ユニセフ「マンスリーサポート」とは?寄付の使い道や申し込みの注意点

テレビCMやインターネットで見かけるユニセフの「マンスリーサポート」(毎月の寄付)。

ユニセフ「マンスリーサポート」とは?
寄付プログラムの概要や募金の使い道、申し込む前にチェックしておきたいことなどを解説します。

あなたのご支援が、
子どもたちの命と未来を守ります

ユニセフは、保健・水と衛生・教育など多岐に渡る分野で、世界190の国と地域の子どもたちを支援しています。

水と衛生の分野では、給水所の設置のほか、手洗いなどの衛生習慣の普及、トイレの設置などの支援を行なっています。

ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムを通じて、あなたの寄付が「安全な水」へとカタチを変えて、世界中の子どもたちに支援を届けることができます。

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マンスリーサポートとは?毎月1,000円など継続的に寄付

発展途上国など世界の子どもたちをサポートする、「ユニセフ」(UNICEF=国連児童基金)。
教育や保健衛生、紛争・災害時の緊急支援などを行なっています。

これらの分野に広がるユニセフの活動を、毎月一定額、寄付で支援する仕組みが「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」です。
日本でも1994年から、この定期的な募金プログラムが開始されたようです。

金額任意(選択肢は1,000円から表示)
支払い方法・クレジットカード
・口座振替(銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行)
領収書1年分を年に1回受け取る
税控除あり(所得税・法人税・相続税、一部の自治体での個人住民税が対象)
支援者個人、企業、法人・団体でもOK
使途開発途上国や被災地の子どもたちの、保健、栄養、水・衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ治療・予防や、紛争・災害の緊急支援などユニセフの活動全般
報告・「ウェルカムキット」(初回)
・広報誌「ユニセフ・ニュース」(年4回)
・その他資料(希望すれば)、などで活動確認可能
特典パーソナルラベル(希望者に年1回送付)
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寄付の使い道は?募金されたお金が現地に届くまで

寄付した方にとって気になるのが、お金がどのように使われるのか?
ユニセフが世界で行なっている活動内容と、募金されたお金が現地に届くまでの流れを調べてみました。

寄付金の使い道例

  • 3,000円:体の免疫力を高めるビタミンA 6,000人(1年)分、あるいは、3つの病気を防ぐ予防接種用ワクチン1,332回分
  • 4,000円:下痢による脱水症状を緩和するORS(経口補水塩) 3,775袋、あるいは、5人家族用の衛生用品のセット6世帯分
  • 5,000円:下痢による脱水症状を緩和するORS(経口補水塩) 3,775袋、あるいは、5人家族用の衛生用品のセット6世帯分
「つなぐよ子に」ユニセフ募金のCMって本当?支援現場と子どもの話

日本からの募金が、現地に届くまで

「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」で寄付をすると、お金は次のように動いて、使われるようです。

  1. 「支援者」が、日本ユニセフ協会に、寄付をする。
  2. 寄付金の約20%は日本国内での事業費(募金の送金手数料や領収書の送料、資料の制作費、広告費、人件費その他管理費など)にあてられ、残りの80%以上の寄付金が米国ニューヨークのユニセフ本部に送られる。
  3. 「ユニセフ本部」は、そのお金を、5歳未満児死亡率、国民1人あたりの所得、子どもの人口を基準に各国ユニセフ現地事務所に配分する。
  4. 「各国ユニセフ現地事務所」は、ユニセフ執行理事会で承認された事業計画に基づいて、政府や現地パートナー機関と共に子どもたちのための活動を実施する。
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ユニセフの団体概要は?どんな活動をしている?世界の子どものために取り組んでいる活動を紹介

ユニセフとは?

ユニセフの正式名称は「国際連合児童基金」と言い、国連の下部機関のひとつです。

「United Nations International Children’s Emergency Fund」の頭文字から、ユニセフ(UNICEF)と呼ばれています。

ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。

その活動資金は、国連本体から財政的な支援を受けることなく、すべて個人・企業・団体など民間から預かった募金と、各国政府の任意の拠出金により、成り立っています。

そうした民間からの募金を推進するために、1950年代よりヨーロッパを中心に、各国でユニセフ協会が設立されました。

現在は世界33の先進国と地域にユニセフ協会が設置されており、日本において民間で唯一ユニセフを代表する公式支援機関が日本ユニセフ協会です。

それでは、ユニセフが支援の現場で取り組んでいる活動を、関連記事を紹介しながら解説していきます。

水と衛生

ユニセフは子どもたちのため、安全な飲み水の確保、トイレの設置の促進、手洗いなどの衛生習慣を広める、といった3つの柱で水と衛生の問題の解決に取り組んでいます。

ユニセフ「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」は本当?“水と衛生”の取り組みを調べました

教育

ユニセフの教育支援では、人道危機下にある子どもたちへ、校舎の建設や、鉛筆やノートなどの学用品の提供を行っています。

他にも、教員研修の実施や、教育の大切さを理解してもらうために保護者や住民への啓発に取り組んでいます。

また、女の子、障がいのある子ども、少数民族や難民・避難民の子どもなど弱い立場にある子どもたちに重点を置いて支援しています。

ユニセフの教育支援活動を調べました。世界の子どもの「教育を受ける権利」は守れる?

