(出典:かものはしプロジェクト HP)
近年、子どもへの虐待に関連する悲惨なニュースを目にすることが多くなりました。
こども家庭庁によると、令和4年度の児童虐待相談対応件数は約21万9,170件で、前年度より11,510件(+5.5%)増え、過去最多を更新したそうです。
どんな理由があろうと絶対に許されない虐待ですが、家庭の様々な経済事情や環境により、親からの虐待を受けてしまうケースが後を絶ちません。
虐待や、その後の社会復帰に苦しむ子どもたちを減らすために、児童養護施設や孤児院・乳児院による支援活動があり、私たちはその活動を寄付によって応援することができます。
しかし読者の方の中には、支援したいという気持ちはあっても、寄付に踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。
- 児童養護施設の子どもを支援する団体の紹介
- 日本における虐待の現状と課題の整理
- 児童養護施設や孤児院/乳児院の違いや寄付の仕方
- 寄付先・募金先の選び方
あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
児童養護施設の子どもを支援する団体3選
まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を3つご紹介します。
かものはしプロジェクト:虐待を受け、児童養護施設で暮らす子どもの自立支援
かものはしプロジェクトは、海外で子どもの人身売買に取り組む日本発のNPOとして2002年に創業しました。
設立のきっかけとなったカンボジアでは、2002年から2018年までの活動で、性犯罪の加害者の逮捕件数は大幅に減少し「人身売買の問題が解決した」と言えるまでになりました。海外事業としては、現在はインドで裁判支援や被害者の自立支援を行っています。
そんなかものはしプロジェクトが、日本国内の課題に取り組み始めたのは2019年のこと。「東京都で5歳女児が暴行を受け亡くなってしまった」「寒いなか、食事も与えてもらえず外に放置されていた」など、テレビや新聞で事件が報道される度に心を痛め「何かできないか?」「なんとかしたい」と考えるようになり、日本の子どもを支援する活動を始めました。
以下かものはしプロジェクトの共同創業者である村田早耶香さんのコメントの引用です。
私と仲間たちはこれまで、海外で人身売買や性的虐待の被害にあった女の子を助ける活動をしてきました。自分の足元である日本で、同じように暴力や虐待に苦しむ子どもたちがいる。この日本の社会を変えるために、できることを探し始めました。
かものはしプロジェクト HP
私たちが住む日本では、全国に約600ヵ所ある児童養護施設に、約24,000人(※)の子どもたちが暮らしています。
児童養護施設を退所したあと、国からの支援はほとんどなく、多くの子どもたちが「誰にも相談できない、社会に放り出される孤独」を感じています。
かものはしプロジェクトは、そんな若者が退所後も安心して生活できるよう、仕組みづくりと現場支援を行っています。
主な事業内容は以下の通りです。
- 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
- 対処後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。
一人ひとりの子どもを助け出すだけでは、決して解決しない。根本的な問題解決のため、これまでの海外事業での経験を活かし、社会の仕組みづくりに力を入れています。
活動内容 | 虐待を受け、児童養護施設で生活する子どもの自立支援。海外における人身売買問題の解決に向けた活動。 |
活動地域 | 日本、カンボジア(2018年に事業終了)、インド |
支援対象 | 被害を受けた子どもや女性など、立場の弱い人たちへの支援や仕組みづくりに向けた政策提言。 |
寄付の使途 | 社会の仕組みづくりと被害者に寄り添い、心身の回復や社会復帰を目指すための支援。その他広報活動、管理費用等にも活用 |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト |
また、寄付先としてかものはしプロジェクトが信頼できるかについて、別記事でも紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
編集部オススメのポイント!
