テラ・ルネッサンスの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

(出典:漫画を買って支援した方 – twitter)

「テラ・ルネッサンスに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「テラ・ルネッサンスが具体的にどんな活動をしているのかわからない」

本記事では、テラ・ルネッサンスの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、テラ・ルネッサンスが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。

この記事を読み、不安や疑問が解消され、テラ・ルネッサンスへの理解が少しでも深まれば幸いです。

ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ

テラ・ルネッサンスについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみたところ、さまざまな口コミが見つかりました。

まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。

定期的に寄付をしているテラ・ルネッサンスから冬期募金の案内が届きました。(中略)
テラ・ルネッサンスは紛争被害者が自立できるようコンゴだけでなく、ウガンダ、南スーダン難民の支援をしています。(中略)冬期募金の資金は(中略)資金の使われ方が明確でテラ・ルネッサンスの理念に則った活動だと思いましたので、1万円寄付しました。

寄付をし続けている方

先日買ったテラルネッサンスさんの漫画を読み、感動したシーン!
テラ・ルネッサンスさんのいう、「支援を受けている人たちはもちろん、日本に住む私たち一人一人に未来を創る力がある」というメッセージは、ずっと受け継いでいくべきものだと感じました。#新しい国際協力 #テラルネッサンス

— Yusuke Fujita (@by_global) 2018年6月14日

団体では、清水寺、三井物産環境基金などが支援しています。

寄付ナビ編集部も、ファンクラブ会員として毎月の寄付を決めた理由や支援の体験をつづっています。是非ご覧ください。

テラ・ルネッサンスのファンクラブ会員として私が元子ども兵を支援する3つの理由

ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問

疑問や不安などネガティブな評判は、口コミ数自体が少なめだったせいか、一件のみ見つかりました。

テラ・ルネッサンスは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

上記のように、口コミ数があまり多くないと、テラ・ルネッサンスが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がテラ・ルネッサンスを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

テラ・ルネッサンスは、団体公式サイトで創設者やスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。

スタッフブログでは、現地での活動レポートやインターンに参加されている方のインタビューなど、現場のリアルを知ることができます。

活動については、さまざまな媒体を通じて知ることができます。

活動によって問題を解決しているか?

テラ・ルネッサンスは主に以下の3つの事業を活動の柱としています。

  • 地雷:地雷撤去活動支援、村落開発
  • 子ども兵:元子ども兵社会復帰支援
  • 小型武器:小型武器に関する啓発活動
  • その他国内での活動:平和教育、啓発活動

テラ・ルネッサンスは、現地パートナー団体とともに、「ボブキャット」という灌木除去機の機械チームと、地雷探知圏チームの連携により、地雷や不発弾などの危険物を処理し、安全になった土地を住民に提供しています。

これまでに東京ドーム約50個分の土地から271発の地雷と116発の不発弾を撤去して、7,442世帯に提供したそうです。(2021年4月時点)

さらに村落支援の実績では、地雷の被害にあった人びとの支援として、野菜の栽培や家畜の飼育を訓練したり、家畜銀行といって、実際にやぎやミツバチなどの家畜を貸し出す取り組みも行なっているようです。

ある村では、世帯当たりの月収が0ドルから52.47ドルまで上がったそうです。

透明性の高い会計報告を行っているか?

テラ・ルネッサンスの資金の使い方は、ウェブサイト上の「年次・会計報告」で公開されています。
「2020年度活動計算書」から、主な決算数値を拾ってみました。

  • 収入 2.4億円
    • 会費 26.3%
    • 寄付金 33.3%
    • 助成金 26.2%
    • 事業収入 13.8%
    • その他 0.3%
  • 支出 2.4億円
    • 事業費 96.2%
    • 管理費 3.8%

具体的な活動や団体の動向については、ホームページの活動報告やスタッフブログに紹介されており、FacebookやX(旧Twitter)などの各種SNSの定期更新、メールマガジンによる情報発信も行っているようです。

