寄付を1000円以上するなら?海外への募金で控除も使える支援先4選

(出典:ロシナンテスHP

多くのNPOでは毎月1,000円以上の定額寄付で団体を応援できる「マンスリーサポーター制度」を設けています。

「1,000円からの寄付を始めたいけど、どの団体が良いの?」
「少額の寄付でも役立ててくれる団体に寄付したい!」

という方に向けて、海外で活動する団体の中で、控除も使える支援先4選をご紹介します。
寄付先の選定に役立ててみてください。

売春宿で売られてしまう女性や子どもを助ける(かものはしプロジェクト)

子どもや女性が売られ、無理やり売春をさせられる。
そんな悲しい出来事が今も世界では続いています。

売られた子どもたちや女性たちは、運よく救出されたとしても周囲からの差別や、トラウマ、HIV感染症など多重の苦しみを抱えることになるのです。

人身売買の被害者数が世界最大とされているインドで、子どもたちが売られる値段は「1人2万円」とも言われています。

一方で、売春業者が逮捕され、有罪になる確率はたった数パーセントだそう。

売る側にとって都合のいいビジネスであるがために、被害者の数は減らず状況は変わらないのだそうです。

かものはしプロジェクトは、そんな人身売買の課題解決のため「子どもが売られない社会をつくる」をミッションに活動している団体です。

かものはしプロジェクトHP

かものはしプロジェクトは現地パートナーと協力しながら、①被害者支援 ②裁判支援/法整備 に取り組んでいます。

売春宿から逃れた被害者に寄り添い支援するだけではなく、売春ビジネスを根本から終わらせることが最大の目的。
加害者を立件する裁判支援や法そのものを整備するための働きかけを行います。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

かものはしプロジェクトに寄付をすると、たとえば以下のようなことを実現できます。

  • 裁判支援を受けたサバイバーの数:191人
  • リーダーシップ研修を受けたサバイバーの数:211人
    (2021年3月末までの実績)
かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由

設立当初はカンボジアでの活動を行っていたかものはしプロジェクト。
地道な活動の結果、子どもを使う売春宿はほとんどなくなり、現在カンボジアでは「子どもが売られる問題はなくなった」と言える状態にまでなりました。

その経験を踏まえ、かものはしプロジェクトのHPにはこのような言葉が掲載されていました。

子どもが売られない世界は、つくれる

かものはしプロジェクトHP

「今も苦しんでいる子どもたちや女性のために、寄付を使ってほしい!」という方は、サポーター会員になることを検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「汚い水でも飲むしかない」地域に水と医療を届ける(ロシナンテス)

電気、水道、医療がない村。
そんな村がこの世界にまだあるという事実をご存知でしょうか?

最低限のインフラともいえる電気・水・医療がない地域に生きる人々は、不衛生な水を飲み、病気にかかったとしても充分な治療を受けられません。
結果、治療可能な病気で命が日々失われているのです。

このような地域に、「医療」を届ける活動をしているのがロシナンテスです。

ロシナンテスHP

ロシナンテスは村を回って診療を行ったり、診療所の建設を行ったりと文字通り「医療」を提供していますが、活動内容はそれだけにとどまりません。

汚れた水を摂取することが命を奪う感染症の原因になります。
清潔な水が手に入る環境を作るために井戸の整備等を行う、「水」を提供する事業も大切な活動の一つです。

活動内容 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など
活動地域 スーダン・ザンビアなど
支援対象 乳幼児とその母親・地域の村人など
寄付の使途 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等
運営団体 認定NPO法人ロシナンテス

ロシナンテスによると、月々の寄付は下記のような活動に使われるそう。

・1,000円 / 月 村の住民96人に手洗い等の衛生知識を学ぶ講習を実施できます
・3,000円 / 月 妊産婦さん43人に安心して出産するための施設を提供できます
・5,000円 / 月 村の保健医療を担うスタッフ3人を育成できます

ロシナンテスHP

※3年続けた場合の例

ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由

ロシナンテスは今支援している地域に医療が根付き、自分たちがその地域から離れることを目標としています。

「海外の医療に支援をしたい!」という方は継続的な支援を始めてみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「海外子どもスポンサー」になって子どもたちのこころと身体を守る(グッドネーバーズ・ジャパン)

学校へ行って勉強したり、給食を食べたり、友達と遊んだりする代わりに、家族のために働かなければならない子どもが世界には1億5,200万人存在します。

中には、過酷な労働環境のもと、健康や命を危険に晒しながら必死に日銭を稼ぐ子どももいることをご存知でしょうか。

グッドネーバーズ・ジャパンは、子どもの「こころ」と「身体」、両方の成長を見守る責任が大人にあるという信念のもと、労働を強いられている子どもたちをはじめ、国内外の子どもの支援を行うNGOです。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

