(出典:シャンティ国際ボランティア会HP)
アジアの途上国で子どもたちの教育を支援する、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会。
「シャンティ国際ボランティア会の教育支援とは?」「寄付は何に使われる?」
こんな疑問をお持ちの方へ、団体の活動について調べました。
目次
シャンティ国際ボランティア会とは?曹洞宗を起源に持つ、教育支援NGO
シャンティ国際ボランティア会の略歴と概要をチェックしてみます。
カンボジアの難民キャンプで、活動をスタート
もとはカンボジアの子どもたちを対象に、緊急救援活動を行ったことに端を発しています。
救援活動の終了後も、さらにこの活動を発展させるべく、有志によって「シャンティ国際ボランティア会」が立ち上げられたそうです。
2019年には、宗教法人「曹洞宗」と相互協力のための協約を締結しています。
初めて団体の名前を耳にした方も多いと思いますが、日本発の教育支援団体です。
絵本を届ける運動など、現在はアジア8地域に
現在はカンボジアやミャンマー、アフガニスタンなど、日本を含むアジア8地域に活動が広がっています。
主な活動としては、図書館や学校の建設、絵本の読み聞かせ、教育の育成などがあります。
団体名 | 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 |
設立年 | 1981年 |
住所 | 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階 |
代表者 | 会長・若林恭英(わかばやしきょうえい) |
電話番号 | 03-5360-1233(平日のみ) |
シャンティ国際ボランティア会への寄付は、以下から申し込めるようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援先として「シャンティ国際ボランティア会」は信頼できる?3つのチェックポイント
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
1980年、 カンボジア難民の緊急救済のため、「曹洞宗東南アジア難民救済会議」(JSRC)設立。
翌年プロジェクトは終了しましたが、それまでの活動を継続するために、組織化したようです。
- 1981年:「ボランティアが曹洞宗ボランティア会」を結成。
- 1992年:「曹洞宗国際ボランティア会」に名称変更。
- 1999年:「社団法人シャンティ国際ボランティア会」として法人化。
- 2011年:「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」へ名称変更し、公益法人として認定。
公益社団法人であるシャンティ国際ボランティア会へのご寄付は税額控除の対象となり、年間のご寄付の2,000円を超える金額のうち、約40%が所得税から控除されます。
シャンティ国際ボランティア会HP
公益社団法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
公益財団法人・公益社団法人:民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受ける
NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
シャンティ国際ボランティア会の資金の使い方は、ウェブサイト上で公開されています。
「年次報告書2023」から、主な決算数値を拾ってみました。
- 収益 約11.6億円
- 受取寄付金 31%
- 受取補助金 64%
- 事業収益 3%
- 受取会費 2%
- 雑収益 0%
- 支出 約7.0億円
- 公益目的事業費 93%
- 収益事業等 3%
- 管理費 4%
外部の公認会計士と内部監事2名による2枚の「監査報告書」が合わせて掲載してありました。
ポイント3:きちんと活動しているか?
シャンティ国際ボランティア会は、カンボジア・ラオス・ミャンマー難民キャンプ・ミャンマー・アフガニスタン・ネパール・タイの7つの地域で活動。
3つの教育関連事業と、国内外での緊急支援を行なってるようです。
- 図書館事業(図書館の設置、絵本などの図書の出版、人材育成、移動図書館活動。ボランティアによる現地語シールを貼る「絵本を届ける運動」などにより支えられている)
- 学校建設事業(校舎がない地域や教室が不足している学校の建設)
- 奨学金・学生寮事業(タイの都市スラム、山岳部に住む子どもたちのために奨学金の支給や学生寮の運営)
- 国内外での緊急救援活動(自然災害地域の物資支援・カフェ開設など)
「年次報告書」(2023年度)から、具体的な活動をピックアップしてみました。
- 【学ぶための本や活動】絵本出版15タイトル、届けた絵本19,483冊、図書館利用者約32万人
- 【学びを届ける人】研修132回、参加者5,086人
- 【安心して学べる場所】学校建設14校、図書館・図書室設置10カ所
- 【緊急人道支援】15回(うち海外14回、国内1回)
活動については、さまざまな媒体を通じて知ることができます。
- 活動内容(活動内容の紹介)
- 年次・会計報告(各年1回・1年の活動のまとめ)
- 最新レポート(新着順の地域・カテゴリー別の活動報告など)
- 出版物(書籍、ニュースレター、ブックレットなど)
- お知らせ(季節募金のお知らせ、メディア掲載情報、採用情報など)
- Facebook / Twitter(イベント告知・報告、最新情報、関連情報など)
- YouTube(活動報告・現地の様子・メッセージ動画など)
【絵本運び出しの日】
— 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) (@sva_1981) February 9, 2022
ウォームアップのラジオ体操が終わり、毎年恒例絵本のリレーが始まりました!
ミャンマー、ラオス向けの積み込みが終わり、残すはカンボジアと難民キャンプ向けです。 pic.twitter.com/HINmZZA61L
情報がたくさんあるので、時間がない方は「年次・会計報告」にある「年次報告書」をまず読むことをおすすめします。
アフガニスタンなどの子どもを支援する「アジアの図書館サポーター」とは?
最後に、具体的な支援の方法について解説します。
シャンティ国際ボランティア会への寄付は、月1,000円〜、継続的に支援する「アジアの図書館サポーター」がおすすめです。
寄付金は”識字率”の改善などに使われる
寄付は、主に途上国の子どもたちへの教育支援にかかる費用に充てられます。
お預かりするご寄付は、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン、ミャンマー、ネパールの7地域での教育文化支援活動のほか、国内外での災害発生時の緊急救援活動のために大切に使わせていただきます。
シャンティ国際ボランティア会HP
例えば、月1,000円の寄付を1年間続けると、ミャンマーで84冊の絵本を出版することができるそうです。
実際に、アジアの図書館サポーターを始めた体験談も、よかったらお読みください。
子どもたちからメッセージカードが届く
年に一度、現地で図書館に通う子どもたちから、写真付きメッセージカードが自宅に郵送で届きます。
他にも年4回のニュースレター「Shanti」、年1回の年次報告書などを通じて、活動の詳細をチェックすることができます。
「アジアの図書館サポーター」の詳しい情報は、下記の団体HPもご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ここまで、シャンティ国際ボランティア会に寄付をする前にチェックしたいポイントについて解説して参りました。
寄付先探しのご参考になれば幸いです。