寄付先のおすすめはどこ?選ぶ際の3つのチェックポイントとおすすめの団体を紹介

「寄付したいけど、どこに寄付をすれば良いかわからない」
「自分にあった寄付先をどのように選べば良いかわからない」
「寄付先選びで失敗したくない」

寄付を始める際に多くの方が悩む点です。

この記事では、多くの団体に寄付をしてきた寄付ナビの鈴木大悟が、「初めて寄付をする人」のために寄付先の選び方を以下の順番でお伝えします。

  • 分野別の寄付先紹介
  • 寄付先を選ぶ際の3つのチェックポイント
  • 3つのチェックポイントを使ったおすすめ寄付団体4選
  • 寄付に関する基礎知識:寄付とは、寄付のメリット(寄付金控除など)
  • まとめ

この記事を書いた人

鈴木大悟

収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。

» 今すぐに3つのチェックポイントを使ったおすすめ寄付団体4選を知りたい方はこちらをクリック

目次

まずは分野別に寄付先をご紹介

寄付先を選ぶ前に、そもそもどのような団体があるのでしょうか。最初に、寄付ナビでよく調べられている団体を分野別に紹介します。

  1. 日本国内の子ども支援
  2. 途上国の子ども支援
  3. 日本国内で弱い立場に置かれる人びとの支援
  4. 途上国支援
  5. 自然環境(気候変動など)と生物多様性を守る活動

1. 日本国内の子ども支援

グッドネーバーズ・ジャパン:ひとり親家庭への食品支援

(グッドネーバーズ・ジャパンHP)

運営団体 特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
代表者 代表理事:福井 玲(東京大学教授)
財政規模 8億7,472万円(2021年度経常収益)
主な実績 配付家庭:18,634世帯
配付した食品の金額:1億6,000万円相当
(2017年9月〜2021年12月までの実績)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

カタリバ:ナナメの関係で伴走支援

(カタリバHP)

運営団体 認定NPO法人カタリバ
活動内容 無料の放課後教室で、安心できる居場所、学習の機会、食事を地域と連携しながら届ける
代表者 代表理事:今村 久美(日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009)
財政規模 16億8,772万円(2021年度経常収益)
主な実績 ・活動を届けた子ども・若者たち:北海道から沖縄まで17の事業で合計83,278人
・キャリア学習プログラム「カタリ場」:424人のボランティアが、3,696人の高校生へ「ナナメの関係による本音の対話」を届けました。
(2021年度)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

チャンス・フォー・チルドレン:スタディクーポンで教育機会を

(チャンス・フォー・チルドレンHP)

運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
活動内容 貧困家庭の子どもたちや東日本大震災に被災した子どもたちへのスタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
代表者 代表理事:今井 悠介
財政規模 2億2,422万円(2020年度経常収益)
主な実績 スタディクーポン利用者合計:596人(1億599万円分、2020年度)
*2021年度は総額1億4,981万円分のクーポンを855人に配布予定

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン:子どもを貧困や虐待から守る

(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP)

運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
活動内容 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など
代表者 理事長:井田純一郎(サンヨー食品株式会社 代表取締役社長)
財政規模 20億8,152万円(2020年度経常収益)
主な実績 ・子どもの貧困:21都道府県で経済的に困難な状況にある家庭を対象に、食料品などが入った「応援ボックス」を3,182世帯に配付(2021年7月実績)
・子どもの保護:体罰のない社会の実現を目指して、政策提言や啓発活動を実施

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

ハタチ基金:東日本大震災の被災地の子どもを支援

(ハタチ基金HP)

運営団体 公益社団法人ハタチ基金
活動内容 東日本大震災の被災地の子どもに対する学習・生活支援、小規模保育事業など
代表者 代表理事:今村久美(認定NPO法人カタリバ 代表理事)
財政規模 1億2,598万円(2020年度経常収益)
主な実績 ・スタディクーポン事業:被災した399名の子どもに対して、地域の教育事業者で利用できるクーポンを提供
・コラボ・スクール:延べ18,971人に、学びと居場所などを提供

