(出典:WWFジャパンHP)
サブスクサービスを活用し、音楽や映画を楽しむ人がだんだん増えてきています。
毎月、決まった金額が引き落とされるので、都度支払う必要がないのが便利ですよね。
実は、寄付の世界にも「サブスク型」があるのをご存知でしょうか。
自動引き落としで、決まった金額を毎月お手軽に寄付できるシステムです。
本記事では、毎月定額で寄付できるマンスリーサポーター制度についてや、実際に寄付できる団体を紹介します。
目次
サブスク型の寄付?マンスリーサポーター制度とは
クレジットカードや口座引落などで毎月決まった額を寄付する支援者を「マンスリーサポーター」と呼びます(独自の名称を付けている団体もあります)。
寄付者自身で都度入金手続きをするのではなく、自動引落しで寄付が行える寄付のサブスクリプションモデルです。
月々1,000円や2,000円といった少額から選択でき、多くの場合は減額や増額も柔軟に受け付けています。
団体によっては「毎月〇〇円の寄付でできること」といった形で寄付によるインパクトを例示している場合も。
経済状況やどんな社会的効果をつくりたいかなど、個人の希望に合わせて金額設定できるのが嬉しいポイントです。
登録方法は、団体ホームページから名前や住所、クレジットカードや各金融機関の口座情報などのお支払い方法を入力し、毎月の寄付額を選択するだけ。
一般的なサブスクと同じく、一度登録すると毎月自動で引き落とされるので
「今月の振り込み忘れてた!」
「忙しくて銀行に行けない!」
ということもなく、簡単に寄付を続けられますよ。
また、寄付を受ける団体にとっては「中長期的な収入の予測を立てられる」というメリットもあります。
手軽に簡単に、そして団体からも喜ばれる方法で寄付を始めてみるのはいかがでしょうか?
寄付がスタディクーポンに。一人でも多くの子どもに教育のチャンスを(チャンス・フォー・チルドレン)
あらゆる状況に置かれた子どもたちへ、「スタディクーポン」を発行して支援を行っているのが、公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」です。

チャンス・フォー・チルドレンの発行する「スタディクーポン」は、経済的な困難を抱える子どもたちに配布されており、学習塾や習い事、体験活動などで使用できます。
クーポンは寄付で賄われており、2020年度は596名にクーポンを提供しました。
使用できるのは、以下のような教育活動で、子どもが自分で好きなものを選べます。
- 塾などの教科学習
- スイミング教室などスポーツ
- 音楽教室などの文化活動
- キャンプなどの体験活動
- 習字やそろばんなどの習い事
スタディクーポンを利用している子どもからのメッセージをご紹介します。
このクーポンに応募した理由は、家が母子家庭で母に負担をかけずに勉強を頑張りたかったからです。クーポンのおかげでその願いを叶えることが出来ています。
会った事も、見たこともない私に支援していただき、本当にありがとうございます。みなさんのおかげで自分の夢に一歩ずつ近づくことが出来ています。
チャンス・フォー・チルドレン2020年度年次報告書
子どもたちは、困難な状況に置かれながらも、チャンスをつかみ、夢を叶えるため、今も努力しています。
活動内容 | スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援 |
活動地域 | 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など |
支援対象 | 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども |
寄付の使途 | クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など |
運営団体 | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン![]() |
チャンス・フォー・チルドレンでは、「CFCサポート会員」という、毎月1,000円〜から継続的に寄付を行える会員を募集しています。

子どもたちに豊かな体験をプレゼントし、多様な形での支援を行いたい!という方は、ぜひ支援を検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
子どもが売られる世界に終止符を打つ。確かな実績を持つ団体をサポート(かものはしプロジェクト)
認定NPO法人の「かものはしプロジェクト」は、「子どもが売られない世界」を実現するために、「人身売買」や「児童買春」のような問題を解決する活動をしている団体です。


