「かものはしプロジェクトに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「かものはしプロジェクトが具体的にどんな活動をしているのかわからない」
本記事では、かものはしプロジェクトの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、かものはしプロジェクトが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。
この記事を読み、不安や疑問が解消され、かものはしプロジェクトへの理解が少しでも深まれば幸いです。
> かものはしプロジェクトに今すぐ寄付したい方はこちら
寄付金控除の対象団体です
目次
SNSやブログで見つかった、かものはしプロジェクトの評判や口コミ
ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりすると、さまざまな方の書き込みが見つかりました。
かものはしプロジェクトのポジティブな評判・口コミ
まずはポジティブな評判から。
FacebookのコメントやYahoo!知恵袋などを調べると、「サポーター会員になった」「毎月の寄付を始めた」という方が、次のようにメッセージをつづっています。
ほんとに少額でもいいと思います。
X(旧Twitter)- Sep 16, 2024
上記以外でも、こういう活動を応援したいな、と思ったところに、毎月の寄付をすると世界の見方が少し変わる気がします。ちなみに私は、少額ですが「WFP」と「かものはしプロジェクト」というところに毎月支援をしています。
日本人大学生が始めたということが、とても素晴らしいと思います。時に、日本(人)は、”お金だけ”しか出さないと、言われますから。僕も、その一人(他の好きな分野では、ボランティアもやっていますが。)かも知れませんが、月1000円ですがサポートさせていただきます。ほんと、先進国の人たちの役割って、重要だと思います。これからも、頑張っていただきたいです。
Facebookページ
インドの貧困層への募金活動をしているNPO法人「かものはしプロジェクト」から活動報告と冊子が届きました。
— じゅん (@4XGmyGlDOdpyMlN) June 21, 2023
募金がちゃんと届いていることで、募金詐欺じゃないと安心しました。
心を届けてくれて、ありがとう。 pic.twitter.com/68oPy60kWi
団体のホームページによると、サポーター会員の総数は15,000人以上にも。
支援している方が、体験をもとにお話しされているのがわかりますね。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ネガティブな評判・口コミ
その一方で、疑問や不安などネガティブな評判も、TwitterやYahoo!知恵袋などで見つかりました。
スマホでFacebookを見ていたら、かものはしプロジェクトというカンボジアで人身売買を阻止するためのNPO法人があって子供が一人2万円で売られていくのを阻止する団体だと書いていました。でもネットで調べたら・・(中略)寄付をするかどうか、回答で考えようと思います。
Yahoo知恵袋
私は、お金をどう使ってるか、見えないので、寄付はしません。インドで望まない形で売春宿に売り飛ばされてる女の子がいる、これは本当でしょう。(中略)寄付額が多くて、活動がそれに伴ってない、っていうことではないですか?
Yahoo知恵袋
やはり、この「かものはしプロジェクト」も善人面の金儲けマーケティングのようです。こんなことをして飯を食う気分はどんなものなのか…人の善意を利用して日本人が金儲けをしようと思いますかね…?
X(旧Twitter)
ネガティブなコメントを投稿されている方の多くは、運営方針や寄付金捻出方法について、不安や疑問を抱いているようでした。
かものはしプロジェクトは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証
上記のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、かものはしプロジェクトが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がかものはしプロジェクトを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
職員の顔が見えるか?
かものはしプロジェクトは、団体公式サイトで代表とスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。
創業者の一人である村田 早耶香さんのメッセージを始め、かものはしプロジェクトを創業したきっかけや、解決したい課題について、スタッフインタビューや団体の歴史を通して詳細に知ることができます。
かものはしプロジェクトHP
また、実際にかものはしプロジェクトのスタッフの方に、その仕事内容や想いをインタビューしてきたので、以下の記事も合わせて是非ご覧ください。
活動によって問題を解決しているか?
