人道支援の活動に、寄付を届けるには?日本発のNGO・援助団体3選

(出典:シャンティ国際ボランティア会HP

「人道支援の活動」と聞いて思い浮かべるのは「紛争や災害、飢餓や難民」といった活動。

主な活動団体で言えば、ユニセフや国境なき医師団など国際的なNGOの活躍を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
でも実は日本発のNGOでも、積極的に効果的な活動をしている団体があります。

今回はそんな人道支援に特化した日本発祥の団体を3つピックアップしてご紹介します。

人身売買の被害にあった、女性をサポート(かものはしプロジェクト)

支援が必要なのは災害や紛争時だけではありません。

世界では年間約100万人の子どもたちが人身売買の被害に遭っていることを知っていましたか?

インド西ベンガル州に住むサリナは17歳のとき、だまされて売春宿に売られました。
彼女が7人兄弟の長女として育ったのは、インドの西ベンガル州にある貧しい農村。
学校にも行けずに「3食食べるのがやっと」という子ども時代を過ごします。
認定NPO法人かものはしプロジェクトWEBサイトより)

このような人身売買の被害者が立ち直ることをサポートし、悲劇がくり返されないよう加害者たちが罰せられる仕組み作りを続けているのが認定NPO法人かものはしプロジェクトです。

カンボジアから始まったこの活動は現在、インドを中心に行われています。
特に東部の西ベンガル州の周辺では、今もなおたくさんの子どもや女性が売り飛ばされています。

多くの被害があるにも関わらず取り締まりが十分ではないことから、インドで人身売買をした業者が逮捕され有罪になるのはたった数パーセントのみだそうです。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

寄付は月1,000円から応援するサポーター会員があります。

かものはしプロジェクトでは人身売買に遭った女性や子どもたちのサポートだけでなく、裁判支援も行っているそうですよ。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由

「単にモノを与えるだけではない。子どもが売られない仕組みをつくる。」
「今苦しんでいる子どもたちも、未来の子どもたちも救う」という考えに賛同される方は、寄付を検討してみるのも良いかもしれませんね。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

国内外で緊急支援、自立支援に取り組む人道支援NGO(JEN)

続いてご紹介するのは、紛争や自然災害に苦しむ人びとのため、緊急支援と自立支援の両方に取り組んでいる、認定NPO法人JEN(ジェン)です。

例えばアフガニスタンでは武力勢力から逃れるため、避難生活を続ける人たちがいます。
比較的安全な場所は、それと引き換えに田舎の山の麓など不便であることが多く、安全な水が手に入りづらい状況にあります。

そのため、子どもたちが学校に行けずに1日のほとんどを水汲みをして過ごしているのです。

そこでJENは、難民の人たちが安全な水を供給するための井戸を設置しました。
簡単に安全な水を確保できるようになったことで、子どもたちは学校に通うための自由な時間を手に入れることができました。

さらに、井戸を設置するという緊急的な支援だけでなく、空いた時間で安心して学校に通えるよう、校舎の建設や学習支援なども行い、子どもたちの自立を支えています。

このように、緊急支援と自立支援の両方を行い、その時々に必要な支援を届けているのです。

活動内容 紛争地域や自然災害の被害を受けた地域の緊急支援から自立支援
活動地域 アフガニスタン、パキスタン、トルコ、日本(東北)
支援対象 紛争、自然災害により厳しい状況にある人びと
寄付の使途 緊急支援時の物資調達費用、自立のための設備建設費用等
運営団体 認定NPO法人ジェン(JEN)

ホームページには、具体的にどのような活動に寄付が使われるのかが明記されていました。

  • 毎月1,000円で:173世帯に1カ月分の井戸水を提供することができます。
  • 毎月1,500円で:アフガニスタンの家族1世帯に防寒セットを配布できます。
  • 毎月3,000円で:18人に衛生キットを配布することができます。

紛争や災害で苦しむ子どもたちに緊急的な支援と長期的な自立支援を両方届けたい、という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

コロナ禍と政変で追い込まれた子どもたちの教育を支援(シャンティ国際ボランティア会)

世界中で長引くコロナ禍。
それだけではなく、ミャンマーでのクーデター、アフガニスタンでのタリバンによる暫定政権樹立など大きな政変により、子どもたちの学びが止められてしまった国があります。

そういった国で、子どもたちの学びを止めないために、教育支援を行うのがシャンティ国際ボランティア会です。

​​「教育を受けられず将来もないと絶望的な気持ちになります」
「明日どうなるかも分からず不安で眠れない夜があります」

シャンティ国際ボランティア会

どんな環境下であっても「学びたい」気持ちを持ち続けている子どもたち。
コロナ禍や政変の影響を受けながらも、子どもたちが学び続けられるよう、学校や図書館の建設に取り組んでいます。

また、図書館活動のデジタル化や衛生管理の徹底など、ウィズコロナ時代の教育支援を行なっています。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

シャンティ国際ボランティア会には様々な支援の方法が用意されていますが、月1,000円〜継続的に活動を支援できる「アジアの図書館サポーター」がおすすめです。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由

寄付は、アジアの国々の子どもに教育機会を届ける活動費として活用されます。

コロナの影響や政変にも負けず、学び続けたいという意思を持つ子どもたちの、明るい将来を育んでいくために何か力になりたい、という方はぜひ検討してみて下さい。

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寄付金控除の対象団体です

まとめ:目的に合った団体への支援先・支援方法を選ぶことができる

この記事では日本発の人道支援活動団体の例として、「認定NPO法人かものはしプロジェクト」「認定NPO法人JEN」「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」の3つを紹介しました。

各団体の対象者も地域も様々で、自分にあった支援先を見つけることができると思います。

「人道支援」といっても、各団体の活動地や支援方法は多岐に渡りますよね。

ぜひ今回の記事であなたに合った支援先を探してみて下さい。

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