(出典:ふくしまこども食堂ネットワークHP)
子どもの健康維持に最も大切とも言える「食事」。
そのサポートのひとつに「子ども食堂」があります。
しかし「子ども食堂を支援したい!」と思っても、小規模な地元の団体が多く、寄付についての情報も少ないのが現状です。
そこで今回は「食事で子どもの支援をしたい」「子ども食堂以外でできる支援方法は?」と考える皆さんのために、3つの支援方法をご紹介します。
目次
地域の子ども食堂に、直接寄付する
子ども食堂の主な目的は、さまざまな理由で十分な食事を摂ることができない子どもたちに食事を提供すること。
子どもたちが食事を摂れない理由は「ひとり親家庭」や「経済的に厳しい」など、さまざまです。
「今晩のご飯はボク1人なんだ」
「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」
そんなとき、こどもが1人でも入れるのが“こども食堂”です。
(こども食堂ネットワークWEBサイトより)
このような子ども食堂の取り組みは日本全国で行われています。
たとえばふくしまこども食堂ネットワークでは、既存の子ども食堂の拡充や県内のこども食堂を増やすための活動を行っています。

身近な地域への寄付を検討されている方には、地域の子ども食堂への直接寄付はオススメの方法かもしれませんね。
活動内容 | 福島県内の子ども食堂運営・増設・ネットワークの構築など |
活動地域 | 福島県 |
支援対象 | 貧困・ひとり親・震災等で食事が不足している子どもたち |
寄付の使途 | 子ども食堂の増設・改修、運営資金補助など |
運営団体 | ふくしまこども食堂ネットワーク |
この記事では、ふくしまこども食堂ネットワークの例を挙げましたが、自分に合った支援先を探すならこども食堂ネットワークを活用するのも良いでしょう。
地域の子ども食堂へ直接寄付を行うことで、自分の住んでいる場所から近かったり、思い入れのある場所などを選ぶこともできます。
またスタッフなどの関係者や、場合によっては子どもたちとつながりが生まれるかもしれません。
今回ご紹介した「ふくしまこども食堂ネットワーク」への協力をご希望の方は、福島県内の「こども食堂」を支援するための寄付も可能なようですよ。
1口5,000円から行えるようなので、寄付を検討してみても良いかもしれませんね。
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子どもに食事を提供する、NPO法人に寄付する
子ども食堂の他にも「子どもの貧困」などの支援をする教育・福祉系のNPO団体などが、主の活動と合わせて食事の提供をしている場合があります。
貧困やひとり親などの課題は、子どもたち自身ではどうすることもできません。
育てられた環境によって、さまざまな生きづらさを抱えている子どもたちが日本にもたくさんいるんです。
平成28年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によれば、日本の子どもの貧困率は13.9%に上ります。
カタリバHP
この数値は「子どもの7人に1人が貧困状態にある」ことを示しています。
さらに、ひとり親世帯においては、子どもの2人に1人が貧困状態にあると言われています。
このような貧困によって十分な学習や食事の機会が与えられない子どもたちの支援を行っているのが「認定NPO法人カタリバ」です。

カタリバHPより引用
カタリバの主な活動は「放課後の学習サポート」といった学習支援。
例えば、カタリバが運営している一部の施設では学習環境とともに食事の機会を提供する活動を行っています。
「一緒に食べる」「片付ける」など食事を通じた体験で安心感をつくり、承認される機会が子どもの自信へとつながっていくようですね。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ![]() |
また、子どもの貧困については、他にもさまざまな課題が残されています。
気になる方は是非こちらの記事も参考にしてみて下さいね。

「子どもへの食事提供を行っている団体への寄付」という支援方法では、寄付金控除の対象になる団体の場合、税制優遇が受けられることもあります。
またカタリバのように大きな団体など、寄付を受けてきた経験が長い団体が多いので、レポートや領収書など活動報告が充実しているんですよね。
現金や銀行振込だけでなく、スマホからクレジットカードで寄付できるなど、支払い方法が豊富なことも魅力のひとつです。
カタリバへの寄付を検討されている方は、月1,000円から応援するサポーター会員があります。
「貧困という課題に立ち向かう子どもたちに、学習と食事の機会を届けたい」と考えられる方は、サポートしてみるのも良いかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
フードバンクに食料やお金を寄付する
災害時の備えとして備蓄している食品など、ご自宅にある食品をフードドライブとして活用することも可能です。
フードドライブとは、食品の寄付を指しています。
家庭や企業、お店などで余っている食品を寄付すること、そしてその食品を必要としている人へ届ける活動です。
「実際に、食事に困っている家庭は存在するの?」と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、日本でも毎日の食事を十分に摂ることができない家庭が存在しています。
40代の美紀さんには、葵ちゃんという7歳のお子さんがいます。
葵ちゃんが2歳の頃、美紀さんは離婚を経験しました。
それ以来、養育費を受け取れずにひとりで子育てをしてきました。
パートを掛け持ちして週6日働いていますが、子どもが熱を出したり、学校の用事などで仕事を休まなければならないことも多く、年収は公的補助金を含めても200万円未満。
家計は常にギリギリです。
(同団体WEBサイト より)
このようなご家庭に、私たちの寄付した食品を「グッドごはん」を通して生活に困窮しているひとり親家庭へ届けてくれるのが認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンです。
フードドライブで食品を提供したい場合、いくつか条件があるので確認しておきましょう。
- 賞味期限が明記されており、グッドネーバーズ・ジャパンへの到着日から2カ月以上あるもの
- 外装が破損していないもの・未開封のもの
- 包装を他のものに差し替えてないもの
- 生鮮食品・酒類は受け付けておりません
(寄付できる食品の条件-同団体WEBサイト より)
特に、お米や乾麺、調味料などは日持ちもしますし、使う頻度が高いため重宝されるようです。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン![]() ![]() |



同団体では、毎月1,000円からの募金も受け付けています。
詳しい活動内容は、団体HPをご覧になってみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
まとめ:様々な方法で子どもの食事を支援できる
いかかでしたか?
今回は子どもの食事提供の支援方法として、
- 地域の子ども食堂に、直接寄付する
- 子どもに食事を提供する、NPO法人に寄付する
- 食料をフードバンクに寄付する
の3つをご紹介しました。
育ち盛りの子どもにとって、食事は成長のために最も必要なもの。
一人で食べるより誰かと食べる食事は心のケアにもつながります。
気になる支援方法が見つかった方は、一度サポートしてみてはいかがでしょうか。