なぜ人は寄付をするの?8つの理由や寄付のメリット/デメリットを紹介

【2024/11/22 更新】

「寄付には興味があるけれど、実際にどんな効果があるのか、何から始めるべきかわからない…」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では、寄付を通じて得られる8つのメリットを詳しく解説します。

例えば、寄付がどのようにして社会や生活にポジティブな影響を与えるか、そしてあなた自身にどんな充実感や喜びをもたらすのかなど、寄付ナビ独自の視点でご紹介します。

この記事では、以下の項目を通じて、初めて寄付を考える方に参考になる内容となっています。

  1. 寄付をする理由
  2. 寄付をするメリット/デメリット
  3. 寄付に関する基礎知識
  4. 寄付に関する質問

この記事を読むことで、寄付が身近な選択肢となり、行動に移すためのきっかけが見つかれば幸いです。

目次

人が寄付する8つの理由

まずは寄付する人はどのような理由で寄付をしているのかを8つ紹介します。

理由1:大変な状況にある人を知ったため

厳しい境遇にいる人のことを想い、居ても立ってもいられなくなって寄付をする、というケースです。
日本人にとって最も身近な寄付のタイミングは天災が起こった時ではないでしょうか?

他にも、貧困にあえぐ子どもの写真や動画をたまたまネットで見かけて寄付した、という方もいます。

理由2:社会に貢献している、という名誉のため

これは、実業家や資産家に多いイメージではないでしょうか。
例えば企業がCSRの一環として、非営利団体に事業支援や資金支援を行うのも、これに当てはまります。

お金を稼ぎながらも、得たものを社会に還元するためにお金を回しています、という名誉のために寄付をする方もいらっしゃいます。

理由3:節税するため

事業などを通じて利益が出た時に、どうせ税金として納めるのであれば、より使い道の分かりやすい寄付に充てたいという方は少なくありません。

私もわずか1000円や2000円でも、確定申告すれば節税対策になるのだろうか?と考えました。
(中略)それ目的ではないにしても、寄付して確定申告することによって、いろんな影響があるなら確定申告したいのですが、、

寄付の確定申告について調べている方

仮にそれが個人の方であっても、寄附金控除を活用することで、寄付金の半分くらいが戻ってくることも。

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節税目的とはいえ、寄付をしない方がもちろん支出は少なく済みます。
しかし、その人にとって価値のあるお金の使い方で、且つ税金面が有利になるのであれば強いインセンティブとなり得ます。

理由4:毎年のことだから

例えば日本赤十字社が毎年募集している「歳末たすけあい」。
特筆するような理由はないけれど、毎年やっているから今年もやる、という方は多いのではないでしょうか。

毎年恒例となりうるような寄付は他にも、「誕生日寄付」「記念日寄付」「クリスマス寄付」なども当てはまります。

理由5:過去の自分を救うため

自分がその社会課題において、かつては支援を受ける側だった場合、寄付をすることで過去の自分を支援しているとも言えます。

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過去の件のお礼なども含めて、今回はしっかりと寄付をしたいと思います。

(中略)初めてなのでわからないことばかりですが、小さい額でもお礼を兼ねてしっかりと寄付したいです。

台湾地震への寄付を検討している方

「過去の自分と同じ境遇にある人を助けたい」「同じような辛い想いを次の世代にさせたくない」そんな気持ちが寄付を後押しします。

このケースはその人なりの深いアイデンティティと結び付くこととなります。

理由6:欲しい未来をつくるため

寄付をするということは、こうなってほしいと願う社会に対してお金を投じることでもあります。

例えば医療系のNPOであれば世界中に医療インフラが届く未来、教育系のNPOであれば子どもたちの学びの機会が平等に提供される未来、それらが実現されることが寄付のリターンになります。

