(出典:チャンス・フォー・チルドレンHP)
日本における子どもの貧困率は11.5%(厚生労働省 令和4年「国民生活基礎調査」より)、その割合は「9人に1人」におよびます。
このような状況下では、多くの子どもたちが、毎日の生活の中で十分な食事を得られず、未来への希望を失いかけてしまいます。教育の機会も限られており、その結果、社会においても孤立を招いてしまいます。
このような複合的な問題に直面する子どもたちを支援するため、多くの団体が日々活動を行っており、私たちは寄付によってそれらの活動を支援することができます。
しかし読者の方の中には、支援したいという気持ちはあっても、寄付に踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。
- 日本の子ども支援する団体の紹介
- 子どもの貧困問題の現状と課題
- 子どもの貧困に対するNPOの取り組み
- その他の支援方法
あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
日本の子ども支援の募金先NPO6選
まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を6つご紹介します。
教育費のサポートで、貧困の“世代間連鎖”を断ち切る(チャンス・フォー・チルドレン)
「家庭の経済格差による子どもの教育格差を解消し、貧困の世代間連鎖を断ち切る」
という目的を掲げ、子供たちへの教育支援を行なっているのが、Chance for Children(公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン)です。
- 親の経済的貧困は、子どもから学習の機会やさまざまな体験活動の機会を奪う
- 塾や習い事などの学校外教育費を負担できるか?で、教育格差が生まれる
- 世帯収入の多寡で、学力テストの成績が影響を受けている
このように「教育機会に恵まれなかったことで低学力・低学歴になってしまった子どもは、大きくなったときに所得の低い職業につかざるを得なくなり、更には彼らの下の世代にも貧困が連鎖してしまう」(チャンス・フォー・チルドレン HP)傾向は、さまざまな統計からも知られています。
この“貧困の世代間連鎖”を、「スタディクーポン」という仕組みで断ち切ろうと活動しているのが、チャンス・フォー・チルドレンです。
「スタディクーポン」とは簡単にいうと、塾や習い事など子どもの学習だけに使える、クーポン券。
現金給付とは異なり使途を教育サービスに限定するので、子どもたちの学びのために確実にお金が届きます。
活動内容 | スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援 |
活動地域 | 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など |
支援対象 | 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども |
寄付の使途 | クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など |
運営団体 | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン |
元々は関西地方の貧困家庭を中心に支援を届けていましたが、東日本大震災をきっかけに東北の被災でも活動を開始。
寄付金などを原資として、クーポンの費用や子どもたちのサポートに必要な費用を出しているようです。
編集部オススメのポイント!
毎月1,000円から支援する、「CFCサポート会員」も募集しています。
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寄付金控除の対象団体です
学習施設では勉強を教えるほか、温かい食事も(カタリバ )
子どもたちの意欲や創造性が、生まれ育った場所や環境によって左右されてはいけない。
そんな想いから、日本の小学生から高校生を対象に、学習支援や居場所の提供を行なっているのが認定NPO法人カタリバです。
カタリバは全国各地で学習施設を運営して、困難な環境にある子どもたちを受け入れています。
その活動の1つの例で、私が注目したのは「食事の提供」です。
ある施設では、地域の方々とともに平日は毎晩、子どもたちの長期休暇中は昼夜2食の食事を提供しているそう。
調理は子どもたちも一緒になって近隣の方々と協働で行い、一緒に食卓も囲むことで、「一緒につくる、一緒に食べる、一緒に片付ける」という体験を通じた安心感や、承認機会をつくっています。
子どもたちの中には「鍋って本当にみんなで囲んで食べるんだ!」と嬉しそうに驚く子も。
ただ食べる以上の機会となっています。カタリバ HP
「コンビニ弁当ではなく、手作りの料理を食べる」「一人で寂しく食べるのではなく、みんなで食卓を囲む」といった、育った家庭によっては“当たり前”に感じられるかもしれない出来事でさえ、代え難い貴重な経験となる子どもたちもいると、気付かされます。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
この記事では一部の施設で提供する「食事」に着目してお伝えしましたが、カタリバの運営する学習施設では以下のような支援も。
- 勉強する習慣を身につけるための学習支援
- スタッフとの対話を通じた「本音を話せる居場所作り」
- ものづくり・スポーツ・音楽など体験学習
日本中の子どもたちが、生まれ育った環境や家庭などの格差によって、夢や可能性を閉ざされてしまうことが決してないように、活動しているそうです。
編集部オススメのポイント!
