児童婚を終わらせたい!寄付で支援できる、女の子の権利を守る募金先3選

(出典:グッドネーバーズ・ジャパンHP)


18歳未満で結婚することを「児童婚」といいます。

その当事者になるのは男性よりも女性の方が圧倒的に多く、早すぎる結婚が未成熟な身体のままの妊娠・出産につながり、妊産婦の死亡リスクを高めています。

また、年の離れた結婚相手からの暴力や虐待を受けることも。

「児童婚はなぜ起こるの?」
「児童婚を終わらせるために、日本からできることは?」

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では児童婚の解決のために活動する支援団体を3つ紹介します。

児童婚の背景理解や、根絶のために私たちができることのヒントにしてみてください。

バングラデシュで「グッドダディ」が誕生。影響力のある父親を味方に(グッドネーバーズ・ジャパン)

アジアの最貧国といわれたバングラデシュは、児童婚を法律で禁止しているにも関わらず、世界でもっとも児童婚の割合が高い国のひとつです。

児童婚の原因には、社会的な慣習や、女性の社会的地位の低さなどがありますが、大きな理由のひとつには「貧困」があります。

「家庭が貧しいから娘を売る」というケースもありますが、実はすべてがそうというわけではありません。

家計が厳しく、十分な食事や教育を与えてあげられない親が娘のためを思って、娘を保護し、養ってくれる嫁ぎ先を見つけてくる場合もあるのです。

いずれにしても、子どもの結婚について決定権を持つのは多くの場合、花嫁の父親です。

そこでグッドネーバーズは、父親が児童婚に反対する味方になってもらえるよう働きかけ、娘が成人するまで結婚させないことを誓約する「グッドダディキャンペーン」をバングラデシュで展開しています。

(グッドネーバーズ・ジャパンHP)

このキャンペーンを通し、父親たちは女性や子どもの権利について学び、児童婚による娘への負の影響を理解します。

2019年に行ったキャンペーンでは、1,673人の父親が娘が子どものうちは結婚させないと誓い、「グッドダディ」に認定されました。


さらにグッドネーバーズは、児童婚のそもそもの原因である貧困を解消するために家族の生計向上支援も行います。

保護者に対して、農業研修、PC・裁縫のスキルトレーニング、マイクロファイナンスによる融資などを行い、収入を得られるようにサポート。
家計が改善すると、子どもたちを結婚させなくてすむようになります。


親の意識改革と生計の向上は、どちらも簡単にできるものではありません。
しかし、女の子たちを児童婚から守るためにできる確実な支援とも言えるでしょう。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・インドネシア・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 子ども・女の子の権利を守る啓発活動・文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

(出典:グッドネーバーズ・ジャパンHP


グッドネーバーズ・ジャパンでは毎月の寄付で活動を支援する「子どもスポンサー」を募集しています。

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問


複数の会員で複数の子どもを支援する「みんなの成長を見守るコース」は月々1,000円から。
一人の寄付で一人の子どもの成長を支え、一対一の支援ができる「ひとりの成長を見守るコース」は月々4,000円から寄付ができます。

ご自身の希望や状況に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

児童婚を根源から終わらせる。地域と協力して法律や社会規範にアプローチ(ワールド・ビジョン)

ワールド・ビジョンは70カ国以上で児童婚など、困難な状況に置かれている子どもたちのために活動する団体です。

地方自治体、宗教指導者、子どもたちと協力し、児童婚を禁止する法律を制定。

児童婚が法律で禁止されているにも関わらず、慣習や社会的な圧力により児童婚が良しとされている地域では、既存の法律が遵守されるよう働きかけています。

(ワールド・ビジョンHP)


たとえばアフガニスタンでは、宗教指導者に対して子どもの保護や子どもの権利についてのトレーニングを実施。
コミュニティが結束して、家庭内暴力や児童婚の根絶に取り組むことを目指しています。


宗教指導者を対象としているのには、下記のような理由があります。

  • 行政のシステムが崩壊し、法の支配が弱い地域でも、市民からの信頼と尊敬を得ている
  • 宗教的な集会など、子どもの保護の重要性を伝えられる場と機会を持っている
  • 児童婚について、家庭内で主な意思決定者となる男性に直接アプローチできる

 