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

2. 途上国の子ども支援

e-Education:日本発!映像教育で教育格差をなくす

(e-Education HP)

運営団体 認定NPO法人e-Education
活動内容 アジアの貧困地域における映像授業の提供など
代表者 代表理事:三輪 開人(2016年「Forbes JAPAN 30 under 30」に選出)
財政規模 1億2,927万円(2019年度)
主な実績

・累計30,000人以上の生徒を映像授業で支援
・累計約500人が難関大学に合格

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

かものはしプロジェクト:日本発!子どもが売られない世界をつくる

(かものはしプロジェクトHP)

運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト
活動内容 インドでの人身売買の被害者たちの支援と、人身売買を防ぐしくみづくり
代表者 理事長:本木 恵介(共同創業者、国際協力NGOセンター理事長)
財政規模 4億2,681万円(2022年度経常収益)
主な実績 ・最初に活動したカンボジアでは「人身売買の問題は解決した」と言えるまで状況が改善
・人身売買の加害者が罰せられにくいインドの特定の地域で初めて有罪判決が出る

 

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

ユニセフ:国連の子ども支援機関

(日本ユニセフ協会HP)

運営団体 公益財団法人 日本ユニセフ協会
活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る分野で子どもたちを支援
代表者 代表者:会長 赤松 良子
財政規模 335億519万円(2022年度経常収益)
主な実績 ・3億5,600万人の5歳未満の子どもたちに、栄養不良予防のための支援
・2,800万人以上の子どもたちに、学用品を提供
・約9億7,800万回分の新型コロナウイルスワクチンを、92の国と地域に提供
(2022年度活動実績)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

ワールド・ビジョン:チャイルド・スポンサーシップで知られる

(ワールド・ビジョン・ジャパンHP)

運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン
活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
代表者 理事長:小西 孝蔵
財政規模 59億39万円(2020年度経常収益)
主な実績 チャイルド・スポンサーシップで支援するチャイルド数:59,050人(2020年度)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

シャンティ国際ボランティア会:日本発!教育で「生きる力」を育む

(シャンティ国際ボランティア会 HP)

運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
活動内容 アジアでの学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
代表者 会長:若林 恭英
財政規模 7億6,514万円(2020年度経常収益)
主な実績 ・学校建設:424校
・図書館・図書室設置:1,003館・室
・届けた絵本:347,035冊
(2020年12月時点累計)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

3. 日本国内で弱い立場に置かれる人びとの支援

フローレンス:親だけが子育てする社会から、社会全体で共に子どもたちを育む社会へ

(フローレンスHP)

運営団体 認定NPO法人フローレンス
活動内容 病児保育、障害児保育、ひとり親支援、特別養子縁組支援、経済困窮家庭支援
代表者 代表理事:駒崎 弘樹(2008年Newsweek「世界を変える100人の社会起業家」に選出)
財政規模 40億3,566万円(2022年度経常収益)
主な実績 ・病児保育で預かったひとり親家庭の子ども:1,583人(2022年度までの累計)
・お預かりした障害児・医療的ケア児:344人(2022年度までの累計)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

4. 途上国支援

ロシナンテス:日本発!水と医療でアフリカの命と健康を守る

(ロシナンテスHP)

運営団体 認定NPO法人ロシナンテス
活動内容 診療所や給水所の建設、医療が整っていない村への巡回診療など
代表者 理事長:川原 尚行
財政規模 2億2,667万円(2022年度経常収益)
主な実績

診療所3棟を建設(2016〜2018年)
井戸2本を建設(2018年、2019年)

 

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

WFP:2020年ノーベル平和賞受賞!国連唯一の食糧支援機関

(国連WFP協会HP)