こうした活動を月1,000円から応援できる、「サポーター会員」も募集しています。
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寄付金控除の対象団体です
虐待のない社会を目指して、法律の整備を支援(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指したい。
そんな想いから、子どもたちを支援しているのが、セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)です。
世界120ヶ国で活動しているセーブ・ザ・チルドレンですが、日本国内の子どもたちの支援活動にも取り組んでいます。
経済的な困難を抱えるひとり親家庭への食料品の配布や、高校生への給付金の支援など、さまざまな活動を行なっていますが、その中でも私が注目したのは「子ども虐待の予防」です。
社会の仕組みを通じて、子どもたちを暴力から守るため、政策提言を行なっています。
厚生労働省の「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」に対して、お尻をたたくといった行為や子どものこころを傷つける罰も体罰等に含めるよう働きかけました。
同検討会は2020年2月に、これらの罰は体罰等であり子どもの権利を侵害する、としたとりまとめを発表しました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
虐待という不条理から多くの子どもたちを守っている、歴史のある国際的な組織だからこそできる支援だと感じました。
活動内容 | 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など |
活動地域 | 岩手県、宮城県、東京都など日本各地 |
支援対象 | 貧困・被災・虐待など困難を抱える子どもたち |
寄付の使途 | 食料品・学用品・給付金など子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
ご紹介した厚生労働省の検討会以外にも、例えば以下のような政策提言を行なっています。
- 「子どもの貧困対策大綱」について2度目の要望書を内閣府に提出(2019年11月)
- 東京都に対して高校生等の就学継続に関わる緊急措置を講じるよう要望書を提出(2021年2月)
当事者の子どもたちの声に耳を傾けながら、政策や制度をより良く変えていくことを大切にしているそうです。
編集部オススメのポイント!
こうした活動を月1,500円から応援できる、「SCサポート」を募集しています。
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寄付金控除の対象団体です
生まれたばかりの赤ちゃんの「虐待死」を防ぐ(フローレンス)
予期せぬ妊娠をした女性が、若年や貧困、DVや性被害などのさまざまな事情で孤立し、誰にも相談できず、生まれたばかりの赤ちゃんを遺棄してしまう、そんな悲しいニュースが後を絶ちません。
実に、約2週間に1人のペースで、赤ちゃんが虐待や遺棄で命を落としています。
そして、子どもの虐待死の約半数が0歳です。
子どもの虐待死の約半数が0歳
心中以外の虐待で死亡した子どもの年齢は0歳が約半数と最も多く、なかでも日齢0日の虐待死が一番多く報告されています。
フローレンス HP
想像してください。
お母さんのお腹から産まれてすぐに命を落としてしまった赤ちゃんが、もし元気に育っていれば、経験するはずだった学校で勉強する時間や、友人や恋人と過ごす楽しい時間を。
その全てが叶わずに、生まれたばかりの赤ちゃんの命の灯が消えているのです。
また、パートナーに頼ることができず、家族にも友人にも相談できないまま日に日に大きくなるお腹を抱え、出産当日を自宅や公園のトイレで迎えてしまう女性のことを。
フローレンスは、この問題を解決すべく「にんしん相談」と「特別養子縁組」に取り組んでいます。
- 「にんしん相談」:DVや性犯罪被害などによる「予期せぬ妊娠」に悩む方からの相談対応。必要な場合には妊婦健診の付き添いや、養育などのサポートを行い、産みの親と赤ちゃんにとって一番良い方法をともに考えます。
近年、LINEなどデジタルの技術も導入し、全国からいつでも「にんしん相談」を受け付けられるよう体制や仕組みを強化しています。
こうした相談はもちろん利用無料で、妊婦さんへの直接のサポートも寄付で賄われています。 - 「特別養子縁組」:生みの親がどうしても育てられないと判断した場合に「特別養子縁組」で赤ちゃんを希望する育ての親へと託しています。
フローレンスは「赤ちゃんの虐待死」をなくすため、赤ちゃん・生みの親・育ての親にとって最も良い方法を考えサポートすることで、赤ちゃんの命を救うことに取り組んでいます。
活動内容 | 特別養子縁組、妊娠・特別養子縁組相談、養親研修 |
活動地域 | 日本各地 |
支援対象 | 赤ちゃん・妊婦、障害児家庭、ひとり親家庭など |
寄付の使途 | 生みの親の産前の生活支援費、育ての親への研修費、生みの親の相談時の出張費など※ |
運営団体 | 認定NPO法人フローレンス |
※ 「赤ちゃん縁組」事業についての例
寄付によって、例えば以下のような活動を実現することができます。
- 課題を抱える妊婦のにんしん相談・出産前後のサポート
- 生みの親のカウンセリング
- 育ての親が赤ちゃんを迎えるための研修 など
このように、赤ちゃんを安心して「産み」「託し」「迎える」ために必要な費用として、大切に使われます。
編集部オススメのポイント!
