遺児や孤児など親を亡くした子どもを、寄付で支援したい方向け団体・基金3選

両親もしくは片親を亡くしたことで、経済的に苦しむ子どもは国内外に数多く存在しています。
彼らは満足な教育が受けられないなど、前向きな将来を描けなくなっていることもしばしばで、十分な支援が必要です。
ここでは、さまざまな観点から遺児・孤児の支援に取り組む団体・基金を3つピックアップして紹介しています。

親がいない孤児にも十分な教育を(あしなが育英会)

あしなが育英会は、病気・災害・自死(自殺)などにより親を亡くしたり、親が重度後遺障害で働けなかったりする子ども達を奨学金などのかたちで支援する団体です。

あしなが育英会によると日本には40万人の遺児・孤児がおり、そのうち53%もの子供たちが経済的な理由で進学を断念しているとのこと。
また全国の大学・短大進学率が55%なのに対し、孤児・遺児に限ってみると39%と16%も下がっているとのデータも公式サイトでは紹介されています。

そんな子ども達を奨学金などによって支援するのがあしなが育英会です。

あしなが育英会は病気、災害、自死(自殺)など道路上の交通事故以外で保護者を亡くしたり、保護者が著しい障害を負っている家庭の子どもたちへの奨学金制度を実施しています。
高校、大学、専門学校などに進学を希望している、経済的に苦しい遺児たちに奨学金(無利子貸与+給付)を交付しています。
あしなが育英会WEBサイトより)

同団体WEBサイトより

あしなが育英会の活動は日本にとどまりません。
世界にも活動の幅を広げ、世界最貧国群と言われるサハラ砂漠以南49ヵ国の遺児を世界の大学へ留学させる支援も行っています。

活動内容 遺児へ奨学金の無利子貸与と給付、心のケアの施設や学生寮の運営など
活動地域 日本各地、アフリカ
支援対象 病気・災害・自死(自殺)などで親を亡くした遺児など
寄付の使途 奨学金の無利子貸与と給付、施設の運営など
運営団体 あしなが育英会

あしなが育英会では奨学金の運営などのために、1回の寄付の他、毎月・年1回などの継続寄付も受け付けています。
継続寄付をされる方には、隔月刊の機関紙「NEWあしながファミリー」の他、子ども達の近況が掲載されたハガキなどを定期的に送付しています。
自分の寄付がどのように使われているのか知らせてもらえるのは安心ですね。

なお、あしなが育英会は法人格のない任意団体であるため、所得税などの寄付控除の対象ではありません。ご注意ください。

あしなが育英会の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

 

東日本大震災で親を亡くした子供たちの進学を支援(みちのく未来基金)

2011年3月11日に発生した東日本大震災に被災し、両親もしくはどちらかの親を亡くした子どもの数は1,700名以上と言われており、その子ども達の多くが進学を諦めています。
みちのく未来基金とは、そんな子ども達の進学(大学・短大・専門学校)の夢を支援し、長期的に復興を支援するための奨学基金です。

震災によりご両親もしくは片親を亡くした彼らが夢を持ち続けながら成長していくサポートを中・長期的に行っていく事で、東北の地の復興を支援していこうと考えております。その中でも、サポートの少ない「大学及び専門教育への進学」に焦点を当て、この東北の地、ひいては日本の復興を支えていく人材を育成する事に寄与していきたく思います。
みちのく未来基金WEBサイトより)

同団体WEBサイトより

みちのく未来基金は、東日本大震災の孤児・遺児全てが対象となり、事前エントリーが必要なものの人数制限や選考による選別はありません。
また、子ども一人ひとりの進学先が異なるため、一律額の給付でなく個々の必要額を支援するのも特徴的です。

活動内容 東日本大震災の孤児・遺児に対する奨学金の運営
活動地域 ※WEBサイトの記載からは見つけられませんでした
支援対象 東日本大震災で両親もしくはどちらかの親を亡くした子どもたち
寄付の使途 東日本大震災の孤児・遺児に対する奨学金
運営団体 公益財団法人みちのく未来基金

本基金は、カゴメ株式会社、カルビー株式会社、ロート製薬株式会社という日本の名だたる大企業によって設立され、運営スタッフはこの三社から派遣されています。
また運営に必要な費用もこの三社からの寄付金で充当しており、一般からの寄付金はその全額が奨学金にあてられています。

 

ケニア・ウガンダの「エイズ孤児」が未来を切り拓くための支援(PLAS)

エイズ孤児とは、両親もしくはどちらかの親をエイズにより亡くした18歳未満の子どもをさす用語です。
世界には1,650万人ものエイズ孤児が存在しているといわれており、その中には学校へ通えなくなるほどの貧困に縛られている子どもが多くいます。

PLAS(プラス)は、中でも約100万人のエイズ孤児が暮らすといわれるアフリカのケニア・ウガンダにて、彼らの未来をつくるための活動を続ける組織です。

PLASの活動は、一方から”あげる”のではなく、現地の人達が自立してHIV/エイズと共に前向きに生きてゆける環境を一緒に”つくる”ことを大切にしています。

現地の力を最大限に引き出すために、すべての事業活動は現地のNGOや地域団体など「パートナー団体」と共に実施。
現地の力を信じて、エイズ孤児を抱える家庭の大人、エイズ孤児たち、それを取り巻く地域の人達や行政など、それぞれに対してパートナー団体と共に働きかける活動を展開しています。
PLAS WEBサイトより)

同団体WEBサイトより

PLASでは、現地の人たちがエイズと共に自立して前向きに暮らせる環境作りを活動のテーマとしています。
エイズ孤児を抱えるシングルマザーをはじめとした貧困家庭に対し、家計を好転させるための技能を提供したり、子ども達が将来を描けるようにするためのキャリア教育を実施したりなど、活動は多岐にわたっています。

活動内容 エイズ孤児の未来を切り拓くための生活向上支援など
活動地域 ケニア、ウガンダ
支援対象 エイズ孤児
寄付の使途 ※WEBサイトの記載からは見つけられませんでした
運営団体 NPO法人エイズ孤児支援NGO・PLAS

毎月の継続寄付を行うマンスリーサポートになると、現地の様子がわかる写真入りメールが届いたり支援者限定イベントへ参加できたりといった特典があります。
また公式サイトからアクセスできるオンラインショップ「PLASチャリティーショップ」では、ウガンダのシングルマザーたちがつくったアクセサリーや、アフリカで仕入れた雑貨などが販売されています。
ショップの売上は、エイズ孤児の支援のために利用されるようです。

まとめ

一口に孤児・遺児といっても、震災やエイズなど彼らの事情はさまざまで、必要とする支援のかたちは異なっています。
今回紹介した「あしなが育英会」「みちのく未来基金」「PLAS」の3つは、それぞれ明確なコンセプトをもって孤児・遺児たちの支援を続けています。

今回の記事を、日本や世界の遺児・孤児に必要な支援について考え直す機会としていただければ幸いです。
また、日本や世界には他にもいろいろな支援を必要とする子ども達がいます。

「未来ある子ども達の支援をしたい」
「日本や世界の子ども達はどんな問題に直面しているか知りたい」

そうお考えの方は以下の記事もあわせて参考にしていただけると幸いです。

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