国連UNHCR協会の実態は?寄付をする前、団体の活動内容を5分でチェック

祖国を追われて難民生活を余儀なくされている人びとに救援物資を届けるなど、難民を支援しているUNHCR。

国連UNHCR協会の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

「寄付はちゃんと現地に届いてる?」
「会計の情報はオープンに公開されてる?」
そんな疑問を持つ方のために、国連UNHCR協会に寄付する前にチェックしたいポイントをまとめました。

UNHCRとは?約7,480万人の難民や国内避難民を支援する国連機関

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所/ The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees )は、設立から70年にわたり一貫して、難民の支援を行う国連機関です。

紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といった様々な理由で迫害を受けるなど、生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々のことを「難民」といいます。

難民とは

UNHCRの支援対象者は、世界約135か国で、約7,480万人もいます。
主な活動に「緊急支援」と「自立支援」の2つがあります。

  • 緊急支援:テント・毛布・水・食糧など援助物資を供給
  • 自立支援:避難生活により学校に行けない子どものための教育支援など

支援地域は、シリア・イラク・イエメンなどの発展途上国が主となっており、約12,000人の職員が支援活動にあたっているそうです。

支援先として日本の「国連UNHCR協会」は信頼できる?3つのチェックポイント

UNHCRの日本窓口を担っているのが、認定NPO法人国連UNHCR協会です。
寄付する前に押さえたいチェックポイントを解説します。

ポイント1:団体として信頼できるか?

「日本国連HCR協会」は2000年に、「UNHCR」を公式に支援する法人として登録。
2003年には、認定NPO法人(特定非営利活動法人)となります。

国連UNHCR協会への寄付は、所得税や一部の個人住民税など、各種税金の控除を受けられます。

国連UNHCR協会「毎月倶楽部」は、解約できる?領収書は届く?手続きや窓口を、調べました

認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。

申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける5つのポイント

NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いでしょう。

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

国連UNHCR協会の寄付金の使い道は、ウェブサイト上の会計・監査報告活動報告で公開されています。

活動報告2019 14ページ

活動報告2019によると、2019年度の寄付の総額は39.9億円。
その内、80%の31.9億円をUNHCR本部に活動資金として送金。

国連 UNHCR 協会では、UNHCR本部との取り決めに従い、お寄せいただいた寄付金の上限 25%までを、協会の活動および運営のための資金に充当させていただいております。

活動報告2019 14ページ

監査報告では、外部による監査が行われていることが記載してあり、内部監事による監査報告書も掲載されていました。

ポイント3:きちんと活動しているか?

国連UNHCR協会が支援するUNHCRの活動は、難民の保護や仮設住居の提供などです。

2019年の活動の一例としては、マリ難民、ベネズエラ難民、ロヒンギャ難民、ソマリア難民などの支援があります。
UNHCRの具体的な活動は、UNHCRとその活動を支援する国連UNHCR協会の両方のサイトで確認することができます。

UNHCRのサイトでは、ニュース・お知らせ・イベント・資料他、フッターにあるSNSに活動報告が掲載されています。
国連UNHCR協会のサイトでは、「UNHCRの活動」で地域ごとやプロジェクトごとに、活動を知ることができます。

案内パンフレット、ニュースレターなどの各種資料や動画は「資料請求」から。
SNSでは、FacebookTwitterで現地の状況や寄付の呼びかけなどが発信されています。

全体像を見たい場合は、活動報告がわかりやすいのでご参照ください。

UNHCRの採用・求人情報は?インターンなど、自分に合った関わり方

「難民の方々のために、自分の体を動かしてコミットしたい」
そんなあなたへ、UNHCRで働く方法をご紹介します。

事務系の職員として就職する

2020年9月現在、寄付者との対応を担当する「個人支援者担当ユニットリーダー」の求人がありました。

オンライン、ダイレクトメールの郵送、テレマーケティングなどの媒体を駆使してより多くの個人の方に支援していただけるような施策をおこなうチームを総括し、UNHCR本部の民間資金調達部や当協会の経営陣・担当部署に対して、レポーティングやフィードバックを行いながら、目標管理、達成推進に取り組んでいただきます。

業務内容

勤務地は事務所がある東京・南青山とのこと。
給料など、詳しい雇用条件は団体HPをご確認ください。

戸別訪問などで寄付を募るファンドレイザー

UNHCRの活動や、難民への支援の必要性を伝えることで、広く市民から寄付を募る仕事です。
中途採用やアルバイト・パート採用など、雇用形態も多岐に渡ります。

キャンペーン活動-ファンドレイザー採用の特設ページ

ご自身の活動によって継続支援プログラム「国連難民サポーター」をひとり、また、ひとり増やすことで、どれだけ難民に支援を届けられるかということにしっかりコミットする、無償ボランティアではない「きちんと届ける」ための活動です。

キャンペーン活動

営業実績に応じたインセンティブも用意されているとのこと。
「NPOで働きたい」「経験を生かして社会に貢献する実感を得たい」とお考えの方は、チェックされてみてはいかがでしょうか。

無償で参加するインターン・ボランティア

「スタッフとして働くのは難しいけど、できる範囲で難民への理解を深めたい」
そんなあなたには、インターンやボランティアがおすすめです。

残念ながら2020年9月現在では、募集が終了していました。
HPにインターンとボランティアの情報を掲載するページはまだ存在するので、今後も時期によっては募集されているかもしれません。
情報が確認できましたら、こちらの記事で紹介させていただきます。


ここまで、UNHCRの活動内容、寄付をする前のチェックポイント、採用・求人情報について紹介させていただきました。

難民への寄付をしたいけれども、どの団体にしたらいいか迷っている。
そんなあなたは、次の記事も、合わせてご一読ください。

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