WWFとは?パンダマークの意味、環境保全の取り組み、寄付の使い道まで徹底解説

(出典:WWFジャパンHP

「WWFってどんな団体?」「環境を守るために、どんな取り組みをしてるの?」
こんな疑問をお持ちの方へ、WWFの活動内容や寄付の使い道を調べました。

WWFジャパンとは?正式名称「世界自然保護基金ジャパン」

WWFは「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金)」の略です。
1961年に設立され、現在は世界100カ国以上で環境保護活動に取り組む、国際NGOです。

ロゴのパンダは、ロンドン動物園のジャイアントパンダ

「WWFと言えば、パンダのマーク」と覚えている方も多いのではないでしょうか。

WWFのマーク- WWFジャパンHP

WWFの創設者のひとり、ピーター・スコット卿という人物がロゴをデザインしたと言われています。

当時、イギリスのロンドン動物園に中国からやってきていたジャイアントパンダを見たのが、パンダロゴ誕生のきっかけになったそうです。

ピーター・スコット卿は当時、WWFのマークとして、言葉の壁を越えられるような、分かりやすいシンボルが必要だと感じていたようです。
魅力のあるジャイアントパンダの姿がシンボルとして適しているのではないかと考え、WWFのマークとして選ばれました。

エコライフ

元々は絶滅の危機にある野生生物を救うために生まれたWWF。
しかし活動を展開していく中で、「野生生物を守るためには、自然環境全体の保護が不可欠である」ことを痛感したそうです。

名称も「世界野生生物基金」から、現在の「世界自然保護基金」に変更され、活動を拡充していった経緯があります。
パンダのマークは、世界中の人々が地球の環境保全を願うシンボルなのです。

◎ちょっと一息
ソーシャルディスタンスはジャイアントパンダ1頭分?

2020年3月、WWFジャパン公式Twitterに投稿された、あるツイートが話題を呼びました。

(出典:WWFジャパンーTwitter)

WWFらしい独特な表現に、ネット上では「とても分かりやすい!」という声など、多くの反応がありました。

あなたも外で人と話す時は「ソーシャルディスタンスはジャイアントパンダ1頭分」を思い出してみてください。

PANDA SHOPとは?ぬいぐるみなどのグッズを販売

PANDA SHOPは、WWFジャパンが運営する通販ショップです。
ショップで生まれた利益は、すべてWWFジャパンの活動資金として活用されます。

PANDA SHOP

販売されているグッズの一部をご紹介すると・・

  • エコバッグ:WWFジャパン親善大使・さかなクンとのコラボ商品も
  • Tシャツ:パンダのマークなど、絶滅危惧種のイラストがプリント
  • ぬいぐるみ:プレゼントにもできそうな、可愛い動物たち

などとなっており、普段から使えそうなグッズがたくさんありました。
WWFジャパンに関する詳しい情報は、こちらからご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

具体的な活動内容は?野生生物を絶滅の危機から救う取り組み

「WWFは野生生物に対して、どんな取り組みをしているの?」という疑問をお持ちの方へ、活動の一部をピックアップして解説します。

オーストラリア森林火災でコアラなど野生動物の救護を支援

2020年、突如としてオーストラリアを襲った森林火災。
この火災により、12億5,000万頭以上の野生動物が犠牲になったとも言われています。

森林火災によって命を落としたコアラーWWFジャパンYouTube

コアラについては、ニューサウスウェールズ州を中心に、火災が多発した地域が主な分布域と重なっていることから、深刻な被害が懸念されています。
同州では推定個体数の約30%(およそ8,400頭に相当)が被災したとみられ、大陸東部を中心に、今後30年間で、絶滅する地域も出てくることが予想されます。

WWFジャパンHP

WWFジャパンは、日本の支援者から集めた緊急支援金7,975万円を、オーストラリア現地に届けています。

その結果、WWFオーストラリア(WWFのオーストラリア事務所に当たる組織)が獣医師会や各地域の民間団体と協力して、たとえば以下のような支援を実現することができました。

