カタリバの評判や口コミ、実態は?寄付先として、信頼できるかをチェック

(出典:カタリバHP

【2024/11/22 更新】

「カタリバに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「カタリバが具体的にどんな活動をしているのかわからない」

本記事では、カタリバの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、カタリバが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。

この記事を読み、不安や疑問が解消され、カタリバへの理解が少しでも深まれば幸いです。

> カタリバに今すぐ寄付したい方はこちら
寄付金控除の対象団体です

SNSやブログで見つかった、カタリバの評判や口コミ

ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりすると、さまざまな方の書き込みが見つかりました。

カタリバのポジティブな評判・口コミ

まずはポジティブが評判から。
FacebookのコメントやYahoo!知恵袋などを調べると、実際に「募金をした」という方などが、次のようにメッセージをつづっています。

2020年1月からNPO法人カタリバさんに毎月定額の寄付をしてます 1月の能登半島地震や発展途上国への援助等、機会を逃すとなかなか難しいけど、でも応援出来るチャンスはあります
自分は子供達が一日でも美味しいご飯を食べられればいいねって寄付してます

Feb 7, 2024 X(旧Twitter)

このNPOもサポートしている。月額は僅かなものだ。
いわゆるチリツモで良いのだとつくづく思う。   ボクは国内の子供をテーマにしている。 それぞれの人にそれぞれのテーマがあって良いのだと思う。
外国の和平でも医療でもよいはずだ。   ともあれ、長く気楽にサポートすることが大事なのかもしれないと思うのだ。
このたぐいのNPOを運営している人々の善意を支えるという意味もある。
善意の相乗効果は社会を安定させると思うのだ。

成毛眞さん – Facebook

カタリバは認定NPO法人で、寄付をするとその半額が税務署と自治体から還付されます。それだけ活動が評価されているということで、安心していいと思います。→スマホから、リンク貼られているURLを見て寄付しようと何回かクレジットカードで寄付しました。安全で信用出来る組織なら寄付活動を続けて行きます。有難うございますm(__)m

Yahoo!知恵袋

団体のホームページによると、支援者の総数は3万人以上。
支援している方が、体験をもとにお話しされているのがわかります。


カタリバに寄付する「サポーター会員」を10年以上続けての感想と、申込前のチェックポイント

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

ネガティブな評判・口コミや批判コメント

その一方で、疑問や不安あるいは批判などネガティブな評判も、X(旧Twitter)や、Yahoo!知恵袋などで見つかりました。

カタリバって、本当に寄付が先方に届いているの?(中略)怪しいです

Yahoo!知恵袋

1日33円からとかって‥このやり口って、むかし怪しい布団売りが使ってた手口だな。募金を募るなら、ちゃんとした収支報告書をホームページに載せて欲しいね。

X(旧Twitter)

ネガティブなコメントを投稿されている方の多くは、寄付が本当に届いているのか、またどれだけ事業費に充てられているかなどの会計報告に不安や疑問を抱いているようでした。

カタリバは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

上記のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、カタリバが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がカタリバを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

カタリバは、団体公式サイトで代表とスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。

代表である今村久美さんが、カタリバを創業したきっかけや、解決したい課題について詳細に知ることができます。

カタリバHP

KATARIBAマガジンでは、スタッフの方や支援先である地域や学校関係者のインタビューを通じて、現場のリアルを知ることができます。

カタリバHP

活動によって問題を解決しているか?

カタリバは、すべての10代が意欲と創造性を育むことができる社会を目指して、教育支援や居場所づくりなどの活動を続けています。

2022年度は、子どもの貧困を解決する活動として15の事業を全国に展開、およそ11万人以上の子どもたちに支援を届けたそうです。

毎年発表される年次報告書には、実際にカタリバのサービスを利用した子どもの声も掲載されています。

どんな私の話にも耳を傾けてくれるスタッフを通して「自分の気持ちに応えてくれる大人がいる」と知りました。(中略)「失敗しても、この場所があるから大丈夫」と新しいことに挑戦する後押しにもなりました。私もいつかカタリバのような場所を作りたいです。

2022年度年次報告書 – カタリバ

(前略)一番の思い出はスタッフから叱られたことです。周囲の甘い誘いに流されてばかりだった私に「あなたはもっと自分の意見を言っていいんだよ」と、真剣に真正面から言ってくれました。それがきっかけで、少しずつ自分の意見を周囲に伝えられるようになり、友達との関係も変わり自分に自信を持てるようになりました。

2021年度年次報告書 – カタリバ

また、カタリバの想いや活動に賛同している企業・団体も多く、HPではキリンビバレッジ株式会社やヤフー株式会社が支援企業として掲載されていました。

透明性の高い会計報告を行っているか?

