(出典:認定NPO法人かものはしプロジェクトHP)
「子どもが売られない世界をつくる」ため、主にインドで活動を行う認定NPO法人かものはしプロジェクト。
人身売買の問題解決に取り組むかものはしプロジェクトは、多くの人や団体から寄付などの資金調達をして活動を行っています。
そこでこの記事では、かものはしプロジェクトへ寄付を考えている方に向けて、活動内容や寄付金の使い道、サポーター会員の申し込み方法などについてわかりやすく解説します。
かものはしプロジェクトについてより詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「子どもが売られない世界をつくる」認定NPO法人かものはしプロジェクト
まずはかものはしプロジェクトがどのような団体なのか、解決しようとしている問題や団体設立の経緯を紹介します。
団体概要
かものはしプロジェクトは「子どもが売られない世界をつくる」というミッションのもと、児童買春という子どもが性的に搾取される人身売買を解決するために活動しています。

かものはしプロジェクトHP
国際労働機関(ILO)によると、強制労働させられている18歳以下の児童は430万人で、そのうちの100万人は商業的な性的搾取に関わる労働に従事させられていると言われています。(参考:Global Estimates of Child Labour: Results and trends, 2012-2016)
主な原因は家庭の貧困などで出稼ぎに行き、騙されて売春宿に売られてしまうことです。
かものはしプロジェクトはこのような原因を取り除き、社会の仕組みを変えようと活動を行っています。
共同創業者の村田さんが大学生のときにかものはしプロジェクトを設立
かものはしプロジェクト設立のきっかけは、理事をつとめる村田早耶香さんが19歳のときに児童買春の問題を知り、東南アジアを訪れたことです。
「私は親に何十万円もの学費を出してもらい、楽しい大学生活を送っている。生まれた場所が違うだけで、どうして与えられた運命が、こんなにも違ってしまうのだろう?」
かものはしプロジェクトHP
現地で被害にあった人の話を聞いてこのように感じた当時大学2年生の村田さんは、まずカンボジアでの活動を開始。

その後、2人の事業パートナーと出会い2002年にかものはしプロジェクトを立ち上げました。
村田さんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事でまとめていますので、よろしければお読みください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
かものはしプロジェクトの活動内容とその成果
続いて、かものはしプロジェクトが取り組んでいる活動内容とこれまでの成果を紹介します。
インドで女性や子どもの人身売買をなくす活動を行う
かものはしプロジェクトが最初に活動を開始した国は、当時最も状況が酷かったカンボジアでした。
しかし状況が改善したと判断してカンボジアの事業はかものはしプロジェクトから独立。
現在は最も被害者数が多いと言われているインドでの取り組みに注力しています。


かものはしプロジェクトHP
インドで子どもが売られてしまう大きな原因は、子どもや女性を売る加害者が罰せられづらい社会の仕組みがあるからです。
被害にあう子どもはインドの州をまたいで、売春宿に売られてしまいます。
しかし連邦制度のインドは、異なる州の警察が連携して捜査などを適切に行うことが難しく、加害者が罰せられることが著しく少なく被害を減らせていません。
そのような問題を改善するためにかものはしプロジェクトは、
「加害者の捜査・裁判」や「被害者を支援する仕組みを改善する事業」をインド現地パートナー団体と行っています。
かものはしプロジェクトHP
事業を続けてきたことによる成果
過去に活動をしていたカンボジアと2012年から取り組みをしているインドで、成果を出しています。
インドでは加害者の捜査や裁判などに関わる関係機関に働きかけることで、
- 特定の地域で初めて有罪判決が出る
- これまで認められなかったケースで被害者が国から補償金を得られる
などの結果が出ています。
また先述したようにカンボジアでは児童買春が行われている状況がなくなったと判断して、カンボジア事業部は独立。
新たにNPOを設立して、女性たちが自立して生きる力を身につけるためのトレーニングなどの事業を行っています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
日本事業|虐待や貧困で苦しむ子どもを救うための活動


ものはしプロジェクトが、日本国内の課題に取り組み始めたのは2019年のこと。
「東京都で5歳女児が暴行を受け亡くなってしまった」「寒いなか、食事も与えてもらえず外に放置されていた」など、テレビや新聞で事件が報道される度に心を痛め「何かできないか?」「なんとかしたい」と考えるようになり、日本の子どもを支援する活動を始めました。
主な事業内容は以下の通りです。
- 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
- 退所後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。
「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」
そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
団体の収支報告や寄付金の使い道をチェック
寄付をするにあたって気になる、団体としての信頼性や寄付金の使い道はどのようになっているのでしょうか。
年次報告書や財務諸表をチェック
かものはしプロジェクトは、東京都から認定NPO法人としての法人格を認められています。



そしてWebサイトや年次報告書などで集めた寄付金や費用についても情報公開しています。


かものはしプロジェクトHP
費用総額は約4億円で、その割合は、2022年現在の主力事業であるインド事業が41%を占め、日本における問題の認知を高めるための啓発事業が34%、事務局費(管理費)は16%となっています。
希望する人には最新の年次報告書を郵送するなどの対応も行っており、インターネットに不慣れな方への配慮もされていることがわかりました。
寄付金の使い道は?
気になる寄付金の使い道についても、サイト上で説明されています。
インド事業においての寄付金の使い道がわからない方は、こちらを参考にすることが可能です。
- 裁判支援を受けたサバイバーの数:72人
- リーダーシップ研修を受けたサバイバーの数:179人
(2018年度実績)
このように寄付金は、被害を受けた人の支援や問題解決のための仕組みづくりに使われます。
詳しい寄付の使い道については、こちらの記事でまとめていますので、よろしければお読みください。



かものはしプロジェクトのサポーター会員になる方法と特典
最後に、かものはしプロジェクトへ寄付をしたい方に向けて、サポーター会員に申し込む方法と、サポーター会員になることで得られる特典を紹介します。
サポーター会員に申し込む方法
かものはしプロジェクトへの寄付はサポーター会員に申し込むことを通じて行うことができます。
下記のWebサイトから月額で支援する金額(1,000円・3,000円・5,000円・10,000円)を選び、必要事項を記入して支払情報を入力するだけで簡単に行うことが可能です。



かものはしプロジェクトに寄付することで得られる特典
サポーター会員になると次のような特典があります。


- 年次報告書などの入会キットが届く
- 最新の活動成果が伝えられる
そのほかにも認定NPO法人に寄付すると、寄付金控除(税制優遇)を受けることが可能です。
寄付を行うことで、新しい情報を集めたり子どもたちのために貢献できることも増えます。
サポーター会員になって、かものはしプロジェクトが取り組んでいる活動に協力してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
以上、かものはしプロジェクトについて紹介しました。
さらに詳しい情報を知りたいという方は、かものはしプロジェクトのサイトを確認することをおすすめします。
皆さまのご参考になれば幸いです。