「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指し、活動を行っているフローレンス。
活動内容は「病児保育」「障害児保育」「養子縁組」など多岐にわたります。
「どんな活動を支援できるの?」
「寄付はどのように使われるの?」
フローレンスに関する、さまざまな疑問を解決するための情報をまとめてみました。
目次
フローレンスとは?日本の親子を取り巻く社会課題に挑むNPO
2004年に設立されたフローレンスは、自らを「社会問題解決集団」と呼び、さまざまな社会問題に常識や固定概念にとらわれない形で挑戦しています。
今回は、その活動内容のうち、一部を抜粋してご紹介していきます。
病児保育:子どもが病気になった時でも預けられる訪問保育
共働きやひとり親世帯にとって、最も心配なのが仕事中に子どもを安心して預けられるかどうか。
さらに、たとえ預け先が見つかったとしても一般の保育園では、子どもが37.5℃以上の熱を出すと親は仕事を抜け出してお迎えに行ったり、仕事を休み自宅で看護しなくてはなりません。
遅刻や早退、欠勤により、職場を追われることさえあります。
子どもが熱を出すのはあたりまえ。
フローレンスHP
しかしそれで職を失う人がいる。
私たちはこの問題を訪問型病児保育という方法で解決していきます。
フローレンスでは、2005年より訪問型の病児保育を開始。
施設型と違い、自宅を訪れての保育であるため、子どもの負担も軽減され、送迎の手間もかからないとのこと。
2022年度には利用者が7,000世帯を超え、病児保育件数は累計80,000件以上と、業界最多を更新したそうです。
障害児保育:障がいのある子どもが安心して過ごせる保育所
今の日本では、医療の発達で体重500gの新生児が助かる一方で、増えた医療的ケア児の保育ケアが足りていないのが現状です。
そのため、今まで障害児の母親のほとんどは子どもと離れて働くことはできず、仕事を諦めるしかありませんでした。
2014年9月に東京都杉並区に開園した障害児保育園ヘレンは、日本で初めて「障害児の受け入れ」「長時間保育」「医療的ケア」のすべてを実現した保育園です。2022年現在、都内に5つの施設を展開しています。
ヘレンの他にも、「障害児訪問保育アニー」、「医療的ケアシッター ナンシー」など、障がいのある子どもとその保護者を多様な形でサポートしています。
フローレンスは日本初となる医療的ケア児対応の長時間保育を提供し、保護者の就労支援を行うとともに、レスパイト、学習支援のための支援サービスも運営しています。
フローレンスHP
医療的ケア児と呼ばれる障害児の長時間保育が可能な保育園を設置することで、働くことができる母親が大幅に増加。
障害を持つ子どもの母親の常勤雇用率はたった5%だったのが、わずか数年で「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」を利用した母親の常勤雇用率は88%へと向上したそうです。
養子縁組:赤ちゃん虐待死をゼロに!妊娠期から出産後までフォロー
安心・安全と言われるこの日本でも、赤ちゃんが2週間に1人も命を落としています。
その原因は、悲しくも「親からの遺棄・虐待」によるものでした。
性犯罪被害などの予期せぬ妊娠や親の貧困によって、妊娠を誰にも相談できずに孤立した女性が、自宅や公園のトイレなどで出産を迎えてしまうという現状があります。
生まれたばかりの赤ちゃんが、虐待によって2週間に1人命を落としています。
フローレンスHP
もう、そんな悲劇を繰り返したくない。
私たちは、赤ちゃんの虐待死をゼロにする解決策として「赤ちゃん縁組」に取り組みます。
そこで、同団体では2016年より「赤ちゃん縁組」事業を開始。
妊娠期に悩みを抱える女性の相談を受け、育ての親を希望する夫婦に子どもを託し、幼い子どもたちの命を守る活動を行っています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援先として「フローレンス」は信頼できる?3つのチェックポイント
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格・資金使途・活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
2004年、NPO法人「フローレンス」設立。
2012年に認定NPO法人の取得をして、現在に至っています。
フローレンスは、東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。
フローレンスHP
そのためフローレンスに寄付をされた方は、確定申告によって寄付金控除を受けることができます。
認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。
NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いでしょう。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
フローレンスの資金の使い方は、ウェブサイト上の会計報告で公開されています。
2022年度活動計算書によると、フローレンスの経常収益は約40億円。
その内、受取寄付金が17.8%、受取助成金等が42.2%、事業収益が29.8%、その他収益が10.2%でした。
支出は約41.5億円。
その内、会計上は事業費が90.9%、管理費が9.1%とされています。
ポイント3:きちんと活動しているか?
フローレンスは、病児保育や障害児保育、待機児童問題、さらには赤ちゃん虐待死問題、子どもの貧困問題などの分野で、社会問題を解決するための事業を行っています。
事業の一例としては、病気になった子どもの世話に保育スタッフを派遣、待機児童のための小規模保育園の開設、赤ちゃん縁組事業など。
具体的な事業内容は、「事業内容」で見ることができます。
「受賞歴・書籍・沿革」には、関連書籍情報が掲載。
「ニュース」では、代表の駒崎弘樹氏の連載記事、スタッフへのインタビュー記事、イベント情報などが発信されています。
SNSはFacebookとTwitterなどで各種情報を発信。
お子さんに障害があって、一般の保育園で受い入れが難しいと言われた親御さんはいませんか? 障害児保育園ヘレンでは様々な障害があるお子さんのお預かりを! 園の様子がわかる動画はこちら:https://t.co/yQIzGtpZVA
— 認定NPO法人フローレンス (@sprflorence) November 18, 2019
フローレンスに寄付するには?継続的に支援するマンスリーサポーター
月1,500円からの寄付で、マンスリーサポーターとして継続的にフローレンスの活動を支援することが可能です。
寄付金の使いみちや寄付金控除についても理解しておくと、安心して支援を始めることができますよ。
寄付はひとり親支援、障害児への保育提供などに
私たちの寄付は、同団体のさまざまな活動に利用されるようです。
- 病児保育:ひとり親家庭へ低価格での病児保育提供、子育て環境改善への活動など
- 障害児保育:障害児保育園開園費、送迎車購入、保育者研修費など
- 養子縁組:生みの親の産前の生活支援費・相談時の出張費、育ての親への研修費など
(出典:フローレンスHP)
所得税や一部の住民税など、寄付金控除の対象に
同団体への寄付は、寄附金控除の対象となるため、最大50%の寄付額が戻ってきます。
フローレンスは「認定NPO法人」のため、フローレンスに対するご寄付は「寄付金控除(税額控除)」の対象となり、確定申告を行うことで寄付金額の最大50%が税金から控除されます。
フローレンスHP
確定申告の際、毎年2月初旬に送られてくる「寄付領収書」が必要となるので、忘れずに保管しておきましょう。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
この記事では、フローレンスの活動や寄付する前のチェックポイント、寄付方法をご紹介しました。
他にも、さまざまな活動を行っている団体ですので、気になる方はWEBサイトをご覧になってみて下さいね。