児童労働をなくすために、寄付や募金は役立つ?支援団体・NGO3選

最近、メディアなどで目にする「児童労働」。
アジア太平洋やアフリカを中心とした途上国では、今なお十分な教育を受けられず1日中働く子どもたちがいます。
その数約1億5200万人。
プランテーションなどの農作業、工場などでの単純労働など、安価な賃金で過酷な労働を強いられています。

もちろん、日本でも児童労働を含む人道支援に挑戦するNGO・NPOが数多くあります。
ここでは、主に「児童労働」撲滅に向けて中心的に活動している団体3つを紹介します。

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「10歳の少女の仕事場は、ゴミ捨て場」危険な労働から、子どもを解放する(グッドネーバーズ・ジャパン

世界には、学校で勉強している時間に危険な労働をしている子どもたちがたくさんいます。
このような児童労働は子どもの未来を奪い貧困の連鎖につながります。

世界35カ国にて子どもの権利を守る活動に取り組む、それがグッドネーバーズ ・ジャパンです。

 

サミアちゃんの仕事場はゴミ捨て場でした。
1年生のときに学校に通うことをあきらめた彼女は、たった10歳なのに、もう5年以上この仕事を続けていました。
グッドネーバーズ・ジャパン webサイトより)

 

サミアちゃんのように貧困などが原因で学校に通うことができない子どもたちには、未来を変える2つの鍵「健やかな身体の成長を促すこと」「希望を持って生きていけるよう、助けること」に基づき、支援を行うことが重要だそう。

グッドネーバーズ ・ジャパンは、こころと身体の健全な成長のために次の支援をしています。

身体の成長の支援 :
きれいな水や衛生的なトイレなどの生活環境の整備、栄養ある食事の提供、ワクチン接種の提供 など

こころの支援:
無理やり結婚や仕事をしなくてもいいようにする、学校に通えて授業についていけるようにする (ブリッジスクール開校)など

 

グッドネーバーズ・ジャパンwebサイトより

グッドネーバーズ ・ジャパンは、国際NGOグッドネーバーズ インターナショナルの一員です。
2004年から日本での活動を始め、2013年には認定NPO法人となりました。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インドネシア・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
使途の例 文房具セット、学校給食、浄水器など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
 

グッドネーバーズ・ジャパン では、子ども成長を見守る「子どもスポンサーシップ・プログラム」という寄付を通じてそれぞれの子どもへ支援が行われています。

 

モンジュさんの家は貧しくて学校に通えなかったのですが、グッドネーバーズの子どもスポンサーによって学費等の支援を受け、学校に通えるようになったのです。
そして彼は懸命に勉強して奨学金を得て、高校も大学も優秀な成績で卒業しました。
(グッドネーバーズ ・ジャパンwebサイトより)

 

寄付には2つの方法があります。

みんなの成長を見守るコース:
1日33円(月1000円)で、7カ国の子どもたちを支援。
毎月、ひとりの子どもから手紙と写真付きの報告書がメールで送られます。

ひとりの成長を見守るコース:
月4000円で、ひとりの子どもの成長を一対一で支援。年に1回、子どもからの手紙と写真付きの報告書が送られるほか、直接手紙のやりとりや会いに行くこともできます。

 

この1年間、本当に多くのことが変わりました。支援を受けて、私は学校に通い始めました。
(中略)今は勉強を頑張って、将来立派なお医者さんになってみんなの病気をなおしたいと思っています。私に新しい人生をくれたことを感謝しています。
モシュミより。
グッドネーバーズ ・ジャパンwebサイトより)

 

しかし、まだまだ児童労働を強いられている社会では、学校に通ったり友達と遊んだり、普通の生活を求める多くの子どもたちがいます。
健全な「こころ」と「身体」の成長が実現するよう、さらなる支援が待たれます。

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「世界の子どもを児童労働から守る!日本生まれのNGO(ACE)

児童労働が起こる背景には、貧困だけでなく社会の慣習や文化が原因にあります。
また、グローバル経済の発展に伴い、製品を世界で安価に販売するために製造過程で児童労働が発生する可能性があるそう。

主にインドやアフリカで、児童労働に関わるソフト面の改善を目指しているのが、日本発祥NGOのACEです。

 

子どもたちが働く理由は「貧しいから」だけではありません。「学校へ行っても意味がない」とか「女の子は教育を受けなくてもよい」、「わたしたちには関係がない」といった意識や考え方が「児童労働(=危険で有害な労働)」を生み出している一因になっています。
(ACEwebサイトより)

 

ACEは、児童労働の6割を占める農業分野に活動を絞っています。
また、活動地域もアフリカとインドに特定。
児童労働をなくすためには、「現地活動(ソフト面の支援)」「日本での仕組みづくり」の支援が必要だとしています。

現地活動:
村人たちに教育の重要性や児童労働が危険であることを理解してもらえるように働きかけること。
子どもの意見も取り入れながら、村全体で児童労働をなくす仕組み作りを目指している。
例)意識啓発の親の説得、学校の授業についていけるようブリッジスクールの開校

