(出典:WWFジャパンHP)
「WWFジャパン寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「WWFジャパン具体的にどんな活動をしているのかわからない」
本記事では、WWFジャパンの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、WWFジャパンが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。
この記事を読み、不安や疑問が解消され、WWFジャパンへの理解が少しでも深まれば幸いです。
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目次
ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ
WWFジャパンについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。
まずは、ポジティブな評判から。
さまざまな募金方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。
超有名ブロガー(中略)のツイートに触発されて「寄付」をしてみました!(中略)
私は動物が好きです!自然が好きです!なので寄付するならそういう系のものがいいと思っていました。google先生に探してもらった結果、WWFが動物や自然保護に寄付したいという目的にぴったりだと思って寄付しました。
動物や自然が好きな支援者のブログ
今WWFに寄付しました!🦏🐘🐅
毎月寄付金稼げるように頑張ります✊
#サイ#ゾウ#トラ
— ぼえ✂︎LINE構築で増やし屋 (@boe_fuyashiya) August 23, 2020
支援者のTwitter
資料になるかなと思って買ったこの本に
とてもハッとさせられることが書いてありました
今までの自分は、まさに赤線部分の人間だったと思います
自分に何が出来るのか…
そこでWWF(野生動物のユニセフみたいなとこ)に入会しました
月額500円の寄付だけど
これが「行動」になるのなら…! pic.twitter.com/3srh5dR9mW— 高橋のぞむ (@T_marohiko) February 27, 2018
動物の絶滅を危惧した支援者のTwitter
SNS上で、動物好きの支援者の発信を、多く見かけました。
個人の有名人では、動物写真家の岩合光昭、魚類学者のさかなクン、キャスターの滝川クリステルなどがサポート。
WWFジャパンにおいては秋篠宮文仁親王殿下が名誉総裁を務め、その他の国でも各国王室が積極的に支援。
団体では、味の素、伊藤忠商事、キャノンなどの企業が支援しています。
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ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問
その一方で、疑問や不安などネガティブな評判も、ブログやSNSで見つかりました。
パンダがシンボルマークの環境団体WWFだけど まあまあ怪しい団体らしい https://t.co/NHLRkdIjVg
— あぼーん (@jin_roh00) June 4, 2020
団体に疑問を感じた方のTwitter
「クライメートセイバーズプログラム」というWWFのCO2削減運動を知りましたが、世界で10数社、日本系ではソニーと非常に少ない参加社に感じました。
活動内容に疑問を持つ方のYahoo!知恵袋
このことから、WWFの力が信用出来なくなりました。
歴史がどうあれWWFのパンダロゴは活動内容を示すのに相応しくないと思う。パンダ保全活動は今や某国の利益の象徴だし、環境汚染を引き起こしてる中心なわけだし。クマとかスマトラの動物とか、もっと保護すべき動物のロゴに変更しないと寄付したいと言う気持ちにはなれない。
— ほえほえ (@hoehoe927) August 31, 2012
WWFロゴに批判的な意見を持つ方のTwitter
WWFのロゴは「かわいい」と好評な一方で、政治的な疑問を抱いている方のブログやSNSも見かけました。
また、活動内容や範囲の有効性、資料やレポートの化学的根拠の信頼性、大企業との癒着やスタッフの高額報酬などに疑問をもつ方の書き込みが見つかりました。
海外においては、本部の名誉総裁の英国エジンバラ公フィリップ殿下の趣味のハンティングへの批判や、スペインのWWF名誉会長で当時国王だったフアン・カルロス1世の保護動物ハンティングのスキャンダルが発生。
ドイツのWWFに批判的なドキュメンタリーのテレビ番組や書籍も発売されて、日本で話題になっていました。
WWFジャパンは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証
上記のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、WWFジャパンが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がWWFジャパンを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
職員の顔が見えるか?
会長:末吉 竹二郎
(すえよし たけじろう)
WWFジャパンHPより引用
WWFジャパンは、団体公式サイトで代表者とスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。
地球の豊かな自然を守るために、それぞれに想いを持った92名の職員が在籍しているようです。(2022年11月1日現在・WWFジャパンHPより引用)
私も参加した「サポーター限定イベント」では、職員の岩渕さんから、野生生物の保護活動について解説していただきました。
森林・野生生物室 森林グループ
岩渕 翼(いわぶち つばさ)
WWFジャパンHPより引用
小学生の頃にファーブル昆虫記を読んで感激し、その頃から将来は生き物に関わる仕事をすると心に決めていました。
WWFジャパンHP
さらに中学生の頃に「沈黙の春」を読み衝撃を受け、環境保全を意識するようになりました。
そのあと生態系の仕組みを調べる研究者になり、科学に基づいた保全を追求するために保全の現場に関わるようになりました。
森林保全プロジェクトと同時に子育てプロジェクトも進行中です。
イベントでは、専門分野を一般の方も理解できるように、分かりやすく説明してくださっていました。
また、定期的に郵送される活動報告書にも「野生生物グループ」や「淡水グループ」といった、各分野で活躍されるスタッフの方々による活動レポートも読むことができました。
スタッフによる活動報告
岩渕さんをはじめ、スタッフの皆様が活動にかける想いを知ることで、安心して寄付を続けることができます。
活動によって問題を解決しているか?