運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)
活動内容 学校給食の支援のほか、食糧援助や自立支援など
代表者 会長:安藤 宏基(日清食品ホールディングス株式会社代表取締役社長)
財政規模 47億6,026万円 (2022年度決算報告)
主な実績 120以上の国/地域で、1億6,000万人に 480万トンの食料支援(2022年度)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

5. 自然環境(気候変動など)と生物多様性を守る活動

WWF:パンダのロゴで知られる世界最大規模の自然保護団体

(WWFジャパン HP)

運営団体 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
活動内容 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る
代表者 代表理事(会長):末吉 竹二郎(国際金融アナリスト)
財政規模 13億0,516万円(2020年6月期経常収益)
主な実績 ・インドネシアとブラジルで、28,000,000万以上の木々を守り森林を再生
・米国のホテルとの協働により、少なくとも10%の食品廃棄を削減(2018年度)

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

グリーンピース:世界300万人のサポーターの支援で政府や企業に提言

(グリーンピース・ジャパンHP)

運営団体 一般社団法人グリーンピース・ジャパン
活動内容 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など
代表者 代表理事:青木陽子、寺中誠
財政規模 4億9,772万円(2022年収入)
主な実績 ・ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリングは、全ての有害化学物質の使用・排出を2020年までに全廃すると発表(2013年)
・南極海の2つの地域が海洋保護区に指定(2009年、2016年)

> 団体公式サイトで詳しくみる

寄付先を選ぶ際の3つのチェックポイント

私が多くの団体に寄付をする中で学んだことは、寄付とは「より良い世界をつくるために、自分のお金を誰かに託す」ことだということです。

だから、寄付先を選ぶ際には、「より良い世界をつくるために何が必要」だと考えているかというあなたの価値観や、あなたの価値観に合った活動をしている団体がお金を託す相手として信頼・共感できるか、といったことが大切だと思います。

このような考えで、私は寄付先を選ぶ際に3つのチェックポイントを使い、これらを全てクリアした団体に寄付することにしています。

よろしければ、この3つのチェックポイントを使ったり、アレンジしながら使ってみてください。

チェック1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?

まずは、あなたの価値観と、団体が取り組んでいる社会問題や活動がマッチしていることが大切です。子ども、難民、動物など、支援の対象は誰か、日本国内か途上国かといった活動地域、どのような活動をしているか、といったことを確認しましょう。

その上で団体の活動の特徴や実績も確認できると、なお良いと思います。

ポイント

  • 活動の特徴:問題を解決するための取り組みにどのような特徴があるか?
  • 主な実績:しっかりと実績や成果をあげているか。支援する人数が多ければ良いわけではありません。

分野別の寄付先で紹介した団体の中で、あなたの目を引いた団体があれば、それはあなたの価値観と合った団体かもしれません。

チェック2. 団体を信頼・共感できるか?

次に、あなたの価値観に合った活動をしている団体がお金を託す相手として信頼・共感できるかを見てみましょう。

信頼できるか確認するためには、法人格や設立からの年数、財政規模などに加えて、受賞歴などの第三者評価を見ることも有益です。

共感できるか確認するためには、団体が掲げているビジョンやミッションだけでなく、活動ブログに目を通したり、日本発祥の団体であれば創業者について調べてみるのも良いと思います。

ポイント

  • 法人格:NPO法人の中でも、厳しい基準を満たした認定NPO法人は運営や会計の信頼性が高いと考えて良いと思います。
  • 財政規模:大きければ良いわけではありません。5,000万円以上など一定の規模があれば信頼できると考え、共感できるかをより重視するのも良いと思います。

チェック3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?