自分なりの想いを持って寄付をすることで、社会に対する意思表示にもなります。

理由7:自分にできないことをやってくれているから

例えば紛争地帯に医療支援を届けている現地のスタッフは、自らの命を省みず、身を挺して傷付いた人々を助けています。

私たち日本人が、その場所に行くためには相当な覚悟がいるでしょうし、決して誰にでもできる仕事ではありません。

せめて自分はお金という形でも支援を届けたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

理由8:寄付者が幸せになるため

寄付は、寄付者自身にも大きな幸福感をもたらします。以下2つのポジティブな影響について紹介します。

寄付で得られる幸福感と満足感

「金銭的な豊かさが幸福をもたらす」という考え方もありますが、実際には「他者のためにお金を使うこと」が寄付者の幸福度を高めることがわかっています。

特に、自分の支援が社会や誰かの生活に貢献していると感じることで、心の中に満足感や幸福感が生まれます。

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寄付がもたらす精神的な豊かさやスピリチュアルな影響

寄付をすることは、寄付者に「精神的な豊かさ」を与えます。自分の資源を他者のために使うことで、心が満たされ、心のバランスが整います。

また、寄付を通じて他者とのつながりや、社会との一体感を感じることで、寄付者は感情的に安定しやすくなります。

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寄付するメリットとデメリット

寄付は社会貢献の一環であり、多くの人が何かしらの形で行っていますが、その一方で寄付を始める際に不安を感じる人も少なくありません。

ここでは、寄付を行うことで得られるメリットと、寄付に伴うデメリットについて具体的に解説します。

寄付するメリット

社会への貢献と充実感

寄付は、地域社会や世界中の困難に立ち向かう人々を支援することで、社会貢献の喜びや達成感を得ることができます。

特に、子ども支援や環境保護など、自分が関心のある活動を行う団体に寄付することで、社会に役立つ実感が得られるでしょう。

税金控除の対象になる

多くの認定NPO法人や公益財団法人への寄付は、確定申告を行うことで寄付金控除を受けられる場合があります。

これにより、寄付金の一部が税金から還付され、結果的に金銭的な負担を軽減できることがメリットの一つです。

詳細な税制優遇措置については、国税庁の寄付金控除制度に関する情報をご参照ください。

自己成長や新しい視点の獲得

支援活動を通じて、寄付先の活動や課題に触れることで、自分自身の視野が広がり、社会課題について深く理解できるようになります。

また、寄付による支援先とのつながりが生まれることで、自身の成長や新たな価値観の発見にもつながります。

ポジティブなイメージ形成

個人にとっても、企業にとっても、寄付を行うことは他者からの信頼や好印象を得る機会でもあります。

企業の社会貢献活動として寄付を行うことで、ブランドイメージの向上や社会的信用の獲得に役立つ場合も多く、ビジネスの観点でも価値が認められるケースがあります。

寄付するデメリット

経済的な負担

寄付は基本的に自己資金で行うため、経済的な負担がかかります。継続的な支援を望む場合には、無理のない範囲で計画的に行うことが重要です。

また、寄付金が税金控除対象であっても、控除額以上の支出が発生することに留意する必要があります。

透明性や信頼性の不安

寄付先の団体がどのように資金を運用しているかは、団体の透明性や信頼性によります。支援先の運営実態が明確でない場合、不安を感じることも少なくありません。

寄付を行う際には、団体の実績や運営体制、資金の使い道を事前に確認することが大切です。

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期待した成果が得られない場合がある

寄付による支援の成果がすぐには見えないこともあります。

特に、社会問題の解決には時間がかかるため、すぐに成果を実感できないこともデメリットの一つです。長期的な視点で支援する意識が必要になります。

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感情的な影響

社会課題や困難な状況に直面している人々の現実に触れることで、感情的に影響を受けることもあります。寄付を通して悲しい現実に気づき、無力感を感じることもあるかもしれません。

そのような場合には、支援を通して自分ができる範囲で貢献していることに目を向けることが重要です。

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寄付には社会貢献や自己成長など、得られるメリットがたくさんありますが、一方で経済的な負担や信頼性の確認といったデメリットもあります。

どちらの側面も考慮し、自分にとって無理のない方法で寄付活動を続けることが大切です。

寄付に関する基礎知識

寄付とは?

