東京で寄付を届けるには?フードバンクなど、子ども支援おすすめNPO3選

(出典:グッドネーバーズ・ジャパンHP

国内での子どもの貧困や児童虐待など、日本の子どもたちが直面している問題が、昨今ニュースなどでも頻繁に取り上げられるようになりました。

そんな中、海外だけではなく国内で困難に直面している子どもたちの力になりたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、今回は日本国内、特に東京都で子ども支援のための活動を行っている団体を3つご紹介します。
ぜひ寄付を検討する際の参考にしてみてください。

お米など食べ物を、低所得なひとり親世帯に届ける(グッドネーバーズ・ジャパン)

グッドネーバーズ・ジャパンHP

少なくない子どもたちが貧困状態にあると言われている日本。
その中でもひとり親家庭の状況はより深刻で、毎日の食事が十分に取れないという家庭も多いと言われています。

また、一般の家庭に比べて社会とのつながりが乏しく、孤立する傾向にあるひとり親家庭。

グッドネーバーズ・ジャパンが行った調査では70%のひとり親が困ったときに他者に助けを求めることに「抵抗がある」「どうやって助けを求めれば良いのかわからない」「時間や気持ちに余裕がなくて助けを求められない」と回答しています。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

多くのひとり親が他者に助けを求められずに、孤独と不安を抱えながらギリギリの状態で毎日を過ごしているのです。

そんな困難に直面するひとり親家庭に向けて、生活の根本となる「食」に関する支援を行うのが、グッドネーバーズ・ジャパン。
低所得のひとり親家庭を対象に、買い物かごいっぱいの食品を支給する活動を行っています。

この支援により、子どもは3食しっかり食べることで勉強にも集中できます。
食費の負担が減ることによって、親が子どもの勉強のためのドリルや参考書など、継続的な学習を支える教材を買うことにもつながります。

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

グッドネーバーズ・ジャパンでは様々な寄付の方法が用意されていますが、おすすめなのは継続的に活動を支えることのできる国内子どもスポンサーです。

グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
コロナ禍で失業したり、パートのシフトを減らされるなど、困窮するひとり親家庭が急増しています。このような状況下で、東京都・神奈川県・大阪府にある17の配付拠点(2022年1月時点)で食品配付を実施するなど、積極的に事業を展開し、ひとり親家庭のニーズに応えています。

月3,000円の寄付で、ひとり親家庭12世帯に食品を届けることができるそうです。
グッドネーバーズ・ジャパンは認定NPO法人であるため税額控除も受けることができます。

生きる上で最も大切な「食べる」ことを支えることで、ひとり親家庭の力になりたいと思われた方は、ぜひ検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

公民館や学童など地域と協力して「子どもの貧困」を解決する(Learning for All )

Learning for All HP

貧困によって大きな格差が生じる教育の機会。
貧困状態に直面するひとり親家庭では、必要な教育を受けることができないだけでなく、家庭環境により最低限の生活習慣や社会性を身に付けられない子どもたちも多くいると言われています。

東京都に暮らす、小学3年生のみずきちゃん。
父親はほとんど家に帰ってきません。
母親は軽度な知的障害をかかえており、みずきちゃんの成長とともに、養育する力が不足するようになってしまいました。

基本的な生活習慣を身につけることが難しい環境にいるみずきちゃんは、当初1週間同じ服を着て過ごしており、入浴習慣もありませんでした。
下着や靴下はひどくよごれ、髪の毛もクシが通らない状態です。
虫歯は3本あり、学校から歯医者に行くよう通知を受けていますが、まだ歯医者に連れて行ってもらうことができていません。

Learning for All HP

子どもたちが教育を受ける機会を享受できないと、次の世代の子どもたちにも同じような貧困・教育格差が連鎖してしまいます。
そんな子どもたちの教育格差を食い止め、学力向上のために支援活動を行うのがLearning for All 。

Learning for All では主に2つの活動を行っており、その一つが困難を抱える子どもたちに対する学習支援事業です。
自治体と連携して公民館や学校に子どもたちが学習できる拠点を設置し、十分にトレーニングを受けた大学生教師が、子どもたちに伴走しながら学習を支援しています。

また、もう一つの柱となるのは居場所支援事業です。
学童保育のような仕組みで放課後に子どもたちを受け入れ、学習の支援だけではなく、基本的な生活習慣、人との接し方などを含めた包括的な支援を提供しています。

活動内容 「学習支援拠点」と「居場所支援拠点」の運営
活動地域 東京都、埼玉県など
支援対象 小学生〜中学生(一部、高校生も)
寄付の使途 人件費、教材印刷費・交通費・備品・消耗品費など
運営団体 認定NPO法人Learning for All

