「家にUNHCRのスタッフが訪問してきて、募金のお願いをされた」
「UNHCRから寄付が必要といった旨が書かれた、郵便物が届いた」
そんなあなたのために、UNHCRへの寄付を決める前、これだけは押さえておきたいポイントをまとめました。
目次
こんな勧誘されたけど大丈夫?口コミを調べました
UNHCRの募金勧誘を受けた方による、SNS上の口コミを紹介します。
怪しい?疑問の声
国連のUNHCRってところが寄付してくださいって訪問にきた。
— 伊良波様 (@queeniraha) February 16, 2020
月2000〜でもみたいなこと言われて、ちょっと余裕がなくて…
と断ったら玄関に置いてるベビーカーを指差して、
「これちょっと高くていいやつですよね」って言われて怖かった
ベビーカー貰い物だし、しかもA型ベビーカー にしたら安い奴だわ
(出典:戸別訪問で寄付をお願いされた方 – Twitter)
UNHCRから死んだばあちゃん宛にDMきて寄付お願いしまーすって言われたけど、1000円以上だし、なんか色々怪しい
— ななみん^4 (@nnnnnamin0727) November 10, 2019
(出典:故人宛に郵便物(DM)が届いた方 – Twitter)
個人情報といえば、UNHCRさんの街頭「定額募金」の活動、活動自体は理解してるし、いい試みなんだけど決済情報を手書き(しかも現地で)ってのがすごく抵抗、クレカ情報を路上で記載するってのは、ちょっとなぁ…
— こてつ(ONO,Tetsuo) (@g_plains) October 31, 2014
(出典:街頭で定額募金を勧誘された方 – Twitter)
ポジティブな評判
国連難民サポーターに申し込みした✌️
— ピョン吉 (@pyonkichi0307) February 4, 2020
お金持ちじゃないから毎月の募金額も多額ではないが💦
自分も色んな人に助けられたから
今度は助ける側に回れる様にと行動してみた pic.twitter.com/NrhqkDfk7f
(出典:国連難民サポーターに申し込んだ方 – Twitter)
アウトレットにお買い物に来たはずが、服を買わずに、国連難民サポーターになって、毎月寄付することに決めた。 「ようこそ難民」とか「難民になったねこクンクーシュ」とか読んだり読み聞かせしたりして、子どもに伝えることはできていたけど、他にも何かできないかと思っていたので。
— えびっちぃ (@zulD1IeyE4w3DpA) November 2, 2019
(出典:街頭で寄付を申し込んだ方 – Twitter)
親になってから国連難民サポーターとかのCMがもうぐいぐい刺さる⋯
— うーろん@1y2m (@u_ron77) December 18, 2019
仕事復帰したら寄付する。。
(出典:広告に胸を打たれる方 – Twitter)
これらの勧誘についてUNHCRの公式声明は?
国連UNHCR協会のHPに、募金勧誘に関する注意書きが掲載されていました。
現在、当協会ではご家庭への個別訪問を行い、難民問題の最新状況のご案内とご寄付のお願いをさせていただいております。
国連UNHCR協会HP
ホームページや街頭のキャンペーンなどでも広く難民問題を知り、ご支援いただくための活動を行っておりますが、急増する難民の数に対して国内の難民問題の認知度は十分とは言えず、(中略)このような活動を行っております。
専用のフリーダイヤル(0120-937-067/平日11:00〜18:00)も設置されていました。
実際に勧誘を受けて不安を感じた方は、お問い合わせされてみてはいかがでしょうか。
さらに詳しくUNHCRの評判を知りたい方は、以下もご参考になさってみてください。
国連UNHCR協会の実態は?団体概要をチェック
上述したような口コミがあるなか、UNHCRは寄付先として信頼できるのか、団体概要と寄付金の流れを調べました。
世界約135カ国で、約7,480万人を支援する国連機関
UNHCR(国連難民高等弁務官/ United Nations High Commissioner for Refugees )は、1950年12月14日に設立された、難民問題を専門とする国連機関です。
UNHCRは、人道危機によって生活が脅かされた何百万もの人々を支援しています。
国連UNHCR協会HP
人々が紛争によって故郷を追われるかぎり、いつ、どこであっても、彼らの権利と安全を守るため、命を守り、援助を届けるため、彼らの尊厳と希望を取り戻すために、UNHCRは活動を続けます。