「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」
そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ブリッジフォースマイル:児童養護施設を出て自立を迫られる子どもたちを継続的にサポート
児童養護施設に入った子どもたちは、18歳になると施設を出て自ら稼いだお金で生活しなければなりません。
けれど相談できる大人も周りにみつからず、学歴・資格もなく途方にくれる子ども達が多い現実があります。
そこでブリッジフォースマイル(以下B4S)では、児童養護施設から社会へと巣立つ子どもたちが、笑顔で希望をもって生活できるようにする活動を行っています。
私たちは、大人の都合で児童養護施設に入所した子どもたちが、安心して社会に巣立ち、夢と希望を持って笑顔で暮らせる環境を作ることは、社会全体の責任だと考えています。
B4S HP
「子どもたちが笑って暮らせるように…」ブリッジフォースマイル(B4S)は、この強い思いを胸に活動しているNPOです。
施設を出た子ども達を継続的にサポートするためのB4Sのプログラムは多岐にわたっています。
たとえば一人暮らしの際に必要となる引越し手続き・金銭管理などもろもろの知識・スキルを教える「巣立ちプロジェクト」や、退所後にマンツーマンの個別サポート・交流会などを実施する「アトモプロジェクト」などなど。
これらのプログラムが、児童養護施設を巣立つ子ども達の大きな力となることは容易に想像できます。
活動内容 | 児童養護施設を出て自立する子ども達に対するサポートなど |
活動地域 | 東京・神奈川・千葉・埼玉など ※プログラムによる |
支援対象 | 児童養護施設を出て自立する(自立した)子ども |
寄付の使途 | 退所予定の子どもを支援するプログラムの運営費用など |
運営団体 | 認定NPO法人ブリッジフォースマイル |
B4Sを支援するための寄付方法はさまざまです。
好きなときに好きな額を寄付する一般寄付をはじめ、毎月・毎年一定の額を寄付する継続寄付も可能。
さらに古本やゲーム・DVD・書き損じはがきの寄付(到着後に換金して利用)や、退所後たちの子ども達の生活必需品(新品もしくは新品同様のもの)を寄付することもできます。
なお生活必需品の寄付は、受付時期など注意点がありますので、詳しくはB4S WEBサイトで確認してください。
フローレンス:“予期せぬ妊娠”などで授かった命に、「赤ちゃん縁組」を
最後に紹介するのは、認定NPO法人フローレンス。
児童養護施設に通う子どもたちを直接に支援対象にはしていませんが、子どもたちが児童養護施設に通わざるを得ない環境に置かれないように、活動しています。
子どもが児童養護施設に引き取られたり、虐待を受けたりする原因の1つは、「予期せぬ妊娠」。
母親や父親が育てる意思や能力を持たないまま、子どもを授かってしまうケースです。
貧困、性犯罪の被害など様々な事情を背負い、相談できずに孤立した女性が、自宅や公園のトイレなどで出産を迎えてしまうという事態まであるそうです。(フローレンス HP)
2週間に1人の0歳児が虐待によって、死亡しているそうです。
そこで「赤ちゃん縁組」、つまり子どもを望む育ての親に赤ちゃんを託せるように取り組みをしているのが、認定NPO法人フローレンスです。
「赤ちゃん縁組」では、予期せぬ妊娠や、出産しても育てられないなど、妊娠・子育て期に課題を抱える女性の相談を受けています。
相談の結果やはり育てられない、となった場合には、育ての親に託すことで、「すべての子どもが愛情あふれる家庭で育つ社会」の実現を目指します。
妊婦の出産にかかる費用は、育ての親による自己負担で行うものの、縁組に至らない相談や相談員にかかる費用は賄えないとのこと。
生みの親の産前の「生活支援費」や育ての親への「研修費」などに、寄付を充てているそうです。
フローレンスは、2004年に法人設立以来、訪問型病児保育や障害児保育、ひとり親家庭支援といった事業を展開。
「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」をミッションとして活動しています。
活動内容 | 特別養子縁組、妊娠・特別養子縁組相談、養親研修 |
活動地域 | 日本各地 |
支援対象 | 赤ちゃん・妊婦、障害児家庭、ひとり親家庭など |
寄付の使途 | 生みの親の産前の生活支援費、育ての親への研修費、生みの親の相談時の出張費など※ |
運営団体 | 認定NPO法人フローレンス |
※ 「赤ちゃん縁組」事業についての例
この他にも、広く「子どもの虐待」や「子どもの貧困」「孤育て問題(ひとり親家庭の支援)」「障害児保育」といった、子ども・親子をめぐる社会課題に取り組んでいます。
月1,500円から寄付を募集しているマンスリーサポーターは、クレジットカードで簡単に申し込めるそうです。
編集部オススメのポイント!