WWFの活動を、トラの取り組みを例に挙げて、ご紹介します。
20世紀初頭には10万頭は生息していたと言われている野生のトラですが、密猟や森林破壊などの影響によって、現在は3,000頭あまりにまで個体数が激減しています。
なぜトラを守るのか?
かわいいから、かっこいいからだけではない重要な意味があります。トラのような生態系の頂点にいる種は「アンブレラ種」と呼ばれ、トラを守ることで他の生物や森林全体が守られることに繋がります。
野生のトラが生息していることは、健全な森がある証拠なのです。
50周年記念YouTubeライブより
そんな絶滅の危機に瀕するトラを守るため、「TX2 GOAL」と呼ばれる国際目標が掲げられました。
これは「世界全体で2022年(寅年)までに、野生のトラの個体数を2倍にする」という目標です。
つまり、2022年までにトラを6,000頭以上に増やす、という非常に意欲的な目標です。
WWFがこの計画を考案・実施する上で、重要な役割を担っています。
WWFはこれまでにも、以下のような支援に取り組んできました。
- 2003年:スマトラ島での保全活動への支援開始
- 2005年:ロシア極東地域での保全活動への支援開始
- 2018年:メコン地域での保全活動への支援開始
もちろん「TX2 GOAL」はWWFの取り組みのみによって達成できるものではなく、トラが生息する13カ国が協力して目指さなければなりません。
しかし、WWFが現地で行っている密猟を防ぐパトロールや調査活動などが、その実現に貢献しているのです。
また、WWFジャパンに寄付を始めると、隔週のメールマガジンと、年4回の会報誌『地球のこと』を通じて、詳細な活動の報告が届くようになります。
透明性の高い会計報告を行っているか?
WWFジャパンは、団体公式サイトで、詳細な財務報告を掲載しています。
その内容(活動計算書や貸借対照表など)についても、監査法人による監査を受けています。
活動支出(2021年7月〜2022年6月)ーWWFジャパンHP
私たちの寄付によって、たとえば以下のような取り組みを実現することができます。
- 月1,000円:スマトラ島での森林パトロールを2日間増加することができます
- 月2,500円:トラが生息する地域に隣接する村、約30世帯の人々に、衝突回避のトレーニングを実施することができます
- 月5,000円:タイで野生のトラの生態調査に使う自動撮影カメラを3台購入し、仕掛けることができます
その他にも、具体的な活動や団体の動向については、ホームページの活動報告やスタッフブログに紹介されており、FacebookやX(旧Twitter)などの各種SNSの定期更新、メールマガジンによる情報発信も行っているようです。
以上のことから、WWFジャパンはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。
「絶滅の危機にある野生生物を守るために、今できることを始めたい」こんな風に感じていただけたなら、ぜひWWFジャパンのWebサイトをご覧になってみてください。
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WWFとは?世界約100か国で活動する環境保全団体
WWF(世界自然保護基金/ World Wide Fund for Nature )は1961年に設立された、環境保全・自然保護を専門とする国際NGOです。
WWFの日本窓口を担っているのが、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)です。
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン |
WWFのロゴでありつつ、環境保全を願うマーク
またWWFといえば、パンダのロゴをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
ロゴの変遷-WWF HP
WWF創設者の一人、ピーター・スコット氏が、ロンドン動物園のジャイアントパンダを元にデザインしたそうです。
現在はエコマークやグリーンマークなどと一緒に、環境保全のシンボルとして使用されています。
ピーター・スコット卿は当時、WWFのマークとして、言葉の壁を越えられるような、分かりやすいシンボルが必要だと感じていたようです。
エコライフ
魅力のあるジャイアントパンダの姿がシンボルとして適しているのではないかと考え、WWFのマークとして選ばれました。
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WWFジャパンを支援するには?支援方法をご紹介
毎月の寄付:環境保全を継続的に支援する「WWF会員」
WWFジャパンを支援するには、毎月少額を寄付する「WWF会員」がおすすめです。
「WWFジャパン」への毎月の寄付を始めると、年4回のペースで会報『地球のこと』が届きます。
実際に届いた『地球のこと』
WWFジャパンでは、一般会員、ユース会員の皆さまに年4回の会報誌をお送りしています。
WWFジャパンHP
国内外で取り組んでいるWWFの活動や、環境関連の情報、絶滅のおそれのある野生動物などについての記事を掲載しています。
大人から子供まで、環境問題について知識のある人もない人も楽しみながら、今地球で起きていることを知っていただける内容になっております。
団体HPはもちろん、InstagramなどのSNSでも活動の状況を報告。
支援を続けるための情報が足りない、といったことはなさそうです。
また寄付金は、野生生物の保護活動や、密猟を防ぐパトロールなど、地球の豊かな自然を守るために使われます。
WWFは個人の方からの寄付が半分以上を占めています。
WWFジャパンHP
多くの方からのご支援が集まることで、WWFは大きな力を持って活動を推進することができています。
たとえば月1,000円の寄付を1年間続けると、南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施することができます。
WWFが持つ国際ネットワークを生かして、世界に働きかける活動を応援したい、という方はぜひ支援を検討してみてはいかがでしょうか。