寄付とは「お金やモノなどを、非営利団体や学校・個人などに、無償で提供する」ことです。
災害の際に被災者にお悔やみや応援の気持ちを込めて送られる義援金も寄付の一種ですが、寄付は団体の活動のために提供されたものを指すことの方が多いです。

寄付によるメリット

寄付をすることで、私たちは社会貢献に携わり、他者のために役立っているという心理的な満足感や幸福感を得ることができます。

研究によると、他者への寄付や支援を行うと、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、ポジティブな感情が高まることが分かっています。

また、寄付を通じてコミュニティや世界とのつながりを感じることで、社会との一体感や自己肯定感が向上することもメリットです。

お金による寄付の方法

大きく、マンスリー・サポートと呼ばれたりする継続的な寄付と、都度の寄付に大別されます。
継続的な寄付があることで団体は収入の見込みを立てやすくなり、活動に長期的な視点で力強く取り組むことができます。継続収入が大切なのは家計も同じなのでイメージしやすいですよね。

一方で、都度の寄付は災害などの際に極めて重要です。

継続的な寄付と言うと、心理的なハードルを感じられるかもしれません。
しかし、団体が取り組む社会課題の解決をサポートするためにとても有効な手段であることに加えて、送られてくる年次報告書などを通じて、寄付の使途を確認したり、成果を実感できるといった大きなメリットもあります。

解約・退会はいつでも可能ですので、ぜひ毎月の家計の中で無理のない範囲で継続的な寄付を始めることを考えてみてください。

不用品寄付

不要になった衣類や家具、家電製品などを寄付することも、資源の有効活用として社会に貢献する方法の一つです。

ただし、団体によって受け付けている不用品の種類が異なります。例えば、衣類を受け入れている団体もあれば、家庭用品などを求めている団体もありますので、事前に公式ホームページで詳細を確認することが重要です。

各団体の募集内容を確認し、自分の寄付が最も効果的に活かされる形で届けられるようにしましょう。

寄付金控除

個人が認定NPO法人や公益法人などに寄付する場合、確定申告をすることで寄付金控除を受けることができます。税金が「戻ってくる」とも言える点で、ふるさと納税にも似ていますね。

例えばあなたが、月1,000円、年間12,000円を認定NPO法人に寄付する場合、減額される税金は以下の通りです。

所得税:(12,000 − 2,000)× 40% = 4,000円

毎月の実質負担額は667円です。
さらにお住まいの自治体によっては住民税も最大10%減額されます。

寄付金控除とは?“節税”できる金額の計算方法から、対象の税金・団体の見分け方まで5分でチェック

よくある質問

寄付先のおすすめや団体への寄付について、よくある質問をまとめました。

どのような基準で寄付先を選べばいいですか?

寄付先は、団体の透明性、実績、活動内容が明確で、自分の価値観や支援したい分野と一致している団体を選びましょう。公式サイトや認定NPOの情報を確認するのも有効です。

寄付したお金はどのように使われますか?

寄付金は主に活動資金や運営費として使われますが、団体によって具体的な用途は異なります。団体の年次報告書や会計報告書を確認すると良いでしょう。

寄付した金額は税制上の優遇を受けられますか?

税金控除の対象となる寄附金について、公益社団法人および公益財団法人、社会福祉法人、認定NPO法人などに寄付を行うと、税金控除の対象となります。「控除の対象となる寄附金」については国税庁のHPに記載されています。

NPO法人に関しては、そのすべてが対象となるわけではなく、所轄庁の認定を受けた認定NPO法人(または特例認定NPO法人)が対象となります。認定NPO法人は「内閣府NPOホームページ」で検索可能です。

毎月の継続寄付と一度きりの寄付の違いは何ですか?

毎月の寄付には、団体にとって大きなメリットがあります。入金タイミングや金額が予測できるため、長期的な活動計画を立てやすくなる点です。また、使途が固定されない寄付であれば、その時点で最も必要な用途に活用できるため、柔軟性が高いという特徴もあります。

したがって、少額であっても毎月継続する寄付は、安定した支援につながり、大きな効果が期待されます。

寄付先の団体の信頼性はどう確認できますか?

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてください。

寄付をやめたいときはどうすればいいですか?

寄付をやめたい場合は、団体に直接連絡し、停止手続きを行います。通常、公式サイトに設置されているフォームやメールアドレスから解約手続きできます。

物品寄付やボランティアも支援として有効ですか?

はい、有効です。物品寄付やボランティア活動は、団体の運営や支援活動を物資面や人的サポートで助けることができます。団体のニーズに合った形で支援を選びましょう。

少額でも、寄付を始めてみよう

私も日常的に寄付を行う者として、オススメの寄付方法は「少額から寄付会員になって毎月継続的に」寄付することです。

口座引き落としで無理なく続けられるので、1年、2年と続けていくうちに、自己肯定感の向上にも寄与していると感じます。

もし寄付先に迷ったら、以下も参考にしてください。

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