保健

ユニセフは、世界で最も多くのワクチンを子どもたちに提供している組織です。
2023年までに約20億回分のワクチン提供で、子どもたちを病気から守る活動をしています。

ユニセフのワクチン、役立ってるの?予防接種や緊急医療など「保健」の活動を調べました

栄養

世界の5歳未満児の約22%にあたる、1億4,920万人が慢性的な栄養不良によって引き子される発育阻害の状態にあると言われています。

ユニセフはこのような栄養不良の状態にある子どもたちに、プランピー・ナッツなどの栄養治療食を提供し、緊急度の高い子どもたちに支援を届けています。

栄養治療食「プランピー・ナッツ」

ユニセフの「栄養治療食」って?飢餓や栄養不良の子どもは救えるの?

子どもの保護

ユニセフは、暴力・搾取・虐待などあらゆる不条理から子どもたちを守るために、心理的ケアや医療ケアを提供するなどの支援を行っています。

現在、移民・難民の数は、第二次世界大戦以降、最大規模となっていて、紛争下の国や地域で暮らしている子どもの数は、推定約2億4,000万人にも上ると言われています。

ユニセフは、子どもへの暴力を終わらせるために、世界各国で実行力のある法施行・法整備の強化に取り組んでいます。

緊急支援

紛争や武力衝突、災害や感染症の流行など、人道危機の影響を受ける国で暮らしている子どもは、およそ4億2,000万人に上ると言われています。

現在、最も注力する緊急支援のひとつである感染症に苦しむ人々への支援では、学校や地域コミュニティに給水設備を整備し、正しい手洗い習慣を広める活動の他、すべての人びとにワクチンを届けるための「コールドチェーン」と呼ばれる低温物流システムの整備、保健員のトレーニング、 接種に不可欠な医療器具の提供などを行っています。

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定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

毎月の継続的な寄付なら特に、申し込む前にチェックしておきたいのが、「支援の変更はできるか?」や「定期的に報告が届くか?」など。
寄付金控除や領収書についてと併せて、チェックしておきましょう。

ポイント1:寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?

「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」での寄付は、寄付金控除が受けられます。
対象となる税金は、所得税(税額控除か所得控除を選択)・法人税・相続税、一部の自治体での個人住民税です。

領収書は前年1年分が、毎年1月に送られてくるようです。

1年間毎月3,000円を寄付して「税額控除」を選択した場合、「所得税」は年間最大13,600円が控除されます。
源泉徴収では控除されず、還付を受けるには確定申告が必須です。

ユニセフで、寄付金控除は受けられる?税金や領収書について調べました

ポイント2:解約はできる?支援をやめるときの手続き方法

「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」の解約は、名前と住所かマンスリーサポーター番号のどちらかを以下のいずれかの方法で伝えれば、簡単にできます。

  • 電話
  • FAX
  • Eメール
ユニセフ「マンスリーサポート」は、解約できる?領収書は届く?手続きや窓口を、調べました

ポイント3:寄付を始めたら、どうなる?郵送やメールで届く活動報告

「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を始めると、受け取る資料は次の通り。

  • 申込直後、自宅に「ウェルカムキット」が届く。
  • 年4回、広報誌「ユニセフ・ニュース」と各種資料が届く。
  • 希望すれば、その他の各種資料がもらえる。

広報誌やウェブサイトには、現地での活動報告、会計報告などが掲載されています。

現地での活動例

  • マリで遠隔学習を支援し、教育へのアクセスを向上
  • ナイジェリアで、重度の栄養失調の子どもの回復治療
  • バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、重度の栄養失調の治療、水・衛生・安全の確保、教育支援、など

会計報告(寄付の使途)

2022年度は、ユニセフ募金約333億円のうち、日本での人件費・運営費・広報費を除いた87.4%(約291億7,000万円)がユニセフ本部に送られて、現地での活動費用として活用されました。

支援する日本人の様子

多くの著名人がユニセフの活動に共感し、活動を応援、参加しています。現役のプロサッカー選手として世界で活躍している長谷部誠選手も、日本ユニセフ協会大使を務めています。

日本ユニセフ協会 HP

寄付のきっかけは、飛行機の機内で手に取ったユニセフの封筒とのことで、ユニセフのマンスリーサポーターとなったのは2007年からのようです。

以降、公共CMの出演や自身の公式ホームページ等を通じた寄付の呼びかけ、東日本大震災被災地の子どもたちへの支援などを通して、ユニセフの活動を応援しています。

なおユニセフの親善大使は全員、無報酬で活動に参加しているとのこと。
その他著名人の一部もご紹介します。

お名前肩書き
アグネス・チャンユニセフ・アジア親善大使
黒柳徹子国際大使
オードリー・ヘップバーン元ユニセフ親善大使
BTS(防弾少年団)グローバル・サポーター(韓国ユニセフ協会)

多くの著名人が、ユニセフへの支援を呼びかけています。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由

以上、「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」の概要と、寄付の使い道や申し込みの注意点を紹介しました。
新しくマンスリーサポートでの支援を検討される方は、こちらからお申し込みいただけます。

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