「今、命を落とそうとしている赤ちゃんを守りたい」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひフローレンスのWebサイトもご覧になってみてください。
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寄付金控除の対象団体です
公民館や学童など地域と協力して「子どもの貧困」を解決する(Learning for All )
貧困によって大きな格差が生じる教育の機会。
貧困状態に直面するひとり親家庭では、必要な教育を受けることができないだけでなく、家庭環境により最低限の生活習慣や社会性を身に付けられない子どもたちも多くいると言われています。
東京都に暮らす、小学3年生のみずきちゃん。
父親はほとんど家に帰ってきません。
母親は軽度な知的障害をかかえており、みずきちゃんの成長とともに、養育する力が不足するようになってしまいました。基本的な生活習慣を身につけることが難しい環境にいるみずきちゃんは、当初1週間同じ服を着て過ごしており、入浴習慣もありませんでした。
Learning for All HP
下着や靴下はひどくよごれ、髪の毛もクシが通らない状態です。
虫歯は3本あり、学校から歯医者に行くよう通知を受けていますが、まだ歯医者に連れて行ってもらうことができていません。
子どもたちが教育を受ける機会を享受できないと、次の世代の子どもたちにも同じような貧困・教育格差が連鎖してしまいます。
そんな子どもたちの教育格差を食い止め、学力向上のために支援活動を行うのがLearning for All 。
Learning for All では主に2つの活動を行っており、その一つが困難を抱える子どもたちに対する学習支援事業です。
自治体と連携して公民館や学校に子どもたちが学習できる拠点を設置し、十分にトレーニングを受けた大学生教師が、子どもたちに伴走しながら学習を支援しています。
また、もう一つの柱となるのは居場所支援事業です。
学童保育のような仕組みで放課後に子どもたちを受け入れ、学習の支援だけではなく、基本的な生活習慣、人との接し方などを含めた包括的な支援を提供しています。
活動内容 | 「学習支援拠点」と「居場所支援拠点」の運営 |
活動地域 | 東京都、埼玉県など |
支援対象 | 小学生〜中学生(一部、高校生も) |
寄付の使途 | 人件費、教材印刷費・交通費・備品・消耗品費など |
運営団体 | 認定NPO法人Learning for All |
Learning for All では、毎月1,000円〜継続的に活動を支えるマンスリーサポーターを募集しています。
マンスリーサポーターになると、活動報告やイベントを通じて内容を深く知ることができるだけでなく、実際の支援の現場や大学生ボランティアへの研修を見学することも可能だそうです。
編集部オススメのポイント!
子どもたちが十分な教育を受け、明るい未来のために歩んでいけるよう、力になりたいという方はぜひ寄付を検討してみてください。
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寄付金控除の対象団体です
孤立しがちな”ひとり親家庭”へ、無料で食品を配付(グッドネーバーズ・ジャパン)
認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親家庭で生活する子どもたちを対象に、定期的に食品を無料で配付する「グッドごはん」という活動を行っている団体です。
グッドごはんによって、家庭の状況にかかわらず、子どもたちがお腹いっぱい食べることができます。
食品を受け取られたお母さんと子どもの声をお読みください。
初めてグッドごはんの食品を取りに来た方の多くは、かごいっぱいの食品を見て「これ、全部いただけるんですか?こんなにもらっていいんですか?」とびっくりされます。
あるお子さんは「ママと僕、二人だけで頑張っているからかなぁ。嬉しいね」と話してくれました。
グッドネーバーズ・ジャパン HP
月の食費を1〜2万円ほどでやりくりしているひとり親家庭にとって、グッドごはんで受け取る10,000円相当の食品は、生活のさまざまな面に良い影響を与えます。
食費が浮いたことで家計に少しだけ余裕が生まれて、ドリルや体操服といった学用品、それから子どもへの年に1回の誕生日プレゼントを買えるようになったなど、喜びの声が届いているそうです。
あなたの寄付が、困窮するひとり親家庭の支えとなります。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
私も、実際にグッドごはんのボランティアに参加させていただき、毎月の寄付をスタートしました。
その際にスタッフの方が仰っていた「グッドごはんは対面配付でのコミュニケーションを重視している」という言葉に信頼できると感じたからです。
編集部オススメのポイント!