トレーニングを受けた宗教的なリーダー達は、小規模な地域の集会の中で、学んだことをコミュニティのメンバーに共有します。
そうすることで、コミュニティ全体の子どもの保護に関する意識が向上するのだそうです。

結果的に、児童婚のリスクがコミュニティで共有され、児童婚の防止につながります。

実際に、宗教指導者や地域のリーダーが、9歳の娘の結婚を決めてしまった父親を説得し、婚約をとりやめたという例も報告されています。

(出典:ワールド・ビジョン 報告書

 
このような取り組みは、人口の多くがイスラム教徒であり、政府への信頼が揺らいでいるアフガニスタンの社会的背景をよく理解しているからこそ行えるものではないでしょうか。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 インド・インドネシア・カンボジア・スリランカ・タイなど
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子ども達
寄付の使途 子ども達の支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)


1日あたり150円(1ヶ月4,500円)からの定期的な寄付ができる、「チャイルド・スポンサーシップ」で、ワールド・ビジョンの活動や子どもたちの教育、親への収入向上をサポートできます。

入会キットなど届いた郵送物
チャイルド・スポンサーシップでの寄付、申し込む前に調べた3つの疑問


チャイルド・スポンサーシップに入会すると、支援する子どもたちの成長の様子がわかる報告書が届けられます。
また、サポートする子どもと手紙のやり取りができたり、活動現場を訪れる「支援地訪問ツアー」が開催されたりと、寄付の成果を実感できる機会も。

児童婚を終わらせるための、コミュニティに根付いた活動に寄付を検討してみませんか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

教育が開く可能性。女の子が自らの意思で未来を選択できる世界を(プラン・インターナショナル)

児童婚から発生する問題は、早すぎる妊娠、教育の機会の欠如、配偶者からの暴力・虐待など深刻なものばかりです。

一方で、周囲の大人、そして結婚する少女自身もその問題点を理解しないまま結婚してしまうケースが多く発生しています。

教育を通じて世界の女の子のエンパワーメントを進めるNGO、プラン・インターナショナルは地域に「女の子クラブ」を結成し、子どもの権利や児童婚のリスクを女の子自身が学ぶ機会を提供しています。

プラン・インターナショナルHP


たとえば、農村部で半分以上の女性が18歳未満で結婚すると言われているネパールでは、児童婚のリスクが高い8つの地域に女の子クラブを結成。

カースト制度上で低い地位にある女の子や、すでに結婚してしまった女の子などが集まり、子どもの権利、児童婚防止に関する法律や、児童婚を通報するシステムなどを学ぶトレーニングを行いました。

児童婚のリスクを知った女の子クラブのメンバーは、その後児童婚の根絶を求めるデモ行進や、戸別訪問を行うなど、地域の啓発活動の中心者に。
同世代の若者たちに自分が学んだ知識や経験を伝える役割を担っています。


トレーニングの参加者の中には、結婚を持ちかけられたものの、トレーニングで得た知識を元に両親を説得し、結婚を取りやめることに成功した女の子たちもいるそうです。


また、プラン・インターナショナルは少年に対しても多面的に活動しています。
男の子を巻き込むことで、男女間の理解が促進され、児童婚に反対する仲間が増えるのです。

(出典:プラン・インターナショナル ジャパンHP

活動内容 早すぎる結婚・人身売買・暴力や虐待などから女の子を守る、女の子への教育や職業訓練などによるエンパワーメント
活動地域 ネパール、カメルーン、ベトナムなど
支援対象 途上国の女の子
寄付の使途 女の子の能力強化、大人へのジェンダー平等・子どもの保護に関する研修など
運営団体 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン


プラン・インターナショナルへの寄付は、特に女の子が直面している課題解決のための活動に寄付する「ガールズ・プロジェクト」(月々1,000円〜)と、女の子への教育に加え、地域全体への支援を行う「プラン・スポンサーシップ」の2つから選べるようです。

「女の子自身の可能性を開く活動に寄付したい!」という方は寄付を検討してみてはいかがでしょうか。


この記事では、世界の「児童婚」の問題解決のために活動する募金先NPOを3つご紹介いたしました。

「自分が選んだ相手と、お互いに良いタイミングで結婚する」

そんな当たり前の選択肢が与えられない女の子が、世界にはまだ大勢存在します。

女の子が自分の将来や可能性を結婚のせいで諦めることがないよう、寄付という形で応援してくれる人が増えることを願っています。

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