(出典:ユニセフ HP)
武力闘争や食糧不足など、様々な課題に直面する南スーダン。
国内で生活することが困難となり、ウガンダなどの近隣諸国に逃れる難民も多くいるそうです。
人々が国外に出ていってしまうことで国全体では飢餓や貧困に歯止めが効かず、人々の生活はさまざまな要因から悪循環に陥っている状況でした。
「南スーダンの子どもたちに寄付ができるNGOを探している」
「難民や食料不足で困っている人々を支援したい」
このような方に向けて、南スーダンへの寄付が可能なNGOを3つご紹介します。
飢餓に苦しむ地域への物資の提供だけではなく、現地の人々の自立支援サポートなど、さまざまな活動が行われていましたよ。
目次
飢餓に苦しむ子どもたちに、栄養食や安全な水を届ける(ユニセフ)
南スーダンの紛争により、厳しい生活を強いられているのは難民だけではありません。
近隣国に国民が流失したことによって国内の食糧生産量が低下し、特に収穫高が減る“lean season”と呼ばれる5月から7月にかけては、深刻な食糧不足に陥っています。
多くの地域で深刻な栄養不良が続いており、重度の栄養不良に陥っている5歳未満児の数は約86万人にのぼります。
しかし、国内のほとんどの地域で“lean season”には急性栄養不良に陥る子どもの数の増加が予想されます。
(ユニセフ公式サイトより)
自分で食料を得たり、働くことのできない小さな子どもたちにとって食料不足は自分たちで解決できる問題ではありません。
そこで、現地の子どもたちへ食糧支援や水の提供、栄養治療を行っているのがユニセフです。
同団体の活動により、支援を必要としている人々へのアクセスが改善され、重度の栄養不良に陥っている子どもたちの治療が成果を見せており、治癒率は80%を超えているようです。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
様々な活動を行っているユニセフですが、対象としている女性と子どもに支援を提供するためには、資金が不足しているそう。
現在までに得られた資金では2019年4月までしか活動が出来ず、栄養不足に悩む子どもへの支援がストップしてしまう可能性もあります。
寄付方法には、毎月の寄付で支援するマンスリーサポートがあります。
人道危機緊急募金やアフリカ栄養危機緊急募金で寄付をすれば、南スーダンのような飢餓に苦しむ人々への支援が可能ですよ。
- 月3,000円:ビタミンやミネラルを含んだ微量栄養素パウダー1,000袋分
- 月5,000円:重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食147包
- 月10,000円:重度の栄養不良の子どもたちのための治療用ミルク30缶
編集部オススメのポイント!
「南スーダンの子どもたちに十分な食料を提供したい」
「子どもたちが将来、安全に安心して暮らせるサポートをしたい」
このような方は、一度寄付を検討しても良いかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
マンガラ国内避難民キャンプの子どもを暴力から守る(セーブ・ザ・チルドレン)
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年にイギリスで誕生した国際組織です。
第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパで、敵味方の枠を超えて、栄養不良に苦しむ敵国の子どもたちの援助に取り組んだのが活動の始まりです。
現在は約120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。
「緊急・人道支援」「保険・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」などの分野で活動しています。
南スーダンでは、国内避難民の子どもたちを、虐待や搾取などのあらゆる暴力から守るための支援を開始したそうです。
2022年現在、暴力や虐待、搾取などからの保護を必要としている人たちは350万人以上おり、そのうち290万人は、障害のある人たちを含む子どもや青少年です。
また、性とジェンダーに基づく暴力(Sexual and Gender-Based Violence:SGBV)に遭うリスクのある人たちは約260万人(うち117万人が子どもや青少年)いると推計されており、これは前年比の約25%の増加になります。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
上記のような状況では、子どもの保護に関する適時・適切な支援が重要になります。
また、特別な配慮が必要となるSGBVに該当する被害を受けた子どもたちについては、その対応に特化した支援の提供が求められます。
セーブ・ザ・チルドレンは、SGBVを含む子どもの保護を目的に、以下の活動を行うそうです。
- 子どもの保護ネットワークの設置とメンバーへの研修実施
- 支援機関およびその主要サービスをマッピングし多機関連携を確立
- 保護が必要なケースの特定と問題解決へ向けた支援(ケースマネジメント)
支援地域は南スーダンのなかでも、2番目に避難民の人数が多い中央エクアトリア州に位置するマンガラ国内避難民キャンプです。
このキャンプで暮らす子どもたちが、少しでも安心・安全に暮らせる環境をつくるため、現地関係者と協力しながら活動を実施するそうです。
最後にセーブ・ザ・チルドレンの活動内容を網羅的に一覧表にまとめてみます。
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国 |
支援対象 | 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち |
寄付の使途 | 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
寄付の方法は、月1,500円からの「SCサポート」がおすすめです。
実際にSCサポートを始めた際の体験記もありますので、よかったらこちらもご参考になさってください。
編集部オススメのポイント!