グッドごはんは、単に家計の支援にとどまらない、心の繋がりを生み出しています。
「困窮するひとり親家庭を助けたい」「お腹を空かせている子どもたちのために行動したい」と感じた方は、ぜひ団体Webサイトもご覧になってみてください。
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寄付金控除の対象団体です
子どもの貧困問題の現状と課題
日本国内における子どもの貧困は深刻な社会問題となっています。
経済的困難が子どもたちの教育や健康、生活全般に大きな影響を及ぼし、子どもたちの未来を閉ざしてしまう危険性があります。
この問題を解決するためには、社会全体が一丸となって取り組む必要があります。以下では、現在何が問題となっているのか、そしてそれらを解決するために必要な支援について詳しく見ていきます。
今何が問題となっているのか
日本では、子どもの9人に1人が貧困状態にあると言われています。
この貧困は、家庭の収入が少ないことだけでなく、親の失業、家庭内暴力、孤独感など様々な要因が絡み合って生じています。
経済的な困難は、子どもたちの教育機会の制約、栄養不良、健康問題、社会的孤立を引き起こし、彼らの未来に暗い影を落としています。特に、ひとり親家庭は経済的負担が大きく、支援が十分に行き届いていない現状があります。
それらを解決するために様々な側面からの支援が必要
子どもの貧困問題を解決するためには、多角的な支援が求められます。
以下に一例を挙げます。
- 教育支援:学習塾や学校外での学びの機会を提供
- 食事支援:学校給食や地域のフードバンクの活用
- 心理的支援:カウンセリングやメンタルヘルスのサポートなど
これらの支援は、国や地方自治体だけでなく、NPOや企業、市民による協力も不可欠です。子どもたちが安心して成長できる環境を整えるためには、社会全体が協力し、継続的な支援を行うことが求められています。
日本の「子どもの貧困」や「ひとり親」が抱える問題や支援方法については、こちらの記事でも詳細に解説していますので、是非ご覧ください。
子どもの貧困に対するNPOの取り組み
子どもの貧困問題の現状と課題ついて、具体的な支援の例と、NPOによる取り組みを解説します。
経済的支援
行政の支援には、所得に応じた児童手当や生活保護がありますが、児童手当は中学卒業までです。
経済的に困窮する高校生に継続的な給付金を提供する活動を紹介します。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン:「子ども給付金」で困難な状況にある子どもたちを支援
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年に設立され100年以上の歴史を持つ、子ども支援専門の国際NGOです。
2016年から経済的に困難な状況にある子育て世帯への支援の一環として、東北における被災地や、その他災害の影響を受けた地域を中心に給付金事業を行ってきました。
2022年以降は対象地域を全国に広げ、特に疾病や障害、ヤングケアラー、また言語的障壁、仮放免や無国籍などといった経済的・生活上の困難がある世帯の子どもたちを対象に、卒業や新入学に関わる費用の負担が軽減できるよう実施しています。
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寄付金控除の対象団体です
教育支援
行政は低所得家庭の学生に奨学金や受験時の学習塾費用補助を提供していますが、多くの地域では塾や習い事は自費負担です。
これを補うために、寄付を原資に塾のクーポンを無償提供するNPOや、困難な家庭環境の子どもに居場所、食事、学習支援を提供する団体を紹介します。
チャンス・フォー・チルドレン:「塾や習い事に通えない」子どもたちに、スタディ・クーポンを届ける
「塾や習い事などの学校外の教育格差をなくしたい」と考え、教育支援に特化した「スタディクーポン」を発行しようと考えたのが公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンです。
編集部オススメのポイント!