決算報告が、WEBサイトや年次報告書などで公開されています。
有限責任監査法人トーマツによる監査も受けているようです。

2022年度の収入は約15.7億円、その77.5%は「寄付・会費・助成金」とのこと。
経常費用のうち85.7%がプログラム活動費、14.3%が運営・管理・広報活動費に使われているそうです。

カタリバHP

寄付の使途については、実際にカタリバのスタッフの方にインタビューした記事もありますので、興味がある方は是非ご覧ください。

カタリバの寄付の使い道は?実際に子ども支援の拠点に行って聞いてみた

その他にも、具体的な活動や団体の動向については、ホームページの活動紹介やブログに紹介されており、Facebookページやメールマガジンなども、定期的に更新しているようです。

以上のことから、カタリバはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

カタリバとは?創業のきっかけと代表の想い

カタリバの活動は、代表理事である今村久美さんが、大学生時代に「たまたま出会う家庭環境や教育機会によって、価値観が違ってしまう」ことを課題に感じたことをきっかけに始まりました。

カタリバHP

どうすれば、機会や環境の差を解消できるのか?」そんな想いを共有し合える三箇山優花さんと共同で創業したのがカタリバです。

活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ

「カタリバの代表理事、今村久美さんってどんな人なの?」「経歴や事業にかける想い、お人柄を知りたい!」そう思った方は是非以下の記事も合わせてご覧ください。

カタリバの今村久美、どんな人?寄付者の私が『「カタリバ」という授業』から学んだ3つの想い

カタリバを支援するには?支援方法をご紹介

毎月の寄付:サポーター会員

カタリバの活動は、3万人以上の支援者による、温かい寄付によって支えられています。

あなたもサポーター会員の一人として、もし1年間ご寄付を継続していただけたら、例えば以下のような支援を実現することができます。

カタリバHP

  • 月1,000円:生徒1人に1ヶ月間、授業を届けられます
  • 月3,000円:生徒6人に1ヶ月間、食事を提供できます
  • 月10,000円:放課後学校で1ヶ月間、学生スタッフ約3人が子どもをサポートできます

あなたが「困難な事情によって苦しむ子どもたちに寄付を届けたい」「子どもたちがどんな環境に生まれても、学びを支えたい」という想いを抱いているなら、ぜひカタリバのWEBサイトをご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

その他の寄付:都度の寄付や遺贈、緊急支援も

カタリバは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。

2024年1月1日に発生した能登半島地震では、被災した子どもの預かり・居場所支援、学習支援を行う「sonaeru」事業を被災地で展開、寄付を募りました。

能登半島地震におけるカタリバの活動については、以下の記事でも紹介しているので、是非ご覧ください。

katariba-noto
能登半島地震の寄付先はどこ?私が募金したのはカタリバ

カタリバの活動とは?日本の“子どもの貧困”という課題に向き合う

朝起きて、食卓に準備された温かい朝ごはんを食べて、学校に行く。
学校では勉強したり、休み時間に友だちと遊んだり。
夜は家族と食卓を囲み、お風呂に入って次の日のことを考えながら眠りにつく。

私たちが住む日本には、そんな「当たり前」を享受できない状態にある家庭や子どもたちがいます。

令和4年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、日本における子どもたちの9人に1人が「貧困」、ひとり親家庭では、2人に1人に及ぶとのことです。

カタリバは、貧困や家庭環境の問題で苦しむ子どもたちに対して、子どもたちに最も必要な3つの活動を行っています。

  • 食事支援:子どもたちのお腹と心を満たす活動
  • 学習支援:勉強する機会を失ってしまった子どものサポート
  • 居場所支援:様々な背景を持った子どもたちに「心の安全基地」を届ける

それぞれの具体的な活動について、詳しく解説していきます。

食事支援:子ども食堂を通じてお腹と心を満たす活動

家族と食卓を囲むことや、お腹いっぱい食べることが叶わない子どもたちがいます。

子どもたちが貧困状態に陥ってしまうと、心に余裕もなくなり、次第に勉強への意欲も低下していきます。

さらに貧困家庭に生まれた子どもも貧困から抜け出せない「貧困の連鎖」も起きてしまいます。

カタリバは、そんな子どもたちを対象とした食事支援を行っています。

食事提供の様子  – カタリバHP

調理は子どもたちも一緒になって近隣の方々と協働で行い、一緒に食卓も囲むことで、「一緒につくる、一緒に食べる、一緒に片付ける」という体験を通じた安心感や、承認機会をつくっています。