  • 絶滅危惧種を中心とした野生動物の救護
  • 被災した野生動物の治療とリハビリ支援
  • 火災による自然・野生生物への影響の調査

救護されて回復した野生動物は、それぞれの状態を見ながら、また野生へと帰っていきます。

WWFはオーストラリア以外にも、世界中で「絶滅の恐れがある野生生物」の保護活動に取り組んでいます。

綺麗な海を守りたい!使い捨て用プラスチックの削減を推進

大量のプラスチックごみが海に流れ込み、生物の生態系に深刻な影響をもたらしていることはご存知でしょうか。

プラスチックごみ(海洋プラスチック)は、少なくとも年間800万トン(重さにして、ジャンボジェット機5万機分)も、新たに流入していると推定されています。

漁網に絡まり溺死したオサガメ-WWFジャパンHP

例えば「流し網」などは何キロにもおよぶ長さを持つ漁網ですが、主にプラスチックでできています。(中略)
アザラシや海鳥、ウミガメなどに誤って絡まり、これらの動物がひどい場合には何年間も苦しんだりして命を落とす問題が、世界各地の海で頻発しているのです。

WWFジャパンHP

2050年にはプラスチック生産量はさらに約4倍となり、「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」という予測もあります。

WWFジャパンは海洋プラスチック問題の解決に向けて、特に「使い捨て用プラスチック」の使用を削減する取り組みを推進しています。

私たちの日常生活でも、ペットボトルの代わりにマイボトルを、レジ袋の代わりにエコバッグを活用するなど、できることがありそうです。
他にも私たちが普段からできることで、どんなアクションがあるでしょうか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

WWFジャパンに寄付するには?定額の募金で支援する”会員”

WWFジャパンへの寄付は、定額を継続的に支援する「会員」と呼ばれる方法がオススメです。

入会後に会員証と、定期的に会報が届く

会員に入会すると、申し込みから約1ヶ月後を目安に、会員証が届きます。

筆者の会員証

他にも年4回、WWFジャパンの会報『地球のこと』が届くようになります。

国内外で取り組んでいるWWFの活動や、環境関連の情報、絶滅のおそれのある野生動物などについての記事を掲載しています。
大人から子供まで、環境問題について知識のある人もない人も楽しみながら、今地球で起きていることを知っていただける内容になっております。

WWFジャパンHP

詳細な活動報告を読むだけでも、環境問題に関する理解が深まります。
また、寄付を続けるための情報としても役立ちそうです。

WWFへの寄付で、絶滅の危機に瀕している「野生生物」へ支援を始めた理由

寄付金の60%以上を「自然保護活動」に

WWFジャパンは寄付の使い道として、活動支出の50%以上を自然保護活動に充当しています。

活動支出(2021年7月〜2022年6月)ーWWFジャパンHP

具体的には、森林や海洋といった環境保全の取り組み、日本の生物多様性を守るための取り組みなどに使われます。

また、収入の半分以上は個人会員からの寄付によって構成されており、多くの人々から支援されている団体であることが伺えます。

寄付金控除で寄付額の約半分が還付される

WWFジャパンは内閣府から認定された公益財団法人です。
確定申告をすれば、寄付金控除として、寄付額の約半分が還付されます。

たとえば会員として、月1,000円(年12,000円)を寄付すると・・

  • (寄付金額 - 2,000円)×40% = 所得税から控除される金額
  • (12,000円 - 2,000円)×40% = 4,000円

※ 所得税から控除される金額は、所得税額の25%が上限です。

となり、実質的に毎月負担する金額は約667円(年8,000円)です。
月に1回、約667円で、この星の環境を守る活動を支援することができるのです。

「環境保全団体で、信頼できる寄付先を探していた」
「WWFジャパンを通じて、今できるアクションを起こしたい」
そんな風に感じていただけた方は、団体公式Webサイトもご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

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