難民に寄付を届けるなら?シリアやロヒンギャ支援など、募金先NGO5選

2011年に始まったシリアの紛争以来、日本でも「難民」という言葉を耳にすることが多くなってきました。
「自分にできる支援をしたい」と思っても、「どの団体を、支援先として選べばよいのか?」「どんな違いがあるのか?」は、一般の方には分かりにくいかもしれません。

そこで国際的に有名なNGOから日本生まれの団体まで、難民を支援している団体とその活動を5つピックアップしました。

難民支援を専門に、世界135カ国で活動(国連UNHCR協会)

まずは、難民支援を専門に幅広く支援している国連UNHCR協会のご紹介です。

難民の中には、親とはぐれてしまい、一人で避難所で生活しなくてはならない子どもたちがいます。
中には国外にたった一人で逃れ、暴力や搾取に怯える者も少なくありませんでした。

南スーダンから命がけで逃れてきたスーザンさん(20歳)。
武装勢力に襲われた際に夫や娘とはぐれ、赤ん坊を背負ったまま3日間歩き、ウガンダ国境へたどり着いた。
「夫も娘も生きているかすら分からないのです」と顔をおおった。
認定NPO法人国連UNHCR協会WEBサイトより)

このような難民の人々に「緊急支援」と「自立支援」の両輪で支援を行っています。

同団体WEBサイトより

緊急支援では、食糧物資の支給や避難場所の提供を実施。
子どもたちが将来的に自立できるように、学校教育の促進や保護者への働きかけも行っています。

活動内容 緊急支援、障がい者支援、地雷対策、感染症対策、啓発
活動地域 アジアやアフリカ、旧ユーゴスラビアなど、これまで60を超える国や地域で活動
支援対象 UNHCRの活動支援のため、日本国内での広報・募金活動など
寄付の使途 UNHCRが実施する難民援助プログラムなど(緊急支援として水や食糧を支給する他、健康管理や学校教育など、長期的に生活全般を支える活動など)
運営団体 認定NPO法人国連UNHCR協会

同団体は国連の難民支援機関であるため、活動の規模が大きいのが特徴です。
支援対象者は約7,144万人、そこに約12,000人の職員が世界135カ国で従事しています。

団体の詳しい評判や信頼性など、気になる方は以下も参考にされてみてくださいね。

国連UNHCR協会の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

寄付方法は、都度の寄付加えて、「毎月倶楽部」というマンスリーサポート制度もあります。

また、遺贈や相続財産、お香典返しから寄付できる仕組みも用意されています。国連機関への寄付をとおして、「わたしも国際社会の一員!」という思いが強まりそうですね。

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子どもたち400万人に、食料や栄養治療など緊急支援(ユニセフ)

続いては、支援団体として誰もが知るユニセフのご紹介です。

難民支援のなかでも、子どもに対する支援に注力している団体ですよね。
緊急時には、栄養不足や不衛生な環境によって亡くなってしまう乳児や、教育を受けられない子どもたちも大勢います。
特に子どもたちは大人以上につらい状況におかれる傾向が高く、より迅速な支援が必要となってきます。

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れてから1年半。
40万人の子どもを含む73万人が避難する中で少なくとも6,000人の子どもたちは保護者を伴っていません。
ユニセフ公式サイトより)

そこで、重度の急性栄養不良である子どもたちの栄養治療、予防接種や保健ケアなどを行っているのがユニセフです。

ロヒンギャ難民支援では、120万人以上に支援を届けたそうです。
また、3,200人の病気の新生児の治療や、10万5,152人の生後0-11ヶ月の子どもへのワクチン投与を実施。
子どもたちを中心に栄養や保健、水と衛生などの緊急支援を行っています。

活動内容 医療・保健・衛生・教育など
活動地域 バングラデシュ、ガーナ、パキスタンなど世界190か国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会

同団体は世界の子どもに特化し、活動を行っているのが特徴です。
人道支援では、102か国で337の紛争や自然災害などの緊急事態に対応し、栄養支援として重度栄養不良の子どもを400万人以上を治療したそうですよ。

寄付方法には、月1,000円からのマンスリーサポートがあります。
また、「ロヒンギャ難民緊急募金」として難民支援に限定して寄付を行うとことも可能です。

ユニセフのマンスリーサポートについて、詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートに入会した3つの理由

「世界の子どもたちを食料や保健面などの緊急支援でサポートしたい」
このような方は、一度寄付を検討しても良いかもしれません。

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難民キャンプで失われる命を、医療で救う(国境なき医師団)

難民支援のなかでも、医療(命を救う)に特化したサポートを実施しているのが国境なき医師団です。
特に、難民キャンプでは清潔な食料や水を得ることが困難な状況にあります。
現地では感染症や栄養失調など、様々な課題に対応してきました。

下痢は、劣悪で過密なキャンプの環境が関係している。
難民の多くは、竹とビニールシートでつくった小さな住居に大家族で生活している。
(中略)また、こうした劣悪な環境は他の病気の原因にもなる。
上・下気道感染症、皮ふ病、原因不明の発熱など、検査をなかなか行えない難民キャンプの条件下で診断するのは時として難しい。
認定NPO法人国境なき医師団WEBサイト より)

