ユニセフ「つなぐよ子に」の評判・口コミは?怪しい?CMって本当?寄付先として、信頼できるかをチェック

【2024/12/23 更新】

「つなぐよ子に」
ユニセフが放映するテレビCMを、ご覧になった方なら覚えているでしょう。

このCMは、ユニセフの活動を広く伝えるとともに、世界中の子どもたちが直面している貧困、教育格差、医療不足などの課題を描き出しています。

一方で、CMで紹介された子どもたちが実在するのか、CMを出している日本ユニセフ協会とはどういう団体なのかなど、詳しく知りたいと思う方もいるでしょう。

この記事では「つなぐよ子に」の評判や口コミの紹介をはじめ、CMの映像に出てきた子どもたちについて、具体的なエピソードやユニセフの活動との関連、さらに「その後」をリサーチ。

またユニセフが信頼できる団体なのか、日本ユニセフ協会との関係性についても解説し、寄付を検討する際に役立つ情報をお届けするので、是非最後までお読みください。

あなたのご支援が、
子どもたちの命と未来を守ります

ユニセフは、保健・水と衛生・教育など多岐に渡る分野で、世界190の国と地域の子どもたちを支援しています。

水と衛生の分野では、給水所の設置のほか、手洗いなどの衛生習慣の普及、トイレの設置などの支援を行なっています。

ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムを通じて、あなたの寄付が「安全な水」へとカタチを変えて、世界中の子どもたちに支援を届けることができます。

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寄付金控除の対象団体です

SNSやブログで見つかった、「つなぐよ子に」の評判や口コミ

ユニセフ「つなぐよ子に」の評判をTwitterで調べてみると、賛否両論さまざまな口コミが見つかりました。

ポジティブな評判やクチコミ

「マンスリーサポートを始めたい!」など、活動に賛同する声を紹介します。

(出典:CMを見て募金を始めた方-Twitter)

(出典:増額を検討する方-Twitter)

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ネガティブな評判や口コミ、活動に対する批判や疑問

一方で、団体への疑問や、CMの訴求の仕方など、様々な批判が見つかりました。

(出典:日本の子どもへの支援を優先すべきと感じる方-Twitter)

(出典:訴求の仕方に疑問を感じる方-Twitter)

ユニセフの団体や活動について、評判が気になる方向けの記事をご紹介します。寄付ナビ編集部が気になるポイントを実体験を交えて解説しておりますので、是非ご覧ください。

unicef
ユニセフの評判・口コミ、実態は?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

「つなぐよ子に」を呼びかける日本ユニセフ協会とは?なぜ支援を呼びかけるのか?

ユニセフ(UNICEF=国連児童基金)は、主に途上国の子どもたちのために、栄養不良や公衆衛生、教育といったテーマで活動しています。

その活動資金は少なからず、寄付や募金で成り立っているのは、ご存知の方も多いでしょう。

日本での資金集めの窓口となるのが、「日本ユニセフ協会」です。

本章では、ユニセフと日本ユニセフ協会との違いと、なぜ支援が必要なのかを解説します。

ユニセフとは?

ユニセフの正式名称は「国際連合児童基金」と言い、国連の下部機関のひとつです。

「United Nations International Children’s Emergency Fund」の頭文字から、ユニセフ(UNICEF)と呼ばれています。

ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るため、 最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動しています。

その活動資金は、国連本体から財政的な支援を受けることなく、すべて個人・企業・団体など民間から預かった募金と、各国政府の任意の拠出金により、成り立っています。

ユニセフは第二次世界大戦で被災した子どもたちへ緊急援助を行うことを目的に、1946年12月11日の第1回国連総会で創設されました。

日本ユニセフ協会とは?

前述の通り、ユニセフの活動は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意の拠出金によって賄われています。

そうした民間からの募金を推進するために、1950年代よりヨーロッパを中心に、各国でユニセフ協会が設立されました。

現在は世界33の先進国と地域にユニセフ協会が設置されており、日本において民間で唯一ユニセフを代表する公式支援機関が日本ユニセフ協会です。

その前身は、第二次世界大戦後、日本がユニセフから支援を受けていた時代にボランティアとしてユニセフを支えていた人びとが設立した任意団体です。

なぜ「つなぐよ子に」で支援を呼びかけるのか?

寄付や募金の多くが、個人をはじめとした民間から寄せられています。
特に支えになっているのが、「毎月1,000円」など定期的な寄付で応援する「マンスリーサポート」。

ですので、支援を必要とする子どもたちがいることを、テレビやインターネットなどで知ってもらい、たくさんの人々に支援を呼びかける広報活動をしているようです。

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寄付金控除の対象団体です

CMに出てきた子どもの出来事は、本当に起こっているの?

ユニセフが定期的な募金を呼びかけるCMに出てきた、子どもたち。
CMのような出来事は、本当に起こっていたのか?日本ユニセフ協会のWEBサイトで、詳しく調べてみました。

ムルの場合【水不足の解決】

2024年に公開された、ユニセフの「マンスリーサポートプログラム」CMです。

ムルは本当にいるの?結局どうなったの?

