(出典:日本ユニセフ協会HP)
「ユニセフは寄付先として信頼できる?」
「ユニセフに限らず、信頼できる寄付先かどうかを判断するために、何を見ればいいか分からない」
というお悩みをお持ちの方向けに、この記事では、実際に多くの団体に寄付をしてきた寄付ナビの鈴木大悟が、以下について解説します。
- 「寄付してよかった」と思える寄付先と出逢うためのチェックポイント
- 「ユニセフ」が、そのチェックポイントを満たしているか
この記事を書いた人
鈴木大悟
収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。
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目次
「寄付してよかった」に至る、3つの道しるべ
企業の良し悪しを判断する材料として、一般的に「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。
NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
以下に、それぞれについて解説します。
①職員の顔が見えるか?
NPOの活動には、代表をはじめ、理事や職員、インターンやボランティアなど、多様なスタッフが関わっています。
団体の公式サイトで職員の顔を出していることは、活動に自信がある証拠です。
「自分のお金を誰に託すのか?」を知ることで、より安心して寄付を続けることができます。
その上で、職員数やボランティアの人数など、関わっている人の数も確認できると、なお良いと思います。
- 道しるべ①:理事や職員などスタッフの顔が見えるか?
- 職員数:どれくらいの人が関わっているか。人数が多ければいいわけではありません。
あなたと似たような想いを持って活動しているスタッフがいる団体なら、それはあなたの価値観とマッチする団体かもしれません。
②活動によって問題を解決しているか?
同じ社会問題に取り組んだとしても、解決するアプローチは団体によって、実にさまざまです。
例えば「子どもの貧困」と一口に言っても、
- 学習支援を通じて、子どもの学力向上に資する
- 食品配付を通じて、健康や栄養状態を改善する
- 相談窓口を通じて、虐待や暴力などを予防する
というように、団体によって活動の領域は異なります。
そもそもNPOが取り組んでいる問題は、すぐに解決には至らず、長い時間がかかることが多いです。
寄付先として検討している団体の支援アプローチは本質的に問題を解決し得るのか、またそのアプローチに共感するかどうか、などを見ると良いでしょう。
- 道しるべ②:寄付先の支援アプローチは問題を解決、もしくは改善しているか?
- 主な実績:しっかりと実績や成果を上げているか。
そうした活動の進捗を定期的に報告するプログラムが整っている団体であれば、自らのお金がどのように活用されたかの理解が進み、寄付をするモチベーションが増します。
③透明性の高い会計報告を行っているか?
ほとんどのNPOは、会計報告を公式サイトで公開しています。
逆に会計報告を公開していない団体は、資金を不正に利用しているのではないかと、寄付者から疑問を持たれても仕方がないでしょう。
団体の公式サイトを確認すると「会計報告」や「年次報告」といった形で、会計や財務に関する情報を公開していることが多いので、チェックしてみましょう。
支出の内訳を、例えば事業費80%・管理費20%としている団体であれば、「1,000円寄付したら、おおよそ800円が直接的な活動に、200円が活動を継続していくために必要な費用に変わるんだ」と目安をつけることもできます。
- 道しるべ③:透明性の高い会計報告を行っているか?
- 寄付の使い道:納得できるお金の使い方をしているか。
さらに、監査法人や公認会計士による監査を受けていることを確認できれば、より信用度は高まると思います。
「ユニセフ」に寄付して大丈夫?道しるべを辿ると?
では、ユニセフは寄付先として信頼できるのか、3つの道しるべに沿って確認してみましょう。
①職員の顔が見えるか?
ユニセフは、団体公式サイトで代表者とスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。
世界の子どもたちを守るために、それぞれに想いを持った64名の職員が在籍しているようです。
(出典:日本ユニセフ協会HP)
2021年12月17日にオンライン開催された「ユニセフ人道危機報告会」に、私も参加させて頂きました。
報告会では、イエメン事務所・子どもの保護チーフの山野 真季葉(やまの まきば)さんから、イエメンの子どもたちが直面している現状を解説していただきました。
イエメンは南北に分かれて紛争をしていて、ほぼ7年にわたる紛争状態にあります。
国内避難民の方々は、テントの中で密集して生活せざるを得ないので、新型コロナウイルス感染症の感染リスクも懸念されています。
現在、400万人が紛争のため避難を余儀なくされており、そのうち170万人が子どもです。
ユニセフ人道危機報告会
イエメンでは、なんと10分に1人のペースで、本来防げる病で子どもが命を落としているそうです。
実際に支援の現場でご尽力されている山野さんから、世界の子どもたちの現状について、一般の方も理解しやすい噛み砕いた言葉で説明がありました。
山野さんをはじめ、スタッフの皆様が活動にかける想いを知ることで、安心して寄付を続けることができます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
②活動によって問題を解決しているか?