このような難民キャンプ地や、自然災害の被災地や紛争など戦闘地域に医師や看護婦を派遣し、医療・人道援助を行っているのが認定NPO法人国境なき医師団(MSF)です。

同団体では他にも、外来診療や予防接種などの医療行為のほか、栄養食の提供や水・衛生環境の整備、心理ケアなど幅広く援助を実施しているそうです。

活動内容 難民キャンプ・紛争地域での治療全般
活動地域 イエメン、中央アフリカ共和国、南スーダンなど世界29ヶ国
支援対象 紛争による病気や怪我で苦しむ方たち
寄付の使途 コレラ治療、産後ケア、外科治療など
運営団体 認定NPO法人国境なき医師団日本

活動の特徴としては、医療に特化した支援を行っていること、医師や看護師など医療従事者を現地に派遣する形で実施していることが挙げられます。

MSFの詳しい活動内容や寄付の使いみちは、こちらも参考にしてみて下さいね。

国境なき医師団に「毎月の寄付」を決める前に調べた、リアルな活動現場と寄付金の使い道

寄付方法は、毎月の寄付と1回の寄付どちらも可能です。
ロヒンギャ難民支援以外にも、中央アフリカ・ナイジェリア・シリアの緊急支援など、様々な支援対象から支援先を選ぶことができますよ。

「世界の紛争地や難民キャンプで暮らす人々に医療を届けたい」
そう思われた方は、支援を行ってみてはいかがでしょうか。

緊急支援の現場へ届ける、日本発の国際NGO(難民を助ける会)

国連より身近な団体として、現地で支援活動している日本生まれの国際NGOが、難民を助ける会(AAR Japan)です。

AARは、トルコやスーダン、ラオスなど、さまざま地域の難民キャンプにスタッフが行き、緊急支援や感染症対策してなどを行なっている団体です。
インドシナ難民が問題となったころ、日本発の国際NGOとして1979年に設立されました。

AARは、災害や紛争が起こった際に直ちに駆けつけ、支援を届けるとともに、そこにとどまり、誰もが生命や生活を脅かされることのない社会づくりに取り組んでいます。
難民を助ける会サイトより)

AARは、政治・思想・宗教に偏らずに活動することを基本理念として、政府や国連などの公的資金にできるだけ依存しないように努めているそうです。

海外での緊急支援のノウハウを活かし、東日本大震災など、国内での被災地支援なども行っています。
さらに、支援活動への理解を促進するため、国際理解教育などの啓発にも取り組んでいます。

活動内容 緊急支援、障がい者支援、地雷対策、感染症対策、啓発
活動地域 アジアやアフリカ、旧ユーゴスラビアなど、これまで60を超える国や地域で活動
支援対象 難民等、災害・紛争・貧困などで困難な状況にある人々
寄付の使途 緊急支援をはじめとする現地での難民支援事業など
運営団体 NPO法人難民を助ける会(認定NPO法人)

AARでは、都度の寄付やマンスリーサポーターでの寄付だけでなく、さまざな手法を使って寄付を募っています。

  • ハガキや古本など家庭にあるものを寄付
  • ポイントやマイレージを寄付
  • ふるさと納税で寄付
  • チャリティグッズ購入(同団体サイトでの購入可
  • そのほか、「ファンドレイジングボランティア」を導入し、ボランティアによるチャリティイベントなども実施

幅広い寄付方法が用意されているので、お金での寄付だけでなく、自分の暮らしの延長線上で貢献できますね。

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日本に逃れてきた難民を、来日直後からサポート(難民支援協会)

難民がいるのは、海外だけではありません。

2017年には、19,623人が日本で難民申請を行いました。
しかし、認定されたのは20人。
日本では法的に難民と認められるためにはさまざまな壁があり、難民審査には平均3年かかるそうです。

そうした、日本に来た難民を支援しているのが、難民支援協会(JAR)です。

JARは、日本に逃れてきた難民を支援するために、難民保護の専門集団として、難民一人ひとりの来日直後から自立に至るまでの道のりに寄り添った活動をしています。

難民のように、支援が行き届きづらい人々を支援することは、JAR の事業の柱です。
しかし同時に、難民は支援されるだけの人ではありません。
支援を必要とする人はしっかりと支えられ、一方でそれぞれの持つ強みを活かして社会の一員となる、そのような未来を作ることを目指し、JAR は活動を展開しています。
難民支援協会サイトより)

決して難民の受け入れが進んでいるとは言えない日本で、「難民が新たな土地で安心して暮らせるように支え、ともに生きられる社会を実現する」というミッションのもと、活動されています。

JARでは、来日直後の保護から、難民申請のための法的支援、就労して生活するため支援まで、難民が日本での「生活者」になるまでを継続的に支援しています。

活動内容 法的支援、生活支援、就労支援、コミュニティ支援、政策提言・広報活動
活動地域 東京を拠点とした、全国各地
支援対象 日本で生活している難民
寄付の使途 日本で生活している難民への支援事業
運営団体 認定NPO法人難民支援協会

JARでは、都度の一般寄付に加え、「難民スペシャルサポーター」として毎月継続的に寄付する方法があります。
そのほかにも、バリューブックスを通じて本やDVDによる寄付や、チャリティラン&ウィークといったイベントも行ってます。

情報発信も積極的に行っているので、「日本にいる難民ってどんな人?」と思った方は、サイトをご覧になってみてください。

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