カタリバHP

カタリバの食事支援について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

カタリバが実施している子ども食堂とは?お腹と心を満たす温かい居場所を支援

学習支援:勉強する機会を失ってしまった子どものサポート

カタリバHP

家庭環境によって、勉強する機会を失ってしまった子どもたちがいます。

カタリバは、提供している居場所支援活動の一環として、子どもたちがいつでも質問できる「自習室の運営」や、「少人数の学習クラス運営」を行っています。

自習室と学習クラスで継ぎ目のない連携をとり、学習習慣の定着につなげています。

また、新型コロナウイルス感染拡大の際は、家にいる時間が増えた小学生、中学生、高校生たちが安心できる居場所を提供するためのオンライン広場「カタリバオンライン」の提供を行うなど、子どもたちの事情に寄り添った活動を行っています。

カタリバオンラインについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

カタリバオンラインとは?プログラム内容や評判、参加方法をわかりやすく解説!

居場所支援:様々な背景を持った子どもたちに「心の安全基地」を届ける

カタリバは、上述の学習支援や食事支援以外にも、ダンスやスポーツなどをテーマにしたサークル活動や、音楽やものづくりなどの体験を通じて、子どもたちが「居ていいんだ」「ここに来ると安心する」という居場所づくりを提供しています。

2022年は困難を抱える子どもたち239人に、学習や食事、体験活動を届けてきたそうです。

その他:課題解決に向け、多方面での事業を展開

その他にも、2015年4月に文京区で、様々なことに挑戦する中高生向け施設として設けられた「b-lab(ビーラボ)」や、オンライン不登校支援プログラム「room-K」など、子どもを取り巻く環境に対応するべく、幅広く活動を展開しています。

カタリバの活動について、詳細を知りたい方は是非団体公式サイトもチェックしてみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

最後に、マンスリーサポーターとして寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。

寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?

カタリバの正式名称は「認定NPO法人カタリバ」。東京都より認定を受けているので、税制優遇の対象となります。

確定申告をすることで、所得税や住民税など寄付金控除を受けられます。
パンフレットでは、たとえば東京都にお住いの方が「毎月3,000円(年間36,000円)を寄付した場合」、合計 17,000円の控除(所得税が13,600円・住民税が3,400円)を受けられるとのこと。

確定申告に必要な領収書は1年分まとめて、毎年だいたい1-2月頃に(私の自宅には)届きます。

ご希望いただいた方に発行します。
領収証の金額は、前年1年間に、当法人が実際に領収を確認した寄付金の合計額となります。
(領収日付はお申込日ではなく、各決済代行会社からNPOカタリバに入金された 日付となります。)

カタリバHP

解約はできる?支援をやめるときの手続き方法

支援の中止は、電話で連絡を受け付けているそうです。

ご寄付の休会・退会
0120-130-227よりお問い合わせください。
(平日9:30-17:30/携帯・PHS可)

カタリバHP

カタリバの退会方法や変更手続きについては、以下の記事でも説明しているので、興味がある方は是非チェックしてください。

カタリバ「サポーター会員」は、退会できる?領収書は届く?変更手続きや問合せ窓口を、調べました

まとめ:カタリバへの寄付に向いている人はこんな人

この記事では、カタリバの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。

最後に、改めてカタリバのポイントをおさらいします。

編集部オススメのポイント!
2001年から10代の子どもの支援を続けており、その中で培った知見をベースに、魅力的かつ先進的な支援プログラムを展開されています。
2011年の東日本大震災を受けて被災地での教育支援を開始、2020年からのコロナ禍を受けて、配布型の食事支援への切り替えやビデオ通話による居場所や学習機会の提供を開始するなど、柔軟に対応されています。

もしあなたも「困難な事情によって苦しむ子どもたちに寄付を届けたい」「子どもたちがどんな環境に生まれても、学びを支えたい」とお考えでしたら、ぜひ、カタリバへの寄付にご参加ください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

この記事を読んだ方にオススメ

カタリバのサポーター会員として
私が毎月の寄付を始めた理由

「日本の子どもを支援したい」そんな想いを抱くあなたにお薦めしたいのが、認定NPO法人カタリバです。私が月1,000円の寄付を始めた理由を、お話しします。

> 続きを読む