ここまでで、寄付したい団体は絞れてきたと思います。最後は、その団体に寄付をするとどうなるか調べてみましょう。

多くの団体ではサポーターに申し込むと、ウェルカムキットが届いたり、ニュースレターやメールマガジンで活動報告をしています。

ポイント

  • 活動報告:寄付者を大切にしている団体のニュースレターや年次報告書が充実しています。
  • サポーター人数:人数が多ければ良いわけではありませんが、信頼して寄付している人が一定以上いることは安心材料になります。

SNSなどで寄付した団体を紹介している投稿をチェックするのも有益だと思います。寄付ナビでは、団体の評判や口コミを調べた記事や、実際に寄付をしている団体の体験記事も多く掲載していますので、よろしければご覧になってください。

3つのチェックポイントを使ったおすすめ寄付団体4選

ここでは、3つのチェックポイントを使って選んだおすすめの寄付先を4団体紹介します。この4団体は私が毎月の寄付をしている団体でもあります。

1. カタリバ:ナナメの関係で10代を伴走支援

(カタリバHP)

日本における子どもの貧困率は11.5%、その割合は「9人に1人」におよびます(厚生労働省 令和4年「国民生活基礎調査」より)。
また、日本の高校生へのアンケート調査では、「自分はダメな人間だと思うことがある」と、72.5%の生徒が回答しているそうです。

カタリバは、どんな環境に生まれ育っても未来をつくりだす力を育める社会を目指し、当時大学生だった今村久美さんと三箇山優花さんによって設立されました。
貧困や災害など、様々な困難によって、子どもたちが勉強の機会や未来への意欲を失っている状況を変えるために活動しています。

チェック 1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?
取り組む社会問題 貧困や災害などの理由で教育の機会を失った子どもを支援
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
活動内容 無料の放課後教室で、安心できる居場所、学習の機会、食事を地域と連携しながら届ける
活動の特徴 ・親や教員(タテ)、同級生の友だち(ヨコ)とは違った“一歩先を行く先輩”という、10代の内発性に火を灯すナナメの関係を、すべての活動の軸としている
・10代の意欲と創造性を育むための5つのSTEPに分けて、ステップごとに日々点検しながらサービスを改善・進化させているなど、10代に伴走する技術と仕組みを持っている
主な実績 ・活動を届けた子ども・若者たち:北海道から沖縄まで17の事業で合計83,278人
・キャリア学習プログラム「カタリ場」:424人のボランティアが、3,696人の高校生へ「ナナメの関係による本音の対話」を届けました。
(2021年度)

 

チェック 2. 団体を信頼・共感できるか?
運営団体 認定NPO法人カタリバ
設立年 2001年
ビジョン どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会
創業者

今村 久美さん

三箇山 優花さん
[創業者メッセージ]
「みんなが、互いの可能性を引き出せる存在になれる。10代は、社会をつくる近い未来の担い手です。学校に教育を丸投げしない新しい当たり前を、みんなでつくっていきたい」
代表者 代表理事:今村久美(日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009)
財政規模 16億8,772万円(2021年度経常収益)
受賞歴 2008年 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー
2009 キャリアクリエイト部門
2009年 内閣府・男女共同参画「チャレンジ賞」
2010年 2010年度 グッドデザイン賞
2014年 第2回日経ソーシャルイニシアチブ大賞「東北部門賞」
2016年 平成28年度 未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー「内閣総理大臣表彰」
職員 130名(2022年5月現在)
チェック 3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?
マンスリー・
サポーター金額
月1,000円から
マンスリー・
サポーター特典

・お申込後:子どもたちからのお礼のお手紙を送付
・1〜2ヶ月に1度:メールマガジンなどで活動を報告
・年に1度:活動報告会へのご招待(オンライン開催になる場合あり)

マンスリー・
サポーター退会方法
ウェブサイトで受け付けています。
支援者人数 30,000人以上
年次報告書 あり(HPでも公開)
その他情報公開 トークイベントなど(オンライン・イベントもあり)
編集部オススメのポイント!
2001年から10代の子どもの支援を続けており、その中で培った知見をベースに、魅力的かつ先進的な支援プログラムを展開されています。
2011年の東日本大震災を受けて被災地での教育支援を開始、2020年からのコロナ禍を受けて、配布型の食事支援への切り替えやビデオ通話による居場所や学習機会の提供を開始するなど、柔軟に対応されています。


> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由

2. チャンス・フォー・チルドレン:スタディクーポンで学習機会を提供

(チャンス・フォー・チルドレンHP)

「子どもの貧困は放課後に現れる」と言われるそうです。貧困家庭の子どもの放課後に塾や習い事などの予定がないことが多いのです。
子どもがやりたいことにチャンレンジできないのは、私たち大人が想像する以上に辛いことです。

チャンス・フォー・チルドレンは、塾や習い事に利用できるスタディクーポンを支給することで、貧困家庭の子どもたちに充実した放課後と学びの機会を届けています。

チェック 1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?
取り組む社会問題 所得格差によって生まれる教育格差
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、兵庫県、大阪府、京都府など
活動内容 貧困家庭の子どもたちや東日本大震災に被災した子どもたちへのスタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
活動の特徴 ・塾だけでなく、スポーツやパソコンなどの幅広い教育活動にクーポンを使える
・大学生ボランティアが月に一度、学習や進路の相談にのる「ブラザー・シスター制度」
主な実績 スタディクーポン利用者合計:596人(1億599万円分、2020年度)
*2021年度は総額1億4,981万円分のクーポンを855人に配布予定
チェック 2. 団体を信頼・共感できるか?
運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
設立年 2009年
ミッション 多様な学びを すべての子どもに
創業者

今井 悠介さん

奥野 慧さん
[創業者メッセージ]
サポートを受けた子どもたちが、必ずこれからの日本を支える大人に成長すると信じています。
代表者 代表理事:今井 悠介
財政規模 2億2,422万円(2020年度経常収益)
資金不足のため、スタディクーポンに応募した子どものうち100名以上が落選するなど、まだまだ資金が足りないそうです。
寄付金の使途 寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(事業費)として使用し、うち65%以上がスタディクーポン費用に
チェック 3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?
マンスリー・
サポーター金額
月1,000円から
マンスリー・
サポーター特典
・活動報告書と子どもからのお手紙(年1回)
・Eメールの活動報告(月1回)
マンスリー・
サポーター退会方法
(1)お名前、(2)電話番号、(3)退会理由をEメールまたは電話で事務局に連絡
年次報告書 あり(HPでも公開)
その他情報公開 活動報告イベントなど
編集部オススメのポイント!
寄付金がスタディクーポンとして配布されるため、使い道が非常にクリアです。また、管理費を15%未満に抑え、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(うち65%以上がスタディクーポン費用)に使用しているなど、会計も明確です。
全国7つの自治体(千葉市、千葉県南房総市、渋谷区、国立市、大阪市、佐賀県上峰町、那覇市)がクーポン型の学校外教育費助成事業を開始するなど、このモデルが自治体にも広がっています。


> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付で、日本の「相対的貧困」の子どもたちへ支援を始めた理由

3. e-Education:映像教育でアジアの教育格差をゼロに

(e-Education HP)

創業者である三輪開人さんと税所篤快さんは、大学時代にバングラデシュの小さな村を歩いていたある夜、一人の少女が街灯の明かりの下、ボロボロになった教科書を声に出して読んでいたのを目にしたそうです。

それをきっかけに都市部と農村部の深刻な教育格差について知った彼らが設立したのがe-Educationです。

チェック 1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?
取り組む社会問題 開発途上国における都市部と農村部の教育格差
活動地域 バングラデシュ、フィリピン、ミャンマー、ネパール
活動内容 映像授業の提供
活動の特徴 一流講師による授業を撮影し、農村部の子どもたちに無料で届ける
主な実績 ・累計30,000人以上の生徒を映像授業で支援
・累計300人以上が難関大学に合格
チェック 2. 団体を信頼・共感できるか?
運営団体 認定NPO法人e-Education
設立年 2010年
ミッション 最高の教育を世界の果てまで
創業者
三輪開人さん(写真左)と税所篤快さん(写真右)