かものはしプロジェクトが活動をスタートさせたのはカンボジアです。
警察の研修支援とともに、人身売買や児童買春の主な原因である貧困問題を解決するため、職業訓練や収入向上の支援も行った結果、2012年には子どもが売られるケースがほとんど確認できなくなりました。
2018年にはカンボジアでの事業は終了しています。
その後、かものはしプロジェクトはインドでの活動を開始し、現在も支援を続けています。
以下は、実際にかものはしプロジェクトが支援している女性とのエピソードです。
カイラは、大人しく物静かですが、意思の強そうな大きな瞳が印象的な女性です。彼女は13歳のときにだまされて売春宿に売られ、15歳のときに村に戻ってきました。私が会ったとき、彼女は19歳になっていました。
カイラはこう言っていました。「無一文で帰ってきた私に、兄は『金を出せ』と言ってきました。渡すお金も無いので拒否するとひどい言葉でののしられました。村の人も私のいないところで私の悪口を言いました。」
(中略)
しかし、彼女はさらにこんなことを言っていました。「でも、ウマ(かものはしのパートナーNGOサンジョグの代表)と出会ったことで、私の人生は変わったの。カウンセリングの中で、私は何も悪くないし、けがれてなんかいないって思えた。また、同じような経験をした女の子たちが前を向いているのを見て、私もそろそろ前を向かなきゃと思うようになりました。」
かものはしプロジェクトHP
犯罪行為によって傷ついた女性たちが、かものはしプロジェクトの活動によって少しずつ回復し、前を向いて人生を歩んでいます。
さらに、「昔の私みたいな思いを、他の子たちにはさせたくない」と、被害者を励まし支える活動を行う女性たちも生まれているのです。
活動内容 | 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど |
活動地域 | インド |
支援対象 | 人身売買の被害にあった女性・子どもなど |
寄付の使途 | サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト![]() ![]() ![]() ![]() |
かものはしプロジェクトでは、毎月1,000円から寄付が可能な「サポーター会員」を募っています。
寄付されたお金は、被害者が権利を主張するための裁判支援や、被害者に寄り添うリーダーを育てるためのリーダーシップ研修に活用されています。



かものはしプロジェクトの理念に共感する方、女性たちの被害を減らしたいと思う方は、支援を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
世界最大規模の環境保全団体への寄付で、絶滅の危機にある動物を守る(WWF)
WWF(世界自然保護基金)は、世界中にネットワークを持つ世界最大規模の国際NGO団体です。
現在は世界の100カ国以上で環境保護活動に取り組んでいます。


WWFジャパンHP
WWFでは、4つの活動テーマを柱にし、幅広い活動を行っています。
- 地球温暖化を防ぐ
- 持続可能(サステイナブル)な社会を創る
- 野生生物を守る
- 森や海を守る
特に野生生物の保護に関しては、さまざまな地域で多数の生物が危機にあることから、世界中で活動を行っています。
2020年にWWFが行った、野生生物の保護に関する活動を抜粋して紹介します。
・2019年から2020年の初めにかけて、南米のアマゾン周辺や、オーストラリアで大規模な森林火災が発生。WWFは、日本を含む世界中で募金活動をおこない、集まったお金をWWFブラジル、WWFボリビア、WWFオーストラリアに送って、現地での消火活動や野生動物の救護などを支援しました。
・2020年1月~2月、極東ロシアにあるユダヤ自治州で、初めてとなる本格的なシベリアトラの調査を実施。約20頭が生息し、子どもも生まれていることを確認しました。数年前からおこなっている、人里に出てきたりして保護されたトラを野生に帰す取り組みが実を結んでいるようです。
・カワウソやトカゲ、サルなど、さまざまな野生動物が、ペットとして日本に密輸される事件が多発しています。そこで2020年6月、TRAFFICは、密輸ルートや手口、対象となる動物とその価格、摘発や処罰の現状などを分析した報告書を発表。その内容をもとに、日本政府に対策の改善を求めました。
WWFジャパンHP
このような規模の大きな活動であっても、これらを支えているのは個人会員などからの寄付や会費です。
一人ひとりからの寄付が大きな力になり、世界をよりよい方向に動かそうとしているのです。
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン![]() ![]() |
WWFへ毎月継続的に寄付を行う「サポーター会員」になると、約1ヶ月後に会員証が届きます。
さらに年に4回、野生動物や環境問題に関する会報誌「地球のこと」が送られてきます。



環境問題についてもっと知りたい、できるかぎり環境によいことに取り組みたい、という方には、WWFへの継続寄付がおすすめです。
ぜひ検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
今回は、月額で寄付が可能な団体を紹介しました。
いずれも、コツコツと草の根的な活動を続けている団体です。
月1,000円〜と気軽な支援が可能なので、興味のある方は少額から継続的な寄付を始めてみてはいかがでしょうか?
あなたの継続的な支援が、現地で活動する方々を支える大きな力になるはずですよ。