「寄付するとお金持ちになれる?」収入の1割を寄付している私が感じたウソホント

「お金持ちは下積み時代から収入の1割を寄付してたってホント?」
「そもそも寄付できるのはお金持ちだからでしょ?」

こんな疑問をお持ちのあなたへ、寄付を習慣にしているお金持ちの実例と、収入の1割を寄付し続けている私の体験談をご紹介します。

寄付を習慣としている世界的な大富豪の事例

巨億の富を得ながらも、慈善活動に励むお金持ちを3人ご紹介します。

石油王「ジョン・ロックフェラー」

1人目はアメリカの石油会社スタンダード・オイルの創業者、ジョン・ロックフェラーです。
物価の変動を加味すると、アメリカ史上最大の資産家と言われています。

彼は熱心なキリスト教信者でもあり、「得られる全てを得て、可能な限り節約し、全てを与えなさい」という教えを守り、若い頃から教会に収入の1割を寄付していました。
事業が軌道に乗るのに比例して、献金額も膨れ上がっていくこととなります。

55歳で病に倒れてからは慈善事業家として生きることを決意し、教育・医療・芸術などの多様な分野に私財を投じていきます。
その一部をご紹介すると、

  • 一般教育委員会の設立
  • ロックフェラー財団の創設
  • ロックフェラー医学研究所の設立
  • 数千もの教会の建築
  • ニューヨーク近代美術館の建設

(出典:世界一の慈善事業家 ジョン・ロックフェラー – H&K Global Connections Inc.)

晩年はどこに行っても子供に5セント玉を「5セントと思って侮ってはいけない、これは1ドルの年利なんだ」という言葉を添えて、プレゼントしていたそうです。

投資家「ウォーレン・バフェット」

2人目は世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイCEOのウォーレン・エドワード・バフェットです。
地元ネブラスカ州オマハを本拠地にしていることから「オマハの賢人」と呼ばれています。

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツと世界長者番付に名を連ねています。
2010年にビル・ゲイツと「ギビングプレッジ」という寄付推奨活動を始めたことからも、資産家による自発的な寄付が大切だと考えているのでしょう。

バフェットの寄付は“ハンズオフ”型。
信頼できる人物に、富を一元信託する。
バフェットは資産の99%を寄付すると宣言しており、83%はゲイツ財団へ、残りは一族のもつ4つの財団へ投じる。

資産の半分以上を寄付する「ギビングプレッジ富豪」20人 – Forbes JAPAN

自らとランチをする権利をオークションにかけるのが毎年の恒例で、2018年は234万5678ドル(約2億5000万円)で落札されました。
落札金は全額、慈善団体に寄付されています。

実業家「渋沢栄一」

2024年から1万円札の肖像として使用される、日本資本主義の父といえば、渋沢栄一です。
第一国立銀行、東京瓦斯(ガス)、東京海上火災保険など、500以上の企業の立ち上げに携わりました。

著書『論語と算盤』で提唱しているのが、彼の信念でもある道徳経済合一説です。

富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。
正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。

『論語と算盤』

国を豊かにするために、富を独占せずに還元することを大切にしていました。
社会貢献活動にも熱心で、関東大震災後の復興には大震災善後会副会長となり、寄付金集めに奔走したと言われています。

アメリカのお金持ちが寄付に積極的になる2つの理由

日本とアメリカの寄付税制・寄付文化を比較して解説します。

理由1:節税メリットが大きい

アメリカでは寄付金の税制が国と州で広く設定されていて、特に個人の寄付金控除は優遇されています。

日本とアメリカの寄付税制比較

日本 アメリカ
控除金額の上限 (寄付金-2,000)×40% 所得の50%まで
控除の繰越 不可 5年

(出典:寄付白書2017を元に筆者作成)

寄付しない方が税金を考慮したとしても、支出が少なくて済むのは日米で変わりません。
が、その一部を税金が肩代わりしてくれるなら、十分な動機になり得ます。
社会問題を国任せにせず、民から民へお金を流す動きが日本より活発になるのも頷けます。

理由2:文化的・宗教的な背景

各国の統計によると、2016年の一人当たり年間寄付平均額、日本は27,013円に対し、アメリカは1,155ドル(約12万5,000円)です。

寄付者率はチャリティエイド財団によれば、同財団が行った独自のインタビュー調査の直近1カ月後にチャリティ団体に寄付をした人の割合は、アメリカ63%、イギリス69%、韓国 35%、日本23%だった。

寄付白書2017

宗教的な観点からも、前述したジョン・ロックフェラーのように「お金持ちが貧しい人に分け与えるべき」というノブレス・オブリージュ(貴族義務)の考え方があります。
収入の1割を寄付するのも、元は旧約聖書に書かれている律法に由来しています。

こうした背景からも、生活の中で習慣的に寄付する文化がアメリカは比較的根付いている、と言って差し支えないでしょう。

日本人の私が「収入の1割寄付」を2年続けて分かったこと

特定の信仰心もない私が、寄付を始めた時の体験をお話しします。

きっかけは、仕事の悩み

当時、証券会社の営業マンだった私は、自らの未熟さ故に、仕事に社会的な意義を見出せなくなっていました。

  • なんとかして自分の仕事と社会を接続したい
  • 自分が社会の役に立っている実感を得たい

そんな気持ちで一杯一杯になっている時に「成功者は若い時から収入の1割を寄付していた」ことを知り、藁にすがるような思いで寄付を始めました。

当時の手取り月収は24万円ほどでしたので、毎月2万4,000円を寄付することに。
新卒社会人にとって2万4,000円は大金です。
初めて振込で寄付した時は、緊張で手が震えたのを今も鮮明に覚えています。
(当時はNPOに明るくなかったので寄付先は赤十字でした)

与えることに喜びを見出せるように

それでも毎月寄付を続けていると、徐々に感情の変化が現れました。
最初は義務的な寄付でしたが、気付けばお給料日に郵便局まで寄付を振り込みに行くのが「自分には必要以上のお金があることの確認」になっていました。

社会に富を還元していくのが習慣になると、

  • 自分の才能や能力も社会に還元したい!
  • もっと、この寄付の喜びを伝えたい!

気付いた時には私はもう証券会社を辞めて、寄付を募る側の仕事を始めていました。

おすすめは「収入の1%」

私のケースは収入の1割を寄付するのが、ある種のショック療法のようなところがあったかもしれません。
しかし、一般の方にとって、収入の1割はあまり現実的ではありません。

ここまで読んで下さったあなたに是非おすすめしたいのが「収入の1%寄付」です。
月収が30万円の方であれば、毎月3,000円です。
飲み会1回分と思えば、不可能な金額ではないのではないでしょうか。

毎月クレジットカードで寄付する「マンスリーサポーター」、9年間続けて分かったこと

寄付の方法は、振込よりもクレジットカードの自動引き落としがおすすめです。
寄付のし忘れもなく、通常の決済と同様にポイントの還元も受けられます。

弊サイトでは、分野も規模も異なる、多様なNPO/NGOをご紹介させて頂いております。
ぜひ他の記事もご参考にしてください。
お気に入りの寄付先が見つかり、寄付を好きになってもらえると嬉しいです。

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