[創業者メッセージ]
誰もが最高の教育を受けられる未来はもう夢物語ではありません。(三輪開人さん)
代表者 代表理事:三輪 開人(2016年「Forbes JAPAN 30 under 30」に選出)
財政規模 1億2,927万円(2019年)
受賞歴 2016年 アメリカの経済誌「Forbes」が選ぶアジアを牽引する若手リーダー「Forbes 30 under 30 in Asia」に三輪さん・税所さんが選出
2017年 ICCカンファレンス「 FUKUOKA 2017 カタパルト・グランプリ」で代表三輪さんが優勝
2018年 第32回人間力大賞授賞式典で代表三輪さんが「外務大臣奨励賞」と「参議院議長奨励賞」の2つの賞を受賞
2020年 ワークスタイルアワード2020で代表三輪さんが受賞
チェック 3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?
マンスリー・
サポーター金額
月1,000円から500円単位
マンスリー・
サポーター特典
・活動国のタイムリーな状況や子どもたちのストーリー(月1回)
・メッセージ動画:現地の生徒や現地パートナー、スタッフの声(随時)
・報告書や手紙の送付、イベント(年数回)
マンスリー・
サポーター退会方法
問い合わせフォームから連絡
マンスリー・
サポーター人数
1,024名(2020年9月)
年次報告書 あり(HPでも公開)
その他情報公開 zoomイベント実施など
編集部オススメのポイント!
一流講師による授業を撮影し、貧困地域の子どもに届けるという画期的なアプローチをとっており、コロナ禍でも2,000の授業が詰まったスマホの学習アプリを開発するなど進化を続けています。
大学生のオンライン学習コーチによる個別サポートなど、生徒一人ひとりを丁寧にサポートし、累計300人以上が難関大学に合格という大きな成果を上げています。


> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

e-Education「マンスリーサポーター」になって、途上国の子供への寄付を始めた3つの理由

4. かものはしプロジェクト

(かものはしプロジェクトHP)

人身売買の被害に遭う子どもたちは、世界中で年間100万人にのぼると言われています。なかでもひどいのは、「家が貧しい」「親戚にだまされた」といった理由で売春宿に売られ、性的サービスに従事させられていることです。
インドでは、子どもたちが売られる値段は「1人2万円」とも言われています。

かものはしプロジェクトは、この問題について知った3人の大学生が「子どもが売られない世界をつくる」ために立ち上げた団体です。

チェック 1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?
取り組む社会問題 性的搾取を目的とした子どもの人身売買
活動地域 インド、日本
活動内容 人身売買の被害にあった当事者たちの支援としくみづくり、児童虐待防止活動
活動の特徴 人身売買の被害者が自分の人生を取り戻すせるように寄り添う活動と、人身売買ビジネスが成り立たないような社会の仕組みをつくる活動の2つを軸に活動
主な実績 ・最初に活動したカンボジアでは「人身売買の問題は解決した」と言えるまで状況が改善
・人身売買の加害者が罰せられにくいインドの特定の地域で初めて有罪判決が出る
・人身売買の被害にあったインドの女性たちが権利・正義を取り戻せるよう、社会の仕組みづくりに取り組むTafteesh (タフティーシュ)事業:122人のサバイバーによる加害者逮捕・訴訟支援(2022年度実績)
チェック 2. 団体を信頼・共感できるか?
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト
設立年 2002年
ミッション 子どもが売られない世界をつくる
創業者

本木 恵介さん

村田 早耶香さん

青木 健太さん
[創業者メッセージ]
「子どもが売られない世界は、つくれる」
代表者 理事長:本木 恵介(共同創業者、国際協力NGOセンター理事長)
財政規模 4億1,8847万円(2020年度経常収益)
受賞歴 2003年 「ソーシャルベンチャーコンペティションSTYLE2003」で優秀賞受賞
2006年 日経WOMAN主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」リーダーシップ部門を史上最年少で受賞(共同創業者村田さん)
2007年 TOYP(ジョン・F・ケネディやジャッキー・チェンも受賞している、世界で最も突出した若者たちに送られる賞)を受賞(共同創業者村田さん)
2011年 ジョンソン・エンド・ジョンソンによるヘルシー・ソサエティ賞を受賞し、皇太子殿下に謁見(共同創業者村田さん)
職員 日本事務所:20名(2023年10月現在)