ムルは、実在する10歳の少女で、安全な水を得るために毎日重い水を運び、背中を痛めるなどの負担を抱えていました。ユニセフの支援を受け、水を運ぶ必要がなくなり、勉強や遊びに時間を使えるようになりました。

  • 【状況】家の近くに安全な水がなく、ムルのような子どもたちは1日に2回、長い距離を歩いて水を運ばなければなりません。
  • 【影響】勉強する時間や友達と遊ぶ時間が奪われ、子どもらしい生活を送れない状況に置かれています。

ムルのような子どもを救う仕組み

ユニセフは、現地で以下のような取り組みを行っています:

  1. 井戸や水供給設備の設置
  2. 安全な水や衛生環境の整備
  3. 水に関連する教育や啓発活動
ムルのような子供を救える支援
2,000円で、井戸の手押しポンプ用器材1基分

ゴーンの場合【栄養不良の治療】

2024年に公開された、ユニセフの「マンスリーサポートプログラム」CMです。

ゴーンは本当にいるの?結局どうなったの?

ゴーンは、イエメンに住む1歳10カ月の女の子で、深刻な栄養不良と痛みに苦しんでいました。ユニセフの支援を受け、病院で緊急治療を受けた結果、数週間後に回復し命を救われました。

  • 【状況】世界では、ゴーンのように約4,500万人の子どもたちが栄養不良に苦しんでいます。
  • 【影響】栄養不良は、成長の遅れ、免疫力の低下、さらには命を脅かす深刻な状態を引き起こします。

ゴーンのような子どもを救う仕組み

ユニセフは以下の活動を通じて、栄養不良の子どもたちを支援しています:

  1. 特別栄養治療食の提供
  2. 母親や家族への栄養指導
  3. 医療施設での診療および予防活動
ゴーンのような子どもを救える支援
2,000円の寄付で、重度の栄養不良の子ども3人に治療食を提供可能

ウクライナの子どもたちの場合【戦争が奪うもの】

2024年に公開された、ユニセフの支援活動に関する動画です。

避難先からウクライナ・キーウに帰ってきた子どもたちは、戦争の悲惨な現実と向き合っています。学校や友達、日常の安心感を奪われた子どもたちは、その影響に苦しんでいます。

紛争が子どもたちに与える影響は以下のようなものが挙げられます

  • 居場所が失われる:紛争は、子どもたちから教育の機会、食料、医療、友達、そして安全な家を奪います。
  • 精神的不安:帰還後の子どもたちは、不安や恐怖の中で生活しており、日常に戻るのが難しい状況にあります。

紛争に苦しむ子どもたちを救う仕組み

ユニセフは、ウクライナを含む紛争地域で以下の活動を行っています:

  1. 緊急支援物資の配布
  2. 一時的な学びの場の設置
  3. 地域コミュニティとの連携による支援体制の構築
具体的な支援例
3,000円の寄付で、紛争地域の子ども1人に1か月間の心理的支援と教育キットを提供可能

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寄付金控除の対象団体です

ユニセフは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

前述のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、ユニセフが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がユニセフを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

ユニセフは、団体公式サイトで代表者とスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。世界の子どもたちを守るために、それぞれに想いを持った職員が在籍しているようです。

またマンスリーサポーター向けのニュースレターでも、ユニセフで働く職員やスタッフについて知ることができます。

3ヶ月に一度送られてくるニュースレターでは、各国で活動する日本人職員の報告書が、顔写真付きで送られてきます。

届いたものを実際に読んでみると、その人のこれまでのキャリアや、現地でのスケジュール等がわかりやすくまとめられており、どんな人がどんな想いで活動しているのか、知ることができました。

monthly report

マンスリーサポーターの筆者に届いたニュースレター

その他にも、現地での生の声を聞ける活動報告会として、定期的にオンライン説明会も開催されています。

2021年12月17日にオンライン開催された「ユニセフ人道危機報告会」に、寄付ナビ編集部も参加させて頂きました。

報告会では、イエメン事務所・子どもの保護チーフの山野 真季葉(やまの まきば)さんから、イエメンの子どもたちが直面している現状を解説していただきました。

オンライン説明会の様子

このようにユニセフでは、ニュースレターやオンライン説明会など、個別スタッフの顔が見える報告の場が、数多く用意されています。

活動によって問題を解決しているか?

ユニセフの活動を、保健・栄養分野を例に挙げてご紹介します。

重度の栄養不良の状態にある子ども、あるいは急激にやせ細った消耗症の子どもは、もはや食欲がなくなってしまっていることも少なくありません。

そうした子どもには、少しずつ、少しずつ、栄養価の高い食事を与える必要があります。
ユニセフはこのような「治療的食餌療法」と呼ばれる方法で、子どもたちの栄養状態を改善しています。

ユニセフは他にも、さまざまな支援に取り組んでいます。2022年の主な活動実績は以下のとおりです。

  • 栄養不良:3億5,600万人の5歳未満の子どもたちに、栄養不良の予防支援を行う
  • 質の高い教育と雇用:80カ国以上で、1億人以上の若者に世界的パートナーシップ「Generation Unlimited」を通じてスキルと機会を提供
  • 予防接種:2022年に、世界で初めてマラリアワクチンの供給を開始

