児童労働をなくすために、寄付や募金は役立つ?支援団体・NGO3選

(かものはしプロジェクトHPより引用)

最近、メディアなどで目にする「児童労働」。
アジア太平洋やアフリカを中心とした途上国では、今なお十分な教育を受けられず1日中働く子どもたちがいます。
その数、約1億5200万人。
プランテーションなどの農作業、工場などでの単純労働など、安価な賃金で過酷な労働を強いられています。

もちろん、日本でも児童労働を含む人道支援に挑戦するNGO・NPOが数多くあります。
ここでは、主に「児童労働」撲滅に向けて中心的に活動している団体3つを紹介します。

「世界最悪の児童労働」女の子を性産業に売らせない(かものはしプロジェクト)

世界にはだまされて「売られてしまう」子どもたちがたくさんいます。
100万人の子どもたちが「商業的性的搾取」といって、お金と引き換えに強制的に性産業へ従事させられています。

こうした最悪な児童労働に取り組むのが、かものはしプロジェクトです。

サリナはある日、お姉ちゃんのように慕っていたいとこと、街に遊びに行ったことがきっかけで、売春宿に売られました。
彼女は繰り返し暴行を受けるたびに抵抗しましたが、その抵抗も虚しく、売春宿で売春を強制されました。
(かものはしプロジェクト webサイトより)

かものはしプロジェクトは、子どもが売り買いされる社会そのものを根本的に変えることを目指しています。
最悪の児童労働をなくすためには、その背景にある貧困や差別といった根本的な問題にアプローチする必要があるそう。
これまでのカンボジアでの活動に加えて、現在はインドでの活動に比重を置いています。

カンボジアでの活動:
コミュニティファクトリー事業(職業訓練)、孤児院支援、警察支援
※2018年に、カンボジアで職業訓練やエシカルファッションブランドの生産・販売などの事業を行うSALASUSUに業務を移管

SALASUSUについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

SALASUSU(サラスースー)の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

インドでの活動:
人身売買被害者の心のケア、社会復帰へのプログラム、加害者逮捕に向けた警察との連携 など

同団体HPより引用

かものはしプロジェクトは、2002年に3人でスタートしました。
2014年に認定NPO法人となりました。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

かものはしプロジェクトでは、「サポーター会員」として月額1,000円から10,000円の寄付金が選択できるようになっています。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由

人身売買という危険で最悪な児童労働に陥った子どもたちも、仕事や心のケアを通じて徐々に社会復帰しつつあります。
現に、カンボジアでは売春宿での児童労働はなくなり、人身売買はほぼ見られなくなったといいます。

インドではまだまだこのような最悪な児童労働は収束していません。
地道ではありますが、着実に現場での取り組みを進め、人身売買や児童労働の根絶への理解を広めていかなくてはなりません。
これからも継続的な支援が必要になっています。

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寄付金控除の対象団体です

「すべての子どものために」世界中で教育を支援する国連機関(ユニセフ)

世界には、学校で勉強している時間に危険な労働をしている子どもたちがたくさんいます。
ユニセフは、世界中のすべての子どもたちに質の高い教育を提供すべく、教育支援を行なっています。

ユニセフHP

世界では、小学校や中学校の学齢期にあたる多くの子どもたちが学校に通えていません。
貧困や紛争、災害など多くの理由から、学ぶことができない子どもが大勢いるのです。

ユニセフでは、教育環境の整備や教材の支援だけではなく、子どもの保護や心理的なケア、衛生環境の整備など、子どもたちが希望の心を持って安心して学べる環境づくりを行なっています。

マミタスアのように砕石場で働く子どもたちの多くは、適切な防具や衣服も与えられていません。
高い気温の中、有害な煙や埃に長時間さらされることにより、呼吸器疾患、下痢、皮膚病や脱水症状を起こしたり、石の破片が飛び散り、目をけがする危険もあります。

ユニセフHP
活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る
活動地域 ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口)

ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムでは、月2,000円の支援を1年続けることで、生徒40人分の教材と学用品のセットを3セット送ることができます。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由

ユニセフが支援対象としている国は、途上国だけではありません。
たとえ経済的に豊かであっても、困難な環境に置かれる子どもたちは存在します。
どんな子どもであっても公平にチャンスがもたらされるよう、ユニセフは活動を続けます。

「世界のすべての子どもたちに笑顔を!」という言葉は、決して綺麗事ではないのかもしれません。
そんな希望あふれる世界への第一歩を、一緒に作ってみませんか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「生きる力を育む」ゴミ山で働く子どもに本を(シャンティ国際ボランティア会)

シャンティ国際ボランティア会は、アジアで教育文化支援を行う日本発の国際NGOです。
1981年に設立され、複数の国で学校建設や図書館整備などを行なっています。

世界には、学校に行ったり、本を読めるのが当たり前ではない子ども達がいます。
たとえば、貧しさによって働かなければいけない子ども達……。

貧しいゆえに働いている子どもたちは、読み書きができないまま育ち、結果的に大人になってもよい仕事につくことが難しくなってしまいます。
貧困の連鎖、負の連鎖が起きてしまうのです。

シャンティ国際ボランティア会HP

朝から晩まで、ビンやペットボトルを探し、それをお金に換えているのです。
1日働いて受けとるのはたった150円です。
本を読み、勉強し、友達と遊ぶ。
子どもにとって大切なたくさんの時間が奪われています。

シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会では、

  • 学校建設や図書館運営、移動図書館などの場づくり
  • 絵本や紙芝居の出版、読み聞かせなど本を読む機会の提供
  • 学校教員や図書館員の育成

など、アジアでの包括的な教育文化支援活動を行なっています。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

本に触れて読み書きを身につける。
そして、将来について考える。
その時間の積み重ねこそが、
子どもたちの「生きる力」を育みます。

シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会は、子どもたちへの絵本の提供だけにとどまらず、文字の読めない子どものために読み聞かせの機会を作っています。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由

まずは、本に触れる機会を広く提供すること……そこから子どもたちの未来が始まります。
子どもの「生きる力」を育む第一歩を、あなたも支援してみませんか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

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