 

チェック 3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?
マンスリー・
サポーター金額
月1,000円から
マンスリー・
サポーター特典
・年次報告書などの入会キットが届く
・最新の活動成果が伝えられる
マンスリー・
サポーター退会方法
退会用フォームから連絡
マンスリー・
サポーター人数
15,000人以上
年次報告書 あり(HPでも公開)
その他情報公開 活動説明会イベント実施など
編集部オススメのポイント!
「ロジカルシンキング」や「PDCA」などビジネスでも武器とされる方法論をベースとして、戦略的に問題解決までの道のりを描いています。最初に活動したカンボジアでは、子どもを「売らせない」取り組みと「買わせない」取り組みの両輪で活動し、「人身売買の問題は解決した」と言えるまでになったそうです。
年次総会や年次報告書などでは、事業の現状や今後の計画について丁寧に説明されています。サポーター会員が着々と増えている理由の一つかもしれません。


> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

かものはしプロジェクトのサポーター会員として人身売買をなくしたい3つの理由

寄付に関する基礎知識

寄付とは?

寄付とは「お金やモノなどを、非営利団体や学校・個人などに、無償で提供する」ことです。
災害の際に被災者にお悔やみや応援の気持ちを込めて送られる義援金も寄付の一種ですが、寄付は団体の活動のために提供されたものを指すことの方が多いです。

お金による寄付の方法

大きく、マンスリー・サポートと呼ばれたりする継続的な寄付と、都度の寄付に大別されます。
継続的な寄付があることで団体は収入の見込みを立てやすくなり、活動に長期的な視点で力強く取り組むことができます。継続収入が大切なのは家計も同じなのでイメージしやすいですよね。

一方で、都度の寄付は災害などの際に極めて重要です。

継続的な寄付と言うと、心理的なハードルを感じられるかもしれません。
しかし、団体が取り組む社会課題の解決をサポートするためにとても有効な手段であることに加えて、送られてくる年次報告書などを通じて、寄付の使途を確認したり、成果を実感できるといった大きなメリットもあります。

解約・退会はいつでも可能ですので、ぜひ毎月の家計の中で無理のない範囲で継続的な寄付を始めることを考えてみてください。

寄付金控除

個人が認定NPO法人や公益法人などに寄付する場合、確定申告をすることで寄付金控除を受けることができます。税金が「戻ってくる」とも言える点で、ふるさと納税にも似ていますね。

例えばあなたが、月1,000円、年間12,000円を認定NPO法人に寄付する場合、減額される税金は以下の通りです。

所得税:(12,000 − 2,000)× 40% = 4,000円

毎月の実質負担額は667円です。
さらにお住まいの自治体によっては住民税も最大10%減額されます。

寄付金控除とは?“節税”できる金額の計算方法から、対象の税金・団体の見分け方まで5分でチェック

まとめ:「寄付して良かった」と思える団体を見つけてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。今回は、寄付先を選ぶ際に3つのチェックポイントをご紹介しました。

寄付先選びの3つのチェックポイント

  1. 取り組んでいる社会問題と活動に共感できるか?
  2. 団体を信頼・共感できるか?
  3. 信頼できる寄付プログラムがあり、情報公開の透明性が高いか?

このチェックポイントをそのまま使っていただいても良いですし、アレンジして使っていただくのも良いと思います。

あなたが「寄付して良かった」と思える団体と出逢えることを願っています。

この記事を読んだ方にオススメ

日本の子どもを支援したい!
私が毎月の寄付を始めた理由

「貧困や被災地など、教育環境に恵まれない子どもたちを支援したい!」そんな想いをお持ちの方におすすめしたいのが・・

> 続きを読む