Learning for All では、毎月1,000円〜継続的に活動を支えるマンスリーサポーターを募集しています。
マンスリーサポーターになると、活動報告やイベントを通じて内容を深く知ることができるだけでなく、実際の支援の現場や大学生ボランティアへの研修を見学することも可能だそうです。

Learning for All への寄付で「子どもの貧困」をなくす支援を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
「地域協働型子ども包括支援」の実践によって、支援の必要な子どもを見のがさず、学習支援や食事支援、居場所支援など、ニーズに沿ったサポートを6〜18 歳まで切れ目なく行っています。
目の前の子どもにどこまでも寄り添いながら、問題の根本を解決するために、現場での支援活動や、 全国の子ども支援団体とのネットワークづくりを通して、課題の普及啓発・人材育成・政策提言に取り組んでいます。

子どもたちが十分な教育を受け、明るい未来のために歩んでいけるよう、力になりたいという方はぜひ寄付を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

困窮世帯の子どもが学習塾などで利用できるスタディクーポンを提供(CFC)

CFC HP

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下、CFC)は寄付金を原資に、経済的困難を抱える子どもに対して、学習塾や体験教室などの教育活動で利用できるスタディクーポンを提供している団体です。

元々は東北の被災家庭と、関西の困窮世帯を対象に活動していましたが、2020年度・21年度に新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する世帯が増加した東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)も含めて、スタディクーポンの臨時給付を行いました。

しかし、コロナ禍の長期化、都市部での教育格差の拡大なども踏まえ、22年度からは東京圏も恒常的な活動地域に加わりました。

活動内容 スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など
支援対象 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども
寄付の使途 クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など
運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

スタディクーポンを利用した子どもから届いた声をご紹介します。

▼学校にあまり通えていなかったが、通塾が外出のきっかけとなり進学することができた。

私はあまり学校に通えておらず、恥ずかしながら家から出ることも難しい状況でした。

しかし、クーポンの存在を知り、塾に通ったことをきっかけに、少しずつではありますが、外に出ることができるようになり、通信制ではありますが、高校に進学することができました。

私の将来の夢は、小説家になることです。
言葉で人を救える、または癒せる人になりたいからです。
そのために語学の勉強をして、人の心に寄り添うような言葉を伝えることができる人間になりたいです。

最後になりますが、この度は本当にありがとうございました。

(東京都/高校1年生)

メールマガジン2022年9月号

家計の苦しい世帯では、「学習塾に通うことが許されない状況」にある子どももいます。

そのため、毎年子どもたちからスタディクーポンの応募が殺到します。
しかし、寄付金が十分に集まっておらず、多くの子どもたちが落選せざるを得ないのが実情です。

そのためにも、毎月1,000円(1日あたり約33円)から活動を応援できる「CFCサポート会員」を、特に募集しています。

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付で、日本の「相対的貧困」の子どもたちへ支援を始めた理由
編集部オススメのポイント!
寄付金がスタディクーポンとして配布されるため、使い道が非常にクリアです。また、管理費を15%未満に抑え、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(うち65%以上がスタディクーポン費用)に使用しているなど、会計も明確です。
全国7つの自治体(千葉市、千葉県南房総市、渋谷区、国立市、大阪市、佐賀県上峰町、那覇市)がクーポン型の学校外教育費助成事業を開始するなど、このモデルが自治体にも広がっています。

「経済的に苦しくても勉学に励む子どもを支援したい」
そういった想いを抱く方は、ぜひ活動をチェックしてみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

まとめ:「東京都での子ども支援の活動に寄付をしたい」という方の参考に

以上、東京で子ども支援を行う団体を3つ、ご紹介しました。

団体名寄付ナビ編集部オススメのポイント
グッドネーバーズ・ジャパン① 低所得のひとり親世帯に食品を届ける「グッドごはん」
② 毎月1,000円の寄付を1年続けると、ひとり親世帯4世帯分の食品を送ることができる
Learning for All① 一人の子どもが自立するまで、地域ぐるみでサポート
② 子どもたちを取り巻く社会構造を変えるための活動
チャンス・フォー・チルドレン①低所得世帯の子どもを対象に、塾や習い事で使えるスタディクーポンを支給
②「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」という方にオススメ

私たちの身近で起きている問題を知り、少しでも何か行動に繋がるきっかけになると嬉しいです。

この記事を読んだ方にオススメ

日本の子どもを支援したい!
私が毎月の寄付を始めた理由

「貧困や被災地など、教育環境に恵まれない子どもたちを支援したい!」そんな想いをお持ちの方におすすめしたいのが・・

> 続きを読む