かものはしプロジェクトは、創業者の一人である村田さんが大学生の時に訪れたカンボジアで、人身売買に苦しむ子どもたちを見て「子どもたちが苦しんでいる社会を、なんとか変えたい」と思い、2002年に立ち上がった団体です。
活動のきっかけであったカンボジアでは、16年間地道な活動を続けることで、今では「人身売買の問題が解決した」と言えるまでになったそうです。
かものはしプロジェクトHP
貧困を理由に人身売買に屈することなく、経済的・精神的な自立を目指すために立ち上げた「コミュニティファクトリー」で働く女性のインタビューも掲載されていました。
コミュニティファクトリーで働き始めたのは、家族の生活を支えたかったからです。私は父を早くに亡くし、母と二人暮らしです。体が強くない母を支えるため小学校を途中でやめ、日雇いの仕事をしていたのですが、給料は安定せず日々の生活が大変でした。そんなときに村長さんに紹介いただき、ファクトリーと出会いました。(中略)ファクトリーでの安定したお給料は、非常にありがたいです。
かものはしプロジェクトHP
また、活動が社会にも認知・評価され「カンブリア宮殿」などのメディア掲載、ウーマンオブザイヤーなどの受賞歴もあるそうです。
支援企業も多く、味の素株式会社、住友生命保険相互会社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会、などの企業もHPに掲載されていました。
かものはしプロジェクトの活動内容について、共同代表の村田さんが登壇するイベントにも参加してきましたので、以下の記事もご参考までにご覧ください。
透明性の高い会計報告を行っているか?
決算報告がWEBサイトや年次報告書などで公開されています。
費用総額は約4億円で、その割合は、2022年現在の主力事業であるインド事業が41%を占め、日本における問題の認知を高めるための啓発事業が34%、事務局費(管理費)は16%となっています。
寄付は、上記のインドと日本の事業に使用されているようですが、詳しい使途や、事業費と管理費の割合など、知りたい方は以下の記事もご覧ください。
その他にも、具体的な活動や団体の動向については、ホームページの「特集レポート」や「活動ブログ」に紹介されていたり、FacebookページやX(旧Twitter)、のSNSも定期的に更新したりと、多くの情報を取得することができました。
以上のことから、かものはしプロジェクトはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
かものはしプロジェクトとは?創業のきっかけと代表の想い
かものはしプロジェクトは、共同創業者である村田早耶香さんが、大学在学中に「子どもが売られる問題」と出会い、当時状況のひどかったカンボジアで活動をスタートさせた団体です。
かものはしプロジェクトHP
村田さんが児童買春の問題に取り組むきっかけとなった出来事があります。あるひとりの少女との出会いです。
大学の授業で聞いたのが、十五歳で売春宿に売られたミーチャというタイの女の子の話です。
亡くなったのは二十一歳。当時の私とそれほど変わらない年齢でした。
『いくつもの壁にぶつかりながら』P.64
(中略)ミーチャは十五歳で売春宿に売られ、二十一歳でエイズによって人生を閉じました。同じ時代に生まれ、全く同時期に生きていたというのに、ミーチャと私はなぜこんなに違うんだろう?と、その違いを考えました。
それは、私が特に優れた人間だったからではなく、彼女が怠惰な人間だったわけでもない。
ただ「生まれた国が違うだけなんだ」と思ったのです。
居ても立っても居られなくなった村田さんは、大学の夏休みにカンボジアへ渡航。
児童買春の被害に遭った子どもを保護する施設を訪ねたそうです。
その施設で村田さんが目の当たりにしたのは、5〜9歳といった、年齢が一桁の子どもたち。
「こんな小さな子どもまで売られているのか……」と、大変ショックを受けたそうです。
「こんなひどいことは、絶対になくさなくてはいけない…」
「子どもが未来を奪われて苦しんでいる社会を、なんとか変えたい」
そんな強い思いを抱いて帰国した村田さん。
両親を始め周囲の反対を押し切り、カンボジアでの活動をスタートさせました。
前述の通り、16年間の活動が実を結び、カンボジアでの児童買春の問題は、ほとんどなくなったと言える状態にまで、状況が改善されたのです。
現在では、人身売買の被害者数が世界最大と言われているインドでの活動と、子どもを取り巻く不条理(暴力や虐待など)をなくすため、日本の子どもの問題にも取り組んでいます。
活動内容 | 虐待を受け、児童養護施設で生活する子どもの自立支援。海外における人身売買問題の解決に向けた活動。 |
活動地域 | 日本、カンボジア(2018年に事業終了)、インド |
支援対象 | 被害を受けた子どもや女性など、立場の弱い人たちへの支援や仕組みづくりに向けた政策提言。 |
寄付の使途 | 社会の仕組みづくりと被害者に寄り添い、心身の回復や社会復帰を目指すための支援。その他広報活動、管理費用等にも活用 |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト |
村田さんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
かものはしプロジェクトを支援するには?支援方法をご紹介
毎月の寄付:月1,000円からの「サポーター会員」
かものはしプロジェクト への寄付は、毎月の定額寄付である「サポーター会員」がおすすめです。
サポーター会員として支援を始めると、