子どもたちを暴力から守るために、あなたのご寄付が必要です。
SCサポートの申し込みを検討される方は、ぜひセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWEBサイトもご覧になってみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
難民として厳しい生活を送る子どもに教育を(ワールド・ビジョン)
2013年以来、内戦が続いている南スーダン。
これまでに多くの人々が殺され、住む家を追われています。
世界で最も危険な場所のひとつと言えるでしょう。
突発的に発生する紛争、突然鳴り響く銃声の下で、子どもたちは安心して授業を受けることもできません。
それだけではなく、少年少女が兵士として、武力グループに徴用されています。
学習を受けることが叶わないだけではなく、傷つけたくないのに人を傷つけざるを得ない状況に置かれる……これが、紛争化で生きる現実です。
ワールド・ビジョンは、南スーダンで困難な状況で生きる子どもたちのために活動をしています。
命を守るだけではなく、子ども兵士に普通の生活を送ってもらうため、心のケアや教育の支援も行なっています。
突発する紛争で難民となる子どもの命を救うために。
ワールド・ビジョンHP
避難生活が長期化する子どもたちの未来をつくるために。
寄付金額を選び、負担のない期間だけ支援する方法があります。
活動内容 | 食料や水の緊急支援・難民キャンプで教育支援など |
活動地域 | シリア・イラク・南スーダン・バングラデシュなど |
支援対象 | 紛争や災害の被害に苦しむ、難民の子どもたち |
寄付の使途 | 綺麗な水・薬・学用品など、現地に必要な物資 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
編集部オススメのポイント!
寄付は月1,000円から可能です。
月1,000円の寄付を一年間続けることで4人の子どもに学用品を、そして月3,000円の寄付を一年間続けると、一食分の食事を180人もの人に届けられます。
ワールド・ビジョン・ジャパンへの寄付は、その80%以上が現地の活動に使われています。
必要な食料や、きれいな水、薬や教育などを、必要なタイミングで現地に届けるため、今もスタッフが奔走しています。
子どもたちが笑顔いっぱいで健やかに育ち、平和な世界を作るための第一歩を、あなたも支援してみませんか?
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
まとめ:「南スーダンに寄付したい」という方の参考に
以上、南スーダンへの寄付が可能なNGOを3つご紹介しました。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
ユニセフ | ①すべての子どもの命と権利を守るため、 約190の国と地域で活動 ②月2,000円の支援を1年間続けると、栄養治療食720袋が届けられ、栄養不良の子ども5人を助けることができる |
セーブ・ザ・チルドレン | ①子ども達の保健・栄養支援・教育支援を展開、2020年には世界で500万人以上の子どもたちに支援を届ける ②100年以上の歴史を持っている |
ワールド・ビジョン | ①年に1度の写真付き成長報告 ②チャイルドとの手紙のやりとり ③支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能 |
「南スーダンの子どもたちに寄付ができるNGOを探している」「難民や食料不足で困っている人々を支援したい」と考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。