ユニセフの活動を、保健・栄養分野を例に挙げてご紹介します。
イエメンでは、230万人の5歳未満児が栄養不良の状態にあり、40万人の5歳未満児が重度の栄養不良の状態にあるそうです。
重度の栄養不良の状態にある子ども、あるいは急激にやせ細った消耗症の子どもは、もはや食欲がなくなってしまっていることも少なくありません。
そうした子どもには、少しずつ、少しずつ、栄養価の高い食事を与える必要があります。
ユニセフはこのような「治療的食餌療法」と呼ばれる方法で、子どもたちの栄養状態を改善しています。
ユニセフは他にも、さまざまな支援に取り組んでいます。2022年の主な活動実績は以下のとおりです。
- 栄養不良:3億5,600万人の5歳未満の子どもたちに、栄養不良の予防支援を行う
- 質の高い教育と雇用:80カ国以上で、1億人以上の若者に世界的パートナーシップ「Generation Unlimited」を通じてスキルと機会を提供
- 予防接種:2022年に、世界で初めてマラリアワクチンの供給を開始
(出典:日本ユニセフ協会HP)
ユニセフは子どもたちを取り巻くあらゆる問題に対し、総合的且つ根本的な問題の解決に焦点を当てて活動しています。
もちろん世界の子どもたちの問題は、ユニセフの取り組みのみによって解決できるものではなく、各国政府やパートナー団体が協力して目指さなければなりません。
しかし、ユニセフが世界各地で行っている子どもたちへの支援活動が、よりよい世界への第一歩となっているのです。
またユニセフに寄付を始めると、
- メールマガジン(毎月)
- 機関誌『ユニセフ・ニュース』(3ヶ月に1回)
- 年次報告書(年1回)
などを通じて、詳細な活動報告が手元に届くようになります。
他にも、TwitterやFacebook、InstagramやYouTubeチャンネルでも、積極的に情報を発信しています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
③透明性の高い会計報告を行っているか?
ユニセフは、団体公式サイトで、詳細な財務報告を掲載しています。
その内容(活動計算書や貸借対照表など)についても、監査法人による監査を受けています。
日本ユニセフ協会の支出内訳(2022年)-日本ユニセフ協会HP
私たちの寄付によって、たとえば以下のような取り組みを実現することができます。
- 月2,000円:学校に通うためのスクールバッグ63人分、あるいは、子どもたちに読み書き・計算を教える教員の養成費用3人分
- 月3,000円:薬や包帯などが入った救急医薬品キット8セット、あるいは、子どもの栄養状態を改善する高エネルギービスケット3,271袋
- 月5,000円:簡易シェルターになる防水シート27枚、あるいは、心のケアに使用するレクリエーションキット4セット(360人分)
(1年間続けた場合の例)
「最も困難な立場にある子どもたちの安全と成長を支援するために、今、私にできることを始めたい」
こんな風に感じていただけたなら、ぜひユニセフのWebサイトをご覧になってみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
「ユニセフ」を支援するには?マンスリーサポート
世界の子どもたちが健やかに成長するために、ユニセフを応援する方法をご紹介させてください。
ユニセフでは、毎月の寄付で活動を支援する「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を通じて、支援者を募集しています。
団体公式サイトに、マンスリーサポーターの声(50代・女性)が紹介されていました。
少しでも自分が役に立てているならとても光栄だと思います。
途上国の子ども達の写真を見るとどの子も屈託のない笑顔と澄みきった綺麗な瞳をしています。
この子達の栄養食品の一口分でも協力させていただける自分は幸せです。
途上国の子ども達も幸せを感じながら安心、安定した幸せを持ち続けられるように願いながら協力できることが自分にも励みになっていることがいいです。
実はこの記事を書いている私鈴木大悟も、個人的にマンスリーサポーターとして、ユニセフの活動を支援しています。
「たった一本のワクチンで、助かる命がある」そんな言葉が目に留まり、毎月の寄付を始めました。
毎日、多くの子どもたちが下痢や肺炎のような簡単に予防できる病気で、命を落としています。
これは、私たちが経験した東日本大震災の犠牲者をはるかに上回る災害とも言えるのではないでしょうか。
ユニセフは、世界の子どもたちを救い、世界から貧困を削減していると、私は思います。
実際にユニセフ・マンスリーサポート・プログラムを始めた際の体験談も、よかったらお読みください。
世界中で支援を必要としている子どもたちのために、あなたも今すぐアクションを起こしていただけませんか?
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
まとめ:「ユニセフ」は信頼できる寄付先!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
今回は「寄付してよかった」に至る、3つの道しるべをご紹介しました。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
そして、ユニセフは寄付先として信頼できるのか、3つの道しるべに沿って確認しました。
ユニセフの評価 | |
①職員 | 世界の子どもたちのために奮闘するスタッフが、顔の見える発信を行っている |
②活動 | 本当に支援を必要としている子どもたちを対象に、着実に成果を挙げている |
③会計 | 年1回の詳細で公正な財務報告とともに、寄付金の使い道を明らかにしている |
この記事が、あなたの価値観と合った団体を見つけたり、あなたが本当に出逢いたかった寄付先を見つけるためにお役に立てることを願っています。