貧困のない世界を目指して、バングラデシュやネパールで子ども支援や被災地の支援を行なっている、認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会 。

その活動資金の半分近くが、民間からの寄付。
「寄付は現地に届いてる?」
「団体の運営は信頼できる?」
そんな疑問を持つ方のために、 シャプラニールを支援する前にチェックしたい3つのポイントをまとめました。
目次
ポイント1:団体として信頼できるか?
まずはシャプラニールの沿革を確認してみます。
- 1972年、「バングラデシュ復興農業奉仕団派遣
ヘルプ・バングラデシュ・コミティ(HBC)」結成。 - 1983年、「シャプラニール=市民による海外協力の会」に改称。
- 2001年、特定非営利活動法人格(NPO法人)を取得。
- 2009年、認定NPOを取得。
当会へのご寄付は税の優遇措置(寄附金控除)の対象となります。
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会は、東京都から「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されています。
(出典:寄付金などの税の優遇措置)
認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。



NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
シャプラニールの資金の使い方は、ウェブサイト上の「年次報告書」で公開されています。
「年次報告書2019」(P29)から、主な決算数値を拾ってみました。
- 収益 2.3億円
- 会費 6.2%
- 寄付金 45.2%
- 助成金 28.4%
- 事業収入 19.1%
- その他 1.1%
- 支出 2.4億円
- 事業費 74.7%(うち、広告宣伝費 0.9%)
- 管理費 25.3%(うち、広告宣伝費 7.9%)
監査についての報告も併記されていて、「年次報告書2019」(P34)には内部監事による「監査報告書」も掲載されていました。
ポイント3:きちんと活動しているか?
シャプラニールの主な活動地域は南アジア。
貧困のない社会を目指し、3本柱で活動しているようです。
- 子どもの権利を守る(初等教育の普及、児童労働への取り組み)
- 災害に強い地域づくり(防災)
- フェアトレード(現地で作った製品を日本で販売)
具体的な活動事例を「年次報告書2019」からピックアップしてみました。
長期継続のプロジェクトが多いです。
- 【家事使用人の少女の教育】バングラデシュのダッカ南部の支援センターへ登録された少女の数が128人となり、そのうち46人が公立の小学校に通うようになった
- 【児童労働】バングラデシュの「家事使用人の少女たちに素敵な未来をキャンペーン」の一環として、他NGOと連携してキャンペーン活動を実施
- 【災害に備えた地域づくり|ネパール】地震に対する備え、建造物のリスク削減、非常用持ち出し袋の重要性を6,090人の住民に啓発
- 【ロヒンギャ難民支援】ピースウィンズ・ジャパンからの要請を受け、活動に対するアドバイスや経験の浅いスタッフ向けの研修を実施
活動については、さまざまな媒体を通じて知ることができます。
- 支援活動(活動内容の説明)
- 年次報告書(1年間の活動のまとめ)
- 最新情報(イベント・現地ルポ・スタッフブログ・人材募集など)
- シャプラニールの出版物(定期刊行物・会報・ニュースレター・書籍・DVD・写真集など)
- 教科書掲載・関連書籍一覧(団体や活動が紹介された出版物)
- twitter/ facebook(最新の活動・関連情報)
- Instagram(フェアトレード通販「Craftlink」の情報)
- YouTube(現地ルポ・メッセージ・イベント報告動画など)
- メルマガ(支援活動・国内イベント、人材募集などの最新情報。購読登録はトップページ下部から)
【今日は「世界こどもの日」】
— 国際協力NGO シャプラニール@12/1大阪マラソン出場! (@shaplaneer) November 20, 2019
11月20日の今日、国連で「子どもの権利条約」が採択されてから30年目を迎えました👦👧
シャプラニールはバングラデシュの子どもの権利週間にあわせ「児童労働に従事する家事使用人の少女支援」の啓発CMを放映しました!https://t.co/1Ey6xLd64s
会員になると、現地からの便り(年1回)、会報誌「南の風」(年4回)が届く他、会員専用のメーリングリストにも参加できるようです。
情報が多くてどこから見ていいか迷った場合は「年次報告書」がわかりやすいです。
モノクロでページ数は多いながらも、活動内容が整理してまとめられています。
以上、シャプラニールが寄付先として信頼できるかをチェックしました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。