日本での仕組みつくり:
企業と連携して、売り上げの一部が子どもの生活改善の支援につながる寄付付き商品の販売をしている。
例)菓子メーカーと連携しチョコレートの寄付付き商品を開発・販売

ACE webサイトより

ACEは、2014年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティのよびかけにより実施された「児童労働に反対するグローバルマーチ」を日本でも実施するため、1997年に学生5人で設立。
2010年に認定NPO法人になりました。

活動内容 子どもたちを危険で有害な児童労働から守り、教育を支援する活動
活動地域 ガーナ、インド
支援対象 児童労働の子どもたち
使途の例 学用品の支給、農業の技術トレーニングなど(「チョコ募金」の場合)
運営団体 認定NPO法人ACE
 

ACEでは、月額が決まっていまる「子どもの権利サポーター」と「活動や地域を選択して寄付」する方法の2つがあります。

 

「ぼくが暮らしている村では、ACEの支援によって子どもを働かせるのではなく、学校に行かせるようになりました。
ACEと日本のみなさんに心から感謝しています。
でも、まだガーナのほかの村では、子どもたちがカカオ農園で働いています。
他の村の子どもたちも労働ではなく、学校に通えるよう、ぜひ応援してください。」(ゴッドフレッド・オティ)
ACE webサイトより)

 

寄付には主に2種類があります。

子供の権利サポーター:
月1000円から開始可能。年に4回活動報告が送られます。
現地からの最新情報をメールでも配信されます。

活動をと地域を選択して寄付:
寄付金額の指定はないですが、1000円以上だとよいそうです。金額ごとの支援目安が説明されています(例:1000円で子ども1ヶ月うの給食代など)。
なお、寄付金の使途は主にプロジェクト運営費です。

対象のプロジェクトは5つあります。

・ ACE募金(活動全般)
・ チャイルドフレンドリー募金(ガーナ、インド、日本の子ども支援)
・ チョコ募金(カカオの児童労働に取り組むスマイル・ガーナプロジェクト)
・ コットン募金(コットンの児童労働に取り組むピース・インドプロジェクト)
・ 世界の子どもの権利基金(20周年事業、新規事業)

 

最初は相手を見て話すこともできなかった子どもが、働くことをやめ学校に行くようになって、どんどん明るい笑顔を見せるようになる変化が、インドの活動地で起きています。(子ども・若者支援事業インド担当)
ACE webサイトより)

 

じっくりと村人に向き合ってきたからこそ、子どもへのプラスの変化が起きています。

小さなプロジェクトであっても、子どもひとりひとりの人生を変える大きな仕事。それぞれ児童労働に陥った経緯も異なります。
人の生活に関わっていく取り組みを進めるのは簡単ではありません。
子どもが置かれた状況に応じた細やかな支援がさらに求められています。

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「世界最悪の児童労働」女の子を性産業に売らせない(かものはしプロジェクト)

世界にはだまされて「売られてしまう」子どもたちがたくさんいます。
100万人の子どもたちが「商業的性的搾取」といって、お金と引き換えに強制的に性産業へ従事させられています。

こうした最悪な児童労働に取り組むのが、かものはしプロジェクトです。

サリナはある日、お姉ちゃんのように慕っていたいとこと、街に遊びに行ったことがきっかけで、売春宿に売られました。
彼女は繰り返し暴行を受けるたびに抵抗しましたが、その抵抗も虚しく、売春宿で売春を強制されました。
かものはしプロジェクト webサイトより)

かものはしプロジェクトは、子どもが売り買いされる社会そのものを根本的に変えることを目指しています。
最悪の児童労働をなくすためには、その背景にある貧困や差別といった根本的な問題にアプローチする必要があるそう。
これまでのカンボジアでの活動に加えて、現在はインドでの活動に比重を置いています。

カンボジアでの活動:
コミュニティファクトリー事業(職業訓練)、孤児院支援、警察支援
※2018年にSALASUSUへ移管

インドでの活動:
人身売買被害者の心のケア、社会復帰へのプログラム、加害者逮捕に向けた警察との連携 など

同団体HPより引用

かものはしプロジェクトは、2002年に3人でスタートしました。
2014年に認定NPO法人となりました。

かものはしプロジェクトでは、「サポーター会員」として月額1,000円から10,000円の寄付金が選択できるようになっています。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作り、農村部での被害者の心のケアなど
活動地域 インド、カンボジア (2017年度まで)
支援対象 人身売買の被害にあった10代の女性など
使途の例 人身売買の取締り研修費用、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

人身売買という危険で最悪な児童労働に陥った子どもたちも、仕事や心のケアを通じて徐々に社会復帰しつつあります。
現に、カンボジアでは売春宿での児童労働はなくなり、人身売買はほぼ見られなくなったといいます。

インドではまだまだこのような最悪な児童労働は収束していません。
地道ではありますが、着実に現場での取り組みを進め、人身売買や児童労働の根絶への理解を広めていかなくてはなりません。
これからも継続的な支援が必要になっています。

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