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その他の寄付:都度の寄付や遺産・遺贈など
WWFジャパンは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。
都度寄付は、500円以上の自由な金額を寄付することができます。活動全般への寄付のほか、特定の活動への寄付、特別な機会に際しての寄付があります。
WWFジャパンを支援するには?支援方法をご紹介
WWFは、4つの活動テーマを柱に活動をしています。
- 地球温暖化を防ぐ
- 持続可能な社会を創る
- 野生生物を守る
- 森や海を守る
それぞれの具体的な活動について、詳しく解説していきます。
地球温暖化を防ぐ:自然エネルギーを推進
私たちが排出する二酸化炭素や温室効果ガスによって、地球の平均気温は過去130年の間に約0.85度、上昇してしまったそうです。
その影響によって、北極の氷が溶けたり、島国が海に沈んだりといった問題が発生しています。
WWFは現在、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素などの排出を抑え、地球の平均気温の上昇を、産業革命以前のレベルに比べて2度未満に抑えることを目標にした活動を行なっています。
WWFジャパン
WWFは地球温暖化を防ぐために、省エネルギー化を推進しています。
自然エネルギー100%を実現するための国際的なアドボカシー活動を行なっているそうです。
持続可能な社会を創る:自然資源を枯渇させない社会の仕組みづくり
私たちがいつまでも安心して魚が食べられる、木材が使える、そんな暮らしを続けていくため、WWFは自然資源を枯渇させることなく利用し続けられるような社会の仕組みづくりに取り組んでいます。
ただ木を伐らなければよい、という森林保全はありえません。魚を食べなければよい、という海洋保全もありえません。海や森の資源に頼らなければ、人間も生きられない以上、これらの自然の恵みを、上手に利用していくことが、欠かせないのです。
WWFジャパン
地球の生態系に配慮し、計画性をもって管理、生産された製品を、世界の消費者に選んでもらうことで、環境の保全を実現する。
そのためにWWFは、持続可能な社会づくりに取り組むとともに、消費者の意識と行動の重要さも訴えています。
野生生物を守る:絶滅危惧種などの動物を、密猟などから守る
「絶滅の危機にある種のリスト(通称レッドリスト)」には、絶滅のおそれの高いとされる種が、動物だけで1万種以上の名前が挙がっています。
たとえば野生のトラ。
過去100年で個体数が97%も減少していることはご存知でしょうか。
美しい毛皮や漢方薬の原料とされる骨を狙って密猟が繰り返されています。
今から半世紀前、WWFが設立された最初のきっかけは、急激な減少を見せていたアフリカの野生生物を保護する活動を行うためでした。
WWFジャパン
なぜ、野生生物を絶滅から守るのか。
(中略)私たち人間の生活にとっても欠かすことのできない地球の自然が、少しずつ、しかし、確実に失われている証拠なのです。
WWFは現地政府と協力して密猟を防ぐパトロールを実施しています。
自然保護区の設立や、レンジャーの育成といった活動も同時に行い、環境保全に努めているそうです。
実際に、どんな動物が絶滅危惧種に指定されているのか、こちらの記事でも詳しくまとめているので、興味がある方は是非お読みください。
森や海を守る:生態系と自然環境そのものの保全
生物が、その命を存続させていくためには、自然環境そのものを守る必要があります。WWFは世界中で優先的に保護すべき生態系を科学的に見極め、その保全のために様々な活動を展開しています。
長い時間の中で育まれてきた多様な地球の自然環境は、人間を含めたあらゆる生命の基盤です。
WWFジャパン
世界中で進行している環境破壊を食い止め、生物多様性を未来に引き継いでいくために、WWFは、陸域、淡水、海洋などのさまざまな自然の中から、重要な環境を選び、優先的に保全する取り組みを行っています。
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定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点
最後に、WWFジャパンのマンスリーサポーター「WWF会員」として寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。
寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?
WWFジャパンは内閣府認定の公益法人です。WWFジャパンに寄付した場合、確定申告をすることによって控除を受けることができます。
領収書について、WWFジャパンは毎年1月に確定申告に必要な寄付金の領収書を発行しています。この領収書を添えて確定申告を行なうので、無くさないようにしましょう。
解約・退会はできる?支援をやめるときの手続き方法
支援の中止は、公式サイトの専用フォームから受け付けているようです。
操作内容がわからない方向けにも対応しており、電話またはメールでの問い合わせも受け付けていました。(※本人確認のため①名前②会員番号(わかる場合のみ)③登録住所④電話番号が必要とのこと)
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まとめ:WWFジャパンへの寄付に向いている人はこんな人
この記事では、WWFジャパンの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。
最後に、改めてWWFジャパンのポイントをおさらいします。
編集部オススメのポイント!
もしあなたも、「絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守りたい」「世界的にも規模の大きい団体に寄付したい」とお考えでしたら、ぜひ、WWFジャパンのマンスリーサポーター「WWF会員」にご参加ください。
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