「子どもの命を助ける」や「保育を受けられるようにする」といった趣旨に共感する方は、支援先として検討してみてよいかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
国内における虐待の現状と課題
近年、児童虐待の件数が増加しており、児童相談所への通報や相談件数も増加しています。
これは、社会的な認識が高まり、通報意識が向上した結果とも考えられますが、依然として虐待が深刻な問題であることを示しています。
今何が問題となっているのか
「虐待」の形態が多様化してきています。
- 身体的虐待:暴力や傷害など、子どもに直接的な身体的損傷を与える行為
- 心理的虐待:言葉の暴力や脅し、無視など、子どもの精神に対する虐待
- 性的虐待:子どもに対する性的行為やその強要
- ネグレクト(養育放棄):食事や医療、教育など、子どもの基本的なニーズを満たさない行為
これらが引き起こされる要因として、経済的困窮や親の精神疾患、薬物依存、親自身が虐待を受けた経験などが挙げられます。
また、虐待は密室で行われることが多く、外部からの発見が遅れるケースが多かったり、発見されても適切な支援が届かなかったりと、根絶のためには様々な課題があります。
それらを解決するために様々な側面からの支援が必要
虐待問題を解決するためには、多角的な支援が求められます。様々な支援がある中で、この記事では3つの支援の形を紹介します。
虐待の予防
フローレンスは児童虐待の防止のために3つの事業を行なっています。
1.赤ちゃん縁組事業
子どもの虐待死の中で最も多い年齢層は0歳児であり、特に生後0日目の赤ちゃんが多数を占めています。フローレンスは2016年から「赤ちゃん縁組事業」を実施し、予期せぬ妊娠に直面した女性を医療・福祉機関へ繋ぐ支援を行っています。また、出産後に母親が希望する場合には、特別養子縁組の制度を通じて里親を紹介しています。
2.経済的に苦しい家庭への支援
子育て中の親が社会的・経済的に孤立すると、虐待につながるリスクが高まります。フローレンスは、ひとり親家庭を支援するために、寄付を原資とした安価な病児保育を提供しています。また、「こども宅食」事業では、複数のNPOや自治体と共同で、ひとり親家庭に2ヶ月に一度、食品を届ける支援を行っています。
3.保育ソーシャルワーク
保育園に通う子どもの不適切な養育の実態を迅速に把握するために、保育園にソーシャルワーカーを配置し、園とフローレンス事務局、行政などの関係機関が情報を連携して家庭を支援する活動を行っています。
これらの活動を通じて、フローレンスは児童虐待の防止に努めています。
インケア:虐待を受けた子どもの支援
上記のような虐待防止の支援に加えて、実際に虐待を受けた子どもたちを支援する取り組みも存在します。その一つが「インケア」です。
インケアとは、虐待を受けた子どもが児童養護施設に入所した際に提供されるサポートのことです。児童養護施設の役割として、保護者のいない子どもに対して安定した生活環境を提供し、生活指導・学習指導・家庭環境の調整などを行いつつ、子どもたちの健やかな成長と自立を支援します。
児童養護施設は児童福祉法に基づく児童福祉施設であり、入所手続きは各都道府県に設置されている児童相談所が公的責任のもとで行っています。
アフターケア:施設退所後も安心して生活できる社会を目指して
これまで、児童養護施設を退所した後の国からの支援はほとんどありませんでした。退所後も安心して生活できるよう、退所した若者に対して民間の支援が行き届くことを目指し、活動を始めたのが、かものはしプロジェクトです。
同団体はこれまでカンボジアやインドで人身売買撲滅活動を行ってきましたが、その経験を活かして2019年から国内で児童虐待の問題にも取り組み始めました。
かものはしプロジェクトの主な活動は次の二つです。
1.自立支援の専門家の派遣
児童養護施設に自立支援の専門家を派遣し、退所後に困難に直面した若者の支援を行っています。
2.支援ネットワークの構築と行政への働きかけ
退所後も安心して生活できる社会と仕組みを作るため、支援ネットワークを構築し、行政への働きかけを行っています。
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寄付金控除の対象団体です
以上、虐待防止の支援の形をご紹介しました。
これらの支援は、国や地方自治体だけでなく、NPOや企業、市民の協力が不可欠です。子どもたちが安心して成長できる環境を整えるためには、社会全体が一丸となり、継続的な支援を行うことが求められています。
児童養護施設・孤児院/乳児院とは?
現在日本には、家庭だけで暮らすことが難しい子どもは約4万人いるといわれています。
孤児院という言葉は、法律の改正により、使われなくなりました。様々な理由で保護者による養育が受けられない子どもたちのうち、原則1歳未満の子どもは乳児院、1歳以上18歳未満の子どもは、児童養護施設で生活をします。
対象年齢 | 施設数 | 子どもの数 | |
児童養護施設 | 原則 1歳~18歳 | 610箇所 | 約23,000人 |
乳児院 | 原則 1歳未満 | 145箇所 | 約3,800人 |
乳児院や児童養護施設に入所するかどうかは、児童相談所が判断します。
施設に入所する理由
子どもたちが保護者と暮らすことができない理由は様々です。
- 母親・父親による身体的虐待やネグレクト
- 母親の精神疾患
- 経済的な問題
- 児童自身の問題 など
1歳未満の子どもが乳児院に入る理由として一番多いものは「母親の精神疾患」になります。(子ども家庭庁 令和4年度「児童養護施設児童等調査の概要」による)産後うつ等が理由となって一時的に預けられている子どもがいることも想像できます。
どのようなサポートが行われるの?