以上のことから、テラ・ルネッサンスはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。

テラ・ルネッサンスとは?鬼丸昌也さんが創設した国際NGO

テラ・ルネッサンスがどのような団体なのか、団体設立のストーリーとともに活動内容をご紹介します。

鬼丸昌也さん(右) 出典:テラ・ルネッサンスHP

小学1年生で経験する「仲間はずれ」の辛さ

鬼丸さんは1979年11月、福岡県北九州市に生まれました。

小学校1年生まで北九州市で過ごしますが、父親の事業が失敗し、学年の途中で北九州市から父方の実家がある小石原村(現・福岡県朝倉郡東峰村)に引っ越すことになります。

そこで鬼丸さんを待っていたのは、生まれて初めての「仲間はずれ」の経験でした。

コミュニティから孤立させられる辛さを、小学1年生にして味わった鬼丸さん。

テラ・ルネッサンスでの活動も、この体験が原点になっているそうです。

コミュニティから排除されることがいかに寂しくつらいことか、小学生の僕は身をもって知った。
社会から排除される理不尽さ、悲しさ、苦しさをこの世界からなくしたい。
今の活動を支える思いは、このときの体験が原点になっている。

(引用:鬼丸昌也著『僕が学んだゼロから始める世界の変え方』扶桑社 P.17)

アリヤラトネ博士との出会い

中学・高校へと進学した鬼丸さんは、世界で起きている様々な問題に関心を広げていきます。

高校3年時にはスリランカへのスタディーツアーに参加し、そこで人生の指針になる言葉に出会いました。

次のことを覚えていてほしい。
君も含めた、すべての人に、未来をつくる力がある。
どんな人も、可能性に満ちている。大事なことは未来をつくる力が誰にでもあると信じることだ。

(引用:前掲書 P.30 )

スリランカ最大規模の社会運動、サルボダヤ運動を率いた社会活動家、A・T・アリヤラトネ博士の言葉でした。

18歳ながらすでに大使館や政治家、著名な作家などに手紙を出したり、環境問題に取り組むNPOの職員による講演会を校内で開催したりと、自分なりの軸や考えを持って精力的に活動してきた鬼丸さん。

すべての人に、未来をつくる力がある」という言葉は鬼丸さんが体感していたことであり、抱いていた希望であり、そして願いでもあったのだと思います。

この言葉は鬼丸さんの信念となり、テラ・ルネッサンスのブランドメッセージ、活動理念としても掲げられています。

活動のきっかけはカンボジアの地雷原

テラ・ルネッサンスが活動を始めたのは2001年。
創業者である鬼丸昌也さんが、カンボジアにある地雷原を訪問したことが活動の始まりとなっています。

2001年2月。大学4年生の時。
初めて訪れたカンボジアで、地雷原を訪問する機会がありました。
人が生きていると必ずある「音」。
子どもたちが楽しそうに遊んでいる。
家族が一緒になって食事を囲んで、楽しそうに会話を楽しんでいる。
恋人同士が、愛を語り合っている。
そんな生活にかかわるすべての「音」が地雷原にないのです。

(中略)人間からあらゆるものを奪い去る地雷に対して、「自分に何ができるのか?」という問いかけをしたところから、テラ・ルネッサンスは始まったのです。

テラ・ルネッサンスHP

活動を始めた当初は、まずこの問題を伝えようと、ひたすらに講演活動を続けていたという鬼丸さん。

そのうちに少しずつ想いに共感する仲間が集まり、今ではカンボジアでの地雷被害者の支援の支援だけでなく、アフリカでの元子ども兵の社会復帰支援、日本国内での平和教育のための講演活動など、様々な活動を行っています。

支援対象 元子ども兵など
活動地域 カンボジア、ラオス、コンゴ(民)、ブルンジ、ウガンダ、日本
事業内容 社会復帰支援、地雷撤去活動支援、平和教育や武器輸出に関わる政策提言
寄付の使途 社会復帰施設での給食、洋裁店や木工店などの開業資金など
運営団体 認定NPO法人テラ・ルネッサンス

鬼丸さんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

テラ・ルネッサンスの鬼丸昌也さんってどんな人?団体創設の想いや仕事の流儀に迫る!

