テレビCMやインターネットで見かけるセーブ・ザ・チルドレンの「SCサポート」(毎月継続の寄付)。
セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」とは?
寄付プログラムの概要や募金の使い道、申し込む前にチェックしておきたい注意点などを解説します。
目次
マンスリーサポートとは?毎月1,500円など継続的に寄付
子供たちが直面する問題の根本的な解決を目指して、発展途上国や紛争・被災地域の子どもたちを支援する国際NGO、「セーブ・ザ・チルドレン」。
「緊急・人道支援」「保健・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」の分野で活動しています。
これらの分野に広がるセーブ・ザ・チルドレンの活動を、毎月一定額の継続的な寄付で支援する仕組みが「SCサポート」です。
金額 | ・【WEB申込】1.500円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円のみ ・【口座振替郵送申込】上記単位の希望口数を申し込める (16,000円寄付の場合は、10,000円1口と3,000円2口を選択・記入) |
支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替(銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行) |
領収書 | 1年分を年に1回受け取る |
税控除 | あり(所得税・法人税・相続税、一部の自治体での個人住民税が対象) |
支援者 | 個人、企業、法人・団体でもOK |
使途 |
・開発途上国・被災地の子どもたちのための「緊急・人道支援」「保険・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」支援活動 |
報告 | ・「ウェルカムパック」(初回) ・「ニュースレター」(年2回程) |
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寄付金控除の対象団体です
寄付の使い道は?セーブ・ザ・チルドレンの活動を調べました
寄付した方にとって気になるのが、お金がどのように使われるのか?
セーブ・ザ・チルドレンが世界で行なっている活動内容と、募金されたお金が現地に届くまでの流れを調べてみました。
世界約120ヶ国で子ども支援
セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」で毎月寄付する募金の使い道は限定されておらず、世界約120ヶ国・地域で、さまざまな子供支援のプロジェクトで使われているようです。
主な使途は「緊急・人道支援」「保険・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」などの支援。
2019年の活動内容の一例
- 【緊急・人道支援|シリア国内】 紛争下の子どもや養育者への支援
- 【保健・栄養|ベトナム】最貧困層のための食料確保と栄養改善
- 【教育|モンゴル】誰ひとり取り残さないインクルーシブ教育の推進
- 【子どもの保護|モンゴル】子どもの保護の制度強化・定着支援
- 【防災|ウガンダ】災害・気候変動への対応能力の強化
#セーブ・ザ・チルドレン が 2018年3月から #モンゴル で実施する #誰一人取り残さない インクルーシブ教育推進事業
開始から18ヶ月以上が経過し子どもたちや保護者にどのような変化があったのでしょうか-> https://t.co/9QxQc3lVxi pic.twitter.com/yMQuAwYaQc
— セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン / Save the Children Japan (@scjapan) December 10, 2019
寄付金の使い道例
- 1,500円で、1家庭分の温かい料理をつくれる調理器具
- 5,000円で、1年間南スーダンの学校で使う浄水槽1つ分
- 10,000円で、56人分の麻疹の予防接種
寄付金の支出割合
セーブ・ザ・チルドレンがどの事業にどれくらいのお金を使っているかは、「2020年度年次報告書」(p37-38)に掲載してありました。
- 収入 20.8億円
- 寄付金 66%
- 受託収入 33%
- その他 1%
- 支出 18.3億円
- 管理費 6.5%
- 事業費 93.5%
- うち、海外援助費 19.6%
- うち、緊急援助事業費 35.0%
- うち、国内事業費 3.9%
- うち、事業助成金等 8.3%
- うち、事業活動費 8.4%
- うち、広報事業費 19.0%
- うち、その他事業費 5.8%
- うち、収益事業費 0.1%
実際の事業に使われている海外援助費・緊急援助事業費・国内事業費・事業助成金等の合計は約11.4億円(支出全体の約62.3%)。
その実質事業費12.8億円を100%とすると、そのうちの26%を日本の事業で使っているとのこと。
アジア34%、アフリカ15%、中東14%と続いています。
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寄付金控除の対象団体です
定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点
毎月の継続的な寄付なら特に、申し込む前にチェックしておきたいのが、「支援の変更はできるか?」や「定期的に報告が届くか?」など。
寄附金控除や領収書についてと合わせて、チェックしておきましょう。
ポイント1:解約はできる?支援をやめるときの手続き方法
セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」の解約は、電話とEメールで受け付けているようです。
「ご希望される1カ月前までに、事務局までご連絡ください」とのことです。
ポイント2:寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?
セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」での寄付は、寄付金控除が受けられます。
対象は、所得税(所得控除か税額控除を選択)・法人税・相続税、一部の自治体での個人住民税。
領収書は前年1年分が、毎年1月に送られてきます。
1年間月々3,000円を寄付して「税額控除」を選択した場合、「所得税」は年間最大13,600円が控除されます。
源泉徴収では控除されず、還付を受けるには確定申告が必須です。
ポイント3:寄付を始めたら、どうなる?郵送やメールで届く活動報告
セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」を始めると、自宅に資料が届きます。
- 申込直後、自宅に「ウェルカムキット」が届く。
- 月1回、「マンスリーメルマガ」が届く(希望者のみ)。
- 年2回程、「ニュースレター」が届く。
「ニュースレター」はウェブサイト上にも掲載されていて、お願いすれば配信停止も可能。
活動報告、会計報告、年次報告、各種SNSなど、オンラインで活動情報を観覧できます。
現地での活動報告例
- 【ロヒンギャ難民】ロヒンギャの人々への緊急支援では、25万人の子どもを含む47万人以上に食料支援を、25万人以上に保健医療支援を提供。
- 【ミャンマー 】少数民族の母子の健康改善では、保健センター4ヶ
所の建設や医療費負担軽減のための村基金設立、運用などを支援 - 【アフリカ南部|サイクロン被害】、学校と連携し、通学カバンや鉛筆、ノート、定規といった学用品を子どもたち一人ひとりに手渡しし、子どもたちの学習環境を改善
【ロヒンギャ難民キャンプの子どもたちの健康を守る】#セーブ・ザ・チルドレン はバングラデシュの #ロヒンギャ #難民 キャンプでトイレや井戸の整備、手洗い指導(写真)を行い、子どもたちとその家族の衛生環境が守られるよう支援をしています。活動の報告はこちら■ https://t.co/ycDmgrtmQs pic.twitter.com/cvZcf9JZt8
— セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン / Save the Children Japan (@scjapan) November 6, 2019
支援を受けた子どもたちの声
「『こどもひろば』で新しい友達と遊べて楽しい。
早く紛争が終わってほしいです」– 紛争を逃れて避難生活を送るイエメンのサラさん(12歳)
「給食おかわりしたよ!」
「あったかくておいしい」– 熊本地震で被災後、温かい給食が再開されて喜ぶ小学6年生たち
(出典:2017年度年次報告書 P9)
震災後から益城町の給食支援を続け、温かい給食再開にあわせて食器の支援を行ったセーブ・ザ・チルドレンのスタッフも学校に招かれ、西村町長や6年生の子どもたちと机を並べて給食を楽しみました。メニューは米粉パン、チンゲン菜のクリームシチュー、にんじんサラダ、フルーツミックス、牛乳でした。 pic.twitter.com/rff21yx12a
— セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン (@scjapan) 2017年4月13日
以上、セーブ・ザ・チルドレン「SCサポート」の概要と、寄付の使い道や申し込みの注意点を紹介しました。
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寄付金控除の対象団体です