一言で「児童労働」といっても、その背景には貧困、親の病気や失業、教育への無理解など複雑な要因が絡んでいます。

グッドネーバーズ・ジャパンは、児童労働を根絶するための啓発活動から、子どもたちの生活環境の改善、教育機会の提供、保護者の自立支援など、児童労働に関連するさまざまな課題に対し、多角的なアプローチを続けています。

その結果、労働から解放される子どもも少なくありません。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

グッドネーバーズ・ジャパンが行う子どもの「こころ」と「身体」を守る活動は、海外子どもスポンサーシップに参加することで応援ができます。

海外子どもスポンサーシップには2コースありますが、月1,000円から支援を始めたいなら「みんなの成長を見守るコース」をご検討ください。

みんなの成長を見守るコース(月1,000円〜)
7か国にいる子どもたちの成長を、子どもスポンサーのみんなで見守る

こちらのコースでは、グッドネーバーズ・ジャパンの活動地の7カ国から活動報告や子どもたちの成長の様子が写真付きの手紙で毎月届けられます。


「もう少しお金をかけて、一人の子どもをじっくりサポートしたい!」という方には「ひとりの成長を見守るコース」もおすすめです。

ひとりの成長を見守るコース(月4,000円〜)
途上国にいるひとりの子どもの成長を、一対一で見守る

こちらのコースでのスポンサーになると、1人の子どもと1対1の交流ができます。

特定の1人の子どもと手紙のやり取りができるほか、年に1度、その子どもから感謝の手紙と成長の記録が届くので、1人の子どもが寄付によってどのようなサポートを受け、どのように成長していくのかを見守れます

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問

自分の寄付が子どもの成長につながっている様子を実感したい方は、ぜひ海外子どもスポンサーシップを検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

学校給食プログラムが、子どもたちに栄養と希望を届ける(国連WFP)

世界では、未だ多くの子どもたちが慢性的な栄養不足に陥っています。

お腹を空かせたまま学校に行き、勉強に集中できない子どもが多く存在します。
また、家族の仕事や家事を手伝うため、そもそも学校に通えていない子どもも。

国連WFPは、子どもたちの健康的な成長や教育、貧困の解決のために学校給食支援を行っている国連機関です。

国連WFP HP

WFPが提供する学校給食は、朝食か昼食。その両方を提供する場合もあります。

学校で栄養価の高い食事を得られることで、子どもたちの栄養状態や健康が改善します

また、給食自体が親が子どもを通学させる動機にもなり、学校への出席率や就学率も上がるそうです。

空腹が満たされると、子ども自身の学習能力や意欲も増します。

教育は国の発展の基礎。

子どもたちが教育を受けることで、収入の良い仕事に就き、貧困を脱せられるだけでなく、その中からは将来の国を担う人材も出てくることでしょう。

学校給食が子どもたちにとっても、国にとっても希望となり得るのです。

活動内容 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など
活動地域 アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域
支援対象 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年)
寄付の使途 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援
運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)

WFPの学校給食プログラムでは、可能な限り現地の食材が給食に用いられます。

現地の農家とつながり、地域経済への貢献もしているのです。

過去2019年にWFPが学校給食を提供した国は59カ国に上ります。

しかし、国連WFPが目指すのは各国が自分たちの制度と仕組みを作り、自分たちの力で学校給食を実施できるようになること

これまで40以上の国がWFPからの支援を卒業し、独自で学校給食を実施し続けているそうです。(出典:WFP HP

そんなWFPの活動を、月1,000円からの定額寄付で支えてみませんか?

寄付は緊急支援や母子栄養支援など多岐の用途に使われますが、学校教育支援に使途を限定することも可能です。

月5,000円の寄付で、子ども1人に栄養たっぷりの学校給食1年分を届けられます。

国連WFPへの寄付で、世界から飢餓をなくす支援を始めた3つの理由

「食と教育の両面から子どもを支えたい!」という方は、WFPへの寄付をぜひ検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です


本記事では数々のNPOの中から、海外への支援に役立ち、さらに税控除も受けられる寄付先4選をご紹介しました。

マンスリーサポーターになるということは、その団体の仲間に加わることとも言えると筆者は思っています。
この記事を読んでくださった一人でも多くの方が、無理のない範囲で自分にできる支援をスタートしてくださることを願っています。

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