。

病原菌や寄生虫によって汚染された水は様々な病気を引き起こします。
特に子どもたちの知能の発達や身体の成長に取り返しのつかない影響を及ぼし、抵抗力の弱い幼い子どもたちは下痢によって脱水症状に陥り命を落としています。

ワールド・ビジョン HP

このような安全な水が手に入らない地域で、子どもたちの衛生習慣の啓発活動を行っているのがワールド・ビジョンです。

もともとトイレのない生活が当たり前だった地域では、まずトイレの正しい使い方を伝えるところから始まります。
手洗いの習慣を身につけるのも、子どもたちが健康に過ごすために必要不可欠。
支援地域の小学校では衛生に関わる啓発活動を盛んに行っているそうです。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち
寄付の使途 子どもたちの支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)

同団体では、住民の主体的な運営を重要視しています。
住民の中から「水管理委員会」を選出し、人々から小額の料金を徴収し、設備の修繕費として利用する方法が多くの支援地域で定着しつつあるそう。

この方法で管理されている井戸は、そうでない井戸に比べ活用され続ける割合が4倍高いという結果が出ており、持続可能なプログラムの良さが伝わってきますね。

ワールド・ビジョンのプロジェクト・サポーターとして寄付を始めた体験記も、良かったらご参考になさってください。

ワールド・ビジョンのプロジェクト・サポーターとして途上国に清潔な水を届けたい3つの理由
編集部オススメのポイント!
第二次世界大戦後、米国人のキリスト教宣教師が創設した団体で、朝鮮戦争の遺児や未亡人、ハンセン病や結核患者を救う活動をしたのがはじまりです。現在はアフリカやアジアを中心に、約100カ国に活動が広がり、大規模な国際NGOに成長しています。
「チャイルド・スポンサーシップ」に登録すると、一年に一回グリーティングカード(クリスマスカード・年末年始のご挨拶)がチャイルドから届きます。その他にも、チャイルドに手紙を送ると、4~5カ月で返事が届くので、支援先の子どもとやりとりができるとともに、成長を感じることができます。

「子どもたちに正しい水の知識をつけてほしい」
「継続的に安全な水を管理する手助けをしたい」
そう感じた方は、寄付を検討してみても良いかもしれませんね。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

アフガニスタンで井戸を建設、子どもが学校に通えるように(JEN)

JEN HP

安全な水が手に入らないために、1日中水汲みに時間を使わなければいけない子どもたちがいます。
そんな難民の子どもたちに緊急支援と長期的な自立支援を行っているのがJENです。

例えばアフガニスタンでは武力勢力から逃れるため、避難生活を続ける人たちがたくさんいます。
より安全な場所は、それと引き換えに田舎の山の麓など不便であることが多く、水汲みのために片道2.5kmの道のりを1日3〜4回も往復するのが当たり前です。
子どもたちは学校にも行けずに1日のほとんどを水汲みをして過ごします。

そんな状況を変えるため、JENでは、難民の人たちが安全な水を供給するための井戸を設置。
簡単に安全な水を確保できるようになったことで、子どもたちは学校に通うための自由な時間を手に入れることができました。

JENは井戸を設置するという緊急的な支援だけでなく、空いた時間を教育に充てられるよう、学校の建物自体の建築や学習支援なども行い、子どもたちの自立を支えています。

活動内容 紛争地域や自然災害の被害を受けた地域の緊急支援から自立支援
活動地域 アフガニスタン、パキスタン、トルコ、日本(東北)
支援対象 紛争、自然災害により厳しい状況にある人びと
寄付の使途 緊急支援時の物資調達費用、自立のための設備建設費用等
運営団体 認定NPO法人ジェン(JEN)

JENでは、月々1,000円から活動を応援することができる​「JENサポーター」を募集しています。
ホームページには、具体的にどのような活動に寄付が使われるのかが明確に示されていました。

  • 毎月1,000円で:173世帯に1カ月分の井戸水を提供することができます。
  • 毎月1,500円で:アフガニスタンの家族1世帯に防寒セットを配布できます。
    (防寒セットには、こたつと布団、炭、防水シート、スカーフなどが入っており、住む家を失った人びとも寒さをしのぐことができます。)
  • 毎月3,000円で:18人に衛生キットを配布することができます。
    (衛生キットには、石鹸、爪切り、歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸置き、タオル、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、水タンク、コップ、生理用ナプキンが入っています。)
編集部オススメのポイント!
JENは、1994年に設立された日本発祥のNGOです。緊急支援、水衛生、教育環境、就業支援、そして女子のエンパワーメントなどの分野で、世界各国で活動を展開しています。
JNEは「安全な水」の確保が良い循環を生むと考えます。水へのアクセスを整備することで長時間の水汲み労働から解放され、女性は収入につながる仕事を、子どもたちは学校に通うための時間を手に入れています。

JENの特徴は、緊急時だけでなく、その後の自立まで長期的な支援を行なっていること。
現地に根ざした息の長い活動を応援したい、という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

まとめ:「子ども達を汚い水から守るための寄付をしたい」という方の参考に

今回は、世界の水・衛生支援を行う団体を4つ紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
ロシナンテス ① 日本人医師が立ち上げた、日本発祥の団体
② 川原さん自ら寄付者向けに活動を報告
ユニセフ ①すべての子どもの命と権利を守るため、 約190の国と地域で活動
②月2,000円の支援を1年間続けると、栄養治療食720袋が届けられ、栄養不良の子ども5人を助けることができる
ワールド・ビジョン ①年に1度の写真付き成長報告
②チャイルドとの手紙のやりとり
③支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能
JNE ① 自立まで長期的な支援を行なっている
② 水道インフラの緊急的な支援だけでなく、学校の建物自体の建築や学習支援なども行う

今回の記事を読み、「きれいな水を途上国に届けたい」とお考えの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

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