テラ・ルネッサンスを支援するには?支援方法をご紹介

毎月の寄付:ファンクラブ会員

テラ・ルネッサンスへの寄付の方法は、月3,000円(1日あたり約100円)からの「ファンクラブ会員」がおすすめです。

ファンクラブ会員では、月1,000円から、1,000円ごとに金額を選んで寄付をすることができます。

金額の決まりはありませんが、具体的にそれぞれの寄付額でどのような活動ができるのか、以下のように記載がありました。

  • 月1,000円の寄付で、職業訓練1ヶ月分/1名当り
  • 月3,000円の寄付で、訓練に必要な給食360食分
  • 月5,000円の寄付で、ミシン等の道具一式4名

その他の寄付:都度の寄付やふるさと納税による寄付など遺産・遺贈、古本など

テラ・ルネッサンスは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。

都度寄付は、1,000円から寄付することができ、テラ・ルネッサンスの活動全般への寄付の他に、医療支援や海外医療人材の育成など、課題を選んで寄付をすることもできるそうです。

その他にも古本やふるさと納税、光熱費での寄付など様々な支援の方法があるようでした。

テラ・ルネッサンスの活動とは?世界平和の実現を目指す活動

テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目指して活動しています。

そうした社会を実現するための主な活動内容を、詳しく解説していきます。

  • 地雷:地雷撤去活動支援、村落開発
  • 子ども兵:元子ども兵社会復帰支援
  • 小型武器:小型武器に関する啓発活動
  • その他国内での活動:平和教育、啓発活動

地雷:カンボジアで、地面に埋まっている地雷の撤去を支援

カンボジアは、1960年代後半のベトナム戦争に巻き込まれました。

その際、大量に使用されたのが、「悪魔の兵器」と呼ばれる地雷。
およそ400万~600万個に及ぶとされ、カンボジアの埋設密度は世界一と言われているそうです。

1979年~2016年の間、地雷や爆発性戦争残存物による被害者は、報告されているだけで合計64,662名に上り、その約20%は女性と子どもです。
また、地雷埋設地域の農村部に住む人々の多くは、主に換金作物栽培や農作業の日雇い労働に収入を頼っています。

テラ・ルネッサンスHP

そこで、同団体では新たな事故を防ぐために、撤去に必要な金属探知機や掘削機・灌木除去の機械運営費などを現地の地雷撤去団体に提供し、撤去活動を支援しています。

テラ・ルネッサンスの地雷除去に向けた活動については、こちらの記事もご覧ください。

地雷除去に寄付を届けるには?カンボジアの地雷撤去を支援する募金先NGO

子ども兵:アフリカのウガンダで、元子ども兵の社会復帰を支援

1980年代後半から内戦が起こっていたウガンダ。
内戦中、多くの子どもたちが誘拐され、兵士と強制的に結婚させられました。

2006年8月に停戦合意が結ばれたものの、未だに元子ども兵たちは精神的・肉体的なトラウマを抱えながら生活しています。

2005年より駐在スタッフを派遣し、ウガンダ北部で元子ども兵(元少年兵)に対する社会復帰プロジェクトを開始しました。
これまでに192名の元子ども兵の社会復帰を促進し、 元子ども兵の受け入れ家族約1,000名への生活支援を実施してきました(2017年2月現在)。

テラ・ルネッサンスHP

同団体では、「3年間で元子ども兵が社会復帰するために、必要な能力を身につけ経済的に自立すると共に、地域住民との関係を改善しながらコミュニティで安心して暮らせるようになる」という目標を掲げ、職業訓練・カウンセリングなどの活動を行っています。