(出典:日本ユニセフ協会HP)

これらのユニセフの活動については、東京の品川にあるユニセフハウスの展示を通じて学ぶこともできます。

経口ポリオワクチンの展示

ユニセフハウスでは「ワクチン」や「経口補水塩」「栄養治療食」など、ユニセフが実際に現地で支援している実物を見ることができます。

実際にユニセフハウスに行ってみて、寄付が子どもたちの役に立つモノに変わり、現場へと届いていることを実感することができました。

ユニセフハウスに関する詳しい情報は、こちらの記事をご参考になさってください。

ユニセフハウスを見学するには?アクセスと見どころを5分でチェック

またユニセフに寄付を始めると、

  • メールマガジン(毎月)
  • 機関誌『ユニセフ・ニュース』(3ヶ月に1回)
  • 年次報告書(年1回)

などを通じて、詳細な活動報告が手元に届くようになります。
他にも、TwitterやFacebook、InstagramやYouTubeチャンネルでも、積極的に情報を発信しています。

透明性の高い会計報告を行っているか?

ユニセフは、団体公式サイトで、詳細な財務報告を掲載しています。
その内容(活動計算書や貸借対照表など)についても、監査法人による監査を受けています。

日本ユニセフ協会の支出内訳(2023年)-日本ユニセフ協会 HP

私たちの寄付によって、たとえば以下のような取り組みを実現することができます。

  • 月2,000円:学校に通うためのスクールバッグ63人分、あるいは、子どもたちに読み書き・計算を教える教員の養成費用3人分
  • 月3,000円:薬や包帯などが入った救急医薬品キット8セット、あるいは、子どもの栄養状態を改善する高エネルギービスケット3,271袋
  • 月5,000円:簡易シェルターになる防水シート27枚、あるいは、心のケアに使用するレクリエーションキット4セット(360人分)

(1年間続けた場合の例)

以上のことから、ユニセフは信頼できる寄付先と言えるでしょう。

マンスリーサポート会員になるにあたり、寄付前の疑問や寄付をはじめた理由など、別記事でもまとめていますので、是非ご覧ください。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由

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ユニセフに支援するには?支援方法をご紹介

私たちがユニセフに寄付を届ける主な方法をご紹介します。
いずれの場合も、寄付金控除が受けられるので、ぜひあなたに合った方法で始めてみてください。

毎月の寄付

500円以上の任意の金額を、毎月クレジットカード、もしくは口座引き落としで寄付する「ユニセフ・マンスリーサポート」という方法もあります。
継続的に寄付することで、

  • 予算の見通しが立てやすくなり、息の長い支援が可能になる
  • 募金活動費が削減でき、より多くの支援を現地に届けられる

などの効果があります。
私たち寄付者にとっても、毎月の少額な寄付の方が”活動に参加している一員である”という実感を得やすいです。

マンスリーサポートについて詳しく知りたい方は、以下の団体公式もご覧ください。

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その他の寄付:単発の募金と遺産寄付

マンスリーサポートの他に、好きな時に、好きな分を、募金する単発の募金や、遺産寄付などがあります。単発の募金については、以下のように支援メニューによって寄付の使い道が異なるので、注意が必要です。

  • ユニセフ募金:ユニセフの活動全般に使われる
  • 緊急・復興募金:紛争や自然災害など、緊急支援に使われる
  • 分野・地域指定募金:水と衛生など、指定した分野に使われる

ユニセフ募金について、その使い道や募金方法の種類などを解説した記事もありますので、詳しく知りたい方は、是非お読みいただければと思います。

ユニセフ募金とは?寄付金の使い道と支援方法を、4分でチェック

遺産寄付については以下の記事でも詳しく説明しているので、ご覧ください。

ユニセフに遺産を寄付するには?不動産の遺贈など、円満な相続の秘訣

ユニセフ支援ギフトによる寄付

ユニセフの支援ギフトとは、特定の物資やサービスを指定して寄付することができるプログラムです。例えば、以下のような支援ギフトが用意されています。

  • ポリオワクチン:子どもたちにポリオ予防接種を提供
  • 栄養パック:重度の栄養不良の子どもたちに栄養補給
  • 教育キット:学校に通うことができない子どもたちへの学習支援

これらの支援ギフトは、寄付者が具体的な支援内容を選べるため、寄付がどのように使われるかが明確です。

また、ユニセフが長年にわたり培ってきたネットワークとノウハウを活かして、迅速かつ効果的に支援を届けることができます。

ユニセフ支援ギフトカタログの表紙

各分野で受け付けている寄付金額と、寄付が何に使われるのかが明確にわかる。

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まとめ

ユニセフ募金は、世界中の子どもたちの命と未来を守るための支援活動を行う重要な取り組みです。「つなぐよ子に」シリーズのCMは、その活動を広く伝え、寄付の意義を多くの人に理解してもらうために制作されていました。

「困難な状況にある子どもたちを支えたい」と思った方は、ぜひユニセフ募金への支援を通じて、未来をつなぐ一歩を踏み出してみませんか?

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