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寄付金控除の対象団体です
Learning for All :公民館や学童など地域と協力して「子どもの貧困」を解決する
認定NPO法人Learning for All は通常時から貧困家庭の子どもを対象に、学習支援や居場所支援など、世帯全体を総合的にサポートする活動を行なっています。
編集部オススメのポイント!
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寄付金控除の対象団体です
健康・福祉支援
行政の支援として、特定の疾病における医療費助成や、家庭で余っている食品を集めて、食品を必要としている人たちが住む地域の支援団体に届けるフードドライブ事業などがあります。
しかし、養育費未払いや、病気などで就業が難しいひとり親世帯は更に厳しい経済状況にあり、十分な支援が届いていません。
そうした生活困窮状態のひとり親や子どもを対象に、食を提供する団体を紹介します。
グッドネーバーズ・ジャパン:孤立しがちな”ひとり親家庭”へ、温かい食事を
低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付することで、ひとり親家庭のを食事をサポートする取り組みを行なっているのがグッドネーバーズ・ジャパンです。
編集部オススメのポイント!
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寄付金控除の対象団体です
地域社会の支援
行政の支援だけでは生活が難しい家庭に向けて、無料または低価格で食事を提供し、子どもの居場所を作る子ども食堂や、無料または低価格で学習指導や学習場所を提供する活動を紹介します。
カタリバ:地域の方々と食卓を囲み、子どもたちに”安心”を届ける子ども食堂
子どもの貧困対策に力を入れている東京都足立区から、カタリバが事業を受託する形で、2016年8月にスタートしたのが「アダチベース」です。
アダチベースは、子ども食堂としての役割も含む、居場所支援の拠点です。
編集部オススメのポイント!
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寄付金控除の対象団体です
政策・施策
「子どもの貧困」問題を解決するため、総合的な対策を進める法律や、地方自治体による独自の支援策やプログラムが展開されています。
これらの取り組みを実践と政策提言で後押しするNPO団体の活動を紹介します。
フローレンス:ひとり親家庭が“貧困の連鎖”から抜け出すため、病児保育など支援
ひとり親家庭のために低価格で病児保育を提供することで、この貧困の連鎖から抜け出そうとしているのが「認定NPO法人フローレンス」です。
編集部オススメのポイント!
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寄付金控除の対象団体です
その他の寄付の仕方
上記の各団体への募金や寄付によって国内の子どもを支援する以外にも、物品の寄付による支援の方法もあります。 物品寄付の種類について、例えば以下のようなものが挙げられます。
- ランドセル
- ぬいぐるみ
- 服
- 古着
- 本
- 不用品
- 文房具
- 食器
- 遺贈
寄付できる物品は団体によって異なりますので、興味のある方は調べてみてくださいね。
まとめ:子どもの貧困をなくそうと活動している団体を寄付で応援しよう!
今回は、日本国内の子どもの貧困問題をなくすため活動している団体の中から、おすすめの寄付先をご紹介させていただきました。
また子どもの貧困問題の現状と課題、それに対する取り組み事例などを解説してきました。
最後に、今回ご紹介させていただいた団体を表にまとめます。
団体名 | 活動内容 |
チャンス・フォー・チルドレン | ①低所得世帯の子どもを対象に、塾や習い事で使えるスタディクーポンを支給 ②「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」という方にオススメ |
カタリバ | ① 10代を対象としたキャリア教育で、子どもの意欲と創造性を引き出し、育む ② 創業者とスタッフの皆様の情熱が共感を呼び、3万人以上の支援者が活動を支えている |
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン | ①子ども達の保健・栄養支援・教育支援を展開、2020年には世界で500万人以上の子どもたちに支援を届ける ②100年以上の歴史を持っている |
フローレンス | ①幼児を虐待から守るための方策として、特別養子縁組を推進 ②社会変革集団として、国の制度を変えることにも力を入れており、2018年には児童虐待防止法の改正案を提言 |
グッドネーバーズ・ジャパン | ①低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付 ②寄付の使途は食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
Learning for All | ① 一人の子どもが自立するまで、地域ぐるみでサポート ② 子どもたちを取り巻く社会構造を変えるための活動 |
今回は、日本国内の子どもの貧困問題をなくすため活動している団体の中から、おすすめの寄付先をご紹介させていただきました。
最後に、今回ご紹介させていただいた団体を表にまとめます。
この記事を通して、寄付があなたの想いの写し鏡となって「子どもの貧困」の解決へと結び付くことを願っています。