乳児院においては、家庭での引き取りや、里親家庭、児童養護施設等にうつることができるようにしていくことが求められます。そのため、医師や看護師、心理士などによる専門的なサポートが行われます。
児童養護施設においては、家庭に代わる生活の場となることが目指されています。そのため、児童は6人までで暮らすグループホームなど、小規模化が推奨されています。虐待等が理由で精神科に通院している子どもも多く、心理的なサポートも必要となります。
施設を運営する費用はどこから出ているの?
施設の運営資金は基本的には国と都道府県等による「措置費」です。しかし、制度を超える対応については、施設の持ち出しとなるため、手厚い支援を行おうとすればするほど、経営は苦しくなります。そのため、措置費に加えて、民間からの寄付金を募って運営している施設も多いです。
児童養護施設・孤児院/乳児院に寄付するには?
児童養護施設や乳児院に寄付する方法は2つあります。
児童養護施設や乳児院に直接寄付をする
ご自身がサポートしたい施設があれば、直接の支援が可能です。HPからお金で寄付を行うことのほか、食品や生活用品など、物品の寄付を募っている施設もあります。
ただ、寄付であればなんでも贈って良いというわけではありません。食品であれば「賞味期限が 1 ヶ月以上あるもの」、生活用品であれば「未開封であること」、洋服であれば「新品でタグが付いている状態」など、施設ごとに寄付品についてのお願い事項が決まっていることがほとんどです。確認をしてから贈るようにしましょう。
HPに物品の寄付について記載がない場合には、電話等で問い合わせをしてみると良いでしょう。
児童養護施設や乳児院をサポートする団体を通じて寄付をする
特定の施設を支援したいというわけではない場合、「社会福祉法人青少年福祉センター」など、児童養護施設や乳児院を支援する団体を通じて寄付をする方法もあります。寄付してほしい物品などを一覧にして公開している団体もありますので、確認してみるとよいでしょう。
施設を支援するのではなく、施設で暮らす子どもたちを直接支援している団体もあります。
先で紹介したかものはしプロジェクトは、施設で暮らす子どもたちへの直接支援に加えて、退所後の支援としてネットワークづくりにも力を入れています。
- 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
- 対処後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。
一人ひとりの子どもを助け出すだけでは、決して解決しない。根本的な問題解決のため、これまでの海外事業での経験を活かし、社会の仕組みづくりに力を入れています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
「金銭で支援したいのか?物品を寄付したいのか?」「子どもたちに直接届けたいのか?施設を応援したいのか?」等、ご自身のイメージする寄付の形を考えたうえで、サポートを方法を選択すると良いかもしれません。
支援先として信頼できる?3つのチェックポイント
ここまで読んでいただき、様々な支援の形や支援団体について知っていただけたかと思います。
しかし、中には「結局どこに支援したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません
そんな方のために、寄付ナビが考える「支援先として信頼できるかのチェックポイント」をご紹介します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてくださいね。
まとめ:課題解決を通じて、より多くの子どもたちに広く支援を届ける
ここで紹介した3つのNPOの活動を通し、少しでも児童養護施設への支援に興味を持っていただけたら幸いです。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
かものはしプロジェクト | ① 日本でも、子どもの尊厳が踏みにじられている現状を変えたい、という想い ② 活動を直接聞けるイベントや説明会が随時実施されている |
ブリッジフォースマイル | ① 子どもたちが笑顔で社会生活を送るための知識と意欲をはぐくむ活動を行う ② 子どもを支える大人を増やす「伴走者の育成」にも注力 |
フローレンス | ① 幼児を虐待から守るための方策として、特別養子縁組を推進 ② 社会変革集団として、国の制度を変えることにも力を入れており、2018年には児童虐待防止法の改正案を提言 |
少し前に児童養護施設の子ども向けにランドセルを贈る、「タイガーマスク運動」が有名になったことがあります。
「学習用具をプレゼントする」「食料を寄贈する」といったように、モノを支援するのはたしかに分かりやすいですが、現場では活用法に困り支援が効果的に活用されない事例も。
この記事で紹介したように児童養護施設の子どもたちを支援するNPOを、「お金で応援する」ことを通じて、より多くの子どもたちに支援を届け、さらに背景にある社会課題の構造的な解決をサポートすることも有効と考えています。