テラ・ルネッサンスの元子ども兵への支援活動については、こちらの記事もご覧ください。

少年兵(子ども兵)に寄付を届けるには?課題解決のためにできる支援方法

小型武器:小型武器に関する啓発活動

子ども兵とは、あらゆる軍隊に所属する18際未満の子どものこと。

子ども兵になる経緯は様々ですが、失業率が高く就職先がない、貧困状態の中最低限の衣食住の確保を期待するなど、自ら志願して兵士になる子どももいれば、誘拐され強制的に兵士にさせられる場合もあります。

そして兵士となった子どもたちは、戦場で非常に残酷な仕事を強制されることになります。

誘拐された男の子は、武器や食料など重い荷物を運び、さらには銃をとらされます。
地雷除去装置代わりに地雷原を歩かされたり、“弾よけ”として最前列で行進させられたりする場合も。
ドラッグで恐怖心を失くし、敵に突撃させられる部隊もいます。

“ 子どもは洗脳できるから、言うことを聞かせやすい ”
“ 村を襲えば調達できるから、いくらでも替えがきく ”

大人の都合によって、子どもたちがまるで「消耗品」のように、使い捨てにされているのです。

女の子は、兵士と強制的に結婚させられたり、性的な虐待をされたりといった被害にも。
望まない妊娠によって、子どもを抱え途方に暮れる元少女兵もいます。

テラ・ルネッサンスHP

そして、このような残酷な子ども兵の存在を可能にさせているのが「小型武器」の存在。

近年出回っている小型武器には重さも軽く、簡単な構造で、10歳の子どもでも問題なく扱えるものがたくさんあります。
こういった扱いやすい武器が世界中に広がることで、子どもが一戦力として戦闘に参加することを容易にしているとも言われています。

テラ・ルネッサンスは、世界の全ての国に対して武器貿易条約(ATT)に加盟するよう求めるとともに、日本を含めたATT加盟国に対して、この条約を確実に履行し、2015年以降の締約国会議のプロセスを通じて条約の強化に取り組むよう求める活動を続けています。

定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

最後に、テラ・ルネッサンスのマンスリーサポーターとして寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。

寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?

テラ・ルネッサンスは認定NPO法人のため、税制優遇を受けることができます。

テラ・ルネッサンスは平成26年5月30日より、京都府から認定を受けた認定NPO法人です。
当会へのご寄付は、寄付金控除などの税制上の優遇措置の対象となります(所得税、法人税、相続税)。
個人のご寄付の場合、税額控除の割合は、寄付金から2000円を引いた額の40%になります。

テラ・ルネッサンスHP

例えば、月3,000円、年間36,000円を寄付すると、3,200円が戻ってくる計算になります。

(寄付金額36,000円ー2,000円)×40%=控除額13,600円

上記の金額はあくまで一例であり、実際の金額は個人の所得額等により異なりますので、詳しくは最寄りの税務署に確認してみてください。

解約・退会はできる?支援をやめるときの手続き方法

支援の中止は、公式サイトの専用フォームから受け付けているようです。

まとめ:テラ・ルネッサンスへの寄付に向いている人はこんな人

この記事では、テラ・ルネッサンスの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。

最後に、改めてテラ・ルネッサンスのポイントをおさらいします。

編集部オススメのポイント!
創設者の鬼丸昌也さんが大学在学中に地雷被害の続くカンボジアの地雷原を訪問。それがきっかけで、「テラ・ルネッサンス」を創設し、問題解決のための支援や認知活動を開始しました。
私たちが普段使用している携帯電話やパソコンに利用されるレアメタル。この鉱物資源をめぐってコンゴ東部での紛争が激化、そこに子どもたちが兵士として戦場に送り込まれています。「戦争を作り出している」状況を「問題を変えられる」と捉え、活動を続けています。

もしあなたも、

「紛争で傷ついた元子ども兵の社会復帰を応援したい」
「支援に依存しない、自立のための支援をしたい」

とお考えでしたら、ぜひ、テラ・ルネッサンスのマンスリーサポーター「ファンクラブ会員」にご参加ください。

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