スイスのジュネーブに本部があり、約12,000人の職員が世界約135カ国で、紛争や内戦などの影響により祖国を追われた人々に毛布や食料など支援物資を供給したり、避難地域での自立をサポートしたりといった活動を行なっています。
日本からの寄付は、スイスのUNHCR本部へ送られる
こうしたUNHCRの活動を日本人に広報したり、募金を募ったりといった役目を担っているのが、UNHCRの日本窓口「認定NPO法人国連UNHCR協会」です。
団体名 | 認定NPO法人国連UNHCR協会 |
設立 | 2000年10月 |
住所 | 東京都港区南青山6-10-11 ウェスレーセンター3階 |
代表者 | 田中明彦(理事長) |
電話番号 | 0120-540-732(平日10:00〜19:00) |
2018年に国連UNHCR協会に集まった寄付金は約36億円、そのうち91%が個人の寄付者によるものとのこと(出典:国連UNHCR協会HP)。
私たちの寄付は、国連UNHCR協会から一旦UNHCR本部に送金されます。
各国に設置されたUNHCR事務所による支援計画を元に、配分割合を決定。
難民の方々への実際の支援活動に使われることとなります。
ご寄付でできることー国連UNHCR協会HP
さらに詳しく財務・会計報告を知りたい方は、こちらもご参考になさってください。
寄付をする前に最低限チェックしたいポイント
国連UNHCR協会に「毎月の寄付」を検討されている方のために、これだけは押さえておいていただきたいポイントを3つ解説します。
ポイント1:寄付金控除の対象になる(確定申告必須)
国連UNHCR協会への寄付は、所得税や一部の個人住民税(東京都民税&港区民税)などで税制優遇の対象となります。
たとえば東京都港区にお住いの鈴木さんが月3,000円(年36,000円)寄付したとすると、
- 所得税:(36,000-2,000)×40%=13,600円
- 住民税:(36,000-2,000)×10%=3,400円
計17,000円の控除が受けられるので、実質負担する金額は月1,583円(年19,000円)です。
同じように都内で港区以外にお住いの方は月1,753円、東京都以外にお住いの方は月1,866円と、節税メリットがあります。
領収書はいつ発行されますか?
国連UNHCR協会HP
毎年1月末頃に前年度(前年1月1日~12月31日)に受領した「毎月のご寄付」のご寄付をまとめた年間領収証をお届けしております。
寄付金控除は年末調整では申請できないので、確定申告が必須となります。
その際、領収書が必要となるので、大切に保管してください。
ポイント2:やめる時は、WEBフォームか電話で連絡
毎月の寄付を始めても、いつでも解約は可能です。
ご都合による中止、あるいは金額の変更は可能です。
国連UNHCR協会HP
0120-540-732(通話料無料)または 03-4366-7373 [平日10時~19時]、もしくは「 毎月寄付の金額・寄付方法の変更、解約 」ページより当協会までご連絡ください。
ただUNHCRに限らず、毎月の寄付は無理なく、続けることが肝心です。
できるだけ少額から始めて、その後のコミュニケーションなどから信頼できる団体だと感じられたら金額を増やすくらいの心持ちでいるのがおすすめです。
ポイント3:寄付額は月1,000円以上、500円刻みで設定
毎月の寄付は1,000円以上、500円単位の任意の金額で設定することができ、送金方法はクレジットカードもしくは口座引き落としから選べます。
1年間寄付を続けると、たとえば以下のようなことが実現できます。
- 1日100円(月3,000円):避難先でも学校教育が受けられる教科書48人分
- 1日150円(月4,500円):自然環境が厳しい中で必要不可欠な保温性の高い毛布78枚分
- 1日400円(月12,000円):暑さや寒さ、風雨から家族を守るテント2張
(出典:国連UNHCR協会HP)
1日150円なら、外出先で何気なく飲み物を買うのに使っているような金額ですよね。
そのお金で温かい毛布が78枚も届けられると考えれば、寄付を継続するモチベーションになるのではないでしょうか。
ここまでUNHCRの口コミ、団体概要、寄付する前のポイントを解説して参りました。
「困っている難民の方々のために、今できることをしたい」
そんな風に感じていただけたら嬉しいです。
ぜひできる範囲で、始めてみてください。
難民の方々も、あなたも、幸せになれる寄付ができることを心から願っています。