- 1ヶ月に1〜2回:最新の活動が分かる「メールマガジン」の配信
- 1年に1回:詳細な会計報告が記載された「年次報告書」の郵送
- 1年に1回:活動の成果を報告する「支援者限定イベント」の招待
などの特典があり、定期的に活動報告を受け取ることができます。
実際の年次報告書
サポーター会員は、月々1,000円(1日あたり約33円)からの任意の金額で、あなたが続けやすい金額で、ご参加いただけます。
月1,000円からの寄付で、子どもたちを人身売買から守ることができます。
サポーター会員の申し込みを検討される方は、ぜひかものはしプロジェクトのWEBサイトもご覧になってみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
その他の支援方法:遺贈や古本の寄付
かものはしプロジェクトは、様々な方法での寄付に対応しています。特に遺贈については2022年度から本格的に取り組みを始めたそうです。その他、ボランティアによる支援や、古本などのモノ寄付も募っているようです。
かものはしプロジェクトの活動とは?「子どもが売られない世界」を目指して
ここまでお読みいただいた方にはお分かりいただける通り、かものはしプロジェクトは「子どもが売られない世界」をつくることを目指して活動を続けてきました。
改めて3つの活動内容をおさらいします。
- カンボジア:児童買春・人身売買問題の解決を目指す。2018年に活動終了
- インド:世界最大規模の人身売買問題に取り組む
- 日本:虐待や貧困で苦しむ子どもを救うための活動
それぞれの具体的な活動について、詳しく解説します。
カンボジア事業|児童買春・人身売買問題の解決を目指す
村田さんが学生時代に訪れたカンボジアで感じた課題意識と「絶対に解決したい」という強い想い、そしてそれに共感する2人の創業者で2002年に立ち上げたかものはしプロジェクトの原点がカンボジア事業です。
主な活動内容としては、子どもを買う人を逮捕する警察支援と、大人に仕事の機会、子どもに教育の機会を提供する「コミュニティファクトリー」の経営でした。
一人ひとりと向き合い、地道な活動を続けていくことで、今では子どもを置く売春宿はほとんどなくなり、「人身売買の問題が解決した」と言えるまでになりました。16年間の活動の大きな成果と言えると思います。
※カンボジアでの活動は2018年に活動終了しています
インド事業|世界最大規模の人身売買問題に取り組む
かものはしプロジェクトがカンボジア事業の次に注力したのがインドです。
人身売買の規模は世界最大と言われるインドでは、子どもが売られてしまう値段は1人2万円だそうです。
インドでの主な活動としては、被害を受けた少女や女性に寄り添う被害者支援と、人身売買の問題を根絶するための裁判支援及び法整備を行っています。
インドでの活動の詳細や成果については、こちらの記事と公式サイトもご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
日本事業|虐待や貧困で苦しむ子どもを救うための活動
かものはしプロジェクトが、日本国内の課題に取り組み始めたのは2019年のこと。
「東京都で5歳女児が暴行を受け亡くなってしまった」「寒いなか、食事も与えてもらえず外に放置されていた」など、テレビや新聞で事件が報道される度に心を痛め「何かできないか?」「なんとかしたい」と考えるようになり、日本の子どもを支援する活動を始めました。
主な事業内容は以下の通りです。
- 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
- 退所後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。
「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」
そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点
最後に、マンスリーサポーターとして寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。
寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?
かものはしプロジェクトへの寄付は、寄付金控除の対象です。
毎年1〜2月頃に、1年分の寄付金受領証明書(寄付の領収書)が郵送で届きますので、確定申告して頂くことで税金が一部還付されます。
寄付金控除については、こちらも合わせてご覧ください。
解約はできる?支援をやめるときの手続き方法
サポーター会員は、ご支援者それぞれの都合に合わせて退会や支援内容の変更を、WEBサイトから自由に手続きできます。
ご支援をやめる「退会」だけでなく、「休会」といって(6ヶ月間のお休み)制度も用意されていました。
かものはしプロジェクトへの寄付の解約や休会ついては、こちらも合わせてご覧ください。
まとめ:かものはしプロジェクトへの寄付に向いている人はこんな人
この記事では、かものはしプロジェクトの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。
最後に、改めてかものはしプロジェクトのポイントをおさらいします。
編集部オススメのポイント!
もしあなたも「だまされて売られてしまう子どもたちのために、何かしたい」「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」とお考えでしたら、ぜひ、かものはしプロジェクトへの寄付にご参加ください。