(出典:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP)
子どもを取り巻く環境を改善すべく、海外の子どもたちに教育や医療などの人道支援を、日本の子どもたちに食料品や虐待予防などの支援を行っている、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン。
「現場ではどんな活動をしてる?」
「寄付は何に使われてる?」
そんな疑問をお持ちの方のために、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを支援する前にチェックしたいポイントをまとめました。
目次
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとは?国内外の子どもたちを支援する国際NGO
セーブ・ザ・チルドレンは1919年に創設された、国内外の子どもを支援する国際NGOです。
活動内容の一部をピックアップしてご紹介します。
世界約120カ国で子どもの教育など支援
現在は中東のシリアやイエメン、アフリカの南スーダンやコンゴ民主共和国など、世界120カ国で支援に取り組んでいます。
世界には貧困や紛争によって、学校へ通えない子どもたちがいます。
セーブ・ザ・チルドレンは、こうした子どもたちのために学用品の配布や、健康診断や栄養支援を提供しています。
すべての子どもが質の高い教育を受けられるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、学習機会の提供のみならず、読み書き計算能力の向上をはじめ、学習環境の改善や教員の能力養成などの支援活動を実施。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
教育支援の他にも、農村部の収入を増やすために農家への技術指導も行い、子どもが暮らす地域の根本的な問題の解決に取り組んでいます。
海外の活動について詳しく知りたい方は、こちらから、ご覧になってみてください。
日本の子どもの貧困問題にも取り組む
子どもの貧困は、私たちの日本も決して例外ではありません。特に、ひとり親世帯の子どもは貧困に陥りやすいのが実情です。
実際に、下記のような「ひとり親の方の声」が寄せられています。
- 食費を削っている。休校期間中に子どもの体重が3〜6㎏減ってしまった。
- 2日に一回の食事しかできないので水で空腹をしのいでいる。
- 食事だけでも満足に与えてあげたい。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、こうしたひとり親家庭を対象に、お米や副菜となるレトルト食品、お菓子などの食料品、また希望する世帯には遊具も詰めた「応援ボックス」を届けています。
日本の活動について詳しく知りたい方は、こちらから、ご覧になってみてください。
全ては一人の女性の想いから始まった
セーブ・ザ・チルドレンは、あるイギリス人女性によって設立されました。
創設者のエグランタイン・ジェブさん-セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
彼女は第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパで、敵味方を超えて、栄養不良に苦しむ敵国の子どもたちの支援に取り組んだそうです。
“誰であれ普通の人間であれば、子どもたちが飢えて亡くなっていくのを、救おうともせずに、ただ見ていることなど絶対に不可能なのです”
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
セーブ・ザ・チルドレンへの寄付は、以下から申し込みできるようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは支援先として信頼できる?3つのチェックポイント
セーブ・ザ・チルドレンに寄付するべきかどうかを判断する材料として、法人格・資金使途・活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
まず、団体の信頼性を確認するうえで大切なのは、組織形態を確認することです。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの法人格の変遷を、ホームページから抜粋しました。
- 1986年5月:世界で22番目のセーブ・ザ・チルドレン組織として設立
- 1995年3月:外務省より認可を受けて社団法人化
- 2001年4月:外務省より「特定公益増進法人」に認定される
- 2011年4月:内閣府より「公益社団法人」に認定される
公益社団法人になるには非常に厳しい条件をクリアしなければならないため、社会的信頼度は非常に高いと言えます。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府より公益社団法人としての認定を受けています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
そのためセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに対するご寄付には、特定公益増進法人としての税法上の優遇措置が適用され、所得税、法人税、相続税などの控除を受けることができます。
ポイント2:寄付金は適正に使われるか?
決算報告が、年次報告書などで公開されています。
有限責任監査法人トーマツによる監査も受けているとのことで、会計の透明性には安心できそうです。
2023年度の経常収益(企業でいう売上に近い項目)は約32億円、その約53%が寄付金とのこと。
経常費用のうち約97%が事業費、約3%が管理費に使われているそうです。
ポイント3:きちんと活動しているか?
子ども支援専門のNGOとして、緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災(災害リスク軽減)、子ども参加の6分野に特に力を入れて活動しています。
世界各地で窮状に置かれている子どもたちや、セーブ・ザ・チルドレンが彼らを救うために寄付を元に行なっている支援事業の様子は、ホームページ上のスタッフブログでも随時発信されています。
また、ブログ記事ごとに活動テーマや地域がタグづけされているので、日本国内ではどのような活動をしているのか、海外ではどうかなど、気になる分野の活動状況を調べやすくなっているように感じました。
ちなみに、寄付を元に実施されている事業に関しては、ブログの文末に記載がありました。
具体的にどのような形で、自分の寄付金が役立っているのか?分かりやすく理解できました。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
子どもの成長を継続的に支援する「SCサポート」とは?
最後に、具体的な支援の方法について、解説します。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを支援するには、月1,500円(1日50円)〜寄付できる「SCサポート」がおすすめです。
定期的に活動報告が届くように
「SCサポート」を始めると、子どもたちの様子や活動の進捗をチェックできる報告が、郵送やメールで届くようになります。
すでに世界で約200万人の支援者がいらっしゃいます。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
毎月寄付をいただいている支援者様には定期的に年次報告書やニュースレター、メールマガジンをお送りしています。
団体公式HPはもちろん、FacebookやTwitter、YouTubeなどのSNSでも、現地の状況を発信しています。
支援を続けるための情報が不足する、といったことはなさそうです。
寄付金は本当に必要な支援物資に
寄付金は、最も支援を必要としている子どもたちへの支援活動のために活用されます。
あなたのご寄付によって、例えば以下のような支援を実現することができます。
- 月1,500円:清潔な衣類、石けんやおむつなどの新生児キットを7組の母子に提供
- 月3,000円:災害で学用品を失った子どもたちにスクールキット20セットを支援
- 月10,000円:家族用の衛生用品キット&防風雨で破損した家屋の修復に必要なシェルターキットを31家族に支援
※ご寄付を1年間続けた場合の例
ご寄付に関する詳しい情報は、団体HPもご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ここまで、セーブ・ザ・チルドレンの活動内容、支援する前にチェックしたいポイント、支援の方法について解説しました。